蒲田行進曲(リトナル屋編)
リトナル商会 アニエスの部屋 |
捜索すること数十分。
各自の成果はいかに?
■ フェリオ To:シェル&アルト |
(う〜ん、おかしいなぁ……頭蓋骨ねえぞ? とりあえず適当に引っくり返してみたけど……ホントに何にもねえな) お〜い、こっちは念入りに捜索したけど別に変わったもんはねえぞ〜。 そっちはなんかあったか? |
■ シェル To:フェリオ&アルト |
(……絵本が多いなあ……子供だから当たり前だよな……) フェリオもダメだった? こっちも特に変わったものはなかったよ。 アルトさ〜ん、何か見つかった〜? |
探した場所が悪かったのか、探し方が悪かったのか。
残念ながら、めぼしい物は見つからなかったようだ。
■ アルト To:シェル&フェリオ |
んーそうだねぇ。こっちもアクセサリーとか骨みたいなもんがあるくらいで、特に変なもんは何も…………ほね? ……な、何でこんなもんが女の子の机の中に(--;) (あやしい……がしかし、親父がアレだ。娘も、先祖代々骨マニアな血筋ってやつなのかもしれないしねぇ?むぅ…) |
机の奧から出てきたのは、薄くて平らな、魚のような形をした骨。
■ フェリオ To:アルト |
骨だと!? 当たりはそっちか! ……で、誰の骨だ? |
少なくとも、人間の骨ではないようだ。
■ シェル To:アルト&フェリオ |
……骨? 骨って、女の子の部屋に普通あるもんじゃないよね? (なんでアニエスちゃんの部屋にそんなものが……アニエスちゃんってばいったい……) |
そこまで不思議がるものかな?
シェルは、綺麗な石とか変わった貝殻とか、そういう物を子供の頃に集めなかったのだろうか。
■ アルト To:フェリオ |
誰のって……何か、動物の骨みたいだけどねぇ? まぁ、一応念には念を入れとこうか。 ……あらざりし力よ、我が目に映れ……。 |
何か魔力のような物がこもっていないか、呪文を掛けて調べるアルト。
しかし、結果は芳しいものではなかった。
ついでに部屋の中も見回してみるが、同様に魔法が掛けられた品物は見当たらない。
■ アルト To:フェリオ&シェル |
ん〜〜……。 ………………ハズレ、かな? 特に魔力が働いてる物は、この部屋ん中には無いみたいだね。 (てことは、やっぱりこの骨はアニエス嬢の趣味……) |
■ フェリオ To:アルト&シェル |
動物?…………『有名動物大腿骨シリーズ』か? まあ、魔法がかかってねえんじゃただのアクセサリーかな……。 めぼしいもんはなさそうだし、そろそろ降りようぜ? |
■ アルト Toバートン&ミーシア |
あー、ちょいと聞きたいんだけどさ。 ここに入ってる骨みたいなのに見覚えはないかい? |
■ バートン To:アルト |
あっ! それは! ちょっと見せてくれないか? |
■ アルト To:バートン |
へ? あ、あぁどうぞ。 |
掴みかからんばかりのバートンの勢いに、骨を渡す。
■ バートン To:アルト |
……これはイビーエーターの骨じゃないか! 間違いない、これは俺の……。アニエスめ、また勝手に持ち出したな。 |
■ パオル To:バートン |
…………………………………………。(また?) あのバートンさん、アニエスさんはよく店の物を勝手に持ち出したり してるんですか? |
■ バートン To:パオル |
まあな。 綺麗な物とか、変わった物とか、時々店から持ち出してるんだ。 俺の娘だけあって、いい目をしているって事かな(^^) |
にんまりと笑みを浮かべる。
■ アルト To:バートン |
いびーえーたー……ってこの骨のことかい? |
