SW-PBM Scenario #24

水面に映る夢

第三章.ルーイェン
「作戦会議?」


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Contents


記憶の中のルーイェン

 「ルーイェン」
時刻はまだ明け方である。
まだ通りを行き交う人は少ないが、鶏が甲高い声で朝の訪れを知らせていた。

■ロッド To:皆
ようやく着いた。
サラはまた誰かに憑依させてもらえ、そのままじゃ街には入れないからな。

ロッドは街の入り口で荷物を降ろすと、中から1枚の羊皮紙を取り出した。
map

■ロッド To:イスカ
これはルーイェンの地図だ。サラに描かせた。
私はほぼ覚えたので、これは貴方が持つといい。

さ、ここから先はあなたがたに従おう。

ロッドは地図をイスカに手渡すと、リーダーとしての決断を促した。

■イスカ To:ロッド
わかりました。さて、と・・
(地図をみんなに見せる)なるほど、泉はこちら側にあるのか。 それから・・

■スレイ To:サラ
あれ、この私有地って?

■カナル To:サラ
この広い私有地というのは何だ?
市街地からは離れているが、この水の祠とか言う物の周り……。
全てある個人の持ち物、とか言うんじゃないだろうな?

■サラ To:カナル
え、どれどれ?
ああ、これね。ウェルザー家、マイローゼン家、クラームス家の土地だよ。
水の祠を管理してるのが、水の巫女で、水の巫女はこの3家によって決められるの。
水の祠のおかげでルーイェンは水に困らないんだって。
あれ・・・?質問ってなんだっけ?これで良い?

■カナル To:スレイ
……水巫女、水巫女……ルーイェンの水巫女だって?
スレイ、確か前の冒険で……。

(GM注:シナリオ#12参照)

■ティトル To:カナル
うや?
前の…って
カナルさん達何か知ってるんですかぁ

■スレイ To:カナル
前の冒険?
・・・・・・・・・・・・・あぁ!ルーイェンの水の巫女!!
って、何でカナルが知ってるんですか?(^^;

■カナル To:スレイ
まあ、色々とな。

しれっとした顔で言う。聞き耳でも立てていたのか?

■スレイ
はぁ(^^;
さすがカナル・・・

それ以上深くはつっこまず、 気を取り直すとティトルに説明し始めた。

■スレイ To:ティトル
前回の依頼のときに、サイラスでリュイ達と一緒に泊まったでしょう?
その時せがんだリュイ達の冒険談の中に、ルーイェンの水の巫女についての話があったんで す。
でも詳しくは聞いていないので、どんな話かわからないんですけどね(^^:
いや〜、ルーイェンと聞いたとき何か聞き覚えがあったんですけど、これではっきりしまし た(^^)

■サラ To:みんな
よく話が見えないけど、ルーイェンも水の巫女も有名なのね♪
なんだか嬉しいなぁ(^^)

幸せな勘違いをするサラ

■イスカ To:スレイ
ああ、そういえばそんな話もあったっけね。 結局どんな冒険談だったんだろう?

■スレイ To:イスカ
うーん、どんな話だったんでしょうね?
結局、あの時はパーティ結成の話しか聞いていませんでしたから。
他にも、いろいろ面白そうな話はありましたよね(^^

■ティトル To:スレイ
ほぇ〜、リュイさん達っていろいろ冒険してるんですね〜
さすがですぅ〜
オランに帰って会ったらいろいろお話したいですね〜(^-^)

スレイも頷き返す。

■カナル To:スレイ
こうなるのだったら、もっとしっかり話を聞いておくべきだったな(苦笑)
しかし、リュイ達は、その仕事を失敗していたと思うか?
もしそうなら、ここであいつらの名前は出さない方が良いかもしれないな。

■スレイ To:カナル
いや、大丈夫だと思いますよ。
リュイのことですから、失敗した仕事の話はしようとしませんよ(笑)


■カナル To:おおる
さて、どうしようか……。
そう悠長にしているのもどうかとは思うが、夜通し歩いてきて 疲れもあるし、やはり、休息が必要かな?

■スレイ To:ALL
そうですね。何をするにしても、体調は万全にしておきたいですよね。
じっくり寝ることにしましょうよ。

■イスカ To:ALL
よし、それじゃ、宿に向かおう。
とはいっても、夜中にこそこそとルーイェンの街をうろつくのは 望ましくない。昼から仕事にかかるから、そのつもりでね。


 「砂漠の花亭」
一向は、サラの案内で歓楽街の一角にある、旅篭屋に泊まった。
名を”砂漠の花亭”と言う。名前の由来になったと思われる石――― 赤く花のような形をしている―――が、店内を飾っている。
部屋を3部屋とり、カナル、スレイ、バティで1室、 イスカ、ティトル、リグで1室、ロッド、サラで1室使った。
と、言ってもサラは部屋に入る直前まで憑依してたので、店の人間は 全部で7人だと思っただろうが。

作戦会議?

 「砂漠の花亭・個室」
昼まで寝ると、一向はロッドの部屋に集まった。

■カナル To:おおる
少し寝たり無いな……。

依頼その物は、スキュラ退治だ。今すぐにその願いの泉に 行っても構わないと思うんだが、どうだ?

■サラ To:カナル
あ・・・その前に・・・
私、ちょっとその・・・家見てきてもいい?

も、もしかして心配して店休んでたりしたら悪いからさーっ、
あんたの娘は怪物に殺られたって教えてやろうかと思ってさーっ!

■カナル To:サラ
そのセリフを、誰に言わせるつもりだ?
それとも、俺達の体を借りるんじゃなく、直接幽霊の姿で 話しかけるつもりか?

幽霊の姿と聞いて、サラははっとする。

■サラ To:みんな
お願い・・・誰か体貸して。

■カナル To:サラ
……いきなり店に現れた見ず知らずの旅の冒険者に、
『私はあなたの娘で、スキュラに殺されました』
なんて言わせるつもりか?

■サラ To:カナル
バカ!そんな言い方しないわよっっ!

だって、しょうがないじゃない。私の姿いきなり見せる方が驚くよ・・・。

ここまでじっと2人のやり取りを聞いていた、ロッドが口を開く。

■ロッド
対峙するのが怖いんだろう。
他人の振りを装って、様子を見てきたい―――
こんな所が本音じゃないか?

■スレイ To:サラ、ALL
わたしが貸してあげますよ、サラ。 カナルもロッドさんも、そのぐらいなら時間を割いていいでしょう?

■サラ To:スレイ
ありがとう。
やっぱ、あなたって良い人だわ。

サラはスレイに憑依する事で話はまとまった。

■ロッド To:スレイ
ここでの時間配分は君たちにまかせるよ。
私は最終的に杖が取り戻せればそれで良いのだから・・・。

■スレイ To:ロッド、イスカ
ありがとうございます、ロッドさん(^^)
そうそう、何かあると大変なのでイスカもついて来てくれませんか?

■イスカ To:スレイ
では、私がスレイとサラの護衛につけばいいのかな。
みんなは一緒に行かないの? 手分けして、聞き込みでもする?

■ティトル To:イスカ
…うにゅ…いってらっしゃいですぅ……
私寝起きなんで、残ってますぅ(^^;
聞き込み…って何か聞くことあるんですかぁ?

寝起きで少しぼ〜っとした頭で聞いてみる。

■スレイ To:ALL
あぁ、そうだ。スキュラについての情報とかは集めないでいいのですか?
何か特別な習性とかあるかもしれませんし、泉に近づいただけで現れてくれると も限らないでしょう?

■ティトル To:スレイ&カナル
スキュラさんの習性ですかぁ?
カナルさぁん、何かあるんですかね〜?

■カナル To:ティトル
どんなことが知りたいんだ?
俺の知る限りなら、教えてやるぞ。

■ティトル To:カナル
うう〜ん(--;)
スキュラさんの習性全部!!

ドきっぱりと言ってのけた。
スレイも耳で頷いた。

■カナル To:ティトル
……(--;;
ぜ、全部か……。

この後、カナルは皆を待たせてることに気を遣いつつ、 早口でスキュラについて、知ってる事全てをティトルに教えた。
が、ねぼけた頭でティトルがどこまで理解したかは定かではない。

■カナル To:ロッド
今回のスキュラ退治のことは、秘密にしておく必要が あるのですか?
必要がないのなら、街のはずれで大立ち回りを演じるの ですから、一言町長に断っておきたいのですが。

■ロッド To:カナル
別に秘密にしとかなくとも構わないよ。
ただ、言う必要もないかと思っていたのだが・・・
正直、私はこういう事にはうといので、おまかせしよう。

■ティトル (独り言)
はやぁ〜
さすがはカナルさんですぅ…。立ち入り禁止のところにいくのにもちゃぁんと お断りするんですね〜

でも…町長さんに怒られそうですぅ

■カナル To:ティトル
後で文句を言われるのは嫌だからな。
だから、依頼主にお伺いを立てているのさ。

■カナル To:ロッド
立入禁止の所にずかずか入り込んでスキュラを叩き斬る。
街にとっては喜ばしいことだと思ってくれるでしょうか?
……サラに聞いてみた方が良いかもしれませんね。

カナルはロッドに話し掛けたのだが、チャンスとばかりに サラが返事をする。

■サラ To:カナル
これまでにも何回か、旅の冒険者が怪物を倒そうとした事はあるみたい。
でも、怪物がいなくなったって聞かなかったから、倒されたのは冒険者なんだ ろね(^^;。
現に私、やられちゃったし・・・。

立入り禁止ってのはねぇ、”そこでどんな目に逢っても知らないよ”
って言ってるだけなんだと思うな、ずるいよね。
怪物がいなくなればみんな喜ぶよ、街が頼んだわけじゃないから報酬とかは出 さないだろうけどね・・・砂漠の民はケチだから

■スレイ To:ALL
まぁ、問題はないってことですね(^^)

■イスカ To:スレイ、サラ
では、そちらは任せるとして。そろそろ出かけようか。

■イスカ To:ロッド
ロッドはどうします?

■ロッド To:イスカ
あなたがいれば、大丈夫でしょう(微笑)?
―――正直、昼は苦手なんですよ。
基本的に私は虚弱体質なんだ。

ここで君たちの帰りを待ってるとするよ。

虚弱体質うんぬんは、ロッドの冗談らしかったが、 その容貌では冗談になってなかった。

■スレイ To:イスカ、サラ
それじゃ行きましょうか。
案内お願いしますね、サラ。さぁ、どうぞ(^^)

■サラ To:スレイ
う、うん。
何度もごめんね。

この旅、何回目だろう?サラはスレイに憑依した。

■スレイ(サラ憑依中) To:イスカ
じゃ、私についてきてね。
あ・・・違った。女言葉じゃまずいよね

私についてきて下さい、イスカ。
外は暑いので、日差しに注意して・・・ね。

■イスカ To:スレイ(サラ憑依中)
ふふっ、うまいうまい。慣れたものだね。
それで時々鼻歌でも歌ってみせれば、ますます本物らしくなるよ。

多少、ぎこちないが、スレイになりきって(?)イスカと部屋を出て行った。

■ティトル To:ロッド
う〜ん、サラさんいっちゃいましたね〜
すぐ戻ってくるですかねぇ〜
うずうず……

そだ☆ロッドさぁん、おじいさんの話聞かせて下さい
お腹も減っちゃったし…サラさん達待ちながら、ご飯にするです〜

■ロッド To:ティトル
取りあえず、下に降りようか。
夜まで時間はたっぷりあるからね。私のつまらない話でよければ 聞かせてあげるよ。

笑顔で応えるロッド。

■ティトル To:ロッド
そうですね〜
ここは何がおいしいんでしょぉ(^-^)

ロッドさんは何が好きなんですかぁ?

■ロッド To:ティトル
香辛料の効いた食べ物が多かったな。
下に行けばわかるよ(笑)。

もっとも私は、臭いのきついのは好きじゃないけどね。

■ロッド To:部屋に残ってるほかの人
君たちはどうする?

結局、部屋に残っていてもしょうがないし、お腹もすいていたので 全員食堂に行くことにした。
階段を降りながら、ロッドはある事に気づいて、小さく笑った。

■ロッド To:ティトル
・・・そういえば、サラの家は料理屋だったな。
はは、着いていけば話は早かったかもしれないね。

■ティトル To:ロッド
あ…(^^;
そおいえばそうだったんですよね〜忘れてましたぁ


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連絡先
GM:澤口 佳子(かなめ)
E-Mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp