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第一章「冒険者の朝」 |
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「銀の網」亭・宿の部屋(パオル・ヴァーンの部屋) |
パオルの部屋である。早起きのパオルは、既に朝食へ向かっている。
だが、何故か、床にドリスとヴァーンと酒瓶が転がったまま、放置されてい る………。
■ドリス |
ふに? |
ドリスは目を覚まし、ヒョコッと起き上がった。
頭は寝癖で、いつもより更にピンピン飛び跳ねている。
あたりをキョロキョロ見回して、ここが冒険者の宿だということを思い出す。
■ドリス |
あ、そうか……昨日パーティー結成記念の宴会やって……。 ふあぁ〜〜〜あ……。 (大きなあくびを一つすると、顔を洗うために部屋を出ていく) |
■ヴァーン |
……おいっ! パオル、食うモンなくなったからって寝るな!… …あ〜、ドリス! それは俺ンだ!……う〜、このヤロ!……全部飲んじまいやがって!……しょうがねぇ、もう一瓶空けんぞ!…… |
………寝言らしい。どうやら、夢の中でも、まだ酒におぼれているようだ。
酒を取り合っているのは、やっぱりドリスか………
「銀の網」亭・宿の部屋(ジョージの部屋) |
■ジョージ |
ふう、朝か。 (目を覚まし、眼鏡をかける。) 朝の祈りをしなければ……… (なにやら神聖語っぽい) おお、偉大なるラーダ神よ!我らの向かう真実への道を照らしたまえ! 礼・拝・完・了!!(簡易 版) ………とりあえず飯でも食いに行くか。 (眠そうに目を擦りながら、部屋を出る。) |
「銀の網」亭・宿の部屋(ラクル・ドリスの部屋) |
ラクルとドリスの二人部屋だが、ドリスがパオルの部屋を襲撃しているため、 ラクル一人である。
■ラクル |
ううん…… |
ふと、寝返りを打ち―――
どったん!
ベッドから転がり落ちるラクル………
■ラクル |
〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぃった〜〜い(>_<;; くすん、またやっちゃった(;; (隣のベッドに目をやり) ドリスちゃん、ごめんね…起こしちゃっ… ……あれ?? もう起きたのかな? それとも… ひょっとして、あのまま戻ってないのかな(^^; (がさごそと着替え、カーテンを勢いよく開け放つ) う〜ん、いい天気っ(^^) それじゃ、顔洗って朝ごはん食べに行こうっと。 もうみんな、起きてるかなぁ。 |
ラクルは、うきうきと部屋を出て行った。
「銀の網」亭・宿の部屋(パオル・ヴァーンの部屋) |
■ドリス To:ヴァーン |
(顔を洗ってシャッキリしたらしく、部屋へ飛び込んでくる) おっはよ〜〜っ! 今日から冒険開始っ、ウキウキするねっ☆ (ヴァーンがまだ寝ているのを見て) ヴァーンくん。もう朝だよ〜〜っ! |
ゆさゆさとヴァーンを揺さぶるドリス。
しかし、ヴァーンは起きる気配がない。
■ヴァーン |
……ぅう〜、もう飲めねぇよ〜……勘弁してくれぇ〜…… |
■ドリス To:ヴァーン |
朝だってばぁ。今日は依頼人さんに会って話を聞かなきゃいけないんだよっ。
早く起きてよぉ。 |
さらにゆさゆさ
■ヴァーン |
……ぅう〜、ぬ、脱ぎます……だ、だから、ぶ、ぶたないで…… |
■ドリス To:ヴァーン |
…………は? (小声で)……どんな夢みてんだろ(=^-^=;) (す〜っと息を吸い込んで) あっさだっおっきろっ! あっさだっおっきろっ!! |
■ヴァーン |
……ぅう〜、そ、それだけは……や、やめてくれぇ〜…… |
どうも起きる気配がない………。
■ドリス To:ヴァーン |
もうっ! ……起きそうにないなあ、ようし! (床から昨夜宴会芸で使った手風琴を拾い上げ、呪歌(アーリーバード) の演奏を始める) あ〜さだあ〜さだよ みなおきろ〜♪(注:なお、歌詞は上位古代語です念のため) |
■ヴァーン |
……ぅう〜、う、うるせぇ〜…… |
ドリスの呪歌に対し、眠りながらも抵抗を試みるヴァーン。
ドリスの呪歌は、達成値14。まさに会心の 出来だ。
