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Sword World PBM #18 「追憶の彼方へ」

第十一章「ワイン小屋へ」

アングラード邸・別館裏口の外

 別館の裏口から外に出る。
 ここから本館の裏に回り、厨房の裏にあるワイン小屋に行こうというわけだ。
■タニア To:ALL
 ここから屋敷の裏を回っていくと、ワイン小屋まで行けます。

■ジョージ To:おおる
 なるほど………。急ぎましょう

■アーギー
 ・・・・・・。

 アーギーは、相変わらずレイチェルの様子が気になるのか、さりげなく窺っている。
 レイチェルは気付いていないようだ。
■ドリス To:タニア & ALL
 こっちにあるのね?
 みんな、行こっ。
(ワイン小屋のある場所を確認後、そちらへ向かってすたすた)

 そのまま、本館の裏あたりまで回っていく。
 しばらくして、ワイン小屋らしき建物が見えてきた。しかし、ちょうど厨房の裏口にあたるところに兵士が一人立っている。兵士の場所からだと、ワイン小屋はちょうど正面だ。
■ドリス To:ALL
(兵士から見えない位置まで戻って相談)  ありゃあ、衛兵さんがいるみたいね。
 どうする?
『クリスさんの許可もらってワインを見に来た』とかいって堂々と入る?
 それともあの兵士さんをなんとか誤魔化して忍び込む?

■ジョージ To:おおる
 さて……。そのワインを見に来たって言うので大丈夫ではないでしょうか?
 とりあえず、タニアさんに鍵を渡しておきます。
 (鍵を渡す。)
 失敗したら戻ってきましょう………。

■アーギー To:ALL
 うん・・・。オレもそれでいいと思う。
 下手に小細工はしないほうがいい・・・。

■ドリス To:ALL
 じゃ堂々と行くってことでいいね。
 それじゃ、みんな。れっつごー!
(とワイン小屋へ向かって移動する)

■タニア To:ジョージ
 分かりました。やってみます。

 タニアが鍵を受け取り、裏口の前に立つ兵士D(仮)に近づく。
■兵士D To:タニア
 なんだ?

■タニア To:兵士D
 クリス様に言われて、ワインを取りに来たの。

■兵士D To:タニア
 ………ふむ。そうか。

 兵士Dが、こちらをざっと見回す―――
■兵士D To:タニア
 ああ、そうだ。俺はまだ見回りがあったんだ。
 鍵はちゃんと閉めとけよ。じゃあな。

 ―――と、兵士Dは背を向けた。
■アーギー
 ・・・!?
(・・・・何か、妙・・・・)

■ドリス
(あたしたちが来たとたん見回りにいくなんて,なんかタイミング良すぎるわね…もしかしてディオン子爵に報告に行ったのかも……)

■ジョージ To:おおる
 では、中に入りましょう。
 タニアさん、鍵を開けていただけますか?

■タニア To:おおる
 はい。それでは、開けます。

ワイン小屋の中

 ガチャリ

 鍵を開け、小屋に入る。
 小屋の中には無数のワイン棚が並んでいる。
■ジョージ To:レイチェル
 すぐにわかりますか?
 あまり時間はかけられません。

■レイチェル To:ジョージ
 はい。でも、だいぶ配置が変わっていますから、少しお時間をいただけますかしら?

■ジョージ To:レイチェル
 わかりました。しかし、なるべく急いで下さい。
 (ちょっとそわそわする。)

 ―――その頃ドリスは―――
■ドリス To:ALL
 うっ……
 うううっ……
 い、いけないのに…そんな場合じゃないのにぃ……
(旅の間アルコールが足りなかったせいか、回りのワインに気を取られてしまう)
 こ、ここは目の毒だわ……あ、あたし外に出て見張りしてるね
(小屋の外へ出ていく)

 ―――ワインの誘惑に必死に抵抗していた………

 レイチェルは、なにやら考えている様子で、まだワイン小屋の中をうろうろしている。
■レイチェル
 ええと………(うろうろ)

■ジョージ To:レイチェル
 ま……まだですか?
 (かなりそわそわする。)

■レイチェル To:ジョージ
 ご、ごめんなさい。

 わたわたと(本人は)急いで(いるつもりの様子で)、さらにうろうろし………レイチェルはある樽の前で立ち止まった。
■レイチェル To:ALL
 ………ここ…の床のはずなのですけれど………樽がありますわね………

 レイチェル一人で動かせそうには見えない………。
■ジョージ To:レイチェル&アーギー
 この下ですか?わかりました、これを動かせばいいんですね………。
 アーギー君、手伝っていただけますか?そちらを持って下さい。

■アーギー To:ジョージ
 ああ、わかった・・・。
(樽を持つ)

 ズズズズズ………
 ゆっくりと樽が動く―――


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ゆな<juna@juna.net>