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冒険者達が案内された部屋は、どうやら彼の書斎らしかった。
ただでさえ狭い部屋に、机と本棚があり、更に床にまで書類が積まれている。
座って待っていてくれと言ったのにも関わらず、椅子は人数分はなく、
冒険者達が座る事も出来ないで、突っ立っていると、すぐに彼は戻ってきた。
今度はちゃんとススを落としている。こうして見ると童顔で、
可愛い顔をしていると言えなくもない。
■ファレンの家 |
☆From:ファレン To:LIVELIER |
改めてよろしく。僕がファレン。ファレン=ディウイーナだ。 (ダーナさんに手を差出す) スラムの住人が依頼主でよく来てくれたね(^^)。 貼り紙してから3日たっても連絡がないんで、 やはり駄目なのかと思ってた所だよ。
早速だけど、仕事の話をしようか。あ、椅子が足りないか。・・・じゃ、僕も立とう。 |
■ ファレン宅 |
☆From:ダーナ To:ファレン |
ファレンの差し出された手をギュッと掴む。 こちらこそよろしく。 さて、依頼内容だが巨大サイズのねずみ駆除と言う事になりますな。 その詳しい状況などお聞かせ願えますか。 |
■ 依頼主の家の中 |
☆From:レンシオ To:ヘルムンス&ファレン |
(なぜか虚空を見つめながら) はぁ、悪い予感は当たりましたねヘルムンスさん。 まさか本当に、ジャイアントラットだとは・・・。 でも酒を用意しておいて本当に良かったですね。あれは火を怖がりますからね。 (ここでふと現実に帰る) ところでファレンさん、何故そのような依頼を出したのか、 詳しい話を聞かせてもらえませんか? 仮にも学院に身を置いたことのあるあなたなら、ご自分でもそれぐらいなら駆除で きるでしょう? |
■ ファレンの家 |
☆From:ヘルムンス To:レンシオ |
まぁ、冒険者に依頼を振ってくるんですから妥当な線ではありますね。 普通のねずみの大群だったら、私達よりも一般市民を大勢雇った方が効率的 ですからね。 しかし、追い払うのと駆除は違いますから、火を使うって案はあまり有効に ならないかもしれませんよ。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ヘルムンスさん |
確かに、ただ単に追い払うだけなら意味をあまり成さないでしょうね。 しかし、前後から大軍に挟まれた場合追い払うことも必要になってきますよ。 たとえ、相手がさほど強くなくても多勢に無勢は不利ですからね。 まぁ、細かいことは話を伺ってからにしましょう。 |
詳細、話したいんだけど、きっかけを失ってるファレンだった(^^;
■ ファレンの家 |
☆From:リュセラ To:ラフィアン |
オランでも、スラムにはそういうのが居るんだ…。 ねぇ、ラフィが子供の頃にも居た? |
■ ファレンの家 |
☆From:ラフィアン To:リュセラ |
そ、そりゃあ、いたさ。 えっ、どんなねずみだったかって? え、えーと、前歯がするどくとがっていて・・・・・ |
■ 銀の網亭 |
☆From:ジル To:ファレン |
まさか、ドラゴン級のネズミじゃとか‥‥‥ |
■ ファレンの家 |
☆From:ラフィアン To:リュセラ |
そうそう!丸太ほどの太いしっぽがはえてて、身の丈20m。力強い鉤爪は岩を
も砕く! まさに、最強のねずみと言うにふさわしい存在だったね、あれは。 もっとも、オレ様にかかればいちころよ!よく晩飯のおかずにかりたてたもん さ。 一度なんか・・・・ |
■ ファレンの家 |
☆From:リュセラ To:ラフィアン |
ごくっ… (唾を飲み込む(^^;) い、一度なんかどうしたの? (なんとなく、勢いで信じてしまう愚か者がここに(笑)) |
■ ファレンの家 |
☆From:ヘルムンス To:ジル |
そのネズミって、ひょっとして鱗があって翼があって火でも吐くんですか?
大丈夫ですよ、たとえスラム内といえどもそれだけの大きさの化け物が この街にいるなら、オランの衛兵や軍隊がだまっていないでしょうから。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ヘルムンスさん |
そんな、奇妙なネズミが何処にいますか。 それにそれは、もはやネズミとは呼ばないでしょう。 ・・・?(ふと、いやな予感がした) もしかしたら、ファレンさんが・・・。 ジャイアントラットの変種を作ってしまったのかも・・・。(--;) |
■ ファレンの家 |
☆From:ラフィアン To:ファレン |
(今までの話をごまかすように、踵をかえしてファレンに向き直り) なんだと!おめえ、そんなとんでもねえことしてやがったのか!? 役所につきだしてやるぞ!こら! (と、つかみかかろうとする) |
黙って話を聞いてたら、いきなり矛先が自分に!
流石にファレンさんも驚いたぞ(^^;;;
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ラフィアン&ファレン |
(掴みかかろうとしたを慌てて止めるように) ちょっと待ちなさいってラフィアンさん。 今私がいったことは、根拠のない憶測に過ぎないんですから。 そんなことを口にだす私にも責任がありますが・・・。 (本当にすまなさそうな表情で) どうも申し訳ありません、ファレンさん。 |
■ ファレンの家 |
☆From:リュセラ To:ラフィアン |
まぁ、今回は信じてあげる。…竜みたいなネズミの話。 ラフィが狩って晩御飯にしちゃったから、もうスラムには居ないんだろうけど。 世の中1匹くらい居てもいいもんね、夢があって。 (ちょっとでも信じた自分が恥ずかしいから、ラフィに当たって誤魔化すのであった) |
■ ファレンの家 |
☆From:ラフィアン To:ジル |
(ジルをひじでこずきながら) 爺さんが余計なこというからリュセラに嫌われちまったじゃねえか・・・。 だいたい、あんたが「ドラゴン級のねずみ」とかいわなきゃよお・・・。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ジル To:ファレン |
ウム。早とちりは良くないの、ラフィアン。 じゃが、ワシはそんな大きなネズミの話など聞いたことが無いのじゃがの。 何か深いわけがありそうじゃの。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ファレン To:LIVELIER |
(ラフィアンの行動に驚きつつも、他のメンバーのフォローでなんとか
まだ笑顔(^^;)
ええと、どこまで話したっけ? |
ジャイアント・ラットの怪物判定は、ジル以外が成功だった。
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ラフィアン&ファレン |
(耳元でぼそぼそとささやくように)
すいませんね、私の勝手な考えのせいで顰蹙買わせてしまって。 (元に戻って) ところでファレンさん、私からいくつか質問させて下さい。 まず、あなたは実際にそれらを見ましたか? 次に噂でもいいですから、それらの大体の数は分かりませんか? 目撃件数は何件あるのでしょう?それとその場所も教えて下さい。 そしてアインスさんが襲われた状況、これも教えて下さい。 |
■ ファレン宅 |
☆From:ダーナ To:ファレン |
ふむ、大体のお話は分かりましたが、なぜ貴方がこの依頼を 頼まれたのですかな。 悪い事ではありませんが、なぜ1人当たり300ガメルもの大金を叩いて まで、個人的に行わねばならなかったのですか? 根掘り葉掘り聞くようですが、こちらも無用なトラブルは避けたいもの でしてね。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ダーナさん |
(毎度の如くごまかように) あはははは(^^;) それを聞くまで、依頼を受けるかどうかも決められませんね。 そういえばまだ依頼を受けるどうかも決めていませんでしたし。 (真面目に戻る) そうですよ、ファレンさん。あなたが、駆除を依頼する必要があるのですか? 私の先ほどの質問はそのあとお願いします。 |
やっと自分が話せる番になって、ファレンさんはほっとしている(^^;
■ファレンの家 |
☆From:ファレン To:LIVELIER |
僕はね、治療師なんだ。このスラムで治療師をやっている。 賢者の学院にいた頃に、スラムの人々が感染症や様々な病気に苦しんでいる事を知ってね、 僕に出来る事なら、僕が救えるものなら・・・と思って、ここにやって来たんだ。 ここでは医者も薬も不足している。僕みたいな青二才でも、賢者などと言われてしまうからね(てれ笑い) 僕はここで感染症の研究を主にしているんだ。アインスさんがかかったのは、ラット・ディジーズと言う感染症で、 ねずみに噛まれるとかかる感染症で、発熱、間接の腫れを引き起すものだ。 で、僕は治療師として、君たちにジャイアント・ラットを駆除して、その尻尾を持ってくることを依頼したいんだ。 何故、尻尾かと言うと、実はねずみの尻尾と言うのは、調合して服用することにで、ラット・ディジーズの特効薬になるんだよ。 患者がまだ増えるかもしれない事を考えると、3本ほど欲しい。あと、これ以上ジャイアント・ラットがスラムに現れないように、 その侵入経路も調べて、出来れば絶って欲しいんだ。 報酬の事は心配しないでくれ、患者からちゃんと治療代も受け取ってるし、 今までの蓄えもある。それにこれは、自分の研究の為でもあるしね。 |
ラットディジーズの怪物判定は、全員が成功。
ファレンは一息つくと、また話出した。
(タイミングを失うと、いつしゃべらせてもらえるか、わからないからでしょう(笑))
■ファレンの家 |
☆From:ファレン To:レンシオ |
アインスさんの事だけど、実際に話をしてみるといいよ。今は、自宅の近くの小屋で他の治療師に看病してもらってるから。
うん、僕も忙しくて一人の患者さんにつきっきりと言うわけにもいかないんだ。
どのみち尻尾がないと、治療出来ないしね・・・。 小屋はアインスさんが被害にあった東の廃屋から30分ほど南に行った所だよ。(廃屋と、小屋の地図を書く) 被害にあった状況だけど、夜一人で廃屋の辺をたまたま通りかかったと言ってたな。彼が言うにはいきなり襲ってきたらしい。 2〜3匹はいたと言っていた。 ジャイアント・ラットの目撃は他にもあるね。ここから北の廃倉庫でも、夜に目撃されてる。 こっちも数匹で行動してたらしい。 残念ながらと言うべきか、僕はまだ目撃してないよ。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ジル To:他のメンバー |
ウム。そういう事情なら納得じゃな。 人助けにもなるようじゃし、この依頼、受けても良いのではないかな? |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー |
そうですね、私としましてもこの依頼、受けるのにやぶさかではありません。もっ
とも最終決定はダーナさんにお任せしますけどね。 でも、受けるのでしたら早めに行動した方がいいでしょうね。ネズミはものすごい 勢いで増えますから。2週間以上前に目撃されているのでしたら、今頃数十匹にな ってる可能性があります。 |
それは上手い具合に雄・雌がいれば、十分可能性はあるね。 でも、2週間じゃ成体にはなってないんじゃない?
■ ファレンの家 |
☆From:ヘルムンス To:ファレン |
すみませんが、いくつか質問があります。 まず1つめですが、今回の依頼については「ジャイアントラットのしっぽを 3本ほど入手し、彼らの侵入経路を探った」時点で達成とみなしてよいのか ということ。 2つめは、ジャイアントラットのしっぽを入手する際にわれわれ自身もラッ トディジーズに感染してしまった場合、ジャイアントラットのしっぽを用意 さえすれば我々も無料で治療してくれるのかということ。 3つ目は、ジャイアントラットのしっぽを入手する数は1人分の治療薬を作 る量で十分なのかということ。 そして4つ目は、入手するジャイアントラットのしっぽは、魔法や火などの 攻撃で痛んでいてもいいのかということです。 |
■ファレンの家 |
☆From:ファレン To:ヘルムンス |
まず、そちらのエルフさん・・・ええとヘルムンスさんだったっけ? ―――の質問から答えようか。 1つ目だけど、僕はジャイアント・ラットの尻尾を1本600ガメルで引き取るつ もりだ。予備を考えて3本欲しいと言う事は、1800ガメルこれに注ぎ込むつもり があるって事だね。 君たちは6人パーティだから、1人300ガメル手に入る訳だ。 侵入経路を絶ってくれたら、1つにつき300ガメル出すよ。一人あたりにしたら 50ガメルだね。これは僕だけでなくて、スラムの人達もいくらか出してくれるし、 他の治療師とも協力し合ってる。 2つ目だけど、しっぽさえあれば、無料で治療してあげるよ。僕に出来る事と言っ たらそれぐらいだからね(苦笑)。だけど、症状の重いアインスさんを治してからに なるよ、もちろん。 3つ目だけど、1人分なら1本で十分なんだ。だけど駆除する間、侵入経路を経つ 間に、まだ患者が増えるかもしれないし、研究にも使いたいんで、しっぽは多い方が いい。3本欲しいと言ったけれど・・・そうだな、5本ぐらいまでなら買い取りたい な。 (頭の中で計算・・・。あれとあれを売れば、まだお金は作れるだろう(^^;;;) 4つ目は・・・切り傷とかなら問題ないが、火で炭にされてたら困るよ(^^; 表皮がこげてるぐらいなら構わないが、表皮の下の筋肉組織まで火が通ってたら、ま ずな。薬として役立たなければ、買い取れないよ(^^;;;。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ファレン |
では、もういくつか質問したいのですが、このスラムの中でネズミが特に潜んでい
そうな場所は思い当たりませんか?手がかりは多い方がいいですからね。 次に、他の目撃証言の中で一度に十匹以上見た人はいますか?多勢に無勢は私たち にとっても不利ですからね。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ファレン To:レンシオ |
何しろ体長1メートルのねすみだからね、そんなに隠れられる場所はないだろう
ね。 (しばらく考えて) 西の空き家と・・・南の倉庫ぐらいかなぁ、後は。 一度に10匹以上見たという証言は今の所ないね。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ジル To:ファレン |
じゃが、昔から「1匹見たら50匹いると思え」と言うからな。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ジルさん |
それを言うなら、「一匹見たら三十匹いると思え」ではありませんでしたっけ? あれ?それはゴキブリのことだったかな? |
■ ファレンの家 |
☆From:ダーナ To:ファレン |
皆も賛成しているし、我々も仕事が必要という現実があるので、 この仕事御受け致します。 これで貴方は、私たちの正式な依頼者です。 報酬もその案で、了承しましよう。 皆もそれで良いな。 |
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:ファレン |
(パーティーを振り向く) あとなにか、するべき質問はありましたっけ? (でもって、ファレンの方を向く) えーと、そうそう。進入経路としては、下水道がもっとも考えやすいのですが、こ こスラムでも下水道の整備は完璧なのですか? もしそうだとしたら、最近使われてなさそうな入り口とか、怪しい入り口だとか、 何か思い当たるところはありませんか? そうでなければ、調べるところはだいぶ絞り込まれますよね。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ファレン To:レンシオ |
僕も下水道が怪しいと思ってる。ただ、ここで言う下水道とはよく言うオランの上下水道のことじゃないんだ。 オランの地下に古代王国時代の下水道施設が残っているのを知ってるかい? どうやら、そこに棲息していたジャイアント・ラット達が紛れ込んだんだと思うんだ。 何しろ古代王国時代のものだから、入り口がどこにあるかも、地下でどのように繋がっているかもわからないな(^^;。 そう言えば、2週間以上前に地震があったんだけど・・・それでどこかの入り口が地上に顔を出した可能性はあるな。 あ、別に中に入ってくれとは言わないからね(^^;。何がいるかわからないし・・・ただ、見つけたら埋めるか蓋をするかして、 二度とジャイアント・ラットを通さないで欲しいんだ。 |
これで質問は全て終わり・・・かな?
もう、夕方通り超えて夜だね。ファレンさんもみんなもお腹がすいてる筈。
■ ファレンの家 |
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー |
そろそろ、するべき質問は終わりましたよね? では、時間が時間ですから食事をしながら作戦会議と行きましょうか。 |
■ ファレンの家 |
☆From:ラフィアン To:All |
そう決まったら、あとは飯食いながらでも話そうぜ! なんか今日はあわただしい一日だったから腹減っちまってさ・・・。
(ファレンの肩をばんばん叩きながら) |
肩たたいたのか(^^;つかみ掛かるかと思って、半身よけちゃってる(笑)。
■ ファレンの家 |
☆From:ジル To:独り言 |
成功した依頼も無いがな(^^;) |
幸い、ファレンさんには聞こえなかったらしい(笑)。
■ ファレンの家 |
☆From:リュセラ To:ファレン |
[猫かぶりモード] あの…、仕事を受けている間の事なんですけど、この家で休養させて いただいたりしても宜しいでしょうか? (にこっ、と微笑む(笑)) |
■ ファレンの家 |
☆From:ファレン To:リュセラ |
こんな狭くて汚いところで良かったら、どうぞ使って下さい(^^)。 (これは謙遜・・・スラムではマシな方。ボロいけど衛生面は良さそうだし) 幸いこの家はスラムの中心にあるので、移動するにも便利でしょう。
(すたすたと歩き出して、部屋を案内する) |
■ ファレンの家 |
☆From:リュセラ To:ファレン&ダーナ |
それでは、ありがたく使わせていただきます(^^
(ファレンが書斎に戻ったら口調を戻して) |
■ ファレンの家 |
☆From:ダーナ To:LIVELIERメンバー |
部屋割りは、ジル殿、ヘス参謀、リュセラ嬢と私、レンシオ君、ラフィアンで良いな。 今から旅するときもこの様にしたい、リュセラ嬢には気を遣いたいが、 一人というのも冒険者という性質上危険だしな。 ラフィアン、私の隣で寝るように。 以上で決定だ、意見は聞かん。 さて、食事だ。 |
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GM:澤口 佳子(かなめ)