■馬小屋 |
☆From:キルティング To:みなさん |
危ないところをありがとうございました。 アンナ、あれを僕にくれないか。君はどこかに隠れているんだ。すぐに迎えに来るからね。 |
■馬小屋 |
☆From:アンナ To:キルティング |
いいえ、私も一緒に行きます! 私達が一緒にお話した方がエヴァンス様もわかって下さると思うの。それに、このままではエヴァンス様はオルダス様を罰されるでしょう。わたし、そんな事してほしくない。ご兄弟は、今は少しだけ心がすれ違われているだけ。きちんと話せばお互いわかり合えると思うの… |
アンナの意志は固い。
■馬小屋 |
☆From:シーアン To:独り言 |
俺んちも男ばかり3兄弟だけど・・・平和で良かったぜ。 争って守るほどのもんはねーからなぁ。 |
■馬小屋 |
☆From:カナル To:独り言 |
兄弟だからこそ、憎む心も激しいんじゃないか? 金と権力か……どっちもあり過ぎると邪魔なだけみたいだな。 |
カナルの独り言、耳に入っちゃったらしい。やや沈んだ顔になるクロス。
■馬小屋の表 |
☆From:クロス To:…… |
…… (僕は…兄弟とかって、もっと良いもんだと思ってたけどな…) |
その思いをちょっと心の隅において、クロスは顔を上げた。
■馬小屋の表 |
☆From:クロス To:みんな |
正義の…っていうのはちょっとこそばゆいですけど……。 ここまで関わった以上、最後まで見届けたいですね。 |
■馬小屋の表 |
☆From:シーアン To:みんな |
俺はアンナ嬢を守るって、さっきの騎士に約束したからな。 もちろん行くぜ。 |
■馬小屋 |
☆From:カナル To:キルティング |
(独り言) ……さらなる仕事なら、報酬を要求できるかな? 分かりました。乗りかかった舟です、最後までお手伝いしましょう。 |
どちらにせよ、NOと言う者はいないようだ。キルティングとアンナは嬉しそうに肯いた。
■馬小屋 |
☆From:カナル To:キルティング |
では、オルダス殿を止め、エヴァンス殿を守るために、私たちはどこへ 向かえばいいのですか? この道を通って帰られると仰っていましたが、 この場で待ってるというわけではありますまい? 一刻も早くエヴァンス殿 にこのことをお知らせせねば。 |
キルティングの説明によると、この道をさらに南下するとエルクス様一行に出会うはずだから、出来るだけ急ごうとのこと。
冒険者6人にキルティング&アンナを加えた8人様ご一行は急げるだけ急いで30分ほど走った後、ようやく向こうからやってくるエヴァンス・シャレゼール一行に出会った。しずしずと郊外の領地からオランのお屋敷へ帰る途中のようで、その一行にはまだ異常は見られない。間に合ったようだ。
エヴァンス・シャレゼールは馬車に乗り、前に騎乗した2人、後ろにさらに騎乗した3人、そして馬車の中に1人のつごう6人の騎士に護衛されている。馬車の御者台にも1人御者が座っている。
キルティングは駆け寄っていってエヴァンスに事情を話した。
■馬車前 |
☆From:キルティング To:エヴァンス様 |
エヴァンス様!私、オルダス様にお仕えする騎士見習い、キルティングと申します。 オルダス様、エヴァンス様暗殺計画をお計りになり、まもなくここには盗賊ギルドの暗殺者がやってまいります!今、ローンドファル様が応援を呼びに行っておられます。我々もお守りいたします。お急ぎ下さい! |
供の騎士達は動揺した。エヴァンスが馬車の扉を開けて驚いた顔をのぞかせて叫ぶ。
■馬車 |
☆From:エヴァンス To:キルティング |
なんだと!オルダスは私の弟ぞ!弟が兄を狙うはずがあるかぁ! 大体オルダスにそんな事が出来るわけないわ!痴れ物め! |
騎士達は主の危険を感じてエヴァンスを馬車に入れようとするが、彼は聞かない。かえってエヴァンスはいきり立った。
■馬車 |
☆From:エヴァンス To:騎士達 |
なにぃ、貴様。この私に命令するとな! 私はシャレゼール家の次期当主、エヴァンス・シャレゼールなるぞ! |
■エヴァンスの馬車付近 |
☆From:マーズ To:エヴァンス |
まぁまぁ、落ち着いてください。 怒ると胃に悪いですよぉ? |
確かに、マーズの胃は丈夫だ。それはすでに酒場のパフェで実証されている。
■馬車前 |
☆From:カナル To:馬鹿兄 |
エヴァンス様、私はローンドファル殿の依頼で今回の件を調べておりました カナル・ルシェリと申します。先ほどキルティング殿がお伝えしました事は、 虚言でも妄言でもございません。エヴァンス様のお命を狙う輩がこの道にて 襲撃を加えようとしていることは紛れもない事実なのです。 護衛の騎士殿と私どもが必ずエヴァンス様をお守り致しますゆえ、なにとぞ 馬車の中へお戻りを。 シャレーゼル家次期当主様を、危険な目に遭わせるわけには参りません。 |
■馬車 |
☆From:エヴァンス To:カナル・ルシェリとやら |
…うむ。しかしまことか?オルダスが私を殺そうとしているというのは… |
カナルとシーアンは同時に危険を感じてまわりを見回した (レンジャー技能危険関知:目標値 9。双方達成値 13)。やや遅れてマーズが気づく(平目:達成値(2D) は 9)。
■馬車の表 |
☆From:シーアン To:みんな |
!! いるぞ!道の両側だっ。 |
■道 |
☆From:マーズ To:皆 |
うわぁ、たくさんいますよぉ・・・・ ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・ざっと30人くらいですかねぇ |
エヴァンスの馬車のいる道の両脇には、いつのまにか大勢の男達が姿をあらわそうとしていた! 総勢 30 人程。どうやら、オルダスの依頼を受けた暗殺者集団のようだ。 しかし、どうやら人数だけかき集めて作った寄せ集めの集団のようで、武器もばらばら、統制が取れていない。
■道の真ん中 |
☆From:カナル To:全員 |
囲まれてるぞ! 気を付けろ! エヴァンス様、速く馬車の中へ! |
■道の真ん中 |
☆From:シーアン To:みんな |
馬車なら逃げられるかもしれねぇ! 誰かさっさとその馬車出させろ。 (言いながら武器を構え、目は迫ってくる敵から離さない) |
乱戦の始まりだ!
■道の真ん中 |
☆From:カナル To:独り言 |
数が多いな。……なら、やることは一つか。 |
カナルは近づこうとする敵にまとめて眠りの雲をぶつけた!(古代語魔法[スリープ・クラウド]:2D は 9 で達成値 13、敵は2人以外抵抗失敗)ばたばたと敵は倒れていく。(効果範囲に何人居たかの判定:2D の値は 12) 12 人の敵を眠らせることが出来た。こちら側での残りはあと 8 人。
■道の真ん中 |
☆From:アフル To:シーアン |
俺は向こう側に回るから、こっち側は任せたぞ。 |
■道の真ん中 |
☆From:シーアン To:アフル |
ああ、俺の鬼神のごとき戦い振りを見せられなくて残念だな。 (苦笑い) |
■道の真ん中 |
☆From:アフル To:クロス&セリス |
一緒にこっち側に来てくれないか? |
■道の真ん中 |
☆From:クロス To:アフル |
分かった! 行こうセリス! |
アフルはシーアンに後を任せて、クロスとセリスを誘って馬車の反対側へ移動した。
シーアンはその場で迎え撃つ準備をする。
セリスはアフルの後を追って反対側に移動した。
敵側の3人が動いた。
カナルのいる方(以下、表)では2人(A、B)、アフルのいる方(以下、裏)では1人(C)が全力で走って馬車の近くまで来た。邪魔をすれば殺す、と言ったようす。
■道 |
☆From:マーズ To:男達 |
数にものを言わせて人海戦術とは芸がないですねぇ。 まぁ、大人しく引いて下さるか、ファリス神の怒りを被るか、どちらがお望みですかぁ? (と、ウォーハンマーに手をかける) |
敵はマーズの言葉に怯むものはいなかった。
■道 |
☆From:マーズ To:男達 |
う〜ん・・・やっぱり無駄ですかぁ。 しょうがないですね・・・もし亡くなられても自業自得ですからねぇ。 |
キルティングはアンナを背中にかばって立つ。
敵方の8人が動いた。
表では眠りの雲の範囲外にいた3人(D、E、F)、裏では5人(G、H、I、J、K)が全力で走って馬車の近くまで来た。それぞれ自分の獲物を構えた。
さらに、敵方の1人(L)が裏側で動いた。
一番最初に動いたCにバルキリーの加護を!(精霊魔法[ファナティシズム]:2D は 5、成功)Cは攻撃力に +2、 回避力に -2 された!
■道 |
☆From:クロス To:馬車の御者 |
馬車を出して! 早くっ!! |
クロスは、馬車に逃げるように指示してから裏側へ移動した。馬車の御者は慌てて馬に鞭を入れた。
GMの「ルールを作っちゃえ」のコーナーでも、完全停止からでは馬車ってけっこう起動に時間がかかるんです よねぇ…。後ろが重いから。 じゃあ、馬車の敏捷度を決めましょうか(笑) ターンを追うごとに加速度がついて早くなる「変化する敏捷度」とか。 1ターンの全力移動が敏捷度×3メートルである所から考えましょう。 で、馬車の最高時速を仮に時速 40Km としましょう。っつーと、 1ターン目:4 2ターン目:16 3ターン目:32 4ターン目:43 でトップスピードに乗りますね。 # 加速度の計算式はてきとーですので突っ込まないように >理系な方々
敵の動ける残りが全部馬車の近くに移動してきた。
表で3人(M、N、O)、裏で3人(P、Q、R)が走ってきて、馬車の回りには都合 18 人の敵がいることになる。
馬車はようやくゆるゆると動き出した。
エヴァンスに従う騎士達も、馬車の回りを警戒しながら馬車と一緒に移動を始めた。
■道 |
☆From:カナル To:おおる |
さて、俺は俺の仕事は果たしたぞ。後は戦士達の仕事だな。 期待してるぞ。 |
自分の仕事に満足したカナルは、後退して防御に専念する。
■道 |
☆From:カナル To:シーアン・マーズ |
おいおい、俺はこういうのは向いてないんだよ。(苦笑) シーアン、マーズ、魔法使いに接近戦させるなよな。 |
アフル、Cに槍を振るう。(攻撃値:2D は 5 で 9、Cの回避は 2D が 5 だがファナティシズムで -2)Cはこれを避けられない。(ダメージ:2D は 9 で 9 点)。痛みに顔を顰める。
■道 |
☆From:シーアン To:カナル |
それは戦士に”死ね”っつってんのか、てめー。 この数、見てみろよ。 (早く援軍よこしてくれよー) |
■道 |
☆From:カナル To:シーアン |
こっちは二桁の敵を潰したんだぞ。こんどは、そっちの仕事だろうが。 大丈夫、お前ならやれるさ。 |
シーアン、泣き言をいいながらもAに攻撃。(攻撃値:2D は 6 で 9。Aの回避は 2D が 7)かわされた!
■道 |
☆From:セリス To:敵 |
あくまでも我々に害成そうとするならば仕方ありません。 腕に覚えがある者はかかってきなさい!!! |
セリスは、とうとう心を決めた。
今までの情けを振り払うかのように、槍を一閃、びゅん!と振り下ろしてから風を切り裂く様に槍でHを突いた!(攻撃値:2D は 5 で 9。Hの回避は 6)Hはこれを危うくかわした。
馬車は戦場を離脱しようと必死で前進する。騎士もそれに従う。
Aは馬車を追って走った!
Bはシーアンに攻撃。(攻撃値:2D は 7、シーアンの回避 2D は 7 で 11)。シーアンは避けた。
Cはアフルに攻撃。(攻撃値:2D は 6、ファナティシズムの + 2付き。アフル回避 2D は 8 で 12)
アフルはこれを避けられない!(ダメージ:10点、アフル防御 2D は 5、3 点防ぐ)アフルは深手を負った!
■道 |
☆From:マーズ To:敵B |
さて、あなたが最初のお相手のようですねぇ。 まぁ、お互い恨みっこなしで行きましょうねぇ? |
マーズ、Bにハンマーを振るう。(攻撃値:2D は 5 で 6、Bの回避 2D は 7)Bはハンマーの下をかいくぐった。
キルティング、Fに攻撃。当たって、わずかながらダメージを与えた。
アンナ、防御専念。
Dはマーズに攻撃。(攻撃値:2D が 7。マーズの回避 2D は 10 で 13)マーズは回避した。
Eはキルティングに攻撃。キルティングは避けた。
Fはアンナに攻撃。(攻撃値:2D は 3。アンナの回避 2D は 6)アンナは戦うための訓練を受けていないが、この攻撃はなんとかかわした!
■道 |
☆From:シーアン To:アンナ |
大丈夫か?! 畜生!こう数が多いんじゃちっとも埒があかねーぞ。 |
GとHは馬車を追って走った。
Iはセリスに攻撃。(攻撃値:2D は 6。セリスの回避 2D は 5 で 7)セリスは避けられなかった。(ダメージ:7 点、セリスの防御 2D は 7 で 8 点)しかし、ダメージは全て鎧が吸収した。
Jはアフルに攻撃。(攻撃値:2D は 7。アフルの回避 2D は 8 で 12)アフルは回避した。
KとL馬車を追って全力移動。
クロス、Iに攻撃。(攻撃値:2D は 4 で 8。Iの回避 2D は 8)避けられた。
残りの6人の敵は、全員馬車を追って走り出した。
ようやく重い馬車がスピードを上げた!すがりつく敵を蹴散らして砂塵を巻き上げつつ戦場を後にする。
エヴァンス・シャレゼールの身柄は安全圏へ離脱した。
馬車を追っていた敵は全員呆然とその後を見送っている(行動キャンセル)。
■道 |
☆From:カナル To:味方&敵 |
もう少し持ちこたえろ! すぐに、ローンドファル殿が援軍を引き連れてやってこられる。 さあ、命が惜しければさっさと立ち去れ。数十からの騎士達と斬り合って、生きて帰れると思うか? お前達に払われたお金は、己の命と天秤に掛けられるほどなのか? |
敵はカナルのはったりに多少浮き足立った。しかし援軍はまだ影も形もない。
■道 |
☆From:カナル To:キルティング |
キルティング殿、アンナさんを内側に! マーズ、キルティング殿の援護を! |
カナルは弓を使う準備をしながら、道の中央へ移動した。
アフルはパリィで待機して司祭の治癒魔法を待っている。
シーアンはアンナを守ろうと、駆け寄った勢いでFにバッソで切り付けた(攻撃値:2D は 9 で 12)。
■道 |
☆From:シーアン To:敵F |
女に手をかけんな。 このクソ野郎がぁ! |
Fはアンナに気を取られたかかわせない。(ダメージ:2D は 10 と 11 と 3 で2連続クリティカル。19 点)Fは剣をまともに受けてどうっと倒れた!(生命力 -11、生死判定失敗)。
■道 |
☆From:シーアン To:敵F |
あ・・・ (死んだか。俺もいよいよ戻れないな(苦笑)) |
■道 |
☆From:セリス To:マーファ神 |
偉大なるマーファよ、大いなる自愛の力をお与え下さい。 かの者に天寿を全うする機会をお与え下さい。 |
セリスは、マーファに祈った。(神聖魔法[キュア・ウーンズ]:2D は 7、成功。回復量 2D は 8 で 9点)。アフルの傷はみるみる癒えていく。再び四肢に力がみなぎる!
Bはシーアンを狙うも軽くかわされた(シーアン回避 2D は 11)。
Cは再びアフルを狙った。(アフル回避 2D は 3)かわせない!(ダメージ: 2D は 4、アフルの防御 2D は 5)しかし敵も体勢に無理があったか力が入らない。アフルはダメージを受けなかった。
マーズはハンマーをDに向かって振り下ろした。(攻撃値:2D は 7 で 8)。Bはハンマーをかわした。
キルティングは、カナルの指示に従ってアンナを守りつつ内側に移動する。
アンナはキルティングに促されて一緒に内側に移動した。
D、マーズに攻撃(マーズ回避 2D は 10)。マーズ、これをかわした!
E、キルティングに攻撃。ダメージを受けた。
I、セリスに攻撃。(セリス回避 2D は 6 で 8)セリスは避けきれなかった!(ダメージ: 9 点、防御 2D は 7 で 8 点防御)セリスは少しダメージを受けた。
J、アフルに攻撃。(回避 2D は 5)アフルこれをかわした。
クロス、防御専念。
■道 |
☆From:敵 To:誰ともなく |
あ、あの女ってば例の懸賞金付きじゃん… |
盗賊ギルドの条件は女を生け捕りだったか?それとも生死を問わずであったか?
生け捕りならば少なくともアンナの命だけは助かるだろう。しかし自分たちは…
アフルの疑問にクロスが答える。
■道 |
☆From:クロス To:アフル |
引き渡せば、って言ってましたから……僕は生け捕りだと判断しましたけど でもみんな血を見て興奮しちゃってるから、どうなるか… |
そう、こうなってしまってはどうなるか誰にも予測はできない。
馬車を追っていた敵は、アンナを見て目的を切り替えた。大挙して戻ってくる!
カナルは先程持ち替えた弓をしぼり、精霊使いのLに矢を放った。(攻撃値: 2D は 3 で 6)狙いは外れた。それを見て少し下がって次の矢の準備をする。
■道 |
☆From:カナル To:独り言 |
……さて、後は俺達が生き残るだけか。ローンドファル、急いでくれよ。 |
アフルはアンナを守るべくノーマークになっていたJに槍を向けた。(攻撃値: 2D は 7 で 11)Jはアンナに気を取られたかこれを避けることができない。(ダメージ:2D は 9 で 10点)敵はダメージを受けた。
シーアンはFを倒した勢いでEに攻撃。(攻撃値:2D は 7 で 10)Eは避けられない。 (ダメージ:2D は 9 で 10 点)敵はダメージを受けた。
セリス、防御専念。
Bはアンナのところに行きたかったがとりあえず目の前の邪魔なマーズを片づけることにした。ショートソードで襲い掛かる。(攻撃値:2D は 8、マーズの回避 2D は 5 で 8)マーズは避けきることができなかった。(ダメージ:10点、マーズの防御 2D は 9 で 5点防御)マーズは鎧を着ていない!この一撃はたまらずマーズの体を切り裂いた。
ダメージを受けたマーズの表情が変わった!
■道 |
☆From:マーズ To:敵B |
(眼前の敵を睨みつつ) ・・・・・いってぇな・・・・ 貴様・・・何しやがんだ!! |
ここにいるのは今までの世間話好きでぼんやりしたマーズではない。 彼の顔を歪ませているのは痛みや恐怖ではない。目の前の敵に対する怒りだ。彼の目には敵しか映っていない。マーズは自分の血を見ると別人格が出現する、二重人格だったのだ!
■道 |
☆From:クロス To:…… |
(え? 今の…マーズ? いや、まさか…) |
声がマーズに似てるのには気づいたが、振り返って確かめてみる余裕はない。クロスは気にしながらも目の前の敵に集中した。
Cはアフルに攻撃。アフルはこれを危うく避けた。
マーズ、Bに怒りの鉄槌を落とす!(攻撃値:2D は 8、ダメージ:2D は 7 で 9点)Bは避けられない。ダメージを負った。
■道 |
☆From:カナル To:キルティング |
あなたも騎士の端くれなら、惚れた女性の一人ぐらい守り抜きなさい! |
キルティングはまったく実戦経験がない。1対1なら何とかなるが、こういった乱戦では指示がないとどうしていいか判らず動けない。アンナを後ろにかばい、警戒するので精一杯だ。
アンナはキルティングの後ろで防御専念。
Dはマーズに攻撃。(攻撃値:2D は 6、マーズ回避 2D は 3 で 5)マーズは怒りのあまり避けられない。(ダメージ:9点、マーズ防御 2D は 4 で 2 点防御)やはり鎧がなければ痛手は大きい。マーズの体力は残り3分の1になってしまった。
E、シーアンに攻撃。シーアンは危うく避けた。
■道 |
☆From:シーアン To:敵E |
ほらほら、どうしたよ? てめーらの剣はなまくらかぁ? 俺様の毛、ひとすじも傷つけられないのかよ。 |
避けた勢いで敵を挑発する。Eは目に憤怒の炎を燃やしている。
I、クロスに攻撃。クロスは、さらりとかわした。
J、移動してアンナに攻撃しようとしたが、アフルが邪魔で動けず。
クロスはアフルの援護をすべくCを攻撃した。(攻撃値:2D は 11、ダメージ:2D は 8 で 7点)Cは避けられなかったが、ダメージは鎧で止まった。
さて、ここで…
この大勢の中で、ひとりだけ馬車の去った方を向いていたカナルは気づいた。
遠くから馬のひづめの音、まきたてられる砂塵が近づいてくるのを。
■道 |
☆From:カナル To:全員 |
おい! 援軍の到着だぞ! (敵に向かって) さて、どうする? このまま無駄に命を散らすか? |
この言葉に敵の多くは思わず後ろを振り返った。そして、近づいてくる騎馬を確認した。 誰かが叫んだ!
■道 |
☆From:敵 To:全員 |
逃げろ! |
敵は総崩れとなり、誰もがこの場を逃げ出そうとしている。
カナルは、弓を杖に持ち替えてその場で防御専念。ここで逃げて足下見られるわけにはいかない。ここぞはったりのかましどころだ!カナルは自分の運に賭けることにした。
■道 |
☆From:カナル To:キルティング |
最後の踏ん張りどころだぞ、キルティング! 騎士の端くれなら、前に出て戦え! |
アフルはアンナを狙うJを牽制しつつ、手強いCに目標を絞った。(攻撃値:2D は 10 で 14)Cは避けられない。(ダメージ:2D は 11(クリティカル) 8 で 15 点)Cにかなりの手傷を負わせることができた。
■道 |
☆From:シーアン To:敵E |
浮き足だってんぜ?(にやっ) 背中向けて逃げ出したくて、しょうがないんだろう? 俺はかまわないぜ、とっとと逃げちまえよ! 卑怯者だとは責めはしないさ、弱虫だと笑うだけだぜ! あーっはっはっは!! |
シーアンは笑いながらEに攻撃。(攻撃値:2D は 9 で 12、ダメージ:2D は 6 で 8点)。Eに傷を負わせた。Eはやたら上機嫌なシーアンに恐怖さえ覚えた。
セリス、Rに攻撃。(攻撃値:2D は 3 で 7)。Rはセリスの槍の下をくぐって逃げた。
敵A、B、Cはもはや勝ち目なしと悟って道の脇の森の中に逃げ込んだ。
マーズはファリスに祈った。(神聖魔法[キュア・ウーンズ]:2D は 7、成功。回復量 2D は 3 で 6点回復)傷は完全には癒えなかったが、痛みはどんどん和らいでいく。
■道 |
☆From:マーズ To:敵B&D |
ハンッ!2人がかりか・・・ まぁ、この俺様を相手にするには貴様たち2人でも不足かもしれんなぁ。 さぁ・・・・早く来世に行きたいヤツからかかってくるがいい! |
キルティングはカナルの言葉に奮い立ち、一歩でてKを攻撃した。当たったがダメージを与えられない。
アンナ、防御専念。
その時、遠くからローンドファルの声が聞こえてきた。
■道 |
☆From:ローンドファル To:全員 |
おお〜い、全員無事か〜 |
D、E、G、H、I、J、Kは逃げ出した。Lも逃げた。逃げる敵の背中に、シーアンの送る言葉。
■道 |
☆From:シーアン To:敵E |
お前は卑怯者だーっ! |
■道 |
☆From:クロス To:…… |
はぁ、はぁ、はぁ………ああ、助かったぁ… 実は正直、もーダメかと思った…… |
逃げていく敵を後ろから見ながらクロス、防御専念。
L、M、N、O、P、Qも同様に逃げ出した。
■道 |
☆From:マーズ To:敵 |
あっ!コラ!待ちやがれ! これから俺様の見せ場だってのによぉ。 ま、勝てないから逃げるってのは正しい判断だがな! ダーッハッハッハ! |
血まみれの顔で豪快に笑うマーズはかなりコワイ。
ともあれ、敵は全部戦線から逃亡。すべての戦闘は終了した。冒険者の勝利だ!
■道 |
☆From:アフル To:独り言 |
危なかったなぁ。 もう駄目かと思ったぜ。 初めての冒険でいきなり死にました、じゃ洒落にもならないしな。 |
■道 |
☆From:カナル To:おおる |
全く、自分の命をチップに張る羽目になるとはな。 魔術師なら楽できるかと思ったら、全く見当違いだ。(苦笑) 何はともあれ、依頼は果たせたな。 |
敵が全員逃げた頃…
ようやくローンドファルの援軍が到着した。騎士達は手際よく、道端に寝ていて逃げ遅れた数人の盗賊を確保している。
ローンドファルが馬を下りて近づいて来た。
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