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「深い森」 |
2日目の野営も何事もなく済み、夕食を終え、そろそろ片づけをして 再び先へ進もうかと言う頃である。
突然、イスカの髪がふわっと逆立ったように見えた。
イスカは何かを感じ取ったようだ。唇に指を当て、みんなの動きを制し、 すばやく周囲の様子を伺う。
■イスカ To:All |
(声を潜めて)・・何かいる。気をつけて。 ひとりだけじゃない。あっちと・・あっちに、向こうにも気配が。 |
■ティトル To:イスカ |
え?どこですかぁ?? (キョロキョロ) あ…。 |
イスカの声が合図であったかのように、それは姿を現した。
”痩せ細り、肌が青白く、目が赤く光った”男達が3人・・・。
3方向から囲むように近づいて来る。
■リグ To:みんな |
囲まれてる!?。 ? ねえ、何か変だよあの人達。 |
■カナル To:青白い人 |
もし、俺達に用があるのなら、さっさと話すんだな。それ以上の
断り無しの接近は、敵対行為とみなすぞ? 招かれざる客なら、さっさとどいた方が身のためだ。 |
■青白い人 To:人間 |
セイ・・アルモノ・・・・・スベテ・ガ・・・ニクイ・・・ |
■スレイ |
!! |
■ティトル To:カナル&おおる |
…あのヒト達……バンパイアですぅ……。 あの人達、ふつ〜の剣でさしても痛がってくれないですよ…。 って兄さまがゆってました……。 カナルさぁん、兄さまがあのヒト達にも効くようにする魔法があるってゆってました…。 「ティヴァ」に力を貸して下さい。 |
自分の抜き放ったシャムシールを指差し、カナルに魔法の援護を頼む。
■カナル To:ティトル |
そ、そうか、分かった。 (……ティトル、よく知ってたな) |
■イスカ To:カナル |
カナル、私にも頼めるかな。 |
イスカも矢を掲げて頼んだ。
■リグ To:カナル |
カナル兄ちゃん、私にもお願い。 彼等が望もうが望まないがあんな仮初の命で生きていているのは可愛そうだもの。 |
スレイもボーラを構え、ロッドも無言でショートソード(銀製)を抜く。
サラは驚いて上空へ飛び上がってしまった。
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■スレイ |
普通の攻撃は効かないんでしたよね・・・・。 |
スレイは1歩進み出ると、ボーラをレッサー・バンパイア(C)に投げつけた!
が、余裕でかわされる。案外動きは素早いようだ。
■スレイ |
あれれ?やっぱり慣れない武器は難しいですね、練習しないと・・・(^^; |
スレイの攻撃と同時に、カナルがティトル、リグ、イスカの武器に エンチャント・ウェポンをかけた。
魔法は無事発動し、これでレッサー・バンパイアを傷つける事が出来る。
■ティトル To:カナル |
あ〜カナルさぁん。あのヒト達はこないだのオーガーみたく寝てくれないですよぉ〜 って兄さまがゆってましたぁ、アンデットさんなんですってぇ〜 |
レッサー・バンパイア(A)に近づきつつ、みんなに注意する。
■カナル To:ティトル |
ああ、そうなのか。助かる。 おかげで無駄に疲れずにすんだよ。 (……ティトルも、なかかな侮れないな) |
寝ない敵には、カナル得意の”眠りの雲”も意味を成さない。
ティトルはレッサー・バンパイア(A)の目の前に来た。
赤い目が見つめている。
■ティトル To:バンパイア |
そんな赤い目だからってぇ、びひると思うなっ! |
ティトルは恐怖を引き起こす、赤い目の視線に抵抗した。
■ティトル To:おおる |
あ〜〜っ! 忘れてましたぁ〜この人たちの目見ちゃいけないです〜って兄さまがゆってましたぁ なんでかは……あれ?……とにかく気をつけてくださぁい〜 |
しかし、直接攻撃を加えようとしている者は、どうしても視線が合ってしまう。
■ティトル |
いくよ!ティヴァっ! ってぇっいぃぃ!!! どぉっかぁ〜いってこぉいぃぃっ! |
■レッサー・バンパイア(A) |
グアッ! |
視線に抵抗すると、ティトルは斬りかかった。シャムシールは相手の急所をつき、 かなりのダメージを与えたようだ。(1回り)
次はイスカのレッサー・バンパイア(C)に対しての攻撃。
彼女もぎりぎりの所で視線に抵抗した。
■イスカ To:ティトル |
なるほど、背筋を走るこの寒気は彼らの目のせいか? ありがとう、ティトル。 |
■イスカ |
偽りの生よ、地に環れ! |
矢を射るが、むなしく地面に突き刺さってしまった。
最後はリグのレッサー・バンパイア(B)への攻撃。
■リグ |
そんな目なんか怖くないよ〜だ。 |
リグも視線に抵抗した。
彼女たちは気づいているんだろうか?赤目と言われるたびに、 ロッドが苦い笑いを浮かべているのを。
■リグ To:イスカ&ティトル |
でも、視線合わさずに戦うのって難しいね。 |
目を合わせないように意識しすぎたせいか、 リグの攻撃はかわされてしまった。
■サラ To:みんな |
みんな、頑張って〜っ! |
上空からサラの(無責任な)応援が聞こえる。
他の2人―――バティは防御専念、ロッドは様子見のようだ。
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■カナル |
……物理攻撃は大して効かないか。 それに、このまま、一対一で闘っていても埒が明かないな……。 |
カナルがレッサー・バンパイア(A)(C) 両方を攻撃出来る場所に移動しようと、走り出す。
それと、ほぼ同時にスレイはウィル・オー・ウィスプを唱えた。 淡い青白い光が球体を形作ると、 それをレッサー・バンパイア(A)にぶつけた!
