■ Index | ▲ Previous Page | ▼ Next page |
|
第二章「ロック=エーテンの武器屋」 |
|
ロック=エーテンの武器屋 |
所変わって武器屋。
この店の店主、ロック=エーテンは無類の武具フェチで有名である。その分目利きは確かで、評判も悪くない。
妹のピティ =エーテンは比較的常識人だが、比較対象が比較対象なのでその評価も今ひとつあてになるかどうかは不明だ。
そんな兄妹が切り盛りしている武器屋に、アーギー・ドリス・ラクルは来ていた。
■ドリス To:ロック=エーテン |
こんにちわ〜 あのね、あのね。あたし,飛び道具が欲しいんだけど、見せてもらえるかな 出来ればあんまりかさばらない奴、ダガーとかスリングとかそういう感じのものがいいんだけど。 |
■ロック=エーテン To:ドリス |
ダガーやスリングは、弓に比べると威力は劣りますが、携帯性にすぐれているのが利点でございますね。 もちろん、各種取りそろえております。 少し変わったところでは、最近はポーラが人気のようですね。多少取り扱いが難しいのですが、グラスランナーの方がよく買って行かれますよ。 |
■ドリス To:ロック=エーテン |
ボーラ? よく知らないんだけど、取り扱いが難しいのに人気があるってことは、もしかして、かなり使える武器なのかな? ねねね、詳しく教えてくれる? |
■ロック=エーテン To:ドリス |
ええ、詳しくでございますね。 お任せください。 ポーラというのはこのように分銅のついた……… |
ロックは、喜々として武器の解説をしている。
一方、アーギーは、ドリスとロックの会話をよそに、一人で目当の武器を探し ている。
■アーギー To:ロック=エーテン |
(ふと足を止めて)あ・・・・。あった、これだ・・。 ・・・・・・銀の、ダーツ・・・・・・。 (目を近づけ、真剣な眼差しで銀のダーツを見つめる) えっと・・、オレの今の手持ちで間に合うんだっけ・・ あの、すいませーん!このダーツなんですけど、いくらしましたっけ・・? |
■ロック=エーテン To:ドリス |
で、つまり、これはですね……… |
しかし、ロックは聞いていない………。
■ピティ=エーテン To:ロック&アーギー |
(ロックに) お兄ちゃん。お兄ちゃ〜ん。お兄ちゃんてばっ!! ………。 あーもー!! (アーギーに) えっと、はい、申し訳ありません。店長はいま手が放せないようで(引きつり笑 イ)、あたしがお伺いします。 銀のダーツですね。こちらの一番小さいものから順に、75ガメル、100ガメル、 125ガメルとなっております。 |
■アーギー(心の声) |
オレの欲しいのが125ガメル・・か。・・・・・・待てよ・・。 (所持金を確認するアーギー。と、意外に少なく感じて驚く) ・・・あれ?これ買っちゃうと道具屋での買物が・・・。 (上を向いて)・・んー、そんな残り少なかったっけ?えっと前金200もらって・・・ !あ、そうか。テント代とかで払っちゃったから前金の残りがもう125、か・・。 ・・・・・・・そっか、じゃあ今は買えないな・・。 |
■アーギー To:ピティ=エーテン |
(じゃあせめて・・・・・) あの・・・。この銀のダーツ・・・・・・ ちょっと持たせてもらっていいですか・・? 今は残念ながら予算的に足りないんで、せめて感触だけというのは・・ |
■ピティ=エーテン To:アーギー |
はい、よろしいですよ。 |
買わない客にも笑顔で応対するピティ、商売人である。
■アーギー To:ピティ=エーテン |
あ、いいですか?じゃあ・・。 (銀のダーツ(筋力3)を手にとり、指の間に挟んで、数回投げる振りをして 感触を確かめる) んー、感触としては銀でもあまり変わらないか・・。 (続いて、同じ銀のダーツを2本、3本と挟み、同じように投げる振りをしながら) うーんっ、いつかはこの1投でライカンスロープも、といきたいもんだな・・・。 (ダーツを返し、ピティの方を向く) あっ、ありがとうございました。お金が入ったら今度は必ず買いに来ますよ。 その時もちゃんと用意しておいて下さいね・・。 |
■ピティ=エーテン To:アーギー |
はい。お待ちしております。 |
一方、ドリスに武器の説明をしているロックの方も、ようやく話が一段落つき そうな気配だ。
■ロック=エーテン To:ドリス |
………と、この紐が絡まって動けなくなるわけです。 やはり、ある程度熟練しないとなかなか当たらないのが難点といえば難点ですね。 |
■ドリス To:ロック=エーテン |
(ロックの説明を一通り聞いて) ふ〜ん、かなり扱い難しいんだ。 ごめんね。やっぱ使いこなす自信ないから、ボーラはやめにするね。 やっぱり使いやすそうなスリングがいいな。見せてもらえる? |
■ロック=エーテン To:ドリス |
はい、どうぞ。こちらにございます。 |
と、ドリスはスリングを並べている辺りに案内された。
■ドリス To:ロック=エーテン |
あ、この柄がついたやつ(スタッフスリング)って結構強力そうだね。 でも、ちょっとかさばるし……補助の武器にしては大げさかな。 (筋力8のスリングを手にして) 普通のスリングだと、これが一番強力なやつか… (試しにビュンと振り回してみて) ちょっと重いかな……。このサイズでもっと軽いものってある? |
■ロック=エーテン To:ドリス |
もちろん、ございますよ。 各種取りそろえております。では、こちらはどうでしょう。紐の長さや重心の位置など細かく調整されておりまして、同じサイズでも取り扱いやすくなっております。 少々お値段の方は張りますが。 |
ロックが必要筋力8-1のスリングを取り出して見せる。
■ドリス To:ロック=エーテン |
あるの? じゃ、それもらえる? それとスリング用のブリットってあるんだよね。それ1セットお願いね。 |
■ロック=エーテン To:ドリス |
スリングと、専用のブリットですね。 こちらのスリングが108ガメル、ブリットが20個で5ガメルとなっております。 |
■ドリス To:ロック=エーテン |
全部で113ガメルね…100と、ひのふの…13ガメル、はい。 (と支払いを済ませアーギー達へと向き直る) おまたせ〜アーギー様っ。 |
■アーギー To:ドリス&ラクル |
あ、買物済んだかい? (ドリスの持っているスリングを見て)スリング、か・・。上手く敵に当たって くれるといいんだけど・・ ・・って、それはオレのダーツでも言えることだよな(苦笑)。 さて、オレももう用は済ませたけど・・ |
■ドリス To:アーギー&ラクル |
武器はこんなものかな。それじゃ、次は道具屋へ行こっ。 |
■ Index | ▲ Previous Page | ▼ Next page |