#03:スラムの賢者
第1章.スラムの賢者ファレン

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 銀の網亭を出て、常闇通りへ向った冒険者達・・・。
地図の通り、スラムへ入ると、そこは先ほどまでの世界をは打って変わっていた。
 自分達の足音だけが響く。まわりに生き物の姿が見えない。ただ崩れかけた家々が 自分の存在を知らせようと、風を受けて、かすれた声を出している。
 しかし、視線を感じる。ここの住人が新しき来訪者に疑いの目を向け、 潜んでいるのかもしれない。

■ スラムの入り口
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー
(初めて来たスラムにとまどいつつも辺りを見回すレンシオ)
ここがスラムですか・・・初めてきました。なんか・・・すごく汚いところですね 。
しかも、家が複雑な地形を織りなしていてまるで迷路みたいです。
無事・・・たどり着けるんですかね、依頼主のところに。
ラフィアンさん、本当にこんな所を庭みたいにして育ってきたんですか?
(すごく不安を感じているレンシオであった・・・)

■ スラムの入り口
☆From:ヘルムンス To:レンシオ
話には聞いていましたが、いささか想像以上ですね。 なんといってもこのにおいには少々閉口しますよ。
このあたりで万一迷ったら、本当に生きて帰れないかもしれませんねぇ。
(しかしこの口調からは深刻に心配しているようには見えない。(^^;)
ラフィアンさんの経験が頼りですね。

■ スラム内部
☆From:レンシオ To:ダーナさん
やはり外観と同様にものすごくわかりにくい場所ですね、ここは。
(と言いつつ、周りをやはりきょろきょろ見回すレンシオ、 こんな所であまり見回していたら危ないんじゃないの?)
は!ダーナさん地図は持ってましたっけ?無いと迷ったとき大変なのでは・・・。
(今さらこんなことを思いだしても手遅れである・・・出る前に思い出しとけよ)

■ スラム街
☆From:ダーナ To:レンシオ君
 ん、私は酒場のおやじに貰った簡単な地図と住所が書いてある
紙を持ってるぞ。
これに、ラフィアンとリュセラ嬢が居れば大丈夫だろうと思うが。
詳しい事は、そこら辺の者に聞けば分かるだろうとおもうぞ。
ラフィアン、リュセラ嬢どうだ、分かるか?

■スラム街
☆From:ラフィアン To:ダーナ
ダーナ、そこら辺の奴って言ったてな、スラムの住人は用心深いんだ。
オレ達みたいなよそものとは口もきいちゃあくんねえよ。
それどころか・・・さっきから誰ともすれちがわねえだろ?
陰からオレ達の様子をうかがってんのさ・・・。
へへ、こんな重装備じゃなきゃ、今ごろ身ぐるみはがされてるぜ。

■ スラム街
☆From:リュセラ To:ダーナ
 初めて行く場所だけど、地図もあるし大丈夫でしょ。
まだ陽が高いから安心だし。
道は覚えておくから、帰りは迷わずに帰れると思うけど。
そういえば、着いたら1泊はさせてくれるのかしら?

■ スラム街
☆From:ダーナTo:LIVELIERメンバー
 うむ、道順はリュセラ嬢とラフィアンに任せて良いようだな。
 リュセラ嬢スラムの宿に泊まるのか?
あまり金が無いのだが、スラムの宿も料金は冒険者の宿と
変わらんのか?
 でも、スラムの宿なんて野営と変わらん様に見張りを立てねば
ならん様で恐いな。

■ スラム街
☆From:リュセラ To:ダーナ
 確かに、普通の旅人はこんな所に来ないから、まともな宿は無いでしょね。

 だから、泊りたいのはスラムの宿じゃなくて依頼人の家。
それなら交渉次第で無料で済むと思わない?

■ スラム街
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢
 リュセラ嬢、それはちょっと図々しいのではないか。
まあ、ねずみはそもそも夜行性だから、「退治の為泊めて欲しい。」
とでも言えば、不自然じゃないがな。
 でも、レンシオ君の話じゃその依頼人、胡散臭い所が有るらしいので
余り同じ屋根の下で寝たくはないな。

■ スラム街
☆From:ヘルムンス To:ダーナ
ですが隊長、このあたりに胡散臭くない宿があるとも思えませんし、だから といって外で寝ようものなら朝にはみんな丸裸ですよ、きっと。
依頼人を無条件で信用しろというわけではないのですが、本当に私達に頼み たいことがあるのだったら、依頼人が私達に危害を加えるようなことはない でしょう。
あまりにうさんくさそうな依頼でしたら、そもそも「銀の網亭」のおやじさ んが依頼を張り出すこともないとおもいますしね。

■ スラム街
☆From:リュセラ To:ダーナ
 胡散臭いなら、一緒に居て何してるのか見るのも手だと思うな。
(私は、寝てる間にラフィがちょっかい出して来る方が心配なのよね…)

それとダーナ、年下の女の子に「図々しい」なんて説教してたらモテないよ。
私は別に気にしないからいいけど。

■ スラム街
☆From:ダーナ To:リュセラ嬢
 むぅ、ああ言えばこう言いおる、これだから女は苦手なんだ。
デカイ声でモテないなんて...くぅ、悔しい..。
 ま、まあ冒険で名を上げればもてるようにもなるだろ
、 その時は、見返してやるぞ!
 