■レッサー・バンパイア(A) |
ウッ、グアァァァ! |
光のボールはティトルの頭上を飛び越え、敵に命中した。
レッサー・バンパイア(A)は苦悶の表情を浮かべ、倒れた。
だが、まだ死んではいない。
■ティトル To:スレイ |
あ…れ? …スレイ?!すごいっ。 |
スレイを振り返りつつ、思わず感嘆の声をあげる。
スレイはその声に手を上げて応えた。 ティトルはレッサー・バンパイア(A)が倒れたので、攻撃を中止する。
■サラ |
わー、1人やっつけたよぉ〜。 みんな、頑張れーっ。 |
上で見ていたサラも思わず声をあげた。
続いてリグのレッサー・バンパイア(B)への攻撃。
視線に抵抗し、今度は攻撃を成功させた。グレートソードはかなりのダメージを 敵に与えた。
イスカも引き続きレッサー・バンパイア(C)へ攻撃する。
敵の視線は今度も抵抗出来た。弓も命中し、少々ではあるが 敵にダメージを与えた。
ロッドはそれを「ほう―――」と言った様子で見守っている。
ここで、レッサー・バンパイアは反撃に出た!
リグの目の前のは、リグの体にこそ傷をつけれなかったが、 精神力にダメージを与えた。
■リグ |
うっ、・・・・・なんて、冷たくて、悲しい想いなの。 すぐ、助けてあげるからね。 |
イスカの目の前のもイスカに向かってきた。素手の攻撃は 鎧を通して肉体にダメージを与える事は出来なかったが、 精神力にはかなりのダメージを与えた。
■イスカ |
うっ・・気が遠くなる・・ こやつ、直接手を下さずに私の力を奪おうというのか! |
■ロッド To:イスカ |
私も加勢しよう。 |
今まで静観していたロッドが、イスカの横に並んだ。
燃えるような瞳で眼前のレッサー・バンパイアを睨み付ける。
見ると、先ほどイスカがつけた傷が塞がりつつある。
■イスカ |
傷がふさがっていく・・! くっ、これではまるでらちがあかない。 |
■ティトル To:イスカ |
あっイスカさん! …ああ〜っ!、忘れてましたぁ〜 この人達に殴られると力吸い取られちゃうって〜どんな風かよくわかんないんですけど〜 注意して下さい〜 …と、こっちは後っ!! イスカさん! |
ティトルはイスカを援護するため、目の前の気絶した敵は後回しにする事にした。
■イスカ To:ティトル |
ティトル! そっちは平気なの? ありがとう、私の弓では力が及ばないようなんだ。 |
■ティトル To:おおる |
思い出してきたぁ〜! この人達、死んじゃわない限り再生するんですよ〜 やるならっ、徹底的にやんないと駄目です〜 |
走りながら、みなに注意するが・・・少し遅かったかもしれない。
■リグ |
なぜ、そんなに生に執着するの。 あなた達には次の未来が待っているというのに・・・。 |
■カナル To:おおる |
相手は、傷が回復してる。このままじゃ、膠着するだけだ。 一対一じゃなく、敵を各個撃破しろ! スレイ、何か使えないか? |
■スレイ To:カナル |
やってみましょう。 |
スレイが次に取る行動は?
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