SW-PBM Scenario #88 目次

黒いローブの男


クロード家 食堂

調査9日目。クロード家に2泊もしてしまった(^^;。
イザベルは昨日1日ぐっすり休み、今日は学院に行っている。
冒険者達はソニアが怪しいと思い、彼女に張り付いていようとするのだが―――
―――肝心のソニアの姿が見えない。
女中頭に彼女の居場所を聞いてみることにする。
■ランス To:クルニエ
あのー・・、ソニアはんは?

■クルニエ To:ALL
ソニアですか?まだ来ていないようなんです。
こんな事初めてなんですけれど・・・。無断欠勤にしても遅刻にしても。
彼女、最近元気が無いようだったし、私も心配ではあるんですが・・・仕事もありますし、手が空いたときにでも様子を見に行ってみるつもりです。

クルニエも少し困った様子だ。
■クルニエ To:ALL
彼女に何か御用でしたか?
なんなら私がうけたまわりますが・・・。

■イグレッタ To:クルニエ&ALL
それなら…
あなたはに代わって、私達が様子を見てくるのはどうかしら?
昨日アザを作ってたのが、私も気になる事だし

■アンリ To:イグレッタ
 オレもオレも!!オレも気になるぅ〜!!

■クルニエ To:ALL
そんな、お嬢様の大事なお客様にそんな事頼めませんわ。

■ランス To:クルニエ
クルニェはんも忙しいでっしゃろ?
あんさんの手を煩わせる事はせぇへんから・・・。

■クルニエ To:ALL
・・・お客様がソニアに用事があるんでしたら・・・お教え出来ます。
ですが、ただ心配で様子を見に行ってくださるだけなら、申し訳無さすぎるので・・・。

■ナミキ To:クルニエ
大事な用事があるのよ。お願いできる?

■クルニエ To:ALL
わかりました。ではお願いします。

■ナミキ To:クルニエ
あと、ちょっといいかしら。
昨日の話の続きで悪いんだけど……。
あなたが見た黒いローブの男についてもうちょっと詳しく教えてくれない?
背格好とか、どんな動きをしていたのかとか、どんな感じで消えたのかとか……。

■クルニエ To:ALL
背格好は・・・一瞬だったので・・・どうだったかしら・・・。
庭から表の方へ行こうと歩き始めたところで、私がいるのに気づいて、消えてしまったような。
それはもう一瞬で消えてしまいました。さきほどまでいたのが幻だったのかと思いましたわ。

■ナミキ To:クルニエ
そのときそいつが口をパクパクしていたとか、手を動かしていたとかは……わからないかな?

■クルニエ To:ALL
口まで見えなかったんですけど、一瞬動きを止めたあと、すっと消えました。

■アンリ To:クルニエ
 すっと・・・?えぇ!?ホントに普通に消えちゃったの!?静止したまんまで?

■クルニエ To:ALL
はい。消えたと言うか・・・姿が見えなくなりました。

■ナミキ To:クルニエ
あ、あと、ピリオーネって人どこにいるか知ってる?
できれば彼女にもお話聞きたいんだけど。

■クルニエ To:ALL
ピリオーネですか?呼んで参りましょう。

■ナミキ To:クルニエ
よろしくね。

すぐに、ピリオーネを連れて戻って来る。
■ピリオーネ To:ALL
何の御用でしょうか(--

まだ機嫌が悪いらしい(^^;しかし側でクルニエが見ているので失礼な事は出来ない。
■ナミキ To:ピリオーネ
まあ、そう怒らないで話きいてもらえる?
あたしたちはささいな情報でも集めなきゃいけない立場なのよ。
決して悪意はないし、すぐ終わるから。

無言。
■ナミキ To:ピリオーネ
で、お嬢様の部屋のことについてなんだけど。
いつも掃除をしているのはあなたとソニアでいいのかしら。
最近あなた方がお嬢様の部屋を掃除しているとき、いつもとなにか変わったことはなかった?
たとえば、花瓶の位置が違ったとか、窓が空いていたとか……ソニアの様子が変だったとか。

■ピリオーネ To:ALL
掃除当番は毎日変ります。
あの日に限って言えば・・・ええと・・・窓は開いていませんでした。
花瓶の位置もいつもと同じだったと思います。
ただ・・・ソニアは掃除を始める前と後では様子がちょっと違ったような気がします。
妙にそわそわしてると言うか・・・。

■アンリ To:ピリオーネ
 お姉ちゃんがお部屋を出た時間ってあるよネ?どれくらいだったと思う?
 あと、二人ともお部屋から出た時間ってありそ〜?

■ピリオーネ To:ALL
私が部屋を出たのは・・せいぜい5分かそこらだと思います。
2人とも部屋を出て行った事は無いと思います。少なくともあの日のお嬢様のお部屋掃除ではありませんでした。
まだ何かありますか(--)?

■ナミキ To:ピリオーネ
ありがとう、もういいわ。
お手間とらせて悪かったわね。

ピリオーネはぺこっと頭を下げると、さっさと仕事に戻って行った。
■イグレッタ To:クルニエ
話は戻るけど、ソニアの家を教えてくれるかしら?

クルニエはピリオーネが質問されている間に簡単な地図を書き上げていた。
それをイグレッタに手渡すと、何度も何度も頭を下げ、冒険者が見えなくなるまで見送った。
ソニアの家

クルニエから教わったソニアの家は、屋敷から歩いて30分ほどの所にあった。
住宅地の外れ・・・建物のすぐ後ろが林になっている。
家は2階建てで、小さくも大きくもなく、いかにも中流階級と言った感じである。
近づいていくと、家の中からはブラウン・シチューの良い匂いが漂ってくる。
■アンリ To:ALL
 あのお姉ちゃん、なんかお家に問題ありそうだったからナ〜・・・。
 オレ、一応裏に回ってみたい!!いい〜?ダメぇ〜?

■ランス To:アンリ
 ん、まぁええけど。わいは正面からいってみるわ・・

家に近づくとアンリとランスは家の裏手に人の気配を感じた。
■ランス
 ・・・?今、裏の方に何かおったような・・

アンリがこっそり裏手に回って見てみると・・・、
そこにはローブの男が一人、家の中を小窓から覗いていた!
男もアンリに気づき、逃げようとする。
顔は浅黒くなく、ハンサムでも無いので(をぃ)、ガレリアが薬を買った方ではなさそうだ。
■アンリ To:ALL
あぁ〜!!みょ〜なおっちゃんがいるぅ〜!!!

大声で叫ぶと同時にローブの男を追いかけ始める。
■ローブの男
くそっ、もうちょっとなのに、なんで邪魔が・・・

とか言いつつ、林へ全力疾走。
■アンリ To:ローブの男
 モグリン、待てぇ〜!!

■ランス To:アンリ
なんやてぇ〜!?

■ナミキ To:ALL
!!……なんてグッドダイミング!!

■イグレッタ To:アンリ

アンリの声を聞いた瞬間、イグレッタは裏手へ向かって走り出した。
ランスも一緒になってローブの男を追い掛ける。
ナミキも同。
ローブの男を追いかけアンリ、ランス、イグレッタの3人が林へ走っていくと、林からもう一人の男が出てきた。
■浅黒い肌のローブ男 To:ジャミロ
どうした?何があった―――
あっ、またあいつらか・・・。
ジャミロ、こっちだ早く!

アンリ達を見つけると、浅黒い肌の男は呪文の詠唱を始めた。
そのシルエットにナミキは見覚えがあった。あばら家から走り去ったアイツだ。



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