■ バートン To:アルト |
イビーエーターの骨も知らないのか? これはだな、イーストエンド近海に住む珍魚、イビエートの頭の骨の一部なんだが、どうだ? 魚のように見えるだろ? イーストエンドでは、「魚の中に住む魚」といわれ、幸運のお守りにされているんだ。 |
嬉しそうに胡散臭い知識をひけらかし始めた。
誰かが話を遮らなければ、いつまでも話し続けるだろう。
■ アルト To:バートン |
はぁ〜……んな大層な物だったんだねぇ。 てっきり私は近所の犬の骨か何かかと……(^^; てことは、こりゃ店の品物かい? |
■ ミーシア To:アルト |
店の商品と言いますか、主人の私物と言いますか……。 この店の品物は、主人の好みで仕入れてきまして、その中から欲しいという方にお譲りしているのです。 |
■ バートン To:アルト |
だから、店に置いてあっても売れない物もあるのだ。 |
これで、良く商売になる物である。
■ フェリオ To:バートン |
ま、そこらへんの普通の人には『ルーファスの頭蓋骨』の良さはわからないっすからね。 相手を選ぶのも良い商人として当然っすよ(^^) |
■ バートン To:フェリオ |
当然だ。 物の価値の分からない奴に売ることほど、商売人として恥ずべきことはないからな。 ふむ、君になら、何か譲っても良いかも知れんな。 |
■ フェリオ To:バートン&ミーシア |
……そういやさっきの肖像画、なかなか上手だったすね。ちょっと昔の物の様でしたが何かの記念に描いてもらったんすか?(^^) 確か……描いた人はベリオールさんでしたっけ、絵描きさんなんすかね? |
先程出てきた絵の作者について尋ねるフェリオ。
惜しい、ペリオールだ。
■ バートン To:フェリオ |
ああ、近所に住む画家の先生だよ。なかなか腕は確かだろ? あれは去年、アニエスが10歳になった記念に描いて貰ったんだ。 |
■ フェリオ To: バートン |
へえ、やっぱり絵描きさんだったんすか 確かになかなか上手だったすね…………。 朝日をバックに両親の元へ駆け寄っていく娘、それを二人して両手をいっぱいに広げて迎える両親、そして遠くから静かに微笑みながら見つめる冒険者達…………。 そんな感動的な親子再会のシーンを絵にする。………………ああ、素晴らしい…………。 |
そうなるかどうかは、冒険者の活躍次第である。
悲しみの対面、だけは避けて欲しい。
リトナル商会 階段 |
■ シェル To:アルト&フェリオ |
アニエスちゃんの部屋はこれで全部調べたよね? じゃ、そろそろ降りようよ。 フェリオとアルトさん、先に降りてくれない? (フェリオのマント掴まないようにしなきゃ(^^;;)) |
■ アルト To:シェル |
収穫がなかったのはちょいと残念だけど……ま、仕方がないね。 じゃ、下に降りるとしようか。 |
■ フェリオ To:アルト&シェル |
ああ、そんじゃ先に降りてるぜ。 (うう…………腹減ったなぁ……。聞き込みに行く途中で何か買って食うか……。 おっと、その前に賭けの配当金を徴収しねえとなぁ……くっくっくっ、たったあんだけで90ガメル……ぼろ儲けだぜ。) |
■ アルト To:フェリオ |
フェリオ〜考え事はいいけど、足下もちゃんと見てるかい? 頼むから、上から転がり落ちてくるのは勘弁しておくれよ(笑) |
銀の網亭でのことは、アルトも記憶していた。あの時は、シェルがマントを掴んでいたからである。
しかし今回は、
■ フェリオ To:アルト |
あのな、そう簡単に落ちるかよ……マントでも引っ張られない限り |
グン!
次の瞬間、慣れた(?)感覚がフェリオを襲った。
■ フェリオ To:アルト |
え? あれ? ……………………うそぉ! アルト〜〜〜!! ごめ〜〜ん!!! |
■ アルト To:フェリオ |
へ? ごめんって何が……………………。(あああぁぁぁぁぁぁ!!) だあから言ったのにぃぃぃ〜〜っっ!! ………。ゴンッ☆ |
絡まりあうように、落ちて行くアルトとフェリオ……。
■ シェル To:アルト&フェリオ |
…………。 ボクはフェリオのマント掴んでないんだけど……? しかも……アルトさんまで……(--;) |
■ パオル To:アルト、フェリオ |
あ〜……大丈夫ですか?階段を転がって降りると危ないですよ。 まぁ、転がって下りるのも程々にしましょうね。 |
全くもって、その通り。
■ バートン To:シェル&パオル、アルト&フェリオ |
すまん、俺だ……。 おーい、生きてるかぁ? |
フェリオのマントの裾には、しっかりとバートンに踏まれた靴跡が残っていた。
再び、合掌。チーン。
■ ヴァーン To:フェリオ & アルト |
ぬぁ〜に、やってんだぁ? おめぇ〜らぁ? ああ? (それから、こらえきれずに笑いだしながら、) やれやれ (ぷっぷぷっ いやぁ、じぇんっじぇん知らなかったけどよぉ (ぷははははっ 最近は階段から落ちるのがはやってんのかい? 変わったあそびだなぁ? えぇっ?(がっはっははっはははは―― |
笑いすぎ。
■ アルト To:ヴァーン |
っつぅ〜……あいたたたた……。う゛ぅー、ひどい目にあった……(--;; 私はたった今、もう金輪際フェリオより先に階段は下りないでおこうと固く心に誓ったよ……。 ……と・こ・ろ・でヴァーン。ずいぶんと楽しそうだねぇ? 何ならあんたにもひとつ、流行りの遊びってやつを楽しませてあげよーか?(に〜っこり) |
■ ヴァーン To:アルト |
(――はぁはぁはぁ、 ひ、ひぃ、ぐ、ぐるじぃ…) い、いやぁ、アルトたちがあんまり楽しそうに落ちてくるからさ、思わず笑っちまったよ、ハハハ……。 (こ、怖ェ……) |
アルトの笑顔に鬼気を感じたのか、ヴァーンが慌てて取り繕……えているのだろうか?
■ アルト To:ヴァーン |
……まぁったく。 か弱いレディが苦しんでるってのに、心配しようって奴はいないのかねぇ?(--;; ま、怪我は無かったからいいけどさ。 |
■ フェリオ To:ヴァーン |
…………うう……。 ええい、うるさい! ちょっと他人を伴った高速瞬間移動のマジックの実験をしただけだ! ……は!? ティルト? …………ティルト! 無事か? |
慌ててマントの中のティルトを取り出すフェリオ。しかし、ティルトは……。
■ フェリオ To:ティルト&大地母神(笑) |
ああ、ティルト〜! しっかりしろ、傷は浅いぞ〜!! リーダー! キュアーウーンズを頼む! 早くしてくれ、ティルトが死んじまうよぉ(T_T) ……あ、俺も神官だったんだ! え〜っとえ〜っと………… 偉大なる大地母神、慈愛の女神マーファよ……我が祈りに応えこの者の傷を癒したまえ…… ……何故、呪文がかからないんだ!? ああ、神に見放されたか〜(T_T) |
……本当に見放すべきかも。
注:フェリオは、チャ=ザの神官です。
■ ヴァーン To:フェリオ |
おいおい、大袈裟だなぁ。大丈夫だって、ちょいと見せてみな? |
フェリオが納得するように応急手当の真似事をする。
■ ヴァーン To:フェリオ |
ほら、元気になったぜ。ちょっと目を回してただけだよ。 まあ、次から階段落ち遊戯をするときにゃあ、気をつけてやんなよ。可愛い相棒だ ろ?(にやにや |
■ フェリオ To:ヴァーン |
おお、よかった〜(T_T) ありがとお! ヴァーン……この恩はそのうちきっと返すからな〜(T_T) (……賭けの配当金はきっちり貰うけどな……) |
こう言うところは、チャ=ザの神官らしい(のだろうか?)
リトナル商会 居間 |
■ シェル To:ヴァーン&ジョージ&パオル |
2階の調べもの、終わったよ〜。 変な骨があったけど、そのぐらい。 特に変わったものは見つかんなかったよ。 そっちは似顔絵の写しは終わった〜? |
■ ヴァーン To:バートン & ジョージ |
ふぅ〜。 バートンさん、どうだい? ちゃんとかわいく描けてるだろ?(にやにや ほいよ、これはリーダに預けとくぜ、ジョージ。 |
そう言うと、先程描いた似顔絵三枚をジョージに渡した。
(本人曰く)会心の作。自信満々である。
■ ジョージ To:ヴァーン |
確かに。 しかし、ヴァーン君の方も1枚は持っていた方がいいでしょう……。 説明するときに使うかも知れません。 |
受け取った三枚のうち、2枚目の似顔絵をヴァーンに返す。
■ ヴァーン To:ジョージ |
あいよ。 (と、受け取って、じっくり眺めつつ――) ん〜む、我ながらすばらしい出来だと思うんだけどなあ。元の肖像画よりこっちのほうがぜってぇかわいいって……ぶつぶつぶつぶつ |
三枚目は、似てると言えば似ている。
しかし、仮にも本物の絵描きに対し、その発言は不遜だろう。
■ バートン To:ヴァーン |
うーむ、この顎の線とか、もっとすっきりしてるぞ。 目尻も下がりすぎてるし(ブツブツ) |
■ ミーシア To:ヴァーン |
これ(三枚目)は結構うまく描けてると思いますが……。 |
■ ヴァーン To:バートン & ミーシア |
そ、そうかい 〜(T.T〜) ……なんか評判よくねぇなぁ、なかなかいい出来だと思ったんだけどなぁ……(-。-) ボソッ |
ヴァーンの美術品鑑定には、修正が必要だろうか……。
■ ジョージ To:シェル&おおる |
ご苦労様です。 ではそろそろ、探しに行きましょう。 最後に家を出たときは遊びに行くと言っていたという話なので、まずは交友関係にあたってみようと思います。 全員で一つ一つ回るのは時間がかかりますので、いくつかに分かれましょう。 それと、これからの行動について何か案のある方はいらっしゃいますか? |
一同を見渡す。
すると、パオルが思い出したように口を開いた。
■ パオル To:バートン、ALL |
あの先ほど上でバートンさんから聞いたんですけど、アニエスさんはよく店の物を勝手に持ちだしていたと聞いたんですよ ですから他に何か、店から持ち出した物がないか調べた方が良いと思いますけど……。どうでしょうか? |
■ ジョージ To:パオル&バートン |
なるほど……。もしかしたら何か関係があるかも知れませんね。 バートンさん、何か無くなっている物や心当たりはないか調べていただけないでしょうか? 何か手がかりになるかも知れません。 |
■ バートン To:ミーシア |
ああ、分かった。 しかし……店にある物は把握しているから何があるかを探すのは楽だが、何がないのかを調べるのは事だな……。 しかし、アニエスのためだ。時間は掛かるかも知れないがやってみるか。 |
さほど広くない店内とはいえ、それでも置いてある品物はかなりの数に及ぶ。
■ アルト To:バートン&ALL |
よろしく頼むよ(^^)
さーてっと、それじゃあ私たちはその間に聞き込みにでもまわるかい? |
相変わらず、気風のいい姐さんである。
■ ヴァーン To:ジョージ & ALL |
そうだなぁ… (と、店内を見まわして、) ん〜、バートンさんのお手伝いっても、あんまり手伝いようがなさそうだしなぁ。 まあ、誰か一人ぐらいお手伝いに残ってよ、他はアニエスちゃんのお友達のところを手分けしてまわるってんでいいんじゃねぇか? どうだい、ジョージ? |
■ バートン To:ヴァーン |
残って手伝うのは構わんが、変に引っ掻き回さんでくれよ。 |
恐らく、冒険者達に出来る事は、引っ掻き回し、滅茶苦茶にすることぐらいだろう。
そもそも、元々何があるか分からないのに、何が無くなったかと言うことが分かるはずもない。
■ ジョージ To:ヴァーン & おおる |
我々は何処に何があって何がないのかわかりませんし、手伝いと言ってもできることは無いでしょう。 それより全員で聞き込みに行った方がいいと思います。 聞き込みが一段落したら一旦ここへ戻ってきて、その時に情報交換とバートンさんに結果を聞くことにします。 |
■ ミーシア To:ジョージ |
それでは、こちらが前金になります。 |
出がけに、ミーシアが400ガメル入りの袋をリーダーに手渡した。
■ ジョージ To:ミーシア |
確かに。それでは預からせていただきます。 |
■ フェリオ To: ジョージ&オール |
倉庫整理かぁ……ま、邪魔になるだけじゃしゃあねえしな。 そんじゃ聞き込みに行くとするか。 ゴー♪ゴー♪レッツゴーー♪ …………って何処に行くんだ? 誰か先導してくれ(^^;;; |
こんな台詞は、せめて依頼人に聞こえないように言って欲しいものだ……。