#03:スラムの賢者
第4章.仕事始めは 目覚めと共に

このページでは新しい投稿が下に表示されます。

第3章へ戻る 第5章へ進む

 そして翌朝―――

■ ファレンの家・個室A
☆From:レンシオ To:ダーナさん&ラフィアンさん
(朝一番に目を覚ましたレンシオ、むくっと体を起こし、辺りを見回す)
心の声:
「ダーナさんは昨日と同じ状態で扉の前で寝てるし、
ラフィアンさんはきちんとベッドで寝ている。
どうやら、ラフィアンさんが夜這いに行くかもしれないと警戒するのは取り越し苦 労だったようですね。少し見直しましたよ、ラフィアンさん。
とりあえず、皆さんを起こすことにしましょう」。
(ベッドから這い出て、大きく息を吸い込む)
ダーナさん、ラフィアンさん。朝ですよ。

窓を確認しなかったが故にとんだ買いかぶりをすることになったレンシオであった ・・・

■ ファレンの家・個室A
☆From:寝ぼけダーナ To:レンシオ君
ぽかんと開けた口から垂れるよだれをこすりながら。
 うぅ..もう少し寝かせてくれ....。
んん、君は誰だ..?ここは?
....おお!レンシオ君!いや済まん。
昨日は色々な事がありすぎて、順応してなかった。
 冒険者第一日目の朝としては締まらんが、今日から本格的に
仕事だな。
頑張ろう!

■ ファレンの家・個室AからBへ
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー
それでは、隣の部屋の人たちを起こしてきます。
ダーナさんは出発の準備でも始めていて下さい。
コンコンコン(隣の部屋の扉をノックする)
皆さん、朝ですよ。起きて下さい。
(といいながら扉を開け、部屋を見回す)
あれ?なんで部屋の窓が壊れているんです?

■ ファレンの家・個室A
☆From:ジル To:レンシオ&ラフィアン
ウム。このままじゃと家主に申し訳ないの。出発までにワシが少し直しておこう。
(隣の部屋へ向かって) ラフィアン!お主が壊した窓を直すから手伝え!!

 やはりジルはたぬき寝入りしてたのか・・・ラフィアンが壊したこと知ってるもんね(笑)。

■ ファレンの家・個室Bの入り口
☆From:ダーナ To:個室Bに居る皆
−入り口から眠たそうな顔を覗かせて。
 おはよう皆、私は用意が出来たのだが皆はどうだ、
ラフィアンには声は掛けてきたがまだベットの中だ。
 顔でも洗って隣の部屋で待ってるからな。
−昨日の夜の事には一切気付いていないダーナ、朝の平和は守られた。−

■ ファレンの家・個室B
☆From:レンシオ To:ジルさん&ラフィアンさん
へ?壊したのってラフィアンさんなんですか?
は!まさか・・・。(急いで個室Aに戻る)

(なにやら怒りで体がふるえている)
ラーフィーアーンさーん。あなたって人は、窓を壊して夜這い にいったわけではないでしょうね・・・。
!!!(何かに気づいたらしい)
ジルさん!あなたもなぜ夜這いを黙視していたのですか?!

■ ファレンの家・個室B
☆From:ジル To:レンシオ
(レンシオの迫力に少しシドロモドロになりながら)
い、いや、まぁ、これは二人の問題じゃし、ヘルムンスの「をを!これこそが私 の求めていた知識です!!学院の書物からは得られない知識です!!」という心 の叫びが聞こえたような気がしたのでな。
それに、昔から「人の恋路を邪魔するとケンタウロスに蹴られて死ぬ」と言うで はないか。

 そんな格言、聞いたことないんだけど(笑)。

■ ファレンの家・個室B
☆From:ヘルムンス To:ジル
ふむ、確かに「夜に窓から侵入して中にいるものと相談事をする」のが夜這い なるものだというのは、学院の書物にも書いてはありませんでしたね。
ところで、学院の書物には「人は自分の深層心理の中身を他人の行動にあては めたがる」などということも書いてありましたが、ご存知ですか?

まぁそれはともかく、たしかにこの窓をなんとかすることには賛成ですね。
このままでは少々寒くていけないし、第一不用心ですから。

 それ以前に、器物破損の罪は(^^;?ファレンさんの家なんだからねっ。

■ ファレンの家・個室B
☆From:レンシオ To:ジルさん&リュセラさん
言い訳無用!!互いの合意の上でないのなら夜這いなど言語道断!
(なんか口調まで変わっているなあ(^^;)
リュセラさん、ラフィアンさんに何かされませんでしたか?

本日の教訓:物事は最初に確認しましょう(^^;

■ ファレンの家・廊下
☆From:ラフィアン To:レンシオ
あさっぱらから、ごちゃごちゃうるせえなあ!
そんな、「性格ブス」頼まれたって手ェださねえよ!
それよりも今日から仕事だろうが!くだんねえこと言ってんじゃねえよ!
(と、言い捨てて洗面所へむかう)

■ ファレンの家・個室B
☆From:レンシオ To:独り言&ジルさん
(ラフィアンの予想外の反応に少し驚く)
なんだったのだろう?今の反応は・・・
普通夜這いがばれたら、もう少し弁解しようとするはず・・・
やってないのかな、実は?・・・しかし、何故あそこまで怒っているのだろう?」
(現実に戻る)
あのぅ、ジルさん。昨夜は一体何が起きたのでしょう?

 いきなり小声になってる(笑)。開き直られると弱いんですね、レンシオ君は(笑)。

■ ファレンの家・個室B
☆From:リュセラ To:独り言
(性格ブスと聞いて、カチンときてる)

指をパキポキ鳴らしながら、修理中の窓の方を見て。
あー、いい天気。
小鳥のさえずりも賑やかだし、気持ちのいい朝ね。

(注:窓からは向かいの壁しか見えず、小鳥も鳴いてないかと(笑))

 うん、小鳥なんていないね。灰色の壁が見えるだけ(笑)。

■ ファレンの家・個室B
☆From:リュセラ To:レンシオ
合意してたら夜這いって言わないと思う。

(「彼ったら酷いの…無理矢理」って冗談言える雰囲気じゃない なぁ、今のレンシオだと)
眠いところ起こされて、いい年した男の言い訳聞かされたけど(^^;
彼、それだけで満足して帰ってったみたいだし。
…あんな情けないのも、夜這いって言うのかしら。

■ ファレンの家・個室 B
☆From:レンシオ To:迷惑をかけてしまった皆さん
え?あ、そうだったのですか。
えーと・・・あははは(^^;)って笑ってる場合ではありませんね。
(平身低頭して)
皆さん、朝からひどい勘違いをして迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。m(_ _)m

■ ファレンの家・洗面所
☆From:ダーナ To:ラフィアン
−顔を洗っていると、ラフィアンがやってくる。−
 ん、ラフィアン朝っぱらから何怒鳴ってるんだ?
何かあったのか、まあ構わんが依頼人の家で揉め事は避けてくれよ。
 さあ、今日から仕事だ仕事とプライベートは割り切っていこうな。
先に部屋にいっとくぞ。
−ポンと肩をたたいて個室にいく−


 ラフィアンが外した個室Bの窓は、ジルが直してくれたようだ。 (クラフトマン技能レベル5ですから、楽勝ですね)
みんなは昨日の同じく個室Aに集まり、食事をとりながら今日の行動について確認をしている。

■ ファレンの家・個室A
☆From:ヘルムンス To:ダーナ
(不機嫌そうなラフィアンとリュセラを見て、クスッと笑いながら)
そうですね。考えてみれば今日から本格的な初仕事ですね、隊長。
それでは食事をとりながら今日の予定の確認でもしましょうか。

■ ファレンの家・個室A
☆From:レンシオ To:ダーナさん
(食事をしているダーナの前に腰を下ろす)
ダーナさん朝から騒ぎを起こしてすいませんね。あれは、実は私の勘違いが原因だ ったのですよ。
(かくかくしかじかと事のいきさつを述べる)
とりあえず、朝の遅れを取り戻すためにも食事を早く終わらせますね。
スラムに行く班はまだ何処に行くか決めてませんし。
そうそう、買い出しに行く時は私の保存食四食と通常食一食を買っておいてもらえ ますか?

■ ファレンの家・個室A
☆From:ダーナ To:レンシオ君
 ふむ、それで盛り上がってた訳か。
ラフィアンまだ女心と言うもんが解っとらんな。
まあ、その内リュセラ嬢とも上手く折り合いを付けれるようになるだろ。
 レンシオ君、スラム班の方の事は皆で話し合ってスケジュールは決めておこう。
何かあったとき、今どこ当たりに居るか解らんのでは困るし。
後、落ち合う時刻も決めとかんと何かあったかと心配するのでな。
 食料の買い出しは任せてくれ。

■ ファレンの家・個室A
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー
ところで私たちスラムを回る班は、どこに行きましょうか?
今日は別れて行動するので、出来るだけリスクの少ないところに行った方がいいで しょうね。
それを考えると
午前「アインスさんのお見舞い&聞き込み」
午後「東の廃屋の調査」
くらいが妥当かなと思っていますが。

■ ファレンの家・個室A
☆From:ジル To:パーティーメンバー
そうじゃな。今日は現場の調査が中心じゃろう。
さて、メシを食べ終わったのならそろそろでかけるとするか。
ほれ、ラフィアン、いつまでも食べてないで行くぞ。 暗くなるまでにはすませたいからの。

 いやに皆をせかすジル・・・。実は彼だけ保存食も弁当もないんだな。 甘いなぁ〜(笑)。保存食なんて多めに買っときゃいいのに。

■ ファレンの家・個室A
☆From:レンシオ To:ジルさん&パーティーメンバー
あれ、ジルさん何も食べないんですか?
保存食を買い忘れましたか。私の保存食食べませんか?
今食べないと、買い出し係が戻る夜まで何も食べられませんよ。
出発は全員が腹ごしらえしてからです。

それはそうと、買い出しに頼む保存食は余分に買っておいて下さいよ。

■ ファレンの家・個室A
☆From:ダーナ To:LIVELIERメンバー
 うむ、そうだ皆の注文をとるぞ。
食料が必要なら今言っといてくれ、どうせ今日は二人の護衛兼買い出し係り、
みたいなもんだからな。
 それとスラム班は午前中が見舞い、午後は探索で良いのだな。
無理せずに、その周りの地形を調べる位にしといてくれよ。
それじゃ、私らは出発しようかリュセラ嬢、ヘス参謀準備は良いか。

■ ファレンの家
☆From:ヘルムンス To:ダーナ
我々街に行く組のほうも一応の予定は決めておいたほうがいいと思いますよ。
すくなくとも、リュセラさんと落ち合う時間程度は決めておかないと。
我々がどういう情報を主に収集するのか、分担も決めておいた方がいいと思 いますね。
...もっとも、詳しい話は道すがらの方が都合がいいということもあるか もしれませんが。

■ ファレンの家
☆From:リュセラ To:ダーナとヘルムンス
(ラフィの方をちらっと見た後で、わざとらしい程に優しく)
シャルが護衛だと頼もしい、な。

あ、落ち合うのは、先に用事が済んだ方が「銀の網亭」で待ってる、 てのはどう?
ギルドでの情報集めに、時間掛かるかも知れないから 切り上げる時間は決めておいた方がいいけど。
…歩きながら決めよっか(^^;

■ ファレンの家・個室A
☆From:ラフィアン To:ダーナ
チッ、おいダーナ!酒を買ってきといてくれよ!
持ってきた分がもうすぐ、終わっちまうんだ。
飯のほうはいらねえや。
こんなしみったれた仕事は今日中にオレ達だけでかたずけちまうって!

 酒の心配ばかりか・・・(^^;。女と酒・・・典型な奴だな(笑)。
(まさか”薬”はやってないだろうが(^^;;;)

■ ファレンの家・個室A
☆From:ダーナ To:ラフィアン
 ラフィアンは酒か..ラフィアン、私はおまえとは昨日会ったばかりで 別におまえの事は嫌いでも好きでもないが、縁有ってこうして行動を共に している。
冒険者は危険を買う商売だが、無駄死にはよそう。
そんなつもりで私はパーティに「LIVELIER」と付けたのだ。
出来ればこの仕事も無事終わらせたい、余り無茶はせんでくれよ。

■ ファレンの家・個室A
☆From:ラフィアン To:ダーナ
嫌いでも好きでもねえか・・。へっ、言ってくれるじゃあねえか。
別にあんたに好かれてもらう、いわれもねえしな。
御高説は痛み入るが、わりいがオレはオレのやり方でやらせてもらうぜ?
自慢じゃねえが、こちとら頭のできが悪いんでね。
先のことなんざ分かりゃあしねぇんだ。
(これ以上の議論は無用とばかりに背をむける)

■ ファレンの家・個室A
☆From:ダーナ To:ヘス参謀
...まあ良い。  ヘス参謀スケジュールはここで決めていこう。 調査の内容も皆の意見とその日のスケジュールをスラム班に知っていて 欲しいからな。  まあ、最初にシーフギルド、次に学院、買い出しとなるだろうが リュセラ嬢とは何時位の待ち合わせかな?  なるべく明るい内にスラムは抜けたいからな。

■ ファレンの家
☆From:ヘルムンス To:ダーナ
そうですね。おおざっぱにでも予定を決めておいた方が何か合った場合に すぐに合流できるでしょうし。
我々調査班の予定は、まずシーフギルド近くまでリュセラさんを送った後 我々2人で三角塔に向かい、各種の調査および情報収集をする。
そのあとどこかで落ち合って買い出しをして、夕方頃ここに戻る予定です が...リュセラさんとおちあうのはまぁ2時か3時頃として、場所はど こにしましょうかね?

■ ファレンの家・個室A
☆From:ダーナ To:ヘス参謀・リュセラ嬢
 ふむ、それじゃリュセラ嬢には銀の網亭で待ってもらうか。
3時位がいいかな、スケジュールはヘス参謀の提案どうりで良いだろう。
それで良いな。
 あと、ここに落ち合う時間はどの位になるんだろうな?


 朝食&作戦会議を終えたところで、ようやく出発。

■ ファレンの家・個室A→書斎
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー&ファレンさん
(よいこらしょっと腰を上げる)
話がまとまったところで私が出発の旨を伝えてきましょう。

(勢いよく扉を開ける)
おはようございます、ファレンさん
(相手の返答も確認せず)
私たちはこれから調査に向かいますので。
では失礼します。

 昨日とあまり変わらない服装で(もしかして同じ?)、 ファレンは書斎にいた。やはり昨日と同じように調べものをしている。

■ファレンの家・書斎
☆From:ファレン To:レンシオ君
(ぶ厚い書物から顔をあげると)
 ああ、おはよう。頑張ってきてくれ、気をつけてな。
(レンシオの背中にそう告げると、また本に視線を戻した。)

 表へ出ると、既に早朝とは言えない時刻になっていた。
通りには人の行き来があり、 朝の光のせいか、昨日の夕方見たより、いくぶんスラムがマシに見える。

■ ファレンの家の前
☆From:レンシオ To:学院の調査班
それでは、夕方になったらここで会いましょう。
お互い何か収穫があるといいですね。
では、また後ほど。((((^^)/~

■ ファレンの家の前
☆From:ダーナ To:LIVELIERメンバー
じゃあここに集まるのは夕方の6〜7時くらいだな。
それじゃリュセラ嬢、ヘス参謀出発だ!
まずシーフギルドだな、リュセラ嬢道はどっちだ。

■ ファレンの家
☆From:ヘルムンス To:ダーナ&メンバー全員
了解です。隊長。
それでは、お互い良い情報が得られるよう努力しましょう。

■ ファレンの家の前
☆From:リュセラ To:ダーナとヘルムンス
行って帰って来るだけでもひと仕事って感じ。
…なんて言ってても仕方ないか。出発しゅっぱつ、と。

シーフギルドへ行くのでも、道は昨日通ったのと殆ど一緒。
わざわざ迷う事もないし、昨日の道を使って行きましょ。

 ここでパーティは2つに別れて行動する。
1つは、レンシオ、ラフィアン、ジルのスラム班。
もう1つはダーナ、ヘルムンス、リュセラの学院調査班。
 さて、どちらが先にここへ戻ってこれるのか・・・。

第3章へ戻る 第5章へ進む


シナリオ#03の目次へ戻る
シナリオページへ戻る
メインページへ戻る

連絡先

GM:澤口 佳子(かなめ)
E-mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp