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第六章「ピクニック気分」 |
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街道 |
アールブルグまでの道は、それなりに整備された街道だ。整備された街道の近くにアールブルグがある、と言った方が正しいだろうか。
まあ、街道の作られた経緯などはこの際どうでもいいだろう。要は歩きやすいかどうかだけの問題である。その点では合格点と言えよう
そんな街道をしばらく歩き、ふとドリスが振り返った。
■ドリス To:レイチェル |
レイチェルさんは、今みたいなペースで進んでても大丈夫ですか
? 足が痛くなったりとかしてません? できるだけ無理がないよう、楽なルートを選ぶようにしました けど、もしそれでもきついようならいってくださいね。ペースを 落としますから。 |
■レイチェル To:ドリス |
はい。大丈夫ですわ。 お気遣いありがとうございます。 |
■アーギー |
・・・・ふう。 |
アーギーも長距離の旅は始めてなので、自分自身が大丈夫か心配していたのだが、さすがにレイチェルにあわせたペースで先にダウンするようなことはないようだ。
■パオル To:レイチェル&ALL |
馬でもあれば楽かもしれませんね〜。 ラクダだったら、もっと楽だったかも・・・・・。 |
■ドリス To:パオル |
…………… |
ドリスはあまりに寒いギャグに固まっている。
■アーギー |
(固まっているドリスを見て) ?? (アーギーは寒いギャグであることすらまだ気付いていない(笑)) |
■ジョージ To:パオル |
・・・・・・・むっ(電波受信)・・・・・・・ 今、偉大なるラーダ神より啓示がありました。 パオル君・・・・・「ひいき目で12点」だそうです。 次は頑張って下さい。 |
つまるところ、旅路は極めて順調である。
一日目の野営地 |
そんなこんなで、何事もなく順調に進んだ。
予定の野営地に到着し、キャンプを張り始める。
■ジョージ To:おおる |
それでは、私は薪を集めてきましょう。 ・・・・・・あと、どなたか水汲みをお願いできますか? 何人かはレイチェルさんについて残っていた方がよいでしょう。 では、行って来ます。 |
■ドリス To:アーギー |
(ジョージの言葉を聞いて) あっ、それじゃあたし水汲んでくるね。 アーギー様。ここでレイチェルちゃんの護衛しててね。 (すたたたたたと川の方へ走っていく) |
■レイチェル To:ドリス |
あ、あの、わたくしも何かお手伝いを………あぁ、行ってしまいました………。 |
呼び止めようとしたままの右手がふらふらと宙を舞っている………。
■アーギー Toレイチェル |
あ、レイチェルさんはあまりここを離れない方がいいですよ。 一応、「護衛」がオレ達の役割ですから、オレ達の目の届かない所には出来れば行かないようにして下さい・・。 手伝いは・・食事の準備の時にでも出来ますから、その時にということで・・。 |
■レイチェル To:アーギー |
は、はい。 |
言われてから不安になったのか、レイチェルは周囲を警戒しているつもりらしくきょろきょろしはじめた。
■パオル To:ALL |
それじゃあボクはテントを組立ておこうかなと。 |
■ヴァーン To:ALL |
じゃあ、ちょっとその辺ぶらぶらしてくるわ。 (と、ふらりと姿を消す。) |
■パオル To:ALL |
あ、ちょっとヴァーンさん!! テントを組み立てるの手伝って
下さいよ! あ〜あ、・・・本当にしょうがない人だな〜 |
野営地の周囲 |
一方、周囲の散策に出たヴァーンは………まんまと逃げだし
■ヴァーン |
あぁ、くったびれたな、今日は……さっさと飯食って、寝たい ぜ。 |
などと呟きながら周囲を見て回っている。
しかし、特に目に付くものはないようだ。
野営地 |
場面は戻って、野営地。
■ドリス To:ALL |
(しばらくして水を汲んで戻ってくる) ただいま〜。水汲んで来たよ〜 ねぇねぇ、川に魚がいっぱい泳いでたよ。 あれ、網とか何か罠みたいなのとか仕掛けたら捕まえられるん じゃないかな。 |
そこへ、ヴァーンも戻ってきた。
■ヴァーン To:ALL |
へぇ〜、そうかい。 (と、興味をそそられた様子で、ドリスやラクルに向かって、) 面白そうだな、ちょっと行ってこねぇか? (それから、思いついたようにレイチェルに向かって、) お嬢さんも来るかい? 魚を捕まえたことなんてねぇんだろ? |
■ドリス To:レイチェル&おおる |
あ、それがいいよ。 どうせなら、みんなで魚を捕まえにいこっ。 |
■レイチェル To:ヴァーン&ドリス |
は、はい。 お役には立てないと思いますけれど………。 |
■パオル To:ALL&ヴァーン |
ふ〜・・・、こっちはテントの組立はなんとか終わりましたよ・
・。(ヴァーンを見ると)
あ! ヴァーンさん!! 一体どこで油を売っ
てたんですか? テントを組み立てるのを手伝ってくれても良いんじゃないです か? |
■ヴァーン To:パオル |
ハハハ、わりぃわりぃ。そう怒るなって。ちょっと辺りを見て回ってたんだよ。 |
■パオル To:ヴァーン |
・・・しょうがないな〜、今度からテントの組み立てくらいは手伝って下さいね。 それじゃあボクも一緒に釣りに行こうかな。 |
■アーギー To:釣りに出た人 |
あ、オレはここに残るけど・・。 レイチェルさんのこと、ちゃんと見てるんだよ。わかったー? |
■パオル To:アーギー |
もちろん分かってますよ〜。 バッチシまかせて下さい!! |
野営地近くの小川 |
■ヴァーン To:ついてきた人 |
ほぅ〜、いるねぇ、うじゃうじゃと。 ちょっと待ってろよ……。 (と、懐の怪しげな道具入れからなにやら取り出して、いじりだ す。) ……よっしゃ、これでどうだ。間に合わせだが、つり針の代わり になるだろ。 |
適当にそこいらの虫を捕まえて、即席の釣り針に付けてたらす。
■レイチェル |
あら………またエサだけ取られてしまいましたわ………。 |
本人の言うとおり、レイチェルは全く役に立っていない。
■ドリス |
♪おっさかなさ〜ん よっといで〜 ♪こっちこ〜いこっちこ〜いおっさかなさ〜ん |
―――などと歌いつつ、ドリスは釣り糸をたらしている。
■パオル To:ALL |
ボクもあんまり自信ないな〜。 でも、今日の晩ご飯のおかずを一品増やすためにがんばらないと!! |
やる気だけは十分である………
■ドリス To:パオル |
おかずを増やしたいの?(キョロキョロ) あ、あそこになってる木の実なんかどう? |
と、指さした先には、一見食べられそうだと寝起き直後の寝ぼけた目ならば見えなくもないかもしれない謎の木の実が。同じ木の実がそこいら中にある。
………どうひいき目に見てもおいしそうには見えない………
■ヴァーン To:ALL |
そうかぁ? 変なモン食って、あたってもしら…… おおっと! きたぁ! いいヒキ だ。こいつは大物だぜぇ?! |
■パオル To:ドリス&ヴァーン |
あの木の実は、あまり美味しそうじゃないですね〜。 あ!ヴァーンさん、いきなりアタリですか? それじゃあボクも挑戦しようっと・・・・。 |
パオルも釣り糸を垂らすが、こちらは全く釣れる様子なし………。
■ドリス |
釣れた釣れた。えへへっ(ニコニコ) それにしてもヴァーンくん上手だなあ。 (ボウズではないけど、ヴァーンみたいに大漁というほどでもない) |
野営地 |
そこそこの数の魚を集め、ヴァーン達は野営地に戻ってきた。
ちょうど同じ頃に、周囲を散策していたジョージが、腹を抱え青ざめた顔で戻ってきた。
■ヴァーン To:ジョージ |
おう、遅かったじゃねぇか。こっちは大漁だったんだぜ。 (と、釣果を見せるが、ジョージの様子に気付いて、) なんだ、なにフラフラしてんだ、どうしたんだい? |
■ジョージ To:おおる |
・・・・・・・・薪はこのくらいでよろしいでしょうか?・・・・・・・ ・・・・・・・・少し休ませていただきます・・・・・・・ (ふらふらと歩いて木陰に移動する) |
■アーギー To:ジョージ |
・・・ちょ、ちょっと・・大丈夫かい? |
■レイチェル To:ジョージ |
な、何がありましたの!? |
と驚きの声をあげつつ、とりあえずアーギーの半径3メートル以内から出ないレイチェル。離れないように言われたのを忠実に守っているつもりなのだろう。
ジョージもさっきドリスが見つけた木の実と同じものを見つけていたらしい。違いはというと、ジョージはそれを実際に食べてみたということ、というか食べるのを止めてくれる人がいなかったこと………。
■ジョージ To:レイチェル |
い・・いえ・・・たいしたことでは・・・ありません・・・よ・・・・ ・・・・・・・お気に・・・・なさらずに・・・・・・・ |
■ドリス To:ジョージ |
