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「オラン市街」 |
流石に大都市オランである。
普通の街なら人通りもなくなるこの時刻に、 この街はまだまだ活気があった。
(もっとも通りを歩く人種は、昼間のそれとは多少違ってきてはいるようだが)
結局、人通りの少なくなる郊外に出るまでサラはティトルに憑依したままで行く事にした。
■ジャン=バッティスタ To:ティトル(サラ憑依中) |
ところで、スキュラだっけか? それを倒したらあんた本当に成仏するのか? そのままティトに憑依されているといろいろ困るんだけど…… |
■ティトル(サラ憑依中) To:バティ |
んん〜? 何を困るの、おにーさん(^^)? 心配しないで。多分、成仏するから(笑)。 どのみち、そんなに長く憑依してるつもりもないしね。 街道に出たら、この体返してあげる(^^) |
■カナル To:バティ |
良かったなバティ。 まぁ、少しの間の辛抱だ。ティトル自身が乗り気だったんだから、 我慢しろよ。 |
■ジャン=バッティスタ To:ティトル(サラ憑依中) |
ふーん、そんなに簡単なもんなのか。 ところでなんで死んだんだ? その泉は立ち入り禁止になっていたんだろう? |
■ティトル(サラ憑依中) To:バティ |
んーと・・・ 2週間ぐらい前・・・だったかしら? 立入禁止区域だったのは知ってたんだけど、それでも出かけたの。 ・・・・・・私が馬鹿だったんだよね・・・。 |
急に大人しくなり、うつむいて、言う。
■スレイ To:ティトル(サラ憑依中) |
どうしてそんな所に? |
■ティトル(サラ憑依中) To:スレイ |
家出・・・。 ・・・・・・あなた、私の話ちゃんと聞いてくれる? 聞いたらちゃんと、私の骨埋めてよね、お願いだからね! |
面を上げて、スレイを真正面から見る。
■スレイ To:ティトル(サラ憑依中) |
はぁ・・・・・わかりました(^^; これも何かの縁ですしね、しっかり埋めてあげますよ。 (人間の葬儀はよくわからないからリグに手伝ってもらうことになりますけど・・ ・) |
■ティトル(サラ憑依中) To:スレイ |
私のうちね、ルーイェンで旅人相手に飲食店やってんの。 私、長女でさ・・・毎日毎日お店の手伝いばっかして・・・ 疲れちゃったのよね。 弟や妹もいんのに、私ばっか。 ・・・・・・私、拾われたんだ。だから、あんなに私ばかり働かされたのよ! |
■スレイ To:ティトル(サラ憑依中) |
・・・・ふむ、それで? |
■ティトル(サラ憑依中) To:スレイ |
で、とうとう今の生活が嫌になって、夜になって逃げ出したの。 ・・・願いの泉の話、知ってる? 子供の頃に1度行ったことがあるんだ。 その頃はまだ立入り禁止区域じゃなくてね。 強く願えば、願いを叶えてくれるって言う言い伝えがあるの。 実際には、叶わないことの方が多いみたいだけど・・・。 とにかく、家を出て泉に行ったの。水面を見つめて、願い事をしたわ。 だけど、願いがかなうどころか・・・いつのまにか近づいてきてたヘビの化け物 に殺されちゃった。 |
少し自嘲気味に、はき捨てるように言うと、またうつむく。
■スレイ To:ティトル(サラ憑依中) |
・・・・・・・そうだったんですか。辛いことを聞いてしまいましたね。 敵は取ってあげますからね、サラ。 |
スレイはちょっと決意して、優しく言った。
■ティトル(サラ憑依中) To:スレイ |
ありがとう・・・。 あなたって良い人ね。 |
サラは精一杯笑ってみせた。(ティトルの姿で・・・)
■ティトル(意識) To:サラ(意識) |
サラさぁん(^-^) 元気出してくださぁい、私も敵取るの頑張ってお手伝いしますね☆ |
