ひとさらいの森

凱旋

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 夜間の森の移動を避け、一行は祠前の広場で野営を張る事にした。
 大人達に囲まれてコットンは大興奮状態である。
 一行の好意に甘えて、恋人達2人は黙って焚き火を囲む。

 そんな二人を見ていたポムは、クロスの耳許で何か囁いた。
 クロスが微笑し頷いてバックパックを開けるのを見て、
 ポムもバックパックから竪琴を取り出す。
 二人が交互に弦を調律する短いエチュードが、途切れ途切れにあたりに流れる。
 アガサがうとうととクラウスの肩にもたれかかるのを、優しい目でクラウスが見つめていた。
 言葉少なに語られる村の様子は、噂に聞くダークエルフの印象とはかなり違うようだった。 もっとも彼の村はとても小さく遠い森の奥深くで、自給自足でひっそりと存在しているような村なので、 人間の集団にいろいろなタイプがあるように、たまたま違うだけかもしれない。
 ポムが調律の最後の仕上げに弦をつま弾いていると、別の音が重り曲調が変わった。
 顔を上げるとクロスが奏でている。旋律は恋歌としてオランで流行っている曲のイントロにつながっていく。
 ポムとクロスはお互いに微笑しあい、淡い甘さが包み込む曲を奏ではじめた。
 ルタードは今日の戦闘で使った武器の手入れをしながら、今日は歌わずにのんびりと二人の楽曲を聞いていた。
 楽しい時間が過ぎ、みなに冒険の話をせがんでなかなか寝付こうとしないコットンをなんとか寝かせて、パーティは交代に 見張りに立ち、幸い何事もなく無事に夜を明かす事ができた。
 最後の見張りが森の端が明るくなると同時にみんなを起こす。
 アガサとクラウスに別れをつげ、まだ眠いコットンを背負い一路家路を目指すことにした。

■森
☆From:アイシャ  To:アガサ&クラウス
元気でね〜(^^)/

 最後まで2人としゃべらなかったミュンが口を開いた。

■村
☆From:ミュン To:クラウス&アガサ
(エルフ語で)次に会ったとき、僕はあなた達を、たとえ後ろからでも攻撃するかもしれない。。。でも。。。

 エルフの言葉で語られる内容は決して穏やかでは無いが、彼の表情は静かだ。

■村
☆From:ミュン To:クラウス&アガサ
(精霊語で)できれば敵として会いたくない。

 ぼそっと、つぶやいた後、はにかむように、別の方向を向いた。
 二人は黙って軽く会釈をすると、手を取り合って祠の向こうへと消えていった。
 森は相変わらず暗かったが、行きと同じ道を通って帰ったので道に迷うこともなく、夕方には森を抜けることができた。
 村が見えるところまで来るとさすがに緊張の糸が緩んでほっと息が抜ける。
 コットンがシリルの手を離れて走り出した。

■森
☆From:シリル  To:コットン
急いで転ぶんじゃないぞ

 ちらりとこちらを振り返って大きく頷くと、家を目指して駆けていった。

■森
☆From:ポム To:コットン
うに!あたしも行くぞ(^^)/

 ポムも元気にコットンの後を追って走り出した。
 遠のいていく2人はかけっこをしながら走っていく子供のようだ。
 アイシャは、2人が駆けて行く後ろ姿を見ながら幸せそうに微笑んでいる。
 シリルは答えた手を降ろすと、ひとつため息をついて隣を歩いていたルタードに話し掛けた。

■森
☆From:シリル  To:ルタード
・・・ふぅ。
今回の事は父に、みんなにどう話したものですかねぇ・・・。
私自身夢でもみているような気持ちです。父は信じるでしょうか?
あの子が無事に戻ったのですから、些細なことなのかもしれませんが・・・。

■村
☆From:ルタード To:シリル
さあ、オズワルドどのをはじめ、村の方々が信じるかどうかは、 わしにも分かりませぬのう。
なにせ、シリルどの同様、目の前で一部始終を見ていたわしでさえ、 いまだ充分に合点がいっているとは言えぬような出来事でしたからな。
ただ、これはわし個人の考えですが、 今回のことについては全てをありのままに伝えるのがよいような気がします。
変に真相を隠すことで、みなさんにいらぬ疑念と不安を抱かせ、 自分をもだまし続けるよりは、そのほうがよほどすっきりしませぬか?
それに、別に裏付けも確証もないのですが、わしらがそうであるように、 村のみなさんがたも結局は納得して下さるのではないかと、そんな気もするのですよ。

■村
☆From:シリル  To:ルタード
そうですね。

 シリルが気持ちが軽くなったように笑顔になった。

■村
☆From:シリル  To:ルタード
それにしても本当に物語の中に迷い込んだような気持ちでしたよ。
鏡の中に見た女性が目の前に立ってたんですよねぇ…。

 少年の日の憧れを思い出しながら、今はもう映るはずのない面影を鏡の中に見つめていた。

 ほどなく一行は村長の家に到着した。
 玄関の前に先に着いたコットンが祖父や母らに囲まれて待っている。
 ポムは早速ポーラに掴まって冒険の話をせがまれているようだ。

■村
☆From:アイシャ  To:オズワルドら
ただいま〜♪

■村
☆From:オズワルド  To:一行
よくぞ、無事に孫を連れ帰ってくれた。
なんと礼を言ってよいやら、言葉にならんくらいじゃ。

■村
☆From:ルタード To:オズワルド
わしらも、元気なお孫さんを連れて戻ってくることができて、 本当に幸いなことだと思っとります。神々のご加護があったのでしょう。

 ポムと話しているポーラの後ろから、ジーンがミュンに声をかけた。

■村
☆From:ジーン  To:ミュン
あの…。約束を守ってくれてありがとう。

 ミュンはジーンの言葉に少しの間、固まったが、やがて静かに微笑みを返した。
 それをみてジーンもにっこり微笑んだ。

■村
☆From:ルイーザ To:一行
本当にありがとうございました。
さぁお疲れでしょう、中へお入りください。お話しを聞かせてください。

 一行は食堂に通され、荷物を下ろして用意してあったお茶をごちそうになった。
 いつもの香草茶とブレンドが少し違うようで爽やかな酸味が口に広がると、仕事の疲れが頭の先から抜けていくような心持ちになった。

 シリルは森であった出来事の一部始終をオズワルドにはなすと、鏡を机の上に置いた。
 オズワルドはまじまじと鏡を手にとってみつめた。

■村
☆From:オズワルド To:一行
ふむ。この鏡にそんな由来があったとは…。
鏡の元の持ち主…か、なにかの依頼を受けた時に謝礼として 受け取った気がするんじゃが…。金をあまり持ってないという事じゃったから、 謝礼の内容はほとんどが現物で払ってもらった中に入っておった筈じゃ。
どのみち30年前の出来事ならば、その恋の相手もわしと大差ない老いぼれになっておるじゃろうがの。

■村
☆From:ルタード To:オズワルド
30年前というと、わしもお孫さんくらいにかわいかった時分。 ずいぶん前のことになりますからな……。

■村
☆From:オズワルド To:ルタード
ふむ・・・。想像もつかんのぉ

■村
☆From:アイシャ To:コットン
そうだ、コットンくん。
チェルシーちゃんが寂しそうだったのよ。 あとで元気な姿を見せに行ってあげてね(^^)

■村
☆From:ルタード To:コットン
そういえば、コットン、チェルシー嬢ちゃんを少々邪険にしてたそうじゃないか。
男の子は女の子に優しくしないとダメじゃぞ。よいかの?

 そういってルタードはコットンの頭を優しくなでた。

■村
☆From:コットン To:ルタード
うん。僕、やさしくするよ。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
そうじゃ。どれ、シリル、これを持ってみろ。 そして鏡を覗くのじゃ

 オズワルドがやおら立ち上がってシリルに鏡の一つを渡して部屋の入り口まで離れた。
 シリルはいわれた通りに鏡を覗き込むが、鏡には何も映らない。自分の顔さえ曇ってしまって映らないようだ。
 オズワルドはひとしきり気合やら念やらを送ってみたが、まったくなにも映らず、つまらなそうに鏡をもてあそんでいた後に、なにやら思い付いたらしく手を打った。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
あ!おまえじゃ駄目かもしれん。シリル、その鏡をそこのお嬢ちゃんに渡してみてくれ

 シリルは隣にいるアイシャに鏡を渡した。
 やはり鏡にはなにも映らない。

■村
☆From:オズワルド 
ふむ・・・。なにも映らんのぉ

■村
☆From:クロス To:アイシャ・オズワルド
ダメですか?

■村
☆From:アイシャ To:オズワルド 
映らないですね〜??

 ポムが興味一杯に鏡を見ている。

■村
☆From:ポム To:オズワルド
オズワルドさん、あたしも鏡覗いていいかな? (わくわくと聞いてみる)

 オズワルドがポムに鏡を手渡した。

■村
☆From:ポム To:オズワルド
ありがとう(^^)/

 ご機嫌に受け取って、早速アイシャと向かい合って覗き込んだ。

■村
☆From:アイシャ To:ポム 
どぉ?何か見える?

 二人は楽しそうに鏡で遊んでいる。

■村
☆From:シリル  To:オズワルド
さぁ、お父さん。遊んでないでみなさんにお礼をお渡ししなくては。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
おまえに言われんでもわかっとるわい。

 ふん、と鼻をならすと、オズワルドはベルトポーチの中から皮袋を取り出した。

■村
☆From:オズワルド To:一行
約束では一人当たり250Gと歩合ということじゃったな。 必要経費としていくら欲しいか言ってくれないか?

■村
☆From:ルタード To:オズワルド&みんな
必要経費……ですか? 少々お待ちいただけますかの?
(仲間たちのほうに向き直って)
どれくらいでしたかな、みなさんがた?

 ルタードは仲間たちに確認をとると、指を折って計算する。

■村
☆From:ルタード To:オズワルド
必要経費といっても、保存食の購入費用くらいでしてな、 しめて600ガメルほどになります。一人頭ですと、ちょうど100ガメルですな。
あと「歩合」のほうですが、これはオズワルドどのの判断にお任せします。
お孫さんを無事に連れ帰ったということを、しかるべく評価していただけますと、 わしらとしては幸いに存じますけども。

■村
☆From:オズワルド To:ルタード
となると350Gに色をつけるということじゃから、400Gでどうじゃ?

■村
☆From:シリル To:オズワルド
お父さん、そんなけちなこと言わずに、もう少し積んであげてくださいよ。
こうしてコットンも無事に戻ってくることができたわけですし。

 オズワルドがじっとシリルを見る。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
お前、帰ってきてから随分意見するようになったのぉ。

■村
☆From:シリル To:オズワルド
そんな事ないですよ。
ただ、今回、冒険者の方々とご一緒して、父さんの事をもっと身近に感じるようになったような気がするのかもしれません。
今まで私にとって冒険は遠い世界の話でしたが、こうして身近に触れてみて同じ世界に自分がいたんだって事に気がついたんです。

 膝に乗せたコットンの頭をなでながらシリルが微笑んだ。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
ふん、いっぱしの口をきくようになりおって。
本当の冒険はそんなもんじゃないぞ。

 オズワルドは渋い顔をしてシリルを見ていたが、その目が眩しい物を見るように細くなって見えたのは気のせいだろうか。

■村
☆From:オズワルド To:シリル
まぁ、いい。
400Gで足りないというのなら、お嬢ちゃん達が遊んでいる鏡もつけたらよかろう。わしが持っておってもガラクタじゃが、しかるべきところに持っていけばそ れなりに値段もつくかもしれん。骨董品としての価値かもしれんがの。

■村
☆From:シリル To:オズワルド
そうですね、それがいいですよ。
今はちゃんと動かなくても、私やコットンがちゃんと映ったのを見たんですから、 きっとなにか魔法の力が残っていると思うんです。

■村
☆From:クロス To:アイシャ・ポム
あの、それちょっと見せてもらえますか?

 じっくりと鏡を手の中で転がしていくらで売れそうか見積もってからアイシャとポムに鏡を返す。

■村
☆From:クロス To:みんな
う〜ん、魔法の品としての価値は分からないですけど、骨董品としては1000ガメルくらいの価値 があるはずですよ。良心的な故売屋に引き取ってもらえば500ガメルくらいにはなるでしょう。

■村
☆From:シリル To:ルタード
それでどうでしょうか?
それともやはり現金でお渡しできるものの方が良いですか?

■村
☆From:ポム To:みんな
あたしは鏡でいいよ♪
(アイシャとどうやったら映るかいろいろ試しながら)
オランに戻るまで退屈しなくてすみそうだしな♪

■村
☆From:クロス To:みんな
ぼくもそれで良いと思いますね。どうです? ルタードは。

 と、すぐわきにいたルタードに聞く。

■村
☆From:ルタード To:シリル&オズワルド
わしも鏡でかまいませぬ。ありがたく頂戴しておきまする。

■村
☆From:アイシャ To:シリル
いいんですか〜?

 アイシャが鏡を両手に抱えてシリルを仰ぎ見る。

■村
☆From:シリル To:アイシャ
ええ、受け取ってください。

 そういうと、オズワルドから皮袋を受け取って、一人当たり400Gを手渡した。
 ルイーザが髪を一つに括って立ち上がった。

■村
☆From:ルイーザ To:一行
みなさん、今日はぜひ泊まっていらして下さい。
腕によりをかけて、お祝いの夕食を作りますから、ゆっくりしてらしてくださいね

■村
☆From:クロス To:ルイーザ
あ、恐縮です。お言葉に甘えて。(^▽^)

 一仕事終えて緊張の糸も切れかけ。正直その申し出はとっても有り難い。

■村
☆From:ジーン  To:ルイーザ
あ、お母さん、私も手伝うわ

 ルイーザ達が台所に消えた後、一行は今回の事などについてのんびりと話し合った。
 特に、森の中であったモンスターについて、オズワルドが詳しく聞いてきた。
 モンスターの特徴と性質をよく聞いて、森に立ち入らなければ、大きな問題にはならないだろうと判断して、村のみんなによく注意することにしたらしい。
 やがて窓の外が暗くなり、台所から良い匂いが漂ってくるようになると、ポムやアイシャは台所の方が気になるようで、そわそわし始めた。

 ジーンやポーラがせっせとテーブルの上に料理を並べ始める。
 テーブルの真ん中には野菜や米をお腹に一杯詰めた鳥が丸ごと焼いて置かれた。
 隣にはたっぷりのフルーツをあしらったプディングが揺れている。
 一人ずつ用意された皿にはトマトベースのスープが満たされ、その底には、挽肉に香草を練り込みパスタの生地で小さく包んだものが沈んでいる。
 大きな深い皿に焼き上げられたグラタンからは、ポテトと温野菜があつあつの湯気とともに顔をのぞかせていた。
 これから始まる夢のような食卓にうっとりとしている一行の前に、グラスが配られた。

■村
☆From:ルイーザ  To:一行
今日の為にとっておきのお酒を出しました。
5年寝かせたネズのお酒です。フルーツのジュースで割って飲むと口当たりも良くなって飲みやすいから、女性でも大丈夫よ。
お酒が駄目な人にはお茶も用意してあるので、欲しい方は言ってくださいね。

 借金完済まで禁酒の誓いを立てているルタードは手を上げた。

■村
☆From:ルタード To:ルイーザ
あ、すみませぬが、わしは例の香草茶のほうをいただけますかな?
しかし、うまそうな料理ですなあ。どれからいただきましょうかのう?

 アイシャはご馳走を前にして、とても幸せそうな顔をしている。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
わぁ〜、なんだかどれもおいしそう(*^^*)

 ポムは受け取った果実酒を舐めてみる。果物の香りがふんわり鼻に抜けて、アルコール度は高めだが、舌には甘く飲みやすそうだ。

■村
☆From:ポム To:アイシャ&シェルナ
甘くておししいぞ♪
ジェルナ、アイシャもネズのお酒にしてみたらどうだ♪

 ポムにお酒を勧められて、アイシャはグラスを両手に取りゆらゆらと揺らした。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
アイシャ、お酒飲んだことないの〜。(野営での事は憶えてない・・・^^;)
でも、飲んでみたいなぁ〜(^^)
ジュースで割ったのを、ちょっとだけ試してみようかなぁ・・・。

■村
☆From:ミュン To:アイシャ
結構おいしいですよ。

 悩むアイシャに追い討ちをかけるようにミュンがすすめた。

■村
☆From:クロス To:アイシャ
ほら、せっかくだから飲んじゃいましょう(^▽^)

 知らないとは幸せなことだ。

 ルタードはグラスを手にしたアイシャを見て、夜営の時の悪夢のひとときを思い出し、慌てて止めに入る。

■村
☆From:ルタード To:アイシャ

ア、アイシャどの、さ、酒は避けたほうが……。
その、なんちゅうか、とっておきの逸品じゃから、 きっとすばらしくおいしいんじゃろうけども、(←火に油――笑)
えーと、ほれ、あんまり飲むと、こーんな腹になってしまうかも知れんし。

 と、自分のお腹をぽんぽこ叩いた。
 せり出したルタードのお腹に目をやり、アイシャはちょっとの間考えている。

■村
☆From:アイシャ To:ルタード
う、う〜ん...........^^;

■村
☆From:ポム To:ルタード
にゃはは…ルタードみたいにアイシャがなるのは
それこそ毎日樽いっぱいのお酒を飲まなきゃだぜ♪
(料理とお酒でご機嫌(笑))
うにに〜♪馬車で安定がよくなるな、らあたしも頑張って飲んじゃうもんな♪

 何もしらないポムが無邪気にアイシャをそそのかし、ルタードは背中に冷や汗が流れるのを感じた。

■村
☆From:クロス To:…
あはは、でも丸くなるんじゃ結局安定よくないですよ(^^;
それに…そっか…僕は飲み過ぎると明日になって馬車がつらいかも…( ̄▽ ̄川)
僕はちょっと自粛しますけど、かわりにアイシャ頑張って下さいよ♪

■村
☆From:アイシャ To:ポム
そうね。ちょっとだけなら大丈夫よね(^^)
それじゃ、いただきま〜す♪

(「すばらしくおいしい」の誘惑に勝てなかったらしい(笑))

 酒を口にしたアイシャを見て、無意識に手が髭にのびる。

■村
☆From:ルタード To:アイシャ
あ゛……。
飲んでもうた、飲んでもうた、 飲んでもうた……。
わしゃ、知らんぞな……(頭を抱える)。

■村
☆From:クロス To:ルタード
良いじゃないですか。少しくらいハメはずしても。今日はお祝いなんですし(^▽^)

 一口、飲んでみて、口当たりの良いお酒に思わずにっこりした。

■村
☆From:アイシャ
こくっ、あっ、ほんとに甘〜い♪ それにとってもおいしい〜♪
シェルナもどう?ほんとにおいしいわよ〜(^^)

(と言って、再び飲み始める)
こくこくこく・・・・・・。

 といって再び口をつけ、今度は勢い良く喉に流し込み始める。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
すごいぞアイシャ、いっきにあけるなんて!
グラス♪グラス♪あたしが注いであげよう♪

 ポムが空になったグラスに酒を満たす。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?(にこ〜)

■村
☆From:ミュン To:アイシャ
結構、飲まれるんですね。では、もう一杯いきましょう。

■村
☆From:クロス To:アイシャ
ほんとだ、すごいや…でも大丈夫? 大丈夫なの? そう? じゃあもう一杯行く?(^▽^)

 アイシャが乞われるままにグラスを差し出し、再びグラスに酒がそそがれる。
 オズワルドやシリルも感心したように見ている中、アイシャが次々にグラスを空けていく。
 アイシャが赤くなっていくのと反比例するようにルタードがみるみる青ざめる。これから起こるであろう惨劇を避けるべく、 ちょっとずつ遠くへ離れようとするして、くるっとテーブルに背中を向けた途端、背後からはっしと服を掴まれ、 なんだか聞き覚えのあるようなセリフが降ってきた。

■村
☆From:アイシャ To:ルタード
どこいくのら〜? アイシャのおさけが飲めないろか〜? ひぃっく ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃっく またお茶なんれすすって、ちょっとこっちこ〜い

 

 さーっと、血の気が引く音を開演ベルに、楽しい夜が幕を開けようとしていた。

FIN

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