対するヴァーンの抵抗は………1ゾロ。
奮闘空しく、ヴァーンの瞼はこじ開けられた………。
■ヴァーン TO:ドリス |
……ぅう〜、ナ、ナンダ?! う、うっるせぇ〜!…… (がばっと起きあがって、いったい何事かと部屋の中を見回したかと思うと、 頭を抱えてへたり込み、) ……あ、あさっぱらから、わけわかんねぇ歌、大声で…… |
恨めしそうにドリスのほうを見上げるヴァーン。
しかし、ドリスは全く気にした様子はない。
ヴァーンが起きたのを見て、彼女は呪歌をやめた。
■ドリス To:ヴァーン |
ヴァーンくん、目が覚めたっ?(ニコニコ) 今日は、依頼人さんに話を聞かなきゃならないんだからねっ。 さっ、朝食に行こっ! |
そう言うと、ヴァーンの腕を引っ張り、1階へ向かおうとする。
■ヴァーン |
わ、わかったから、そうひっぱんなって……。 なんで、そう元気なんだ、オメーは……。俺は、朝は不健康なん だ……。 |
ドリスはヴァーンを引きずるように/ヴァーンはドリスに引きずられるように、 二人は一階へと向かった。
「銀の網」亭・一階(酒場) |
「銀の網」亭は、一階が酒場、二階から上が宿になっている。。
昨日の騒ぎが嘘だったかのように、酒場の中は静かだ。散々騒いでいた冒険者た ちも、いいかげん疲れたらしい。
一階ではおやじが朝食の準備をしている。
と、ちょうど食事の準備ができたあたりで、早起きのパオルが元気良くカウン ターに現れた。
■パオル To:おやじ |
おはよ〜ございま〜す! い〜朝ですよね〜。ど〜やら皆さんは、まだ寝てるみたいですね。 昨夜は他のパーティーの方々もすごく賑やかに宴会をしてたみたいですけど、 おやじさんは大変だったんじゃないんですか? あ、スミマセン。ボクも昨夜は騒いで・・・ました・・よ・ね。 |
頭を掻くパオル。
などとやっていると、ジョージも起きてきた。
■ジョージ To:パオル&おやじ |
おはようございます。パオル君。 昨日はよく眠れましたか? (カウンターに座って、店のおやじに) マスター。トーストとサラダをお願いします。 |
■パオル To:ジョージ |
あ、おはよ〜ございま〜す!ジョージさん! う〜ん・・・昨日は一杯食べたから良く眠れましたよ。 なんか夜中に突然、ヴァーンさんとドリスさんがボクの部屋にお酒を片手に 入ってきて酒盛りを始めたんですよ! しかたがないから、おつまみを全部頂いてボクは先に寝ちゃいましたけど ね・・・。 今ごろ二人とも夢の中で、酒盛りでもしてるんじゃないですか? |
などとジョージとパオルが話している間に、おやじが料理の準備を続けている。
■おやじ To:ジョージ |
ん。トーストとサラダだな。ちょっと待ってな。 (持ってきて) ほい。3ガメルだぜ。 |
■パオル To:ジョージ |
ボクも朝食をたのもうかな〜 おやじさん!ボリュームのあるやつを・・・ そ〜ですね〜、ん〜二人前!・・いや三人前お願します!! 後は・・・昨夜書けなかった日記でも書こう・・かな。 (ごそごそ) |
食事ができるのを待つ間にと、パオルは日記を書き始める。
■おやじ To:パオル |
あぁ、三人前だな。9ガメルになるぞ。 (何人前と言われようと疑問に思わないことにしたらしい) 俺が心配することでもないんだが、こんなペースで飯食ってて食費は大丈夫な のか? |
もちろん、パオルの財布は、パオルの食費を維持できるほど膨れてはいない………。
■パオル To:おやじ |
あ、おいしそ〜ですね それじゃあ・・いただきま〜す!・・・ぱくぱく・・もぐもぐ・・。 (ふと・・食べるの止めて、ポツリとつぶやいた) ・・・そ〜なんですよね・・、持ち運ぶ食料の量を考えると・・・。 冒険中は・・あんまり食べれないんですよね・・・。 ふう〜、・・ちょっと普通の人より、食べる量が多いだけなのに・・・・。 冒険中は食事の量を一人前分に、制限しなきゃなんない事を考えると・・・、 気が重くて・・食事のペースが落ちますよ・・・・。 |
と言いつつ、パオルは食事を続けている。
本人曰く、食事のペースは落ちているらしい。とてもそうは見えないが。
■ドリス To:パオル |
おっはよ〜パオルくんっ!
