SW-PBM Scenario #24

水面に映る夢

第四章.サラ
「賭場」


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Contents


GAME

 「砂漠の花亭〜賭場」
 ティトルは道中、始終キョロキョロとしていた。
特に土産物屋はオランでは見かけないものばかりで、 少しそちらに気を取られれば、たちまち置いてかれ、迷子になりそうだった。
 4人は、繁華街を歩き、料理屋、旅篭屋、土産物屋などなどを 通り過ぎ、どんどん細い道を入って行く。
 やがて、あたりが通りがそれらしくなって来た。
 小汚い通りの、行き止まりにあるその小屋からは、 外まで喧燥が聞こえてきた。

 「賭場」
 店の中は、キセルだろうか?煙がもうもうとしている。
店の中には所狭しと、テーブルが並べられており、 それぞれのテーブルでは、カードやダイスで人々が興じていた。 そして、それを取り巻く人々。
この”遊び”に生活がかかっている者も少なくない。

■ティトル To:カナル
カナルさぁん〜ココどこですかぁ…
変わったところですぅ

■カナル To:ティトル
ここは、人生の悲哀を嫌と言うほど味わえるところだ。
賽の目一つ、カード一枚で人生が変わる。
そして、なによりも、酒場同様噂話には事欠かないぞ。

■カナル To:おおる
さて、情報収集、情報収集♪

早速、テーブルにつく。カナルが選んだのはカードだ。

■ティトル To:カナル
はぁい〜
……って、どうやって情報収集するんですかぁ(^^;

■カナル To:おおる
その辺に座って、適当に遊びながら話を聞いてみるんだな。

■ティトル To:カナル
ほえ??
……と、その辺にすわってぇ…(キョロキョロ)
適当に…遊ぶ?!

言われた通り、手近な所に座る。こちらもカードだ。

■リグ
ふ〜ん、どんなゲームがあるんだろう?

キョロキョロ

チャ=ザの神官だからと言って、お金に関する事全てに詳しいわけでもない。
リグは普通より疎いぐらいだった。以前の冒険でも、 仲間がカードに興じてたとき、リグは水浴びをしていた。
(GM注:シナリオ#101参照)

■ティトル To:?&カナル
う〜んと…
これ、札で遊ぶ奴ですね〜これなら兄さまに聞いてやり方わかるですぅ

カナルさぁん、これで遊んでればいいんですかぁ〜

■リグ To:ティトル
すっご〜い、ティトル姉ちゃん分かるの?
ねえねえ、邪魔しないようにするから隣で見ていてもいい?

■ティトル To:リグ
いいですよぉ〜(^-^)
んとこれと…これで…

■リグ To:ティトル
うん、うん♪

カードをリグに見せつつ、説明しながらの勝負。
(なんて余裕な態度だろう)
が、3回戦って、勝ち、負け、勝ちとなり、計6ガルの収入を得た。

■ティトル To:相手の人
うにゅ?6ガメル…もっちゃってもいいんですか?
カードで遊ぶとお金がもらえるんですね〜

■ティトル To:リグ
と、いう風に遊ぶんですよぉ〜(^-^)

リグを振り返って、にっこり笑う。
その勝負はバティも見ていた。

■リグ To:ティトル、バティ
ティトル姉ちゃん強いねぇ。
ねえ、バティ兄ちゃん。

■ジャン=バッティスタ To:ティトル
ビギナーズラックってやつだな。
最初の1回は勝てるんだけど、それでハマっちまって 人生終わっちまったヤツを何人も見てきたぜ。
ティトもそうならないように、気をつけろよ(笑)

■ティトル To:バティさん
ええ〜っ
人生おしまいなんですかぁ〜(;_;)気を付けるです〜

ティトルに負けた客Aは、痩せた老人で、 負けたのに、にこにこしていた。

■客A To:ティトル
ふぉっふぉっふぉ、可愛いのぉ。
しっかし驚いたわい、おじょーちゃんみたいな子がこんなところに出入りするとは のぉ。

■ティトル To:おじいちゃん
えへへ〜(^^)
今日はここに情報収集に来たんですよぉ〜♪遊んでくれてありがとうございますぅ

ティトルは自分の村のじいちゃんを思い出し、 テレながら言った。

カナルの方はと言えば・・・
賭場に来て、いつになく楽しそうにしていた。

■カナル To:客B
さて、一勝負始めようか?

お相手は、金髪碧眼、ゴージャスな巻き髪、
日に焼けた肌に、露出度の高い布をまとった、 ケバイ化粧の姉さんだ。

■客B To:カナル
あら、坊やが相手してくれるの?

カナルを見ると、楽勝出来ると思ったのか、笑みを浮かべた。
1回目

■カナル To:客B
なかなか良いカードが来てるな。
ディラー、いい腕してるよ。最初は、新顔の俺を勝たせよう って腹づもりかい?

結局、この勝負はカナルの勝ち
2回目

■客B To:カナル
ふふふ、そういつもいつも上手くいかないわよ。

■カナル To:客B
ふう、どうやらそのようだな。
姐さんのその自信たっぷりな表情じゃ、降りた方が身のため だったかもな……。
ほら、大した役じゃなかったよ……っと、姐さんの役も大したこと ないじゃないか。危うくブラフに騙される所だったな。

客Bのブラフに騙されることもなく、この勝負もカナルの勝ち。
3回目

■カナル To:??
おいおい、なんだこりゃ?
こらやばいな。

■客B To:カナル
クスッ。油断させようたって、駄目よ。

今度こそっ!と思ったが、引き分け。客Bの申し出でもう1勝負することになった。
4回目

■カナル To:客B
さて、これで最後にしようか。
右から順に開いていくとするよ。途中で降りてもいいぜ?

余裕のカナル。で、結果は・・・またまた客Bの負け、カナルの勝ち。

■客B To:カナル
クスクスクス。やられたわね〜。
この私がこんな真面目そうな坊やにやられるなんて。
あんたの見かけに騙されちゃった。

どう、暇なら食事でもいかない?
私、良い店知ってんのよ。

にこっと笑った。

情報収集

■カナル To:客B
お誘いは、非常に嬉しいんだが、今晩は先約があってね。
俺はカナル。カナル=ルシェリだ。以後、よろしく。
また明日も寄らせてもらうつもりなんだ。だから、その時にリターンマッチでも 仕掛けてくれれば朝までつき合わせてもらうさ。

■マライア To:カナル
私の事はマライアと呼んで。
よろしく、カナル。
次は朝まで返さないわよ、ふふ。

怪しげな笑み。

■カナル To:マライア
マライア、この街には長いのかい?
それなら、少し聞きたいことがあるんだが。

■マライア To:カナル
生まれはエレミアだけど、ここ来て5年以上経つわね。

カードをわきへどけると、キセルをふかし始める。

■カナル To:マライア
願いの泉って言うのがあるだろう? 最近は立入禁止らしいが。
最近、あの辺りで変わった話は聞かないかな?

■マライア To:カナル
変わった話ねぇ・・・
そういや、一ヶ月ぐらい前だったか、 ここの客で、願いの泉の話を聞いてた男がいたわね。
日に焼けた結構、良い感じの男だったわ。
今ごろ怪物に食われてなきゃいいけど、アハハ。

■カナル To:マライア
それともう一つ。
水巫女って、一体何なんだい?

■マライア To:カナル
ルーイェンの守り神みたいなもんよ。
ねぇ、つまらないわよ、そんな話。

■カナル To:マライア
そうだな。
面白い勝負をありがとう。酒ぐらい奢らせて貰うよ。

マライアの分の酒を注文すると、カナルは席を立った。
マライアは一瞬つまらなさそうな顔をしたが、 酒を一気に飲み干すと、また対戦者を探し始めた。

カナルがマライアから情報収集をしてた頃、 ティトルも頑張っていた。

■ティトル To:その辺の人
あのぉ〜
……この町にある立ち入り禁止の泉って知ってますかぁ〜?

負けてるっぽい人を探して声をかける。
ティトルが目星を付けたのは、10代後半〜20代前半と思われる若者。
負けて機嫌が悪そうだ。

■客C To:ティトル
ああ、ちっくしょー。またすっからかんだ。

え、何だって?立入り禁止の泉?
願いの泉の事言ってんのかよ。それがどーしたって?

■ティトル To:20代くらいのおにいちゃん
そうそう〜その願いの泉ですぅ
いったこと有りますか?なんでもスキュラがばば〜んってでるんですよね〜
あったことあります?

ティトルの、のほほんとした雰囲気のせいか、 男は少し穏やかになった。

■客C To:ティトル
行ったこと?ガキの頃にあったかな。
スキュラがばば〜んてのは、何の事だかわかんねーけど、 怪物が出るんで近づくなって言われてるぜ。

■ティトル To:客Cさん
子供のコロ…ってことはその頃は泉にも怪物さんはいなかったんですね〜

いつから行っちゃ駄目になったんですかぁ?

