ひとさらいの森

合流

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 子供部屋からポム達が下りてきて、食堂に全員が集合した。
 各グループはグループ毎に得られた情報を交換することにした。

<村人達へ聞き込みに行ったルタード、アイシャ、シェルナは、以下の情報を入手していた。>

●最後にコットンをみかけた子供(チェルシー)からの情報●
 最後にコットンを見かけた時、彼は手に持ってたものを夢中で見ていた。
 それは、最近手に入れたものらしく、仲良しのチェルシーにも見せてくれた事がなかった。
 最近、家ではあまり遊ばなくなり、うきうきしてるようにみえた。
 森には、特に変わった様子は感じない。

●見慣れない女性を見た人(ボブ)からの聞き込み●
 コットンのいなくなる前に村外れで見かけない女の人を目撃した。
 その女性と行商の人たちとは関係ないらしい。
 女性は何かを探していたようだった。
 その女性は美人だ(笑)
 唯一付け加えるとすれば、ボブの目撃した美人が頭巾つきのマントを身につけていた。

●シリルへからの情報●
 チェルシーが最後にコットンを見た時に、コットンが手に持っていた物は、倉で見つけた物とイコールかもしれない。
 コットンは、以前は家の中で人形遊ぶ事が多かったようだが、最近は、外に出る事が多くなった。
 村にはお年寄りが何人かいる。(長老か?)
 事情通のおばちゃんなんかの事は、ルイーザに聞けば知ってるかもしれない。

<子供部屋へ行ったポム、ミュンは、以下の情報を入手していた。>

 コットンは倉にあったらしい鏡を持っていた。
 鏡は手のひらより大きいくらいの円形で短い取っ手がついてる。
 鏡にコットンにしか見えない人が映るらしい。
 鏡はおじいさんの昔話には出てきていない。
 村で姉妹は知らない人は見掛けなかった。
 姉妹がコットンを見たのは朝食の時。

 すべての情報が出揃った所で、ルタードがオズワルドに問い掛けた。

■村(村長の家)
☆From:ルタード To:みんな&オズワルド
今まで判明した事情からして、コットン坊やが倉から持ち出した鏡というのが、 この事件の一つの鍵となってきそうじゃな。
オズワルドどの、その鏡に何か心当たりはありませんかのう?
ポムどのたちの話を聞く限りでは、なにやら不思議な力を持っているようなのですじゃが、 何かの魔法がかけられていたとか、そういったことはないのでしょうかな?

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:ルタード
鏡か…確かに冒険中に手に入った手鏡があったような気がしたが…はて…そんな特殊なもの だったかのぉ

 何か思い出したようにシリルが声を上げた。

■村(村長の家)
☆From:シリル To:ルタード
思い出しましたよ。倉に今いってたような手鏡があったのを覚えています。
もう子供の頃の事なので忘れてましたが、不思議な手鏡でした。

 少し興奮しているようで早口になっている。

■村(村長の家)
☆From:シリル To:一行
何度か、女の人が映った不思議な鏡でした。
普段はもう曇ってしまって役に立ちそうもない鏡なんです。覗くといつも映る訳ではなくて、ほんとに たまにしか映らなくて、じきに飽きて忘れてしまったんです。

■村
☆From:アイシャ To:シリル 
シリルさんにも、女の人が見えたんだぁ。
コットンくんがお姉さん達に言ってた事はほんとうだったのね。
すご〜い、アイシャも見てみたいなぁ〜。

■村(村長の家)
☆From:オズワルド To:シリル
なんと、そんな鏡だったのか。わしはちっとも知らなかったぞ。
なんでわしに言わなかったのじゃ

■村(村長の家)
☆From:シリル To:オズワルド
父さん、倉の中の物さわると怒るじゃないですか。
最近はそれほどじゃないですけど、子供の頃は恐くて言えなかったんです。

■村
☆From:ポム To:シリル
うにに、怒られるのが恐いけど、好奇心には勝てない
良くある事だ〜(^^)
そんで悪気はないけど、秘密ってできちゃうんだよな〜
親は心配して怒るんだろうけど
子供は分からないから言い出せなくなる…ちがうかな?

■村
☆From:オズワルド To:ポム
う…うむ。刃物等あぶないものもあるから、怪我をしたりしないようにと 思っての事じゃったが、逆に好奇心を煽ってしまったとも言えるのじゃな。

■村
☆From:ポム To:シリル
その、女の人ってどんな人だったんだ?
まさか頭巾つきマントの美人だったとか言わないか?

■村
☆From:ミュン To:シリル
そうですね。鏡に映っていた人物の特徴とか声とか覚えておられないでしょうか ?

■村
☆From:シリル To:ミュン
声は聞こえなかったと思います。時折口が動くようでしたから、何か 話をしていたのかもしれませんが。頭巾はかぶっていなかったと思います。
特徴…ですか。え〜っと、目鼻のはっきりした女性だったと思います。
肌と瞳が黒く美しかったのを覚えています。
…ちょっと妻に面差しが似ているかもしれません。もっときつい感じですが…。

 シリルは説明し終えて小さく独り言の様につぶやいた。

■村
☆From:シリル 
そうか、女性の好みだと思っていた顔は、あの時みた顔だったのか。
子供の頃の記憶は侮れないものだ…。

 クロスは、商売柄きっちり聞きとった。

■村
☆From:クロス To:頭の中
(よっぽど強烈なイメージだったのかな…)
ふふ…でも肌が黒いなんて、南国出身の人だったのかも知れませんよね。
でなければダークエルフだったりして。(^▽^)
なんでも肌が黒い以外はエルフそっくりな、とっても美しい妖魔だそうですから。

 クロスは軽く冗談を飛ばしたつもりだったのだがルタードの顔色がさっと変わった。

■村
☆From:ルタード To:クロス
なに、ダークエルフじゃと!? そんな……。

■村
☆From:ミュン To:シリル
・・・・・・その人物は、我々エルフの特徴をもっていましたか?

 話がみえない様子でアイシャがキョトンと二人を見つめている。

■村
☆From:アイシャ To:ルタード&ミュン 
えっ?なになに〜?

■村
☆From:ポム To:ルタード&ミュン
???(^^)

■村
☆From:シリル To:ミュン
エルフの特徴・・・というと、あぁ、耳ですね。
はっきりと映らなかったので確信はありませんが、そういえばそんな風だった ような気がします。
長い銀髪の中からちらっと耳が見えていたような・・・

■村
☆From:ルタード To:ミュン
となると、やはり……。
これは、いっそうぐずぐずしてはおれんことになりそうじゃの。

■村
☆From:アイシャ To:オズワルド 
オズワルドさん、鏡を手に入れた時の冒険って憶えてますかぁ?
どこで、どんな風に、その鏡を手に入れたとか〜、 何でもいいから教えて欲しいんです〜。

■村
☆From:オズワルド To:アイシャ
う・・・うむ・・・。どこかの町でがらくたと一緒に手に入れた気がするが、 あんまり興味を惹かれるようなシロモノではなかったので、よくは覚えてないの ぅ。
なにしろ鏡としての機能をまともに果たせんようなものでの。己の顔も よく映らん鏡じゃったからなぁ

■村
☆From:アイシャ To:オズワルド
そうですかぁ・・・・。
(「なんで映らない鏡を買ったのかな? それしかなかったのかな?それとも見た目が気に入ったのかな?」 なんて、ふと思ったが、今は関係ないことのように思えたので口には出さなかった。)

■村
☆From:ポム To:オズワルド
そうだ、コットンを最後に見たって聞いた丘から
森の祠までの道を教えて欲しいな
出来れば簡単な地図とかあるかな?

■村
☆From:オズワルド To:ポム
地図は無いんじゃ。昔は祠までの道が見えたから必要なかったんじゃがの、 今では草に埋もれてしまってるじゃろうが・・・

■村
☆From:シリル To:ポム
あ、私が案内します。
実は子供の頃、何度か冒険のつもりで祠まで行ったことがあるんです。
道ならなんとなく覚えてます。

■村
☆From:ポム To:シリル
いいのか!?
よろしく頼む〜(^^)/

■村
☆From:クロス To:シリル
助かります。

 クロスもにこにこしながら言った。

■村
☆From:ポム To:オズワルド
あと祠のなかの地図も欲しいな(^^)
幾つか部屋があるって言っだろう?
新しくなにがいるかわからないから出来れば、 祭壇までの覚えてる事を教えて欲しいんだ(^^)

■村
☆From:オズワルド To:ポム
中は地図が必要なほどは複雑ではない。祠はがけ下の洞を利用して作った 簡単なもので、入り口を入るとすぐに三つ又に別れていて、まっすぐに 奥に行くと祭壇の部屋に出て、右へ行く通路は地下の貯蔵庫らしきところに 続いている。
左は誰かが住む時に使っていたらしい部屋へ通じている。
祭壇の部屋へは真っ直ぐで暗かった記憶がある。ちょっと登り坂ぎみだったか な。
そうそう、祭壇の部屋といっても前に妖魔が来た時に、すっかり壊されていて ただの部屋のようになっていたよ。
わしが覚えているのはそれくらいじゃな。

 ポムはふみふみと覚えようとしている。

■村
☆From:シリル To:ポム
中までは恐くて入れなったので中については私が知っていることはないです。

■村
☆From:クロス To:頭の中
とにかく直に行ってみて様子を探るしかないみたいですね…

 クロスは少し難しい顔になった。

■村
☆From:ルタード To:みんな
そうじゃの。
とりあえず、ここまで事情が分かればまず充分じゃろう。
今日はもう休んで、明日の朝早くに出発できるようにしたらどうじゃろうか?

■村
☆From:シリル To:一行
それでは明日の早朝、出発しましょう。

 一行は食堂から部屋へ戻って、まだ夜は浅いが明日の為に寝る事にした。
 ポムは寝る支度が丁度終わったアイシャの服の裾を引いた。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
なぁ…アイシャ(^^;;

 クルっとアイシャが振り向いた。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
なぁに?

 暫く視線を泳がせてから小声でささやいた。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
コボルドってどんなだか判るか?

 食堂でかわされた会話の中に出てきた妖魔の名前を口にする。
 知った振りで話を進めてしまったが、実はどんなものかポムは知らないのだ。
 知っているらしいアイシャにこっそり聞いて確かめておきたいらしい。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
コボルド?えっとぉ・・・・アイシャ、ほんとには見た事はないのよ ^^;

 アイシャはうつむきかげんに記憶をたどる。

■村
☆From:アイシャ To:ポム
ん〜、確か・・・ニンゲンの体で犬の顔をしているって聞いた事があるわ。
性格はねぇ・・・臆病で、乱暴で・・・あまりお利口じゃないみたい。
でも犬っていろいろいるわよね。どんな顔してるのかなぁ?ポムは見た事ある?

 ふむふむ、と聞きながら、知らない事はごまかして返事を返す。

■村
☆From:ポム To:アイシャ
見た事は…ないな〜多分(^^;
明日はやる事いっぱいだから、もう寝ようぜ♪
おやすみ〜、アイシャ♪

■村
☆From:アイシャ To:ポム
うん。おやすみ〜(^^)

 大きい人の身体にちっちゃな犬の顔をくっつけたへんちくりんな魔物を想像しながらポムは眠りに入っていった。

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