SW-PBeM Scenario #21
子供達は夜の住人
12章 冒険者、依頼をとげる

それぞれの結末

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オランの街  路上

 ラーダ神殿でシェルやジョージの精神点を回復して貰い、冒険者達は子供達を家に送り届けていた。
■シェル To:パオル&ジョージ
……もしかしたら、とは思ったけど、 ほんとに気絶しちゃうとは思わなかったよ(^^;;)
でも、なんとかアニエスちゃんたち助けられてよかったね。

 始めてあれほどたくさんの魔法を使ったシェルは、自分の精神力の限界をよく知らなかったようだ。
■ パオル To:シェル
シェルさんと仮面ラーダさんの活躍で無事助ける事ができましたからね。
ホントに良かったですよ。

■ ジョージ To:シェル
ええ。シェル君の活躍のおかげですよ。
戻ってきたときには解決していたのでビックリしましたがね……。

■シェル To:ジョージ
そんなことないよ(ポリポリ)
そういえば、今回も仮面ラーダさん来てくれてたのに、ジョージさんはまた会えなかったね。
でも、多分、また会えるよ。

■ パオル To:独り言
そーいえばいつも肝心な時にジョージさんがいない気が……。

 ぐぅ〜〜〜!!
 タイミング良く、突然パオルのお腹がなった。
■ パオル To:ジョージ&シェル
あれ?(^^;
とりあえず送っていって、後で皆でゴハンを食べましょうよ!

■シェル To:ジョージ
え〜と、子供達を家に送ってあげるんだよね。
ジョージさん、誰の家から行くの?

■ ジョージ To:シェル
そうですね……。ここから一番近い家……。
ティータちゃんの家あたりでしょうか?

■シェル To:ジョージ
じゃ、さっそくティータちゃんの家に行こうよ。
ティータちゃんのお父さんやお母さんも心配してると思うんだ。
……って、ジョージさん、道わかる?
ボクはちょっと……(^^;;)


オランの街  ティータの家

■ 女性の声 To:ジョージ
……どなた?

 それなりに遅い時間の訪問に、扉を開めたまま訝しげに返事が返ってきた。
■ ジョージ To:女性
夜分遅く失礼いたします。
ラーダ神殿のジョージ・マクドヴァルと申します。
お宅の娘さんを保護いたしましたので、お送り致しました。

 意外なジョージの言葉に、扉が大きく開かれた。
■ ティータの母 To:ティータ
! ティータ!

■ ティータ To:ティータの母
お母さぁぁぁん!

 久しぶりに、親子の抱擁が交わされた。
 二度とこの手から離れないようにと、力の限り抱きしめる母に、ティータは涙を流してしがみついた。
■シェル To:ティータ
ティータちゃん、よかったね(^^)

■ パオル 
(><)なんて……感動的なんだぁ…………。

■ ティータの母 To:ジョージ
ありがとうございました。
それで、ティータは何処に?

■ ジョージ To:ティータの母
ええ……詳細に説明すると長くなるのですが…………。
結果から言いますと、他の数名の子達と一緒にスラム街の倉庫に居ました。
詳しい話は官憲にお問い合わせ下さい。
そちらの方に説明しておきますので…………。

それでは、まだ送らなければならない子供達が居ますので、これで失礼いたします。
それではティータちゃんも、お元気で……。

 親子は、冒険者達が見えなくなるまで、ずっとその背中を見送っていた……。

オランの街  路上

 子供達をそれぞれの家に送り届け、一行は詰め所へ向かった。

 中は相変わらず騒然としており、ひっきりなしに人の出入りがあった。
 その中にストレイドを見つけようと、シェルはキョロキョロと辺りを見回した。

■シェル
すいませ〜ん!!
ストレイドさん、いませんか〜?
事件が片付いたんで、報告に来ました〜。

 シェルの大声に気付き、ストレイドが近寄ってきた。
■ ストレイド To:シェル
お、あの時のエルフの……確かシェルとか言ったか?
今日はどうした? あの無礼な奴は?

■シェル To:ストレイド
あ、覚えててくれたんだ(^^)
今日は、例の事件が解決したから報告にきたんだ。
アニエスちゃん達行方不明になってた子供達は家に帰してきたよ。

■ パオル To:ストレイド
こんにちわ〜。
(……はて? 無礼な奴??)(ーー?

■ ジョージ To:ストレイド
ご苦労様です。
私、代表のジョージマクドヴァルと申します。
失礼ながら昨日は仲間に任せたのですが、快くご協力していただけたそうで……。
お陰様で無事解決いたしました。

■ ストレイド To:シェル、ジョージ、パオル
なんだって?
それは助かった。

■シェル To:ストレイド
この事件ってなんかよくわかんない事件だったよ。
行方不明事件の犯人だって、ペンダントの中にいた人だったんだよ。
バートンさんとこのアニエスちゃんがどっかから見つけて来たペンダントの中に悪い人がいて、その人がアニエスちゃんの体を乗っ取って、他の子供達を誘拐してたんだ。
で、いろいろ調べてたら、その人を閉じ込めるための箱があるってわかって、その箱の中になんとかその悪い人を箱に閉じ込めたんだ。ほんとに大変だったんだよ。
危ないから、その箱は賢者の学院に保管してもらったよ。

■ ストレイド To:シェル
……なるほど。
それでは、今回の犯人は……。

■シェル To:ストレイド
そう。ペンダントの中にいた悪い人だよ。

 何か考え込むようにして、じっとシェルの目を見つめるストレイド。
 ペンダントの中にいた人物が犯人です……それで上を納得させられるのだろうか?
■ ストレイド To:おおる
……なるほど。いいだろう。
残念ながら細かい点は不明だが、被害者のアニエス嬢も他の子供達も無事に帰ってきたようだし。
問題のブツも、学院が無事に保管してくれるのなら、再び同じ事件が起こる恐れもないようだ。
事件は、これで無事解決。後始末は俺がしてくよ。
……これでいいんだろう?

■ パオル To:ジョージ&シェル
お〜! 話の解る人でよかったですねぇ。(^^

■ ジョージ To:ストレイド
そうしていただけると助かります。
こちらとしましても、仕事や依頼人との都合上お話しできないこともありまして……。
しかしながら、今のシェル君の説明には神に誓って嘘はございませんので……。

■ シェル To:ストレイド
あ、そうだ、許可証返しとくね。

■ ストレイド To:シェル
少しは役に立ったかい?

 借り受けた許可証を首から外し、ストレイドに返した。
■シェル To:ストレイド
うん(^^)
あ、そうそう、行方不明だった子供達だけど、 ボクらが助けた時、子供達の中にはボッソ君とユリアちゃんはいなかったんだけど、ボッソ君達って見つかったの?

■ ストレイド To:シェル
あ、あの二人か(苦笑)
今朝になって、ボッソ君の親が詫びに来たよ。
ボッソ君から手紙が来たらしい。なんと、ユリア嬢と駆け落ちをしたそうだ。
なんだな。若いって言うのは良いもんだと思わないか?(笑)

■シェル To:ストレイド
駆け落ち!?
へぇ〜、そうだったんだ……。
……って、若いのはいいもんだって言われても、ボクもまだ100歳ちょっとだよ?
十分若いつもりなんだけど……(^^;;)

 エルフと人では、寿命の尺度が違いすぎる……。
■ ストレイド To:シェル
今回の件で、俺達からは何も礼は出来ないんだが、もし今後何かあったら、俺に言ってくれ。
出来る限りのことはさせて貰うよ。

■ パオル To:ストレイド
……めし……。(ぼそり)

■ ストレイド To:パオル
飯だって? それぐらいなら、俺に奢らせてくれよ。

 この安請け合いを、ストレイドが後悔するのは、後日のことである……。
■シェル To:パオル&ジョージ
報告も終ったし、リトナル商会に戻ろ?

■ パオル To:シェル&ジョージ
そーですね。ゴハンを食べに帰りますか……。


ギルド  ガノンの部屋

 相変わらず……(以下略)……支店長、ガノンがつまらなそうに噛みタバコを噛んでいた。
■ ガノン To:ヴァーン
おう、例の仕事は片付いたのか?

■ ヴァーン To:ガノン 
 ああ、きっちりカタつけてきたぜ。なんだか、リュースの兄弟がらみで話がややこしくなってたみてぇだけどよ。

 ――かくかくしかじか、はっぱふみふみ ――と、事のあらましを説明して、

 ……ちゅうことでよ、リュースの兄弟は巻きこまれただけってことになるな。ディランの旦那もまきこまれちまって災難だったが、まあ一件落着ってとこかな。

■ ガノン To:ヴァーン
なに、リュースの件はおめぇが解決しただと?
……なんてこった。あいつめ……。

 ブツブツと何か独り言を言っている。
■ ヴァーン To:ガノン
 まあ俺達が解決した……そうゆうことになるな。なんだい、俺もギルドに貢献してるじゃねぇか?(にや

 ニヤニヤしながら、意味ありげな目でガノンの方を伺うヴァーン。
■ ガノン To:ヴァーン
……ま、少しは使えるようになったって事だな。

■ ヴァーン To:ガノン
 なんだよ、それだけかい? へへっ、褒美のひとつも出ないのかい?(にやにや

 ガノンの目つきが不意に険しくなった。
■ ガノン To:ヴァーン
……何か勘違いしてないか? 小僧。

■ ヴァーン To:ガノン
 おおっと、軽い冗談じゃねぇかよ。そんな目しねぇでくれよな。(>_<)
 さてっと、報告も済んだことだし、さっさと退散するぜ。

 そう言い残し、足早に部屋を出ていった。
■ ガノン
ふっ、ああいう跳ねっ返りな所も面白いといやあ面白いがな……。

 ヴァーンが出ていった扉をみつめ、ぼそりと呟いた。、

ギルド  ガノンの部屋の前

■ ヴァーン To:リュース
 おう、報告も片付いたことだし、一杯やるかい? ……といきてぇとこだが、お前さんも店長のとこに顔を出しといたほうがいいな。なあに、心配するなって、ちゃんと事の次第を話しといたからよ、別になんてことねぇと思うぜ。だけどまあ、一応な。
 んじゃ、俺は仲間ントコに戻るわ。また今度一杯やろうぜ、なあ兄弟? じゃあ、またな。

 と、リュースの肩をどやしつけ、ギルドから出て行った。
■ リュース To:ヴァーン
ああ、そうさせてもらうぜ。
今回は助かったよ。ありがとな。


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