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第十一章「ワイン小屋へ」 |
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アングラード邸・別館裏口の外 |
別館の裏口から外に出る。
ここから本館の裏に回り、厨房の裏にあるワイン小屋に行こうというわけだ。
■タニア To:ALL |
ここから屋敷の裏を回っていくと、ワイン小屋まで行けます。 |
■ジョージ To:おおる |
なるほど………。急ぎましょう |
■アーギー |
・・・・・・。 |
アーギーは、相変わらずレイチェルの様子が気になるのか、さりげなく窺っている。
レイチェルは気付いていないようだ。
■ドリス To:タニア & ALL |
こっちにあるのね? みんな、行こっ。 (ワイン小屋のある場所を確認後、そちらへ向かってすたすた) |
そのまま、本館の裏あたりまで回っていく。
しばらくして、ワイン小屋らしき建物が見えてきた。しかし、ちょうど厨房の裏口にあたるところに兵士が一人立っている。兵士の場所からだと、ワイン小屋はちょうど正面だ。
■ドリス To:ALL |
(兵士から見えない位置まで戻って相談)
ありゃあ、衛兵さんがいるみたいね。 どうする? 『クリスさんの許可もらってワインを見に来た』とかいって堂々と入る? それともあの兵士さんをなんとか誤魔化して忍び込む? |
■ジョージ To:おおる |
さて……。そのワインを見に来たって言うので大丈夫ではないでしょうか? とりあえず、タニアさんに鍵を渡しておきます。 (鍵を渡す。) 失敗したら戻ってきましょう………。 |
■アーギー To:ALL |
うん・・・。オレもそれでいいと思う。 下手に小細工はしないほうがいい・・・。 |
■ドリス To:ALL |
じゃ堂々と行くってことでいいね。 それじゃ、みんな。れっつごー! (とワイン小屋へ向かって移動する) |
■タニア To:ジョージ |
分かりました。やってみます。 |
タニアが鍵を受け取り、裏口の前に立つ兵士D(仮)に近づく。
■兵士D To:タニア |
なんだ? |
■タニア To:兵士D |
クリス様に言われて、ワインを取りに来たの。 |
■兵士D To:タニア |
………ふむ。そうか。 |
兵士Dが、こちらをざっと見回す―――
■兵士D To:タニア |
ああ、そうだ。俺はまだ見回りがあったんだ。 鍵はちゃんと閉めとけよ。じゃあな。 |
―――と、兵士Dは背を向けた。
■アーギー |
・・・!? (・・・・何か、妙・・・・) |
■ドリス |
(あたしたちが来たとたん見回りにいくなんて,なんかタイミング良すぎるわね…もしかしてディオン子爵に報告に行ったのかも……) |
■ジョージ To:おおる |
では、中に入りましょう。 タニアさん、鍵を開けていただけますか? |
■タニア To:おおる |
はい。それでは、開けます。 |
ワイン小屋の中 |
ガチャリ
鍵を開け、小屋に入る。
小屋の中には無数のワイン棚が並んでいる。
■ジョージ To:レイチェル |
すぐにわかりますか? あまり時間はかけられません。 |
■レイチェル To:ジョージ |
はい。でも、だいぶ配置が変わっていますから、少しお時間をいただけますかしら? |
■ジョージ To:レイチェル |
わかりました。しかし、なるべく急いで下さい。 (ちょっとそわそわする。) |
―――その頃ドリスは―――
■ドリス To:ALL |
うっ…… うううっ…… い、いけないのに…そんな場合じゃないのにぃ…… (旅の間アルコールが足りなかったせいか、回りのワインに気を取られてしまう) こ、ここは目の毒だわ……あ、あたし外に出て見張りしてるね (小屋の外へ出ていく) |
―――ワインの誘惑に必死に抵抗していた………
レイチェルは、なにやら考えている様子で、まだワイン小屋の中をうろうろしている。
■レイチェル |
ええと………(うろうろ) |
■ジョージ To:レイチェル |
ま……まだですか? (かなりそわそわする。) |
■レイチェル To:ジョージ |
ご、ごめんなさい。 |
わたわたと(本人は)急いで(いるつもりの様子で)、さらにうろうろし………レイチェルはある樽の前で立ち止まった。
■レイチェル To:ALL |
………ここ…の床のはずなのですけれど………樽がありますわね……… |
レイチェル一人で動かせそうには見えない………。
■ジョージ To:レイチェル&アーギー |
この下ですか?わかりました、これを動かせばいいんですね………。 アーギー君、手伝っていただけますか?そちらを持って下さい。 |
■アーギー To:ジョージ |
ああ、わかった・・・。 (樽を持つ) |
ズズズズズ………
ゆっくりと樽が動く―――
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