昨夜(ゆうべ)は押しかけちゃってごめんね。 それにしてもパオルくん、朝からそんなに食べるの? 凄いね |
と、目を丸くするドリス。
■パオル To:ドリス&ヴァーン |
あ、ドリスさんにヴァーンさん。おはよ〜ございま〜す! いえ、ボクの方こそ昨夜はおつまみを全部食べちゃって・・・スミマセンね。 |
ドリスの後ろから、彼女にたたき起こされたヴァーンが降りてきた。
あまり快適な朝ではなさそうだ。
■ヴァーン To:パオル & ジョージ & おやじ |
おう、二人とも早えな。おやじ、とりあえず水くれ。 パオル、ゆうべはすまなかったな。戻ってきたら、もう部屋が残ってなかっ たんでな……ところでよ、パオル、それ全部、 オメーが食べるのか?! (ゆうべ、あんだけ食っといて、腹ん中になんか飼ってんじゃねぇのか……。) |
■おやじ To:ヴァーン |
ほらよ、水だ。 おまえさんも、昨日散々騒いでた割には、早いじゃないか。 |
■ヴァーン To:おやじ |
おっ、すまねぇ。いや、ドリスの歌で無理やり起こされてよ。(苦笑い) |
■ジョージ To:ヴァーン&ドリス |
おはようございます。ヴァーン君、ドリスさん。 昨日はずいぶん飲んでたそうですが、大丈夫ですか? |
■ドリス To:ジョージ |
おっはよ〜ジョージおぢさん 大丈夫大丈夫。あたしお酒には強いからあのくらい平気だよ(ニコニコ) ところで、もうみんな起きてきてるのかな?(と、あたりを見回す) |
■ヴァーン To:ジョージ |
大丈夫じゃねぇよ。俺は基本的に酒には強いが体が弱いんだ。
誰かさんのおかげで、睡眠がぜんぜんっ足りねぇ。うぅ〜……。 (と、カウンターに突っ伏す) |
誰かさんのおかげ、というのは、言うまでもなくヴァーンの自業自得なのだが―――。
■パオル To:ヴァーン |
そ〜いえばヴァーンさん? 今朝起きた時、酒瓶に頬擦りしてましたけど・・・そんなにお酒が 好きなんですか?(笑) |
■ヴァーン To:パオル |
ああ、三度の飯よりもナ。 |
と、肩をすくめてから、ニヤリと笑う。
■ヴァーン To:パオル |
それに、オメーと違ってそんなに食わなくてもよ、酒を飲んでりゃそれで 十分なんだよ。 |
■パオル To:ヴァーン |
なるほど〜。 ボクもヴァーンさんと違って、あんなにお酒を飲まなくてもゴハンをお腹 一杯食べれるなら、それで十分ですよ。(笑) |
などと話していて、ドリスは、アーギーがいないのに気付いた。
■ドリス |
あれ? アーギー様、まだ起きてないのかな? ちょっとあたし見に行ってくるねっ。 すたたたたた……。 |
と階段を駆け上がり、アーギーの部屋へ向かうドリス。
■パオル |
あらら、走って行っちゃいましたね・・・。 ドリスさん、朝から元気ですね〜。 |
■ヴァーン |
また、あの歌を歌う気か……アーギーも災難だな。 |
■ジョージ To:この場の人 |
(ドリスを見送って) とりあえず、全員朝食をとりましたら、依頼人に会いませんか? 依頼内容を詳しく聞いてから、必要な物をそろえましょう |
「銀の網」亭・宿の部屋(アーギーの部屋) |
■アーギー |
ん・・・・。朝か・・・。 ・・・いよいよ、冒険に出るんだ・・。 (目を閉じ、しばし瞑想状態) さてと・・。じゃ、いきなりだけど、今日の運勢って感じで、やってみるかな。 (そう言うと立ち上がり、ダーツの的(おやじから朝までという約束で引き続き貸して も らった)を椅子の上に立て掛ける。離れてダーツを構え、いきなり1投) (タンッ・・・!) |
アーギーのダーツの達成値は7。やや調子悪いか?
