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学院&シーフギルド班
ダーナ、ヘルムンス、リュセラはファレンの家へ向かっていた。
移動しながら、お互いの成果を話し合っているようだ。
■ スラム街 |
☆From:リュセラ To:ダーナ&ヘルムンス |
こっちの方はね、結局のところ地図は手に入らずじまい。 先の地震で崩れて、新しい地下道が出来た事は間違い無いみたい だけど。 さすがのギルドも古代の遺跡がらみだと手を焼いてて、地図が出来る のは何時になるのか怪しいもんだし。 ――まぁ確かに、でっかいネズミが4匹も出たりしたら調べたくも なくなるけど。
それで、肝心の出入口なんだけど…。(ちょっと考え事)
あと、ファレンについてはそっちの方が詳しく判ったんじゃない? …誰だったっけ? 散々疑ってたの。 |
■ スラム街 |
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢 |
−最後の一言を聞いてがくっとうなだれるダーナ。
..そう私だ..皆の安全の為と思い無用の勘繰りをしてしまった。 |
■ スラム街 |
☆From:ヘルムンス To:リュセラ |
ファレンについては、彼の師の話ですと、塔を追放処分になったのは彼に
「道義的に」問題があったからではなかったというところですかね。 まぁ、彼の考えはともかく、取った手法にはいささか問題があったために 処分を受けざるをえなかったようなのですが... まぁ、彼の過去と今回の依頼の話は直接は関連ないと見ていいでしょう。 |
■ スラム街 |
☆From:リュセラ To:ヘルムンス |
そう。ファレンについては何も心配ない、か。
(1人先をゆくダーナの方を見て、小声で)
でも、これ位の事で悩むなんて、以外と繊細なんだ。 |
■ スラム街 |
☆From:ヘルムンス To:リュセラ |
そうですね。(^^; 確かに塔で情報を聞いたときにもファレンさんを疑っていたこ とに関してはかなり悔いていたみたいでしたね。 でもまあ、喜怒哀楽が激しいってことは良いことだと思いますよ。 少なくとも、それらの1つだけにとらわれすぎるよりはね。 それに、そのような感情の起伏が激しい方がリーダー向きであるということ も言えますしね。 |
落ち込むダーナを先頭に、リュセラとヘルムンスが続く・・・。
廃屋を出て、歩くこと30分。ジルはホーフの診療所まで戻ってきた。
ジルは先ほど教わったように、ノックをして待った。
■ホーフの診療所 |
☆From:ホーフ To:ジル |
また、あんたか。 今度はなんじゃね? |
■ホーフの診療所 |
☆From:ジル To:ホーフ |
度々騒がしてすまぬ。 今、ワシらはアインスが襲われた廃屋を調査しておるのじゃが、 そこの探索にどうしても何か引っかけるフックのような物が必要なのじゃ。 しかし誰も使えるものを持っておらんでの。そこでここへ来ればあるかと思った のじゃ。 なにか良いものがあれば貸してはもらえんかの。 |
■ホーフの診療所 |
☆From:ホーフ To:ジル |
なんじゃ?フック?あれじゃろ?こう先が曲がってて
ひっかけるようになってるものじゃろ? 丁度よいものがあるぞ。 (扉の向こうに引っ込んで、フックを手にして戻ってくる) ほら、これでどうじゃ?使えるか? |
■ホーフの診療所 |
☆From:ジル To:ホーフ |
お?まさしくこれじゃ!! 助かる。お借りしますぞ。 こっちも頑張っておるから、アインスのこと頼みましたぞ。 |
フックを受け取り、立ち去ろうとするその背中に、 ホーフは声をかけた。
■ホーフの診療所 |
☆From:ホーフ To:ジル |
それはなぁ、アインスの上着のポケットに入ってたものじゃから、 (探索に)要らなくなったら、返しにくるんじゃぞ〜 |
と言って、扉を閉めようとしたが―――
■ホーフの診療所 |
☆From:ジル To:ホーフ |
!?(金田一風に) な、なんじゃと? (閉まりかけた扉を掴んで) これがアインスの上着に入っていたじゃと?それは襲われた時に着ていた上着か? ‥‥‥‥そうか。これが上着の中にのう‥‥。 ホーフ君、お主、アインスの素性について知っていることは何かないかの。 職業とか家族のこととか。 |
ジルの反応にホーフ老人は少しびっくりしたようだ(^^;
■ホーフの診療所 |
☆From:ホーフ To:ジル |
その釣り針みたいなのが、どうかしたのか? 上着つったら、発見されたときに着てたものじゃよ、もちろん。 職業や家族なんて、ワシは知らんぞ。 少なくてもワシが彼を看るのは今回が始めてじゃよ。 お前さんらの活躍次第では、最初で最後になるかもしれんの。 |
縁起でもないことを平気で言う(^^;
■ホーフの診療所 |
☆From:ジル To:ホーフ |
そうか。そうじゃな。(少し考えて) ああ、薬のことなら任しておけ。 こっちもがんばっておるから、薬が来るまでアインスのことは頼みましたぞ。 |
レンシオとラフィアンの待つ、廃屋へ戻っていった。
ジルがホーフの所へフックを借りに出かけている間、 レンシオとラフィアンは屋外へ出て、廃屋の隣の空き地を調べてみた。
ねずみの足跡などが見つかる事を期待したのだが・・・、
空き地で見つけたのは、猫の死骸、犬の糞、蟻んこの巣、トカゲの尻尾、
割れたビール瓶、焼けた紙切れなどなど、たくさんのゴミだった(^^;!
(レンシオの2Dは12だったが、無い物は無いのだ(爆))
■ 廃屋の外 |
☆From:レンシオ To:独り言 |
(あたりを物色しまくって数十分後) 何にもないですね・・・あるのはゴミだけ。 さすがにスラムといったところですか・・・感心してる場合ではないですね。
今日は厄日だ・・・そろそろ腹も減ってきたし・・・。 |
空き地を調べ終わって10数分後、ジルが戻ってきた。
足の遅いドワーフにしては早かったようだ(笑)。だいぶ急いだことだろう。
■廃屋の外 |
☆From:ジル To:レンシオ&ラフィアン |
待たせたな。行ってきたぞい。 ワシがいない間に何か見つかったか? |
■ 廃屋の外 |
☆From:レンシオ To:ジルさん |
あ、ジルさん。どうでしたか、フックの方は? え?私ですか。私は何も見つかりませんでした。 |
■廃屋の外 |
☆From:ジル To:レンシオ |
ああ、これ大丈夫じゃろ。(懐からフックを出す) そういえば、アインスのことで少し気になったことがあったんじゃが、先に箱を 引き上げてしまうか。 |
ジルが借りてきたフックをロープに付け、箱の引き上げ作業が始まった。
1回目の2D・・・レンシオ:3、ジル:3 失敗(^^;
(ジル曰く「レンシオが横から手を出すからじゃ」)
2回目の2D・・・レンシオ:5、ジル:3 失敗(^^;;
(ジル曰く「あの箱は幻じゃ!ミラージュじゃ!!イリュージョンじゃ!!!
ワシ、先に帰る(T-T)」)
3回目の2D・・・レンシオ:10! 三度目の正直でようやく成功(^^)
レンシオの垂らすフックが、箱の上蓋の穴に引っかかった!
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル&ラフィアン |
(一息ついて) やっと引き上げられましたね、ジルさん。
(辺りを見回す) |
引上げ作業に30分ほどかかり、辺りは薄暗くなってきていた。
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ |
いや、ワシは暗くても困らないのじゃがな。 ほれ、ラフィアン。疲れて休んどらんで、こっち来て手元を照らせ。 では、さっそく開けてみるかの。 |
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル |
(あわてて止めに入るレンシオ) 待ってください、ジルさん! もしこの箱に致命的な罠が仕掛けられていたら、どうするのです? この箱は一度他のみなさんと合流したあとで、リュセラさんに開けてもらいません か? そちらの方が、より確実でしょう? ・・・ついでといっては何ですが、これを持っていけば遅れた言い訳に使えそうで はありません?(^^;) |
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ |
おお、そうじゃな。危険な罠も冒険者には付き物じゃな。 持っていくのに反対はせぬが、で、誰がこの重そうな箱をファレンの家まで運ぶ のかの?(^^;) |
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル |
この程度の箱なら私が持っていきますよ。大した重さではありませんからね。 箱も引き上げられたわけですし、そろそろ待ち合わせ場所に向かいましょう。
それはそうと、アインスさんについて気になることとはいったい何なんです? |
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ |
そうじゃな。日も落ちてきたし、そろそろ引き上げるとするか。 アインスの気になることというのはな。このフックじゃが、ホーフに借りてきた のじゃが、なんとアインスのポケットに入っていたらしい。 この場所で襲われて、地下にこの箱が隠されていて、しかもフックを持っていた というのは偶然にしては出来すぎではないかの? |
ファレンの家へ向かいながら、話を進める。
■ 合流場所への帰り道 |
☆From:レンシオ To:ジル |
なるほど・・・それは妙ですね。 その話からすると、アインスさんがここに箱を持ってくるか、引き上げに来たか、 いずれにしろそのときにネズミに噛まれたというのが自然な考え方ですね。 私たちがここにいる間、ネズミは全くいませんでした。ということはネズミはどこ か別の場所からやって来た、もしくは連れてこられた、と言うことになりますね。 |
■合流地点への帰り道 |
☆From:ジル To:レンシオ |
もしかしたらネズミに襲われたというのも、怪しいかもしれん。 なんせ古代王国時代の下水じゃからの。もっと凄いものがいても不思議では無い のではないかの。 何にすれ、この箱の中を見てみないことには、確実な事はいえんの。 |
■ 合流場所への帰り道 |
☆From:レンシオ To:ジル |
いや、ネズミに襲われたというのは間違いないと思います。 引き上げたときについていた毛はジャイアントラットのものでしたからね。<p> !?(ここで何かに気づく) ジルさん、あの穴の底はどこか別の場所に通じそうな横穴とかはありましたか? あの穴の直径はかなり狭かったので、人が掘ったものではないことは明かです。つ まり、ネズミの穴の可能性が高いです。アインスさんがあの穴に近づいて、箱をど かしたときにネズミに襲われたという仮定も成り立ちますよ。
!!(再び何かに気づく) |
ランタンを灯してみた時に箱に何かの毛(長さ5cmほどの金色の毛)
がついてるのを、3人は発見したのだが、
レンシオはそれをジャイアントラットのものと認めていた。
(レンシオはハンター技能の動植物判定を使い、13を出しました。
ジルは平目で6だったので失敗(笑)
ジルは心の中で「もしかして、ドワーフの毛??
引き上げるときに着いたワシの毛???」と思っていたかもしれない(笑))
■ 合流場所への帰り道 |
☆From:ジル To:レンシオ |
お?そういえば今日ワシらは、ネズミの進入路を塞ぎに来たのではなかっ
たかの。 すっかり忘れておったわい(^^;) |
そしてまた廃屋へ戻る(^^;;;
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ&ラフィアン |
さてっと、どうやって塞ぐかの。 とりあえず元どおり、この箱を上に乗せておくか。 |
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル |
はぁはぁぜぇぜぇ(肩で息をしている) ど、どうやら・・・まだ大丈夫なようですね。
(一息ついて) |
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ |
う〜む。ちょっと遠くて分かりづらいの。 そろそろ暗くなってきたし、たいまつでも用意するかの。 |
ドワーフのジルには暗視があるが、人間の二人を気遣ったのか、 ジルは明かりをつけることを提案した。
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル |
穴の状況までは、ドワーフの優れた暗視力でも完全には見えませんか? それでは、私の魔法の出番ですね。 万物の源たるマナよ、その力を持ってして暗闇を照らしたまえ! |
レンシオが呪文の言葉を唱えると、杖の先から光がほとばしった。
光は10メートル先の穴の底を明るく照らし出した。
そして3人は気づいた、穴の南側に光が抜けていることに。
北も西も東も光を反射しあっているのに、南側だけが光を吸い込んでいる。
これは南側に横穴があることを示していると思われた。
■廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ&ラフィアン |
ふむ。あそこから下水道に通じておるのかの? とりあえず、ここから下水道に進入することは出来んようじゃから、石でも投げ 込んで塞いでおくかの。 |
■ 廃屋 |
☆From:レンシオ To:ジル |
そうですね、それが一番妥当ですね。 では早速始めましょう。 |
穴をそこらに落ちている瓦礫やゴミで埋める。
深さ10メートルほどと言っても、直径約30cmだし、詰め物には困らないしで、
すぐに穴は埋められた。
■ 廃屋 |
☆From:ジル To:レンシオ&ラフィアン |
(横道が埋まるまで塞いで)これで大丈夫じゃろ。 では、引き上げるとするか。ダーナたちが首を長くして待っておるかもしれんか らの。 |
■ 廃屋の外 |
☆From:レンシオ To:ジル |
帰る前にそのフック、返さなくていいのですか? |
■ 廃屋の外 |
☆From:ジル To:レンシオ |
あっ(^^;) |
この後、ホーフのところに行ってフックを返し、ファレンの家へ戻った。
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連絡先
GM:澤口 佳子(かなめ)