SW-PBM Scenario #88 | 目次 |
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ルーデンス家 |
調査4日目。アンリは1人ガレリア・ルーデンスを見張る事になった。
朝早くからルーデンス家の近くで待っていると、昨日とほぼ同じ時刻にガレリアが出てきた。
ガレリアは門を出ると、キョロキョロと周囲を見まわしたが、アンリの存在には気付かなかったようだ。そのまま三角塔へ歩いていく。
アンリはそっと気付かれないように後をつけていった。
■アンリ |
うに〜・・・やっぱ、普通だよねぇ・・・あんなにすぐに痩せるんだ。 これはナミキのお姉ちゃん、キープしといた方がいいんじゃないのカナ〜♪ って、違った違った☆おっかけをするんだった〜♪ 昨日と同じならこのまま三角塔にGo!!なのかなぁ〜? ちょっと、面白くないナ〜・・・。 |
三角塔 |
三角塔の入り口でまた、ガレリアは振りかえる。よほど、昨日の事がこたえたのだろう(^^;
幸いなことにここでもアンリは見つからずに済んだ。ガレリアは何かしっくりいかない様子ではあったが、そのまま教室に入っていった。
■アンリ |
イェイ!!まだ、見つかってない〜♪ でも、あのお姉ちゃんめちゃくちゃ不審そうな顔してたナ〜・・・イグ達、そんなにめちゃくちゃやってたのカナ・・・? まぁ、いいけれどネ・・・この後、次に出てくるまでオレ暇だなぁ〜・・・つまんないの。 この塔の中でわけわからん本を読みながらあのお姉ちゃんは過ごしてるんだ・・・オレはそんな目にあわないで済んで良かった〜♪グララン最高!! |
数時間後・・・正午を告げる鐘が響き渡ると、続々と人々が三角塔から出てきた。おそらく昼食でも取りに行くのだろう。
アンリが入り口付近を見ていると、ガレリアも出てきた。ガレリアはまたキョロキョロと落ち着きが無い。―――と、そこで目があってしまった。
■ガレリア To:誰? |
(朝から気になってた視線って・・・この人?) |
ガレリアはじーっとアンリを凝視している。アンリの方もとりあえず目が合ったのでじぃ〜っと見つめ返してみる。
■ガレリア To:変な人 |
(はっ!こんな事をしてる場合じゃなかったわ、早く―――) |
アンリから視線をそらすと、急ぎ足で通りの方へと立ち去った。
■アンリ |
うに!!行っちゃうじゃん!! 追いかけないと、おっかけは始まらないし終わらないのだ〜♪ |
わけのわからないことを言いながらガレリアを追いかけて走っていく。
銀の網亭 |
なんと、ガレリアを追い掛けていくと、銀の網亭についてしまった。
見なれた看板、見なれた店構え、見なれたおやじ―――間違い無い。
■ガレリア To:店の主 |
すみません、こちらに”イグレッタ”さんと言う方はいらっしゃいますか? |
おやじは珍客にびっくりしている。
ここは冒険者の店である。お嬢様が何の用だろう?と首をかしげながら応対する。
■おやじ To:お嬢さん |
イグレッタと言うのは・・・ |
■ガレリア To:店の主 |
背が高くて、美人だけど怖そうな、冒険者さんのことです。 こちらに来れば会えると伺いました。 |
やはり、第一印象は”怖い人”だったらしい。
■おやじ To:ガレリア |
(勘違いじゃなかったか。あのイグレッタらしいな(^^;このお嬢ちゃんとどういう関係だ?) ああ、逢えるさ。夜になれば食事をしに戻ってくるよ。今はあいにくといないんだ。仕事に出てるんだな。 伝言があるなら、伝えようか?お嬢ちゃんの名前を教えてくれれば――― |
■アンリ To:おやぢさん |
いぇい!!ちょっと、ただいまぁ〜♪ |
■アンリ To:ガレリア |
あり?お姉ちゃん、イグの知り合い〜? (あ、昨日おしゃべりしたらしいから当然か♪) なんかあったの?オレ、イグなら知ってるヨ☆よじ登って怒られた事とか色々あるもん♪ |
■ガレリア To:小さな冒険者さん |
あなた!朝から私のことつけていませんでしたか?! イグレッタさんに個人的に用があるわけじゃないんです、あなたも彼女のお仲間なんでしょう? あなた達全員に用があるの。 |
ここで、ガレリアは知らず知らずのうちに大声を出していた事に気がついた。再び声をひそめて―――
■ガレリア To:小さな冒険者さん |
盗んだもの、返して下さい。 |
■アンリ To:ガレリア |
・・・盗んだもの〜?オレ、なんも盗んだ覚えないけどなぁ・・・? まだ、無意識に盗んで気づかないってくらいボケてはいないハズだし・・・でも、イグ達は盗んだりはしないと思うし・・・盗みはオレの専売特許だしネ☆ あれ?ってことは、お姉ちゃんの盗まれたものってお薬なの?ま、そうじゃなかったらオレ達だとは思わないもんネ。 でも、オレ達盗んだ覚えないよ?オレが知らないだけかもしんないけど・・・イグ達、ちょっと出かけてるから一緒に待とうよ♪ 帰ってきたら知らないかどうか聞いてみるからサ!! |
■ガレリア To:小さな冒険者さん |
そんな・・・あなた達の他に誰が盗むって言うの? こんな所で待ってなんかられないわ。急いで探さなきゃ。あれがないと私――― |
慌てて出て行こうとする(^^;
■アンリ To:ガレリア |
えっ!!待ってよ!! 盗まれたものを探すのはオレの方が得意だよ!! だって、元を正すとお姉ちゃんの持ってたお薬も盗まれた物なんだもん♪ でも、お姉ちゃんが持っているってすぐにわかったでしょ?だから、オレ達と一緒の方が絶対にすぐに見つかるって!! だから、ちょっと待って!! |
ガレリアにぴたっとくっついて必死で止める。
■ガレリア To:小さな冒険者さん |
ちょ、ちょっと!御放し下さい(><)!! |
■アンリ To:ガレリア |
ヤだプ〜♪だって、放したらお姉ちゃんどっか行っちゃうじゃん!! |
■おやじ To:アンリ |
おいおい(^^; |
おやじ、一応つっこんで見たものの、どうやら丸く落ちつきそうだと見て、再び作業に戻る(無責任)。
■アンリ To:ガレリア |
つーかさ、ちょっと気になっていることがあるんだけどいい? お姉ちゃん、あのお薬をいくらで買ったの? それが高値なら売ったおっちゃん達が盗んでまた売りなおす可能性もあると思うんだ・・・覚えてる? |
■ガレリア To:小さな冒険者さん |
500ガメルです。私はちゃんとお金を払って買ったんですもの。あなた達にとやかく言われる事は――― ・・・ あなた、お名前は? |
ガレリアはまだ名前を聞いてない事に気がついた。
■アンリ To:ガレリア |
あれ?言ってなかったっけ? オレの名前はアンリだよ〜♪お姉ちゃんは・・・が、が・・・ガレリアだよね!! 覚えてたよ!!オレって偉いじゃん!!・・・って、違った違った☆ 別にお姉ちゃんが買ったのがどうこうってわけじゃなくて、オレにとって大事