SW-PBM Scenario #88 目次

救いの手?(後編)


銀の網亭 個室

イザベルを解毒する為に精神力を使い果たしたヴィトリスは、気を失い、倒れてしまう―――
■ランス To:ヴィトリス
 あ!!、おいおい!?

■アンリ To:ヴィトリス
 グッバイ、ヴィト・・・君のことは忘れないヨ・・・。

■レイン To:ヴィトリス
 っと。

―――床に激突する前に、レインがその体を支えた。
■イグレッタ To:ヴィトリス&ALL
何…ごと?(身代わりになるような祈りだったかしら?)

一歩退く。
■ナミキ To:イグレッタ
呪い(違)の成功率をあげるためにはかなり精神力を使うのよ。
ヴィトはつかれすぎて倒れちゃったのね。
命がけでその娘を救ったのよ、彼は。美談ねぇ〜。
てなわけで、イグレッタ。あなた一応プリーストでしょ?
ヴィトに精神力わけてやって頂戴。
なんてったっけ、ほら。あの、精神力を人に渡すお祈り。

■イグレッタ To:ALL
確かにそんな祈りがあるのは知ってるけど…
成功するか判らないわよ

と言いながらも祈り始めヴィトリスの胸辺りにそっと触れた
■イグレッタ
(なんだか、思ったより疲れるわね)

イグレッタの祈りが通じ、ヴィトリスは目を覚ました。
■レイン To:イザベル
 飲める?

レインが差し出した水を受け取り、イザベルは口をつける。
一口・・・二口・・・。
最初は舐めるようにしていたが、徐々に飲むスピードがあがって行く。やはり喉は渇いていたのか、すぐに飲み干してしまった。
■イザベル To:レイン
ありがとう・・・。

どうやら助かった事を実感。人に礼を言うのは久々かもしれない(^^;
■ランス To:イザベル
 その様子やと、元気になったみたいやな。よかった・・・(^^)

ほっと一息。
■レイン To:イザベル
 何か胃に優しそうなもの貰ってくる。
 庶民の味だけど、学院の学食よりは美味しいよ。
 その間にみんなに自己紹介と、薬が無くなった件の説明でもしといてくんない?

■イザベル To:レイン
えっ?

説明って―――そう言おうとしたが、レインは部屋を出て行ってしまった。
唯一名前を知っている人間が出て行ってしまって、ちょっと心細くなる。
■イザベル To:ヴィトリス
・・・さっきのは神聖魔法かしら?
助けてくれてありがとう。あなたはもう大丈夫なの?

とりあえず一番優しそう(に見える)人に声をかけてみた(笑)。
■ヴィトリス To:イザベル
とりあえず大事がなくて何よりです。が、今後気をつけて下さいね。
僕の方もたぶん大丈夫だと思います。
で、えと、とりあえず自己紹介、、ですかね。
ヴィトリスです。どうぞよろしく。

■ランス To:イザベル
 わいはランス。この集団のリーダーや。
 よろしゅう頼むわ

やさしく微笑んだ(つもり)
■アンリ To:イザベル
 んっと・・・オレはアンリっていうんだ☆よろしくネ、ヒメサマ!!

■ナミキ To:イザベル
可憐な呪い師、ナミキよ。なおってよかったわね。

■アンリ To:ナミキ
 まぁた、善良な一般市民を騙してるヨ・・・

■イグレッタ To:イザベル
イグレッタ・マロックよ

■イザベル To:ALL
(・・・やっぱり名乗らなきゃいけなさそうね、ああ・・・)
・・・イザベルです。
レイン・・・さんから聞いたけれど、あなた達は薬を探しているのよね?
申し訳ないけれど・・・私ももうどこにあるのかわからないわ。

■アンリ To:イザベル
 ・・・ってことは、ヒメサマも薬を盗まれちゃってるってコト〜?
 えぇ〜!!どこあるんだよぉ〜!!

■イザベル To:ALL
・・・盗まれる前は私の部屋の花瓶―――空のね―――の中に瓶ごと隠してたの。あれを盗めるとしたら・・・考えたくないけど・・・屋敷の者の誰かかしら。

■ヴィトリス To:イザベル
誰かって・・・屋敷の人ってのも沢山いるんでしょうし・・・

ため息
■イザベル To:ALL
・・・ところで、レインはまだなのかしら・・・。

レインが心配・・・と言うより、お腹がすいたのかも(笑)
■レイン To:ALL
 お待たせ。スープでいい?

やっとレインが戻ってくる。イザベルの分だけでなく、全員の分を頼んでたようだ。
イザベルはがっついて見られないように、つとめて落ち着いてスープをすすった。
■イザベル To:ALL
・・・おいしい。
こんな美味しいスープははじめてだわ・・・。

一さじすくって飲むたびに元気が出てくるようだ。
■アンリ To:イザベル
 うん!!おやぢさんの料理は美味いんだヨ〜♪
 つーか、ヒメサマ・・・意外と食生活寂しかったりするの?

聞こえていないのか、それともワザとか・・・
イザベルは応えない。
ま、腹がへりゃ何でも美味しいだろう(笑)。
(いや、実際にここのは結構美味しいとは思うんだけどね(根拠無し))
■ナミキ To:イザベル
心当たりはないの?
あなたの部屋によく部屋に入る人とか。
その薬に興味をもっていた人とか。
とりあえず、屋敷内でその薬の存在をしっていたヤツを調べるべきね。

■イザベル To:ALL
私の部屋に入っておかしくないのは女中ぐらいね。
もちろんお父様やお母様も入ろうと思えば入れるけど・・・あの人達が私の部屋を訪れるのはめったにないから・・・。
薬の存在はもちろん誰にも言ってはいないし、飲んでいるところも誰にも見られていないと思うわ。

あっ、でも―――

何かを思い出し、ハッとした表情になる。
■イザベル To:ALL
本当につい最近なんだけれど、部屋で一人でいる時、誰かに見られているような・・感じがした時があったわね。
でも窓を開けて確認しても、誰も見つからないから気のせいかと思ってたんだけど。

■アンリ To:イザベル
 透明になれるストーカーが現れた!!とかだったりして☆
 とーめーってことはナミキのお姉ちゃん系のヒトの専売特許ダネ!!

■イグレッタ To:イザベル
最近、なりたての女中はいるの?

■イザベル To:ALL
・・・いえ、女中は6人いるんだけど、皆1年以上は勤めてるわ。

■イグレッタ To:イザベル
黒のローブを着た男に覚えは?細身で色黒で割と顔の良い男らしいけど

■イザベル To:ALL
ローブ・・・。
ああ、そんなのを見たわ。あれは何日前だったかしら。王城の近くの洋服店で買い物をして、出てきたら通りでそんな男を見かけたわね。
(で、ガレリアになんか売ってたみたいだったんだけど・・・、今思えばあれがやせ薬だったのかしら)

ガレリアが薬を買った現場に出くわしてたらしい。
■イグレッタ To:イザベル
男はどんな様子に見えた?

■イザベル To:ALL
普通の小汚い物売りにしか見えなかったわ。
関わり合いになりたくない人種ですもの、よくは見ていないわ。

■レイン To:イザベル
 女中の中に、ものすごく逼迫してダイエットしたがってる人とかいない?

■イザベル To:ALL
ひっぱく・・はしてなさそうだけど、「痩せたい」が口癖の女中ならいるわよ。

■イグレッタ To:イザベル
ガレリア・ルーデンスが死ぬのを願ったり、得したりする人に心当たりは?

ガレリアの名前を出されると、ちょっとイザベルは体を強張らせる。
■イザベル To:ALL
いないと思うけれど。

下を向いてぽそっとつぶやく。イジメてたのがバレてるかと思うとバツが悪い(^^;
■アンリ To:イザベル
 ヒメサマは別に得しないの?

■イザベル To:アンリ
失礼ね!死ねば良いなんて思った事はないわっ。

アンリの発言に怒る(^^;
■イザベル To:ALL
あの・・・まだお話は続くのかしら?
そろそろ屋敷に戻らないと、心配されちゃうわ。

いつの間にかスープ皿は空だ。
イザベルの顔色もいくらか良くなったようだ。
■イザベル To:ALL
あなた方には(命を助けてもらった)お礼をしなくちゃね。
屋敷に来ていただこうかしら。

■ランス To:イザベル
んじゃ、お邪魔させてもらいまっさ。

リーダーの一言で屋敷へ行くことが決まった。
馬車2台で屋敷へ。(もちろん代金はイザベルがポケットマネーで支払った)



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