■アーギー |
よし・・。 (そして、間を置かずに今度は2本のダーツを3本の指の間に挟み構える。今度は目 を細めてじっと精神を集中させた後、2本同時に強く投げ放つ。 (タタンッ・・・・!)) |
片方のダーツは5。やはり不調か。
もう一方のダーツは10。こちらはまずまずといったところだろう。
■アーギー |
んー・・。 まあ・・・、問題は実戦でどうなのか、だからな・・。 (的からダーツを抜き、握り締める) ・・・オレ、みんなの役に立てるかな・・・。 |
ダーツを握ったまま、じっと何か考え込むアーギー―――
と、そのとき、ばたばたとにぎやかな足音が部屋に近づいてきた。
■ドリス To:アーギー |
(ノックもせずにパタンとドアを開けて飛び込んでくる) アーギー様っ! おっはよ〜〜っ、もう朝だよっ!! (既にアーギーが起きているのを見て) あっ、あはは、起きてたんだ、アーギー様(アセアセ)。 えっと、もうみんな下で朝食とってるよ。さっアーギー様も行こっ☆ |
■アーギー To:ドリス |
ん?ああ、もうみんな集まってるのか。ならオレも行かないとな。 すぐ行くよ。ちょっと待っててね・・。 |
ダーツや的など、荷物をまとめはじめる。
■ドリス(心の声) |
(ダーツの的を見つめて) アーギー様ってダーツやってる姿は恰好いいんだけど、なんか人付き合いが 悪いんだもんなぁ。昨日も、もっとお話したかったのに、さっさと1人部屋に 籠もっちゃうしぃ……。 もうちょっと人付き合いがよければ、 あたしの理想の勇者様なんだけどぉ……。 |
■アーギー To:ドリス |
よし・・! |
やがて荷物をまとめ終え、駆け足でドリスのいる扉の方へ向かう。
と、アーギーは、扉の前でふと足を止めた。
■ドリス(心の声) |
(理想の勇者様像にアーギーの姿を当てはめて妄想中) 明るく人付き合いが良く、どんなことでも受け入れられる度量の広さがあって それでいてビシッと締めるべきところは締めて、普段は子供のように莫迦なこと ばかりやっているくせに、いざ戦場に立つと獅子奮迅の活躍をして……。 そして、そんな勇者様の傍らには魔法使いのあたしが……。きゃはっ☆ (などと、一人百面相をやっている) |
■アーギー To:ドリス |
あ・・・・。そういえばドリス・・・。 |
■ドリス |
(アーギーの声を聞いて我に返る) はっ、はいいっっ!! |
しばらく黙った後、ドリスの方を振り返る―――
■アーギー To:ドリス |
・・・昨日は、すまなかったな・・。 ・・ダーツで賭け事になろうかって時、わざわざ気遣ってもらっちゃってさ・・。 |
■ドリス To:アーギー |
えっ? (しばし考えたあと、昨夜のシーンを思い出す) あ、ゆ、夕べのことっ(アセアセ) |
■ドリス To:アーギー |
(そんな言葉をかけてもらうことなんて慣れてないため焦りまくる) えっとそのあの…(しどろもどろで言葉が出て来ない) そ、そそそ、そんな風に言われちゃうと照れちゃうじゃないっ。もうっ!! (もはや顔はリンゴのように真っ赤っ赤) |
■アーギー To:ドリス |
・・・え? |
■ドリス To:アーギー |
あ、あああ、あたし先に行くねっ!(逃げるように部屋を出る) |
■ドリス |
すたたたたっ! ずでっごろごろ!!(慌て過ぎて廊下で転ぶ) |
■アーギー To:ドリス |
ちょ、ちょっと・・・大丈夫? (首をひねって)んー。・・・・そんな変なこと言ったかなオレ? ・・・まあ、いいや・・。 |
そして、アーギーとドリスは仲間と合流すべく、やや駆け足で階段を降りた。
「銀の網」亭・カウンター |
場面は変わり、再びカウンター。
■ジョージ To:この場の人 |
(ドリスを見送って) とりあえず、全員朝食をとりましたら、依頼人に会いませんか? 依頼内容を詳しく聞いてから、必要な物をそろえましょう。 |
