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4日目の野営地 |
☆From:フェイ To:ALL |
今日もまたしても負けてしまったか(^^;; (小さくあくびを一つ) ・・・・・さて、儂はそろそろ休ませてもらうよ。 すまないが夜警の方、お願いするよ。 |
フェイはそう言うと今日もまた馬車の近くに寝床を定め、すぐに寝息をかき始めます。
☆From:スレイ To:ALL |
フェイは毎回負けてますね、それともアトールが強すぎるだけかなぁ?(^^;;)
・・・あ、もう寝たのですか、これも毎回ですね・・・フェイはあっという間に寝てしまう(笑) ・・・いつもの時間に交代するので、ゆっくり休んでおいてくださいね、みなさん。 |
きっと賭事には弱い性分なのでしょうね(^^;
☆From:リムリィ |
(すやすや………) |
おろ?何時の間に寝てたんだろう(^^;;
さて他の仲間達もフェイが寝たのを期にそれぞれに寝床を作って就寝していきます。
それを見届けた後、たき火のところに座るスレイはリグを相手に人間観察の結果生まれた疑問点について質問していきます(^^;
☆From:スレイ To:リグ |
そうそう、最近思ったのですが、人間っていろいろな信仰をしていますよね。 ノエルは「マイリー」。リムリィは「ヴェーナー」。そしてリグは「チャ=ザ」。 わたし達エルフにはそういう信仰ってものはしないのですよ。だから興味をもったんです。 「チャ=ザ」ってどんな神様でどんな信仰なんですか?教えていただけませんか、リグ?(にこにこ) |
☆From:リグ To:スレイ |
神様かぁー・・・。 ねえスレイ兄ちゃん、神様ってどうしていると思う? |
☆From:スレイ To:リグ |
ん、神様ですか・・・・・? 普段は雲の上で寝ていて、たまに下を覗いて見て、力を貸してくれるんですよね(にこにこ) |
なんかちょっと違うよーな(^^;;
☆From:リグ To:スレイ |
・・・・? ごめん、スレイ兄ちゃん。わたしが聞いたのはどうして神様がこの世に居るのかってことなんだ。 わたしはこう思ってるの。 わたし達は誰かを想う時、誰かを守る時とか様々な行動をするとき心の中で誰かにちょっと背中を押して欲しいと思っていると思うの。 これはどんな種族でも同じだと思うわ。 そんなとき背中を押してくれるのが神様なんじゃないかなって。 別にわたし達の行動が神様に決められた運命って意味じゃなくて、 あの人達は、わたし達にきっかけを与えてくれるためにいてくれると思うんだ。 |
☆From:スレイ To:リグ |
ふぅむ・・・難しいですね・・・でもなんとなく分かります。 自分一人だけだと、決断をくだしたりするのが大変な時がありますからね。そんな時に一押ししてくれる存在があると助かりますよね。 わたしにも、背中を押してくれる人はいたんですけどね・・・でも、その人に頼り きるようになっちゃダメなんですよね・・・。 あくまでほんの一押しなんですよね。うんうん・・・なんとなく理解できた気がします(にこにこ) で、その一つが「神様」であると・・・?リグの場合はチャ=ザ神への信仰ですね。 |
☆From:リグ To:スレイ |
そうだね、スレイ兄ちゃんが言うように背中を押してくれるのが全て神様だとはかぎらないよね。 あっ、チャ=ザがどういう神様かてことだったよね。チャ=ザ神は一般的に幸福の神様って言われてるの。 それは、人と人とが会話や交流をすることで幸福は実現されるって説いているからなんだ。 だから商人や街の人に信仰してる人が多いんだけど、たまにお金の神様って勘違いしてる人もいる。ちょっと悲しいけどね。 だけどそれは違うと思うの。 まだうまくは言えないけど、彼が説いていることはそういうことじゃないと思うの。 |
☆From:スレイ To:リグ |
幸福の神様ですか・・・。なるほどね、会話や交流からも幸せは生まれますからねぇ。 その考えは分かりますよ(^^) でも、それで何故「お金の神様」って考える人がいるんですか? |
☆From:リグ To:スレイ |
チャ=ザは商人に信仰してる人が多いって言ったよね。 商人はお金を大事にする人が多いわ、そういう人達がチャ=ザに幸福を願うときはお金であることが多いのよ。 だから、チャ=ザがお金を儲けさせてくれる神様、つまりお金の神様と勘違いしてる人がいるの。 |
☆From:スレイ To:リグ |
「お金=幸福」ですか・・・・、ちょっと短絡すぎですねぇ(^^;; でも、リグは違うと思っているんですよね。それをうまく説明できるようになったら、わたしにも教えて下さいね(にこにこ) |
と、突然寝ているはずのノエルが・・・(^^;
☆From:ノエル To:ねごと |
あ、それは・・・ きゃぁっ・・・だめ・・・・ |
☆From:アトール To:独り言 |
(がばっと、起きあがって) ん?ノエル・・・ああ、寝言か(笑) (ノエルの毛布を掛け直してあげて) まったく、どんな夢を見ているのやら(笑) (そういいながら、自分もまた毛布にくるまります) |
☆From:ノエル To:ねごと |
そんな・・・ (また何もなかったかのように静かになります) |
☆From:リグ To:スレイ |
ふふ。 ノエル姉ちゃん、どんな夢を見てるのかな? (アトールとノエルの様子を見て、やさしく笑う) ノエル姉ちゃん達、最近変わってきたよね。 二人がこうなれたのも会話と交流があったからなんだよね。 |
☆From:スレイ To:リグ |
そうですね。みんながいい雰囲気でいてくれるから、わたしの人間観察も順調です(笑) それにしても・・・、どんな夢をみているのやら(^^;; |
ほんと、どんな夢を見ているのでしょうね(笑)
☆From:スレイ To:リグ |
蹄の音!?・・・それに狼・・・?(耳ピクピク) 誰か追われているみたいですね、リグ。みんなを起こしましょう。 |
☆From:リグ To:スレイ |
うん! みんなー! 起きてー! |
☆From:スレイ To:ALL |
みんな起きてください、誰かが狼に追いかけられているみたいです! |
☆From:アトール To:独り言 |
(がばっと、起きあがって) ん?今度はリグの声か?・・・お、なんか騒がしいな? |
意識して聞かなくても馬のひずめの音と狼のうなり声は耳に届いてきます。
☆From:ノエル To:スレイ&ALL |
ん・・・・? (リグの叫び声に気づく) 何があったの? (飛び起きる(笑)) |
☆From:リムリィ To:リグさん&スレイさん |
………? (一旦、目を閉じて深呼吸) (目を開いて) ………どうしたの………? |
☆From:フェイ To:リグ&スレイ |
・・・・・・・ んー(--) ・・・・・なんじゃ、騒々しいのう |
皆が起き出してくる間にも馬と狼はすごい勢いで近づいてきている様です。
おそらく間もなく野営地の脇へとさしかかるはずです。
☆From:スレイ To:ALL |
誰かが狼に追いかけられているみたいです。ブラードの方角からですね。 あと1,2分もしないうちにこのあたりに来ると思いますから、武器などを準備 して 下さい。 で、わたし達はどうします? |
☆From:リムリィ To:スレイさん |
(メイスを片手に立ち上がる) こんなところで………人が………? ………っ! た、助けなくちゃ!でも、ここを離れるわけにもいかないし。 あ、でもこっちに向かってるなら、追い払う準備をしておかないと! |
☆From:アトール To:all |
馬の蹄の音と狼らしき声しかわからないからどうしようもないな。 もしかしたら、誰かが狼を馬で追い回してるかもしれないし(^^;) こんな時こそ、狼を脅かして追っ払う魔法とか無いのか? 狼の前で火を出すとか、音を出すとか? |
う〜むいろいろやりようはあるとはおもいますが(^^;;
何にせよ相手が見えないと魔法は使えませんからねぇ(^^;
☆From:リグ To:all |
みんな、落ち着こう! 慌てず武器と装備の確認をして迎え撃とう。 |
☆From:アトール To:リグ |
おいおい、リグこそ落ち着けよ(笑) 台詞が棒読みだぞ(笑) |
☆From:リグ To:アトール |
・・・・・・(赤面) あはは、わたしも慌てちゃった。 てへっ。 |
☆From:スレイ To:ALL |
ごくり・・・ (うーん、冒険者らしくなってきましたねぇ・・・。山賊でも出てくるのでしょ うか) |
1日目の狼の遠吠えの時よりも緊張感が出てきましたね。
☆From:ノエル To:ALL |
このまま私たちに気がつかないで走りすぎていってくれればいいけど。 人が襲われてるなら助けないとね・・・ (とりあえず、弓を使える状態に構えます) |
☆From:アトール To:all |
とりあえず、親父を奥に下げて、狼が馬車には近づけないよう隊列を
整えようぜ ただ、どうも狼がそんな長距離、長時間追いかけ回すなんて話は聞いた こと無いんだよなぁ。 俺は詳しくないから解らないけど、魔法とかで動物を操ったりでもしな いと、そんなに走り回れないと思うんだけど・・・。 |
☆From:フェイ To:ALL |
わ、わかった。とりあえず儂は馬車のところだな |
フェイはあたふたと馬車のところへと移動します。
☆From:スレイ To:ALL |
わたしは後方支援しますね。 ノエル、わたしが惜しみもなく魔法を使うので、隣で精神を負担してくれません か? 確か、そういう呪文があったはずですよね。 |
☆From:ノエル To:スレイ |
あるにはあるけど・・・他の人が怪我したら治してあげなくちゃならないし、あまり 負担してあげられないと思うわよ。 |
☆From:リムリィ To:スレイさん |
(周囲に視線を巡らせながら前に出る) 魔法は控えめに使った方がいいかもしれませんよ。 ………まだ、何がいるか分からない……… |
☆From:スレイ To:ノエル&リムリィ |
わかりました、少し控えめに使います。まだ何が出てくるかわかりませんからね… |
蹄の音はどんどんと近づき、やがて彼らの脇の間道を一頭の馬が疾駆していきます。
馬上には中年のおっさんが1人必死に馬を駆っています。
どうやら狼は馬の少し後を追っているようです。
おっさんは見た目貧相な男で、着ているものをみるとなにやら山賊か盗賊の類にも見えますし、無頼漢の様にも見えます。
☆From:スレイ To:おぢさん |
おじさん、どうしたんですかっ!? |
と、そのおっさんは彼らの脇をすり抜けざま、パーティーの方へめがけ手に持っていた革袋を投げつけて来ます。
革袋は地面へと叩きつけられて破れ、どろりとした液体が地面へと広がります。
冒険者の面々はすぐに革袋から出てきた液体に目を向けます。
どうやら毒物の類ではなく何らかの動物の血であるようです。
☆From:リグ To:all |
何・・・?あれ・・・。 |
馬はそのまま間道をオランへと走り抜け数瞬の間をおいて・・・・・数匹の獣が破れた革袋めがけて飛びかかってきます。
ノエル、アトール、リムリィ、スレイはもちろん知っていました・・・・狼さんで(^^;
狼さんは極度の興奮状態に陥っているらしく、我先にと革袋をその牙により引き裂いていきます。
このままなし崩しに戦闘へと入ります(^^;
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