SW-PBM Scenario #24

水面に映る夢

第三章.ルーイェン
「ひとときの休息」


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Contents


ひとときの休息

 「砂漠の花亭・食堂」

食事メニュー
タヒーナ(2ガメル)
 (ゴマをペースト状にしたもの)
ターメイヤ(1ガメル)
 (そら豆をすり潰して揚げた野菜コロッケ)
ワラカ・アイナブ(7ガメル)
 (ブドウの葉で挽肉、米などの具を包み、スープで煮込んだ料理)
鶏のグリル(3ガメル)
鳩のグリル(4ガメル)
シシカバブ(5ガメル)
 (羊肉を串にさして焼いた料理)
コフタカバブ(4ガメル)
 (挽肉を串にさして焼いた料理)
シャクシューカ(6ガメル)
 (トマトソースと挽肉、卵を入れてオーブンで焼いた料理)

飲み物メニュー
赤ワイン(2ガメル)
ロゼワイン(2ガメル)
エール(1ガメル)

(1ガメル)
紅茶(1ガメル)
コーヒー(1ガメル)
ハイビスカスの茶(2ガメル)
ジュース(2ガメル)
(オレンジ、ブドウ、マンゴ)

メニューを見ると、それぞれ以下のものを注文した。

ロッド:
 ワラカ・アイナブ、ハイビスカスの茶(計9ガメル)
ティトル:
 ワラカ・アイナブ、鶏のグリル、シシカバブ、シャクシューカ、 オレンジジュース、マンゴジュース(計25ガメル)
カナル:
 ワラカ・アイナブ、シシカバブ、エール(計13ガメル)
バティ:
 シシカバブ、水(計6ガメル)
リグ:
 ワラカ・アイナブ、シシカバブ、コフタカバブ、シャクシューカ、ハイビスカスの茶 (計:24ガメル)
注文してしばらく待つと、次から次へと料理が運ばれてくる。
テーブルに乗り切らないほどだ。
一向は一番広いテーブルに移された。
食堂全体が、刺激的な―――食欲をそそるような香辛料の匂いにつつまれる。

■ティトル To:ロッド
もきゅもきゅ…
ん、んんん……ごっきゅん☆

そうそうロッドさんちのお話聞かせて下さぁい(^-^)
お父さんが魔法使いなんですよね〜すごいですぅ
……やっぱりロッドさんみたく奇麗な人なんですかぁ?

ロッドはあやうくお茶をこぼしそうになった。

■ロッド To:ティトル
父を、”奇麗”と形容する人はいなかったと思うよ。

苦笑しながら答える。

■ティトル To:ロッド
あ……(^^;
そうですよね〜お父さんなんだから奇麗ってゆうのは変ですね〜てへへ

あ…っと、私の兄さまもすごい人なんですよぉ〜
優しくてとっても強いんですぅ

ロッドさんは兄さまとかいないんですか?
そういえばお母さんは?きっとすっごく奇麗なんでしょうね〜(うっとり)

■ロッド To:ティトル
母か・・・。

私によく似ていたそうだよ。
銀色の髪で蒼い瞳をしていたが・・・。

また、無意識に胸元のペンダントを握りしめる。

■ティトル To:ロッド
もういらっしゃらないんですね…
ゴメンナサイですぅ…へんな事……。
しゅん…。

■ロッド To:ティトル
・・・死んだ訳じゃないんだ。
私はずっと母を探してる。

■ティトル To:ロッド
あ…(^^;
すいません〜勘違いですね〜

お母さん探してるんですね、ガンバって探して見つかるといいですよね〜

ロッド何も言い返さず。
ちょっと間があって・・・

■ティトル To:ロッド
ロッドさんって、オランの人なんですよね〜
なんのお仕事してるんですか?

カップをテーブルに置いて、じっとティトルを見る。
そして、ぽつりと・・・

■ロッド To:ティトル
吸血鬼殺し


ロッドの本業

■ティトル To:ロッド
はえっ?!

今度はティトルがびっくりする番だった。
あやうく食べてたものを吹き出しそうになる。

■カナル To:ロッド
吸血鬼殺しとは、なかなか面白い趣味ですね。
アンデットに興味を持たれるのは、やはりお父上の 影響ですか?

■ロッド To:カナル
父の?
―――私は、父の事を話したかな、カナル?