■ヴァーン To:この場の人 |
そうだ、まだ、詳しい話を全然聞いてねぇぞ。早ぇとこ、依頼人に会わなきゃ
な。
ところで、おやじ、いったいどんな奴なんだ、話を持ってきたのは |
■おやじ To:ヴァーン |
ふぅむ。なんでも、貴族のお嬢さんとか言ってたな。詳しいことはよく知らんが ね。 |
と言ったところで、おやじは苦々しげな笑みを浮かべた。
ここ最近、冒険者を陥れようとして依頼を持ち込んでくるケースが数件発生し ているのだ。
■おやじ To:ヴァーン |
まぁ、依頼人のことはある程度調べておいた方がいいかもしれんな。 |
■パオル To:この場の人 |
なるほど〜貴族のお嬢さんですか。どんな方なんでしょうね? つまり・・・その女性を護衛するってことなんですか? う〜ん・・・初めての冒険だから緊張するなぁ・・・・ |
と言葉通り緊張してみせるパオル。
■ヴァーン To:パオル |
(苦笑いしつつ、) パオル、今から力んでもしょうがねぇだろ……。せっかく飯食ったのに、また 腹が 減っちまうぞ?! |
■おやじ |
今、依頼人は、うちのかみさんと買物に行ってるぞ。なんでも、旅装束を揃え
たいがどんなのを買えばいいか分からなくて、かみさんに見繕ってもらいたいら
しい。 ん………そろそろ帰ってくるはずなんだがな………。 |
腕組みをして、この場の面々を見まわしながら、ヴァーン。
■ヴァーン To:この場の人 |
ん〜、今までオランから出たこともないような御令嬢か……だが、金は持って
ると……人探しか仇討ち、はたまたタダの家出か、いずれにしてもキナ臭ぇな。
(こりゃ、もう一度ギルドで噂を聞き込んで来なきゃならんか、面倒だな… …。) おやじ、そのお嬢さん、旅支度はともかく自分の世話ぐらいちゃんとできるん だ ろうな。護衛ならともかく、身の回りのお世話までってのは勘弁してくれよ。 ま、いくら考えてたって、ともかく会ってみねぇことにはしょうがねぇが… …。 (と、肩をすくめてみせる。) |
などと話していると、ドリスとアーギーが階段を降りてきた。
■アーギー To:ALL |
あ・・。みんなおはよう(^^)。 ごめんごめん、遅くなっちゃって・・。 あ、おやじさん、借りてたダーツの的とスクリュードライバーのグラス、返し ておきますね。 えっと・・(テーブルを見渡す)みんなもう朝食とってるのか。 じゃあオレは・・パンと紅茶があればいいや。おやじさん、頼みますね。 |
おやじは、ダーツの的とグラスを受け取った。
■おやじ To:アーギー |
ん、よし。 で、パンと紅茶だな。3ガメルだ。 |
そして、アーギーの前にパンと紅茶を並べる。
■ドリス To:おやじ、ヴァーン |
あ、あたしはパンとミルクティー、それからスクランブルエッグとサラダ
お願いね。 (そう注文すると、ヴァーンの隣へ座る。なんとなくアーギーを避けている ように見えなくもない(笑)) ヴァーンくん、何も食べないの? 朝はしっかり取らないと元気でないよ |
■おやじ To:ドリス&ヴァーン |
(料理を持ってきて) ほい。合わせて4ガメルだ。 (ヴァーンに) おう、そうだぞ。朝はしっかり食べねえと…って言っても、昨日の夕食たらふ く食ってたみたいだからなぁ。………酒もな。 (とりあえず、水をヴァーンの前に置いて) まぁ、気が向いたら何か注文してくれ。 |
■ヴァーン To:ドリス & おやじ |
ん、おやじ〜、たらふく食ってたのは、俺じゃなくてパオルだぜ?! それ
に、
俺はあんまり朝飯は食わねぇ方なんだがな。だいたい、こんな朝っぱらに起き
てること自体あんまりねぇからな。 でも、ま、ゆうべも飲んでばっかで全然食ってねぇし、なんか腹に入れとくか な。おやじ、パンとコーヒーを頼む。コーヒーは思いっきり濃いヤツをブラック でな。 |
■おやじ To:ヴァーン&パオル |
(呆れ顔で) おいおい、なんだなんだ。あれだけの量一人で食ったのか ん?あぁ、コーヒーだったな。 (コーヒーを持ってきて) 眠気覚ましだ。「思いっきり濃いヤツ」を煎れてきたぞ。 |
■パオル To:この場の人 |
ひどいな〜ヴァーンさん。ボクは少し多めに食べてただけです
よ! あ、おはよ〜ございま〜す! アーギーさん。 さっきおやじさんに聞いたんですけど・・・。 カクカクシカジカ・・・・・ ・・・で依頼人は貴族のお嬢さんなのでしょ? それでヴァーンさんと 「護衛だけならともかく、身の回りのお世話までってのは勘弁してくれ」って 話してたんですよ・・・。 あれ!?そ〜いえば・・ラクルさんは・・・。(キョロキョロ) |
ばたばたばたばたばた☆
けたたましい音を立てて、何かが階段を転げ落ちてきた。
よく見ると―――
―――ラクルだ。
■ラクル To:ALL |
(すぐさま、がばっと起き上がって) ごめんなさ〜〜いっっ(>_<; 僕、顔を洗って、えっと、窓が開いてていい風が入って来てて、 それで、シルフがとってもごきげんだったから、 お話してて、あの、その、置いてかれちゃったかと思って、 僕、僕……あいたたたた(T_T) (結局痛みに耐えきれずうずくまる) えへへ… でも、みんな居てくれて良かったぁ(^^; |
■アーギー To:ラクル |
ちょ、ちょっと、ラクルっ! (思わず椅子から立ち上がる) |
ドリスが、食べかけの朝食を放り出し、ラクルに駆け寄る
■ドリス To:ラクル |
ラ、ラクルちゃんっ!! け、怪我してないっ? 大丈夫?(あたふたあたふた) |
■パオル To:ラクル |
おはよ・・・じゃなくて!! だ、大丈夫ですか!ラクルさん!?(オロオロ) |
パオルは、ドリスの後ろで心配そうに見ている。
■ジョージ To:ラクル |
ゴフッ。(トーストにむせかえり) 大丈夫ですか?ラクルさん。 出発前に怪我でもしたら大変ですよ。 |
■ヴァーン |
ありゃ〜、派手にやらかしたもんだ。 |
ヴァーンは悠然とコーヒーをすすっている。
■ラクル To:おおる |
(どうにか立ち上がって、両手でぐぅを作ってみせる) だ、大丈夫だいじょうぶっ(^^) 朝から騒がしくってごめんね(^^; それにしても… (ため息をつきながら) 今日は階段壊さなくて良かった…… |
■ヴァーン To:ラクル |
おいおい、そんなに慌てなくたって、誰も置いて行きゃしねえって。 |
と、笑いながら、ラクルに椅子を引いてやるヴァーン。
■ラクル To:ヴァーン |
…えへへへへへ(^^; あっ、ありがとう(^^) (引かれた椅子にちょこんと座って) …僕ねぇ、ヴァーンさんには怒られちゃうような気がしてたんだけど… 良かったぁ、結構優しいんだね(^^) |
■ヴァーン To:ラクル |
はぁ? なんで、俺が怒らなきゃいけねぇんだ? |
■ラクル To:ヴァーン |
……うーん… 何だか、僕、ヴァーンさんがちょっと怖い感じの人だなあって… ちょっと思ってたんだ。 あ、気に触ったらごめんねっ(^^; |
■ヴァーン To:ラクル |
(苦笑しながら、呟く) なんか怖がられるような事したか、俺。 |
■ラクル To:おやじさん |
ええと……僕、グレープフルーツジュースと、 たまごサンドっ。 |
■おやじ To:ラクル |
たまごサンドと、グレープフルーツジュースだな。ほい。 ふーむ。うちのかみさんも、そろそろ帰ってくる頃なんだがな………。 |
■ヴァーン To:おやじ |
……ところでよ、おやじ……俺の分のパン、忘れてんじゃねぇか? |
■おやじ To:ヴァーン |
っと、すまんすまん。 (パンを出してきて) ほい。コーヒーと合わせて2ガメルな。 |
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