■ スラム街
☆From:レンシオ To:ダーナさん
(何となく傷ついたように見える?ダーナを目にして耳元でぼそぼそと) 大丈夫ですよ、ダーナさん。
女性というのはリュセラさんみたいな人ばかりではありませんからね。
しばらく冒険を続けていればきっと魅力的な女性も見つかりますよ。
(ここでこちらを見ている視線に気づく) あはははは(^^;)なんでもないです。気にしないで下さいリュセラさん。 (誤魔化すのはどうも苦手なレンシオであった・・・)


 そんなこんなしながら、スラムに入って歩くこと半日ほどで、彼の住居に到着した。スラムのほぼ中心に建 てられた1階建ての建物だ。ほとんど掃除をしていないらしく、壁は黒ずんでいる。 それでも周りの家々より、はるかに住み心地は良さそうだが・・・。

■ スラム・依頼主の家の前
☆From:レンシオ To:パーティーメンバー
ふむ、ここがファレンさんの家ですか・・・。
学院を破門されただけあって、あまりいい生活をしていないようですね。
では僭越ながら、代表させてもらって私がノックをしてきましょう。
(扉の前まで行き、ノックしようして手を握る)

■スラム・依頼主の家の前
☆From:ラフィアン To:レンシオ
(ノックしようと扉に近づくレンシオを押しとどめて)
へへっ、スラムでいきなり人んちの扉に近づくのは「マナー違反」ってやつだ ぜ。
どんな罠が仕掛けられてるかわからねえしな・・・・。 こういう時は・・・(すぅ)、

おいっ、ファレンの旦那!ねずみ駆除の仕事に来た!
今から扉をあけてくれ!!

って、やるのが礼儀ってもんだ。

■ スラム・依頼主の家の前
☆From:レンシオ To:ラフィアンさん
・・・・・。
(ノックしようとした手のやりどころを無くし、少し沈黙。でもって気を取り直す)< br> は、はあ。スラムとはそういう所なのですか・・・。
一般の家に罠があるとは、随分物騒ですね。
まあ、それはそうと止めるならもう少しましな止め方があったでしょうに・・・。

■ファレンの家
☆From:ファレン To:冒険者達
 はぁぁぁーぃ。今すぐ開けますから、表で大声出さないで下さいねぇ〜。
(家の奥から寝ぼけたような声が返ってきた)

 うわあっと!
ガシャン!
(続けて豪快な物音が・・・)

・・・・・・

 しばらくすると、戸が開き、中からススまみれの青年が顔を出した。
歳は20代前半ぐらいで子供っぽい顔をした黒髪の青年だ。

■ファレンの家・入り口
☆From:ファレン To:冒険者達
(咳をしながら、パーティを見ていたが、突如顔を輝かせた)
あんた達、もしかして銀の網亭から来たのかい?

■ スラム・依頼主の家の玄関
☆From:レンシオ To:ファレン
あ、えーと、その・・・。
(いきなり出てきたのでしどろもどろになっている)
ファレンさんですよね?私たちは銀の網亭の張り紙を見てやって来たものです。
詳しい話を早速伺いたいのですが・・・。
と、その前に。いまさっき大声を出したのは私の横にいるこのラフィアンさんで、
私ではありませんからね。

■ スラム街
☆From:ダーナ To:レンシオ君とファレン
 レンシオ君、なにしどろもどろになってるのだね。
あぁ、貴方が依頼人のファレンさんか、今このレンシオ君から
あった様に銀の網亭から来た冒険者だ。
 おやじの紹介状もここにある。
早速だが、仕事の詳しい内容などをお話したいのだが。

■ファレンの家・入り口
☆From:ファレン To:LIVELIER
(ダーナが差出した紹介状に目を通して)
 うん、確かにマスターの紹介してくれた冒険者さん達だね。
さ、狭くてちょっと散らかってるけど、中へどうぞ(^^)。

 そう言って、家の中へ皆を促す。

■ スラム・依頼主の家の玄関
☆From:リュセラ To:ファレン
 …何か凄い音がしてましたけど、どうかしました?

■ファレンの家
☆From:ファレン To:リュセラ
 ああ、聞こえた(^^;?
ちょっと実験中だったんだけど、失敗しちゃった。
(自分の顔がススだらけなのを思い出して、タオルで拭く。
・・・が、ススを顔じゅうにまんべんなく塗りたくっただけで終わってしまった(^^;)
 ・・・・・・ちょっとごめん。顔洗ってくるから、座って待っていてくれる?

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連絡先

GM:澤口 佳子(かなめ)
E-mail:kaname@yk.netlaputa.ne.jp