あ、うん。このくらいあれば充分だよ。 (薪をジョージから受け取って) 大丈夫? なんか顔色悪いよ。 具合が悪いんならアーギー様に診てもらったら? |
■ヴァーン To:ジョージ |
おおかた、なんか変な木ノ実でも見つけて、よく確かめねぇで
食っちまったんじゃねぇのかい? (と、ニヤニヤする。) |
ジョージの足が一瞬止まった………。
■ドリス |
(休みにいくジョージを見送ったあと) さあて、火をおこそっと。 (小声で)魔法の練習を兼ねてティンダーつかっちゃおっと……やっぱ上達のためには普段からの訓練が大切だもんね |
(実はプレイヤーがティンダーを使ってみたかっただけらしい)
■ドリス To:薪 |
万物の根源たるマナよその力を熱に変じ、我が手元にありし薪にささやかなる炎を灯したまえっ!! |
ボッ
魔法の力で薪が引火し、その火はすぐにちょっとしたたき火になった。
■ドリス |
えへへっ成功っと(ニコニコ) でもなんか疲れちゃったな。やっぱ今度からは普通に火口箱使おっかな……。 |
■パオル To:ドリス |
うわ〜スゴイですね!これが魔法ですか・・・。 (ちょっとした魔法を目の辺りにして、パオルはえらく感心したようだ。) それじゃあ、ボクが料理しますから休んでて下さいね。 |
■ドリス To:パオル |
あっあたしも手伝う手伝うっ(と料理の手伝いをしようとする) |
と、一同は料理の準備をはじめた。
■ドリス To:パオル |
えへへー。前にあたしの母さんがさ、昔酒場で働いててね。
昔とった杵柄ってやつで、料理が大得意だったんだ。 でもさ、なまじ自分が上手なもんだから、 あたしには全然料理をやらせてくれなくてさー 小さい頃はそれがくやしくってたまらなかったなあ……。 ♪ふんふんふん〜 やっぱお料理って楽しいよねっ(ニコニコ) (鼻歌を歌いながら食材を刻むが、見事に大きさバラバラ。 仕上がりは、おどろみどろのうぎゃぐぎゃ) |
■パオル To:ドリス |
・・・・ドリスさんはあんまり料理はしたことないんですか? |
■ドリス To:パオル |
(ニッコリ笑いながら) うんっ(キッパリ) |
■パオル To:ドリス |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 それじゃあ頑張って美味しいのを作りましょうね。 (ボソッ)まさか残ったら全部ボクに食べろって言う んじゃ・・・。 |
■ドリス |
(食材をジュージューと炒め始める) あーあー…底の方焦げちゃった。 上の方はいつまでたっても生のままだし……。 これ…自分でも食べるの不安だなあ……。 ま、いいか。きっとパオルくんが全部食べてくれるよね(^^) |
パオルの危惧は正しいらしい………。
テント(男用) |
そのころ、男性陣用に張られたテントの中では………
■ヴァーン |
はぁ? なんだこりゃあ? |
テントの中から、ヴァーンの素っ頓狂な大声が飛び出してくる……
そして、ひよこ柄の食器をてにしたヴァーンが、泣きそうな顔で這いだしてきた。
テントの外 |
■アーギー To:ヴァーン |
・・?? |
■ドリス To:ヴァーン |
何々、どうしたの?(騒ぎに気付いてやってくる) |
■レイチェル To:ヴァーン |
まあ、とてもかわいらしい食器ですのね。 意外な趣味ですけれど……… |
レイチェルは本気で感心しているらしい………
■パオル To:ヴァーン |
へ〜良いんじゃないですか? ヴァーンさんはひよこ柄が好きなんですね。 |
■ヴァーン |
うぅ〜。 (と、唸りながら、恨めしそうな目で皆を見る。) |
■アーギー To:ヴァーン&ドリス |
(ひよこ柄の食器を見て) ! ちょ、ちょっとこの食器・・! (ドリスの方を振り返って、ちょっとだけ厳しい目つきをして) こらっ・・・ドリスっ・・・・・・! (食器を指差して)この食器っ・・・・・・! |
■ドリス To:ヴァーン |
あああっそれはっ… (渡す包みを間違えたことに気付く) ご、ごめんなさい。それっ間違いっ!! (すたたたたと女性テントに入っていく) |
■ジョージ To:パオル&ヴァーン |
(復活してドリスと入れ違いに戻ってくる) どうかなされたんですか? 勢いよくドリスさんが飛び出して行かれましたが・・・・ |
しばらくして、別の包みを持ってドリスが帰ってきた。
■ドリス To:ヴァーン |
はあはあ。こ、これっ。こっちのがヴァーンくんのっ (と、まともな食器を渡し) ま、間違えちゃった。ごめんなさいっ |
■ヴァーン To:ドリス |
(ほっとした様子で、) へっ、まじでどうしようかと思ったぜ。まさか、こんな柄 の食器が俺の分のはずねぇもんなぁ。 |
一歩間違えばそうなっていたかもしれないことを、ヴァーンは知らない………
野営地 |
陽もおおかた沈みかけた頃、食事が完成した。
■ヴァーン To:パオル |
(先刻釣ってきた魚を焚き火であぶりながら、) 結構釣れたし、今日のところは飢えずにすんだなぁ、パオル。 (と、ニヤニヤしながら、) でもなぁ、自分の食う分ぐらいは釣ってもらわねぇとなぁ? |
■パオル To:ヴァーン |
・・・・今日はたまたま一匹も釣れなかったんですよ。 次はちゃんと釣ってみせますよ! というわけで今回はヴァーンさんの分を頂きま〜す。 (=●^0^●=)バグバク(=●^0^●=)バグバク |
■ヴァーン To:パオル & ALL |
しょうがねぇなぁ〜。 まあ、誰が釣ったかなんて関係ねぇやな。皆も食ってくれよ。 (と、なんだか嬉しそうに残りの魚を焼く。) |
■ドリス |
ブツブツ… なんでみんな、パオルくんの作ったスープは食べてあたしが作った炒めもの は食べないのよ…… |
といいつつも自分も食べようとしないドリス。
野営地 |
食事を終える頃には、日もほぼ沈み、一同はたき火を囲んでいた。
■ドリス |
で、夜の見張りはどうする? ルーンマスターの人は直接戦闘力のある人と組になるようにして 2人ずつ3交代で見張るってのでどうかな。 そうすると、あたしとヴァーンくん、ジョージおぢさんとパオル くん、そしてラクルちゃんとアーギー様 …と、こんな感じの組み合わせになるけど……。 |
■ヴァーン |
(ニヤニヤしながら、) べつにどういう組み合わせでも構わねぇけどよ。ドリスちゃんと 一緒じゃ、宴会になっちまいそうで、まずいかもなぁ。 |
■ドリス |
あはは、そうだね…って、駄目駄目っ。 見張りなんだから飲んだりしたら駄目だよっ!! (とごまかしながらアーギーの方をちらっと確認) |
■アーギー To:ドリス |
(ドリスの視線に気付き、何となくドリスの気持ちを察して) ん? あ、ああいや、飲むだけなら別にいいんだけどさ。オレも見張りは少しお酒飲 みなが らにしようかなとか考えてたし・・・。 暴れたりとか倒れちゃったりとかしなければ、別にいいんだけど・・・。 |
■ジョージ To:おおる |
順番はどうします? 私は何番目でもよろしいのですが・・・ |
■パオル To:ALL |
それじゃあジョージさん、ボクらはラストにしましょう。 見張りの後はすぐに朝食の準備したいし、ジョージさんも朝の祈り があるんでしょ? それなら見張りは、最後の方が都合がいいと思いますよ。 |
■ドリス To:ALL&ヴァーン |
あたしは最初がいいな。 ヴァーンくんもそれでいいよね(ニコニコ) |
■ジョージ To:おおる |
(宴会が冗談じゃないことに思い至る) ・・・・・やっぱりパオル君、ヴァーン君と交代しませんか? 少しヴァーン君と話したいこともございますので・・・・ 朝の祈りは案外早く終わりますから、私とヴァーン君が先に見張り をしましょう。 |
■ヴァーン To:ジョージ & ALL |
別にかまわねぇが……話したい事って、まさかお説教はナシ
だぜ? (……まじで宴会すると思ってんじゃねぇだろうなぁ。) |
■ドリス |
え? う、うん。それでもいいよ…… それじゃ、ジョージおぢさん達が1番、アーギー様達が2番、 あたしとパオルくんは最後だね。 それにしても、なんか信用されてないなぁ…… いくらなんでも仕事中に宴会なんてしないのに…… 身体を温めるために、ほんのちょっとだけ飲むかもしれないけど (ボソボソ) |
■ジョージ To:おおる |
それでは、最初の見張りは私とヴァーン君がやりますので、 残りの人はお休みになって下さい。 |
■ドリス |
は〜い、それじゃ見張りよろしくねっ。おやすみ〜 あっ、お腹すいたら、残ってる炒めもの夜食に食べてねっ(ニコニコ) (といいつつ女性用テントへ) |
■レイチェル To:ドリス |
あ………。では、わたくしもそろそろ休ませていただきますわ。 皆さん、お先に失礼します。 |
■パオル To:ALL&ヴァーン&ジョージ |
おやすみなさ〜い! それじゃあボクも寝ようかな。 ではヴァーンさん、ジョージさんよろしくお願しますね。 |
そして、テントの外にはジョージとヴァーンだけが残った―――
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