■カナル |
(なるほど、立入禁止になってからそう時間は経っていないのか。 ということは、スキュラが現れた、と言うのもごく最近の話ということか……) |
こちらは、マイペースに考え事。
そうこうしているうちに、市街地を抜け、郊外へと出た。
「オラン郊外」 |
夜もますますふけ、人通りもなくなってきた。
これなら、人に話しを聞かれる心配もないとふんだのか、 再びスレイがロッドに質問をする。
■スレイ To:ロッド |
そうだ、ロッドさん。確か魔法も少し使えるって言ってましたよね。どんなのが使
えるんですか? 空を飛んだり、火の玉を飛ばしたり、大きくなったりはできるんですかっ? 他に他に――― |
■ロッド To:スレイ |
・・・10年以上も前に学んだだけですからね、 たいして使えませんよ。 枯れ木に火を灯すのがせいぜいですよ。 |
自嘲するかのように言うロッド。
■スレイ To:ロッド |
へぇ、そうなんですか残念(笑) 手足を生やしたり天井にぶら下がったり、目が光ったりする魔法は使えないんです ねぇ・・・ |
■リグ To:ロッド&スレイ |
そんな魔法もあるの? 意外なところで使えそうだねぇ。 |
■カナル To:スレイ |
手足を生やす? 天井にぶら下がる? 目が光る? ……スレイの知り合いは、変わった奴が多いな……。 |
■スレイ To:カナル |
いや、そういう知り合いはいないです。 だけど友達になってみたいもんですよね(笑) |
これを聞いてカナルは呆れたらしい。
■カナル To:スレイ、ロッド |
……(--;;
そういえば、魔術の修行は、やはりオランで? |
■ロッド To:カナル |
15の頃に1年ほど賢者の学院に通った事があります。知識を得るためにね。 魔術の方は父から教わりました。 ・・・・・・が、すぐに辞めてしまいましたけどね。 |
何か事情があるのか、苦い表情になって押し黙った。
「自由人たちの街道」 |
オランを出てからどれほど歩いただろうか?
最初に東の空に見えていた月が、今は西の方へ傾いて見えるのを考えると 夜明けは近いのだろうか?
■ティトル(意識) To:サラ(意識) |
サラさぁん眠たくないですかぁ〜 うにゅ……やっぱり眠たくなっちゃうんですね〜むにゅ〜(--;) 皆はどうするんでしょうねぇ〜 |
■サラ(意識) To:ティトル(意識) |
私、全然眠くないよ(笑) 死んじゃってから、寝る必要がなくなったせいか、寝れないの。 でも、この体もずーっと歩けば疲れるよね。 何時まで歩くのかあなたのお仲間に聞いてみよっか? |
スペクターは眠らない・・・。
が、ティトルが眠いのを聞くと、イスカに近寄って行った。
■ティトル(サラ憑依中) To:イスカ |
ねぇねぇ、あなたがリーダーだよね? ティトルちゃんが、「皆いつまで歩くのかなぁ?」って言ってるよ。 どーすんの? |
■イスカ To:ティトル(サラ憑依中) |
えっ? ああ、今はティトルじゃないのか。
なんだか、ティトルの口から「ティトルちゃんが」なんて
言葉を聞くのは、すごく妙な感じがするなあ。 それはそうと、みんなそろそろ歩き疲れたのかな? 私はまだ平気だけど、よく考えたらひと晩徹夜で歩き通すことに なってしまうね。次の宿場町まではまだ距離があるから、 道を外れた林の中で野宿になるけど、しかたがない。 とりあえず、夜明け前までには手頃な場所を見つけて休もう。 ロッドさんもそれでいいですか? |
次の宿場町は、川を2つ越えた所にあるタリム村。
オランから徒歩でおよそ3日の距離にある。
■スレイ To:ティトル(サラ憑依中)、イスカ |
日が昇る頃まで歩いたらどうですかね? そのあと、街道からはずれてキャンプをはったらいいと思いますよ。 |
イスカが一番気遣っているのは、(多分)スレイの体力なのに、 当の本人はわかっちゃいない。
■ロッド To:イスカ |
ルーイェンまでは長い。 初日から無理をする事はないでしょう。 まして皆さんは寝ていないのですからね。 そろそろ、野宿出来る場所を探すので良いと思いますよ。 |
■イスカ To:All |
そういうことだから、さて、どこで寝るとしようか・・。 |
■スレイ To:ロッド、ALL |
そういえば、寝ていませんでしたね。夜中にこんな所を出歩くなんて初めてだっ
たもので忘れ
てました(^^; どこかにいい野営地はありませんかねー? |
実感したら疲れを感じたらしく、耳が垂れ下がってしまった。
歩くのをやめ、野営地を探してきょろきょろ周囲を見回してみる。
■ティトル(意識) To:サラ(意識) |
よかったぁ☆皆ちゃんと野営するんですね〜 |
街道から南の方は、しばらく開けた土地が広がっており、 北の方は数十メートル先から森になっていた。
■スレイ To:ALL |
んー・・・・・・お、あそこに見えるのは森っ! 森・・・・もり・・・・・。う〜ん、でりしゃす(*^^*) みんなどうです、あの森で野営しませんか? |
■カナル To:スレイ |
(何がデリシャスなんだ?) そうだな。こんな道の横よりは、木陰で休んだ方がまだ ましだろう。 見張りは必要なのか? ……これから夜も明けるっていうのに……。 |
夜通し歩いてゆっくり寝たいと言うのが、ありありと表情に出ている。
■イスカ To:カナル |
昼間だからこそ、誰かに見つかって怪しまれないように、
見張りを立てておくべきなんじゃないの? みんなで寝ているのを見られたら、奇妙に思われるだろうし。 |
見張りの事はともかく、北に見える森で野営する事には誰も反対しなかった。
皆は街道を離れ、森へ向かう。
■スレイ To:ロッド |
ところでロッドさん。この仕事で、誰かに狙われたりすることはありますか?
もしあったら、森に罠でも仕掛けようと思うんですが。まぁ、ないでしょうけど 一応、確認で す(^^) |
■ロッド To:スレイ |
スキュラ退治で誰かに狙われる? ―――ないだろうね。 |
■スレイ |
あ、いやそういう意味じゃないんですけどね・・・。ま、いっか。後で聞き ましょおっと(^^; |
そんな会話をしていると、すぐに森に着いた。
「街道近くの森」 |
■ティトル(意識) To:サラ(意識) |
そおいえば、サラさん〜 これってどうやったら元に戻るんですかぁ?野営の時は見張り番しなくちゃいけ ませんからぁ |
■サラ(意識) To:ティトル(意識) |
あ、そうだよね。 じゃ、開放するね。 憑かせてくれて、ありがと(^^)。 |
街道に出たら、開放すると言っておきながら、ずっと忘れていたようだ。
憑いたときと同様、ティトルの頭から、青白いサラが飛び出した。
■イスカ To:サラ |
(ぎょっとして) ううっ、びっくりさせないでよ。いきなり出てくるから・・。 それにしても、簡単に人の体に出たり入ったり、 幽霊になるのも意外と面白そうだなあ。 |
■カナル |
……そうか? |
カナルの独り言(つっこみ?)はイスカには聞こえなかったようだ。
■ティトル To:おおる? |
うにゅ? あ、動く動く☆ はぁ〜おもしろかったです〜(^-^) |
■スレイ To:ティトル |
うぅ、よかったですねぇ、ティトル(;_;) 後でわたしも憑いてもらいましょうっと・・・・ |
じとーっと、ティトルを羨ましそうに見る。
■スレイ To:ロッド |
あっ、そう言えばロッドさん。宿屋で言ってましたよね「泉の底に沈むものに用がある――」
と。 泉には何が沈んでいるんです? |
■ロッド To:スレイ |
ああ、そう。君たちは泉の底に沈んでるものに興味があるんでしたね。 ”杖”ですよ。私の父の杖。 とある盗賊に盗まれたものが、今、泉の底に沈んでいるんです。 |
■スレイ |
杖っ!? |
耳がピクピク。
■ティトル To:ロッド |
その泉っていろんなものが沈んでるんですねぇ…。 |
■ティトル To:ロッド |
…で、その「杖」ってなにか大事なものなんですかぁ? スキュラを退治してまで取りにいくんだからきっとすごいものなんですよね〜 カナルさんの持ってるのよりすごいんですかぁ? |
■ロッド To:ティトル |
すごいかどうかは知らないですが、大事なものなんですよ、父にとってはね。 正確に言うと、杖は父の所有物ではないのです。・・・学院のものなんですよ。 それを盗賊に盗まれたなんて事が学院に知られたら――― ・・・だから、この話ではオランではしたくなかったんです。 どこで誰が聞いているかわかりませんからね。 |
■ティトル To:ロッド&カナル |
はにゃぁ〜大変だったんですねぇ やっぱり学院ってところにばれちゃうとおこられちゃうんですかぁ?カナルさん |
■カナル To:ティトル、ロッド |
まぁ、学院の物を紛失したとなれば、責任問題は必至だろうな。
確かに、これは由々しき問題ですね。 |
内心どう思ってるかはともかく、口ではそう言っておく。
■ティトル To:ロッド |
でもその杖を盗んだ盗賊さんもどうして泉に捨てちゃったりしたんでしょうね… あとあと〜、その盗賊さんってつかまえたんですか? |
■ロッド To:ティトル |
ふっ、奴も泉の底ですよ。 |
おかしそうに、くっくと笑う。
・・・彼が笑うのを見るのはこれが初めてかもしれない。
■ティトル To:ロッド |
盗賊さんごと泉に落ちちゃったんですか? それとも盗賊さんもスキュラに食べられちゃったとか…ドキドキ |
ここでロッドはサラに目配せをする。
「話して良い」と言う合図らしい。
■サラ To:ティトル |
私が見たの。 スキュラに殺されて数日は、何していいかわかんなくて、 まだ願いの泉の辺りをふらふらしてたのね。 で、盗賊風の男がスキュラに引きずり込まれるの、目撃しちゃった。 杖とか袋とかも全部、泉に飲まれてったよ。 |
(幽霊が)身震いしながら話した。
■カナル To:おおる |
(因果応報って奴か……) しかし、なぜその盗賊は願いの泉に、いや、そもそもルーイェンに なんか行ったのだろう? |
■サラ To:カナル |
なんでだろうね? |
考えた事もなかったような口ぶりである。(事実そうなのだろう)
■ティトル To:カナル&サラ |
立ち入り禁止だから誰も来ないと思ったんじゃないですかぁ? 盗賊さんも逃げてるんでしょうから〜。 盗賊さんの家もきっとルーイェンにあったんですよぉ〜 |
■カナル To:ティトル |
家があった、か。なるほど。 |
■ロッド To:カナル |
必要なら、奴の似顔絵を渡しておきましょうか? 私にはもう不要のものだが、あなたがルーイェンで何か調べるのなら 助けになるかもしれない。 |
よほど、その盗賊に興味があるように思えたらしく、 ロッドが申し出た。
■ティトル To:ロッド |
ロッドさんって絵が描けるんですか〜すごいですねぇ…。 あれ?ってことはロッドさんはその盗賊さんにあったことあるんですよね ルーイェンに逃げたのも知ってたって事は、杖を盗まれた時からず〜っと追いかけてたんですかぁ? |
■ロッド To:ティトル |
似顔絵を書いたのは父ですよ。 遠見の水晶を使い、杖の行方を探したところ、 ルーイェンに男がいる事がわかったらしいのです。 そういう訳で、私は実際に見たわけではありませんが、 サラに見せたところ、似顔絵はよく似ているそうです。 |
絵の才能があるのは父の方だったらしいが、似顔絵なんて描こうと思えば誰でもかけるぞ。 (上手いか下手かは別として)
■イスカ To:スレイ |
「遠見の水晶」・・。いかにも魔法使いらしいなあ。 もしロッドさんの父ぎみにお会いすることがあれば、 さっき言ってたようなものすごい魔法だって 見せてもらえるかもしれないね、スレイ。 |
■スレイ To:イスカ |
そうですね、楽しみです。でも会うことはないんでしょうねぇ(^^; |
■カナル To:ティトル、ロッド |
ロッドさんの父上の杖が盗まれたのは、何処でなのですか? ロッドさん自身はオランの方ですし、つまり、オランからずっと その盗賊を追ってルーイェンまで来た、と言うわけですか? |
■ロッド To:カナル |
・・・・・・この話、スキュラ退治とは直接関係ない話だと思うんですが? あまり父の事を、魔術師ギルドの者であるあなたの前で言うのは、どうも・・・。 まぁ、オランからずっと追ってたようなものですよ。 |
話が父の事に及ぶと、口が重くなる。
カナルが魔術師ギルドの者である以上、深く話すのは危険と判断しての事だろう。
(あるいはただ単に信用が足りないのか?)
■ロッド To:スレイ |
では、私からも1つ聞くとしましょう。 ”魔法装置”とは一体、何です? |
■スレイ To:ロッド |
わたしも詳しくは知らないんですけどね。彼が――― |
と言ってバティの方を見る。
続きはバティに話してもらおうと言う事らしい。
■ティトル To:バティ |
そおいえば…。 バティさん魔法装置ってどんなのなんですかぁ? ばば〜んって出てくるんですよね〜 |
スレイも横でうなづいた。
■ジャン=バッティスタ To:ティトル |
魔法装置? 知らねぇよ。一体なんのことやら? 悪いが俺はもう寝るぜ…… |
だる〜く、答えると、木の上に登ろううとした。
その足を、ティトルがハシッと掴んだ!
■ティトル To:バティ |
あ〜バティさぁん。 教えてくれないんですかぁ〜カナルさんには教えてたくせにずっこいですぅ〜 |
■ジャン=バッティスタ To:ティトル |
うあ? 教えていたっけ? じゃぁ、カナルに聞けば? 俺様はもう眠いよ。 ティトは元気だねぇ…… |
つれない返事だが、やはりティトルの手は払いのけられない。
■ティトル To:バティ |
むぅ…。 ……でもぉ…そうですねぇ。皆眠たいですもんね〜 んじゃぁ、また明日元気な時に教えて下さいね☆ お休みなさいです〜 |
バティの足をしかたなく放す。
■スレイ To:ロッド |
え、あれれ・・・・・おろ?(^^; ・・・・・う〜ん、そういう事らしいです(^^;;; 宿屋でも言いましたけど、「魔法装置があるらしい」ってこと以外は知らないんで すよね。 お役に立てなくてすみませんね、ロッドさん |
辺りの緊張した雰囲気をスレイが和らげようと、口を開く。
耳もしおれてしまった。
■ロッド To:スレイ |
・・・・・・ どうやら私は嫌われているようですね。 |
苦笑しながら言うと、再び沈黙が訪れた。
■ティトル To:ロッド |
うんと…。私、なんか目がさえちゃったんですけど、皆さんきっと眠たくなっちゃうんで〜 また明日いろいろお話しましょう〜(^-^) ロッドさんちのご先祖サマのお話も聞かせて下さぁい☆ |
ロッドはちらっとティトルの方を見ただけで、返事をしない。
ため息を1つつくと、身を起こした。
■ロッド To:皆さん |
さて、私も寝る事にします。 |
ロッドは、1本の木の幹を背にして、寝る体勢に入った。
サラは、ロッドを気遣ったのか、同じ木の上でふわふわと浮いて、 守るように見つめ続けている。
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