■客C To:ティトル
変な事聞くなぁ、あんた。
いつからって・・・5年ぐらい前・・・いや、10年ぐらい前だったか。
そんなの覚えてねーよ。

■ティトル To:客Cさん
えへへ(^^;
実はぁ、その泉に行くんですよぉ〜んで今は情報収集中なんです〜

だって怪物がどうしてそこにいるのか不思議じゃないですか〜(^-^)

情報収集と聞いて、男は少しずるそうな光を目に宿した。

■客C To:ティトル
へぇぇ・・・情報収集ときたか。
じゃあ、情報料もらっとくかな。
気持ち、ちょうだいよ。

ティトルは、男の言った意味がすぐにはわからず、きょとんとした。

■ティトル To:客Cさん
うや?
あ、そぉかそうですよね〜んじゃぁさっきもらったのでゴメンナサイですけど…はい☆
(袋から6ガメル出してわたす(笑))

じゃぁそのかわりにその泉のお話もう少し教えて下さいね〜(^-^)

さっきダイスで儲けた全額を渡す。
この後も、
Q1.最近泉にいった事ある人をしらないかどうか
Q2.知ってるならどうだったかきいてるか
Q3.この泉の近所に川とかあったかどうか
等と、色々と聞いてみた。
その結果、以下の事がわかった。
A1.最近でもないが、願いの泉に行きたがっている男がいた。
A2.あれから会ってないので、本当に行ったのかどうかは知らない。
A3.近くの川は、ここから歩いて1日以上かかる。昔の事はよく知らない。

■ティトル To:客Cさん
ありがとうございます〜いろいろお話してくれて(^-^)
札かてるといいですね〜

んじゃぁ私そろそろいきますね☆


同じ頃、バティも負けてるっぽい人を探していた。

■ジャン=バッティスタ To:その辺の人
にいさん、負けが込んでるね。
ちっとばかし、お話に付き合ったくれたらタネをあげるんだけどなぁ?

銀貨5枚ぐらいをちらつかせてみる。

■客D To:ジャン=バッティスタ
・・・・・・ここらじゃ見ねぇ顔だな。
俺に話ってなんだよ。
ここで出来る話か?

バティが話し掛けた相手は、30代後半の人相の悪い男。
胡散臭そうにバティを見ている。
バティが手招きし、男が席を立った。 2人は暗がりの方で何やらコソコソ話し合い始める。

しばらくして・・・店には3人を探すティトルの姿があった。

■ティトル To:バティさん他
情報収集終わりましたよぉ〜
あんまり遅くなっちゃうと、イスカさん達帰ってきてるといけないんで帰りましょう〜

…あれ?あれ?

人込みの中、3人を見つけられずにキョロキョロしてしまう。

■ティトル To:カナル氏
ああっ!カナルさん発見ですぅ〜
カ〜ナ〜ルさぁん〜〜(おもっきり手を振る(笑))

カナルさんっもうそろそろ帰らないと、イスカさん達きっと帰ってきてますよぉ〜
あ…とバティさんとリグちゃん…は……
(キョロキョロ)
あ、いたです〜☆バティ〜さぁぁん♪

バティの姿を発見すると、小犬のように駆け寄る。

■ティトル To:バティさん
バティさん☆
情報収集はおしまいになりました??そろそろ帰りましょぉ〜(^-^)

■ジャン=バッティスタ To:ティトル
おう、生きていたか、ティト……
てっきりどこかに売り飛ばされてしまったかと思ったよ……
ティトはかわいいからな〜

(暗がりからコソコソ出てきて言うことが怪しい・・・。)

■ティトル To:バティさん
へ?…。
…………。
……………っ…(かぁ〜<顔が真っ赤になる(^^;)

あ、ああっ!そ、そうだっ!!
かっ、カナ…、かナるっ…さん達があっちで待ってますぅ〜

顔を真っ赤にし、くるりと振りかえると、ギクシャクした足取りで カナル達の方へ歩いて行く。

■ティトル (独り言)
うやぁ〜(^^;
な、なんだか照れるですぅ〜〜

■リグ To:ティトル、バティ
やっほ〜、ティトル姉ちゃん、バティ兄ちゃん。
・・・・ん?
ティトル姉ちゃん大丈夫、足元ふらついてるよ。

■ティトル To:リグ
あ…あ〜。リグちゃん〜
だぁ…だ、ダイジョブ、ですぅ(^-^;)
カナルさんはあっちですかねぇ〜?

さ、い、いきましょぉ〜

平静を装うが、やっぱりふらふらしている。

全員合流すると、砂漠の花亭への帰路についた。

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連絡先
GM:澤口 佳子(かなめ)
E-Mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp