SW-PBM Scenario #88 目次

ガレリアの話(後編)


銀の網亭

■イグレッタ To:ガレリア
ローブの男の顔を見た?

■ガレリア To:イグレッタ
見たわ。色が黒かったけど、割とハンサムな人だったかな。

思いだしてポッ(笑)
■ナミキ To:ガレリア
ハンサムねぇ……(なぜかランスをちらっと見る)。

■ランス

困惑しながらも少し照れたりして。
■ナミキ
フゥ……┓(´_`)┏

■アンリ To:ランス
ランス、ダメダメだ♪ナミキのお姉ちゃんがあ〜んな表情する時に誉めてるワケないじゃん☆

■ランス To:アンリ
べ、別にそーいう訳ぢゃ・・

■イグレッタ To:ガレリア
髪の色や長さは?目の色や大きさは?

■ガレリア To:イグレッタ
髪の長さなんて・・・ローブでわからなかったけど、目の色は暗かった気がします。
大きさは普通・・・かしら。

なにせもう一週間も前の事である。ガレリアは小首をかしげながら思い出そうと努めるが、言葉に力が無い。
■アンリ To:ガレリア
 目印にも何にもなんないネ・・・つーか、全然特徴ないじゃん!!それじゃ!!

■イグレッタ To:ガレリア
王城付近の通りで、どういう風に話しを持って来たの?

■ガレリア To:イグレッタ
・・・あの日、ドレスの注文をしにお店に出かけたの。そこでイザベル・・・えっと、級友にばったり出会ってしまって、その・・・体型の事で色々と馬鹿にされたのね。
悔しくって泣きながら店を出てきたら、あの男が声をかけてきたの。
「お嬢さん、もっとキレイになりたくないですか?」
たしかそんな風に言ってたと思う。怪しいとは思ったけれど、薬は500ガメルだと言うし、あまり期待もしてなかったけれど買ってしまったの。

500ガメルはガレリアにとって、はした金らしい(^^;
■ナミキ To:ガレリア
……金持ちめ。
う〜ん、でも偶然にしてはタイミングよすぎるわ。
そのイザベルって子もグルの可能性が考えられるわね。
で、その後その男との接触はないの?

■ガレリア To:ナミキ
無いです・・・。

■ナミキ To:ガレリア
そう……。

■ランス To:ナミキ
グルっていうよりは、単純に利用されてただけやと思うな。
それで薬を売る口実を作って金を儲けてるんちゃうかな?

■ナミキ To:ランス
ん〜……そういう可能性もあるか。

■イグレッタ To:ランス&All
金儲け?なんか儲けよりも、損してる気がするわね
わざと多く薬を飲ませようとしたり、割に合わない値段で売ったり
子供に売るのも損するようなものだわ

■ナミキ To:ALL
ん〜確かにね。金儲けするんだったらもうちょっと高値つけてもよさそうだし。
効果のすぐでる痩せ薬なんて、女ならいくら出しても買うわよ、きっと。
それよりも……(ちょっと考え込む)。

■イグレッタ To:ナミキ
(それよりも?)

視線で問い掛ける。
■ナミキ To:イグレッタ
(とりあえず進めてて)

イグレッタに軽く手で合図したあとまた考え込む。
■イグレッタ To:ガレリア
男はまっすぐあなたによって来た?

■ガレリア To:イグレッタ
ええと・・・。
どうだったか覚えてません。
でも、私の顔・・・いえ、姿かしら?―――を見て
”見つけた”って顔をしてたような気がする。
きっと、ふ、太ってる人を探してたんだわ・・・。

また、うるうる。
■アンリ To:ガレリア
 ターゲット発見!!って感じだったんだネ、きっと♪
 でも、お姉ちゃんだけを狙ったのか、お姉ちゃんの言う通り太っている人を狙ったのかどっちなんだろ?
 だって、お姉ちゃんだけなら薬盗んじゃったら意味無いじゃん!!

■イグレッタ To:ガレリア
他に男の特徴とか思い出さない?
感でいいんだけれど、何か気がつかなかった?

■ガレリア To:イグレッタ
・・・ローブの上からですけど、痩せてる感じがしました。
あと、物売りっぽくなかったような・・・。
媚びる感じがないと言うか・・・。

■イグレッタ To:ガレリア
何か変ね
男は逢えばすぐ分かる?
以前どこかで逢った事はないの?

■ガレリア To:イグレッタ
無いです。
また逢えば多分わかると思います。
ああ、でも・・・ローブを脱がれたらやっぱりわからないかも・・・。

■アンリ To:ALL
 でもサ!!痩せてて、色黒なんてまるでダークエルフみたいじゃない!?
 ローブかぶっちゃえば耳が尖っているかなんてわかんないし!!
 もし、そうなら・・・オレ、ダークエルフと初対面だよ☆

■イグレッタ To:ガレリア
イザベルってどんな娘?
何時もいろいろ言って来るの?

■ナミキ To:ガレリア
うん、あたしもそのイザベルて娘が気になるの。
あんたその娘にうらみかうようなことしてない?

■ガレリア To:イグレッタ、ナミキ
イザベルに恨みを買うような事なんて何もしてない!
私、何もしてないのに―――

太ってるだけで、醜いだとか、のろまだとか、臭いだとか、頭が悪そうだとか―――い、色々言ってきて!
じ、じ、自分はちょっとキレイで痩せてるからって―――ひ、人を人とも思わない態度で―――

どうやら恨んでるのはイザベルよりガレリアの方かもしれない(^^;
真っ赤になって怒りをあらわにする。
■イグレッタ To:ガレリア
逢う度に何か言って来るなんて、あなたに関心あるのかしら?
(よく子供は好きな子をいじめるって言うし……
先生や両親に相談した?

■ガレリア To:イグレッタ
してないわ。
してもどうにもならないもの・・・。

■イグレッタ To:ガレリア
あきらめるわけね…

■ガレリア To:イグレッタ
・・・イザベルの家の方がうちより家柄も上なの。
お父様やお母様に話しても苦しめるだけだわ。
いいの・・・。私が痩せればもうデブとは言われないはずだから・・・。

ぼそぼそと自分に言い聞かせるように話す。
■イグレッタ To:ガレリア
あなたの体調が悪くなって、得する人はいるの?

■ガレリア To:イグレッタ
・・・いないと思うわ。
イザベルとその取り巻きは喜ぶかもしれないけど、それだけ。得だなんて・・・。

■ナミキ To:ガレリア
わからないわよ。
あなたの知らないところでなにかあるのかも。
それはそうと、あなた好きな男の子とかいる?
もしくは、あなたと仲がいい男の子とか。

■ガレリア To:ナミキ
私、太ってて自信が無かったから、恋だとかそんなのは・・・。
もちろん仲のよい男子なんてのもいないわ・・・。

でも、今のガレリアならもうちょっと自信を持っても良さそうなものである。
■イグレッタ To:ガレリア
身近に薬を使っている事を知っている…気がつきそうな人はいる?
私達以外よ

うんざりしてるのか、注意は忘れない(笑)
■ガレリア To:イグレッタ
私が急に痩せたことは、クラスメイトなら皆知ってるわ。
先生もね。
ダイエット薬の事までは・・・どうかわからないけど。

■イグレッタ To:ガレリア
薬は何処にしまっていたの?
持ち出しやすい場所?鍵とかはかけてた?何時頃まであったか判る?

■ガレリア To:イグレッタ
隠してたのは学院のロッカーよ。
昨日の夕方、つまり私が学院を出るまではあったんだけど、今朝、授業が始まる前に確認したら無くなってたの。
もちろん鍵はかけてたんだけど、壊されて・・・。

■アンリ To:ガレリア&ALL
 うに?壊されてたの〜?
 んじゃ、もぐりちゃんじゃなくてその何とかっていうお姉ちゃんが盗んだのカナ・・・?もぐりちゃんなら開けられそうだもんねぇ?
 しかも、学院だって言うし・・・あれ?学院ってそんなに人の出入り、自由なの?

■ガレリア To:アンリ
・・・受付を済ませれば、割と誰でも入れはすると思うんですが・・・
だって、まさかあんなに痩せててキレイなイザベルがそんな事するとは思えないし・・・。

■イグレッタ To:ガレリア
ニセ説明書も一緒に盗んだのかしら?
説明書通りに飲んだら命が危ないわ

■ガレリア To:イグレッタ
あれが偽物とは思っていなかったので、羊皮紙は瓶の中に入れたままでした。
おそらく一緒に・・・。

■イグレッタ To:ガレリア
イザベルについて詳しく聞かせて

ガレリアはイザベルについて、自分の知っている事を全て話した。
それこそお屋敷の場所や大きさ、顔の特徴からスタイル、洋服の趣味や小遣いの額、取り巻きの連中から、これまでの数々のイジメなど、えんえんと・・・。
■ガレリア To:ALL
あっ、いつの間にかこんな時間。
・・・午後の授業出れなかったわ・・・。
もう屋敷に戻らないと。心配してるわ、きっと。

席を立ち上がり個室を出て行こうとする。
■イグレッタ To:ガレリア
ローブの男が近づいてきたり
何か気がついたら、また話してちょうだい

■アンリ To:ガレリア
 なんかあったらお姉ちゃんのお屋敷に行ってもいい?
 それとも、学院の前で待ち伏せしといた方がいいの〜?

■イグレッタ To:ガレリア
もしかしたら、学校の誰かが、あなたの事を見ていて、薬を盗んだ可能性もあるんじゃないかしら。
注意深く、周りを見ていて、おかしいと思ったら、私達を見付けて連絡して
危険かも知れないから、けして一人で動いては駄目よ

■ガレリア To:イグレッタ、ALL
・・・イザベルはもしかしたら薬の事に勘付いていたかも・・・。
私が痩せ始めたことに一番最初に気づいたのは彼女だったし・・・。

おかしな事があったら、あなた方に連絡するようにしますから、どうか薬を取り戻して下さい・お願いします。

深々とお辞儀をすると、ガレリアは屋敷へ帰っていった。



連絡先:かなめ
E-mail: kaname@yk.netlaputa.ne.jp