少しいぶかしむ感じでカナルを見つめる。

■カナル To:ロッド
いえ、高名な死霊魔術師、ムーン殿のことを思い出しましてね。
もしやとは思いましたが、やはりそうでしたか。

■ロッド To:カナル
そう・・・。
君は知ってたんだね・・・。

寂しそうな声で、つぶやく。
カナルはだいぶ前からD=ムーンの名前を思い出していた。
前に、賢者の塔の図書室でその名前を見たことがあるのだ。 それは死霊魔術に関する書物だった。

■カナル To:ロッド
お名前ぐらいは……。

■ロッド To:カナル
私が吸血鬼殺しになった、直接の原因は母だが、
・・・・・・元凶は、父の・・・と言うより、父の家系の問題だよ。

■カナル To:ロッド
ムーン家の血、ですか?
ふむ、聞かせていただいてもよろしいでしょうか?

ロッドは本当は話すのが嫌な様子だった。
それも無理からぬ事だろう、ここは宿の食堂で、客は彼等だけではない。
だが、もうすぐ旅も終わることと思い、話すことにしたようだ。

■ロッド To:カナル
・・・今更、隠しても仕方ない・・か。
いいだろう、これが私の事を語る最後の機会になるかもしれないしね。

君も知ってたように私の家系は代々死霊魔術師でね。
父も祖父も曾祖父も、高名な死霊魔術師だ。
そして私も―――そうなる筈だった。 ”あの事”がなければね・・・。

ちょっと間を置き、続ける。

■ロッド To:カナル
・・・君なら聞いたことがあるかもしれないな。
Dで始まるノーライフキングの事を。

・・・・・私の家系では、成人するとミドルネームにDを名乗る事になってい る。
これが何を意味するかわかるか?

■カナル To:ロッド
……『生命なきものの王』とは剣呑な。
しかし、ムーン家の血が、そこへ繋がる、そう仰りたいのですか?

ロッドは静かにうなずく。

■ロッド To:カナル
そういう事だ。
始祖はノーライフキングに転生している。
今でもどこかに生きて、この世の研究をしているのだろう。
しかし・・・化け物と化した代償は大きい。
飢えを乾かす為か、孤独を癒す為か・・・時に仲間を求める。
私の母はその犠牲になったのだ。

■カナル To:ロッド
……なるほど。
それで、吸血鬼狩りを……。

あの杖は、そのために必要な物なのですか?

■ロッド To:カナル
父の杖がどういうものかは知らないな。

私の父は私が死霊魔術師になる事を拒んだときに、 何も言わず認めてくれた。
・・・私も父の研究に口を出すつもりはないんだよ。

■カナル To:ロッド
……なるほど。
そういえば、あの杖はお父上が必要としておられたのでしたね……。


食事も終わり、話も一段落すると、カナルが席を立った。

■カナル To:おおる
さて、それじゃ、俺も少し情報収集に行って来よう。

■ティトル To:カナル&バティ&ロッド
うにゅ?
カナルさんどこに行くんですかぁ?
あ、サラちゃん達が帰ってくるまでおさんぽですね〜
お腹もいっぱいになったし、私もついてくですぅ

バティさん達も行きますよね〜(^-^)

■カナル To:ティトル
……別に構わないが……。
まあ、何事とも社会経験だしな。

■ティトル To:カナル
待ってくださいね〜準備しますぅ〜
ね、ね、皆もいきましょう〜(^-^)

バティが一緒に行くので、ティトル大喜び?
さらに周りを誘う。

■リグ To:ティトル&カナル
うん、せっかく来たのに宿で寝てたらつまんないもんねぇ。
面白そうだから、わたしもついて行くよ。

■ジャン=バッティスタ To:ティトル
それじゃ出かけるとするか。

バティは本来であればパーティ唯一のシーフとして、盗賊ギルドに出向くところだが、 知らない町を1人で歩くより、ティトルに付いて行く方を選んだようだ。

■ロッド To:皆
ごゆっくり。
私はどこへも出かけず、皆の帰りを待つ事にするよ。

どこか、皮肉にも聞こえる物言いだが、これが彼の常だ。
カナル、ティトル、リグ、バティの4人は、賭場を探しに出かけて行った。

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連絡先
GM:澤口 佳子(かなめ)
E-Mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp