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「深い森」 |
カナルはリグに当てないように少し横へ移動すると、レッサー・バンパイア(B)に エネルギーボルトを放った。完全にはかからなかったが、魔法の白い矢は敵にダメージを与えた。
■スレイ To:ALL |
こっちの奴に”コンフュージョン”を掛けます! 手出しをしないで下さい!! |
同時に、スレイはレッサー・バンパイア(C)にコンフュージョンをかけた。
呪文はみごとかかり、敵は混乱し、ぼーっとしている!
■ティトル To:スレイ |
えっえっ?? ………これ…このままでいいってこと? |
ティトルは混乱したレッサー・バンパイア(C)を、きょとんとした顔で見た。
スレイの指示に従って、攻撃を中止する。
■イスカ To:スレイ |
よし、うまいぞスレイ! とすると、残りは・・(あたりを見回す) |
イスカは素早くあたりを見回した。レッサー・バンパイア(B)の上でその目が止まった。
■イスカ To:All |
残りは彼奴だけか。 |
レッサー・バンパイア(B)に向き合ったリグは、魔法をかけようとしていた。
だが、その目を見てしまい、恐怖に麻痺してしまう!
―――が一瞬後、幸運神チャ・ザの加護(ラックの効果)で、リグの麻痺が解けた。
■リグ To:チャ=ザ&サラ |
チャ=ザよ、加護をありがとね。 あともう少し力を貸してね。 サラ姉ちゃん、ちょっと離れていてねー! チャ=ザよ、忌まわしき力に囚われし魂を正しき輪廻の道へと導き給え |
サラを遠ざけると、ターン・アンデッドを唱える。
だが、魔法は失敗したようだ。何の効果も起きない。
■サラ To:リグ |
リグちゃん、頑張って! もう少しだよっ。 |
何も出来ないのがもどかしいのか、上空を飛び回って、エールを送る。
■リグ To:サラ |
うん、がんばるね! サラ姉ちゃんも、周りに気をつけててね。 |
イスカもロッドもレッサー・バンパイア(C)を攻撃するつもりだったが、 コンフュージョンがかかってる状態なので、攻撃を中止した。 バティは相変わらず防御に専念している。
(A)は気絶中、(C)は混乱中である。味方は自分1人になってしまったが、 レッサー・バンパイア(B)はリグを攻撃してきた。
が、その攻撃は空振りに終わった。
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残る敵はレッサー・バンパイア(B)のみである。
スレイがスネアを唱えた。呪文はみごとかかり、敵は転倒してしまった。
そこへカナルのエネルギー・ボルトが飛ぶ。今度も完全にはかからなかったが、 確実にダメージは与えた。
■ティトル To:バンパイアB |
あとはぁ〜お前だけっ! ……っどっかいっちゃえっ!! |
ティトルはレッサー・バンパイア(B)に駆け寄ると、 シャムシールの凄まじい一撃を見舞った。
■レッサー・バンパイア(B) |
グァァァァァッツ! グ・・・ウゥゥッ! アァァ・・・ ・・イ・・ヤダ・・シニタク・・ナ・イ |
断末魔の叫びを残し、レッサー・バンパイア(B)は灰になった。
■リグ To:レッサー・バンパイア(B) |
ごめんね。 |
一体は気絶し、一体は灰になり、一体は混乱中である。
戦闘はほぼ終ろうとしていた。
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■ティトル To:バンパイア |
ふぅ…… もう起きてくるなよ… |
レッサー・バンパイア(B)がいた所を見下ろしつつ、言った。
■ティトル To:おおる |
あいつと、そいつは? …あいつはいいかもしれないけど、そいつはまだ元気なんでしょ? ティヴァは…まだやれるよ…。 |
振り返って、倒れている(A)を、ぼーっと突っ立ったまんまでいる(C)を指差した。
■イスカ To:ロッド |
彼奴らはどうします、ロッド? |
■ロッド To:イスカ |
殺してやろう。 ・・・・・・奴等も元は人間だ。 |
■サラ |
・・・・・・・・・・・・。 |
誰も見てはいなかったろうが、サラが表情を強張らせた。自身の事を思ったのだろう。
イスカはロッドの返事を聞くと、ティトルにうなづいた。
(自ら手を出すつもりはないようだ)
■スレイ To:ALL |
さて、残るは・・・・・・・・・・・・。 わたしが、奴を転倒させますのでよろしくお願いしますね。 |
ティトル、リグ、ロッドがレッサー・バンパイア(C)のまわりに集まった。
カナル、イスカ、バティは側で見ている。
■スレイ |
・・・寡黙なる大地の精霊ノームよ、我が声に耳を傾けその身を起こせ・・・ |
敵は混乱してはいたが、抵抗しようとした。だが、抗えず転倒してしまう。
■ティトル To:バンパイア |
悪く思うな…。 |
ティトルの攻撃が、敵にダメージを与えた。
リグもティトルをフォローする。同じく、ダメージを与えた。
最後にロッドの攻撃。その一撃で敵は倒れた。
だが、倒れただけで、まだ命を失ったわけではない。
ロッドは瀕死の敵になおもショートソードを突き立てた。
(C)は(B)と同様、灰となった。
■ティトル |
………。 |
ティトルも(A)に無言でトドメをさした。
■ロッド |
・・・・・・ |
しばし灰を見つめて、無言で佇む。
その左手は、無意識に、胸のペンダントを握り締めていた。
■ロッド To:皆 |
・・・さぁ、では行こうか。 今夜歩きとおせば、タリムの村に泊まれる。 |
ややあって、振り替えると、すっかりいつもの調子に戻って言った。
■カナル To:ロッド |
そうですね、急ぎましょう。 |
■ティトル To:ロッド |
…………あ?! あ、ああ歩くんでしたよね…(^^; そうですね〜私はいいですけどぉリグちゃんとか大丈夫ですかぁ? 村まであとちょっと頑張ってからゆっくり休んだ方がいいのかなぁ… イスカさぁん、どうします? |
■イスカ To:ティトル |
確かに、私も少し疲れてしまった。でもこの先はずっと街道だし、
何も起こらないだろう・・と思うよ。 それにロッドは先を急ぎたいのでしょう? みんなが平気なら、村までもうひと頑張りしてみよう。 |
■ティトル To:イスカ |
はぁいです(^-^) とりあえず、私は元気なんで大丈夫です〜任してくださぁい☆ |
精神は疲れてはいたが、体は全員無傷だったので、先を急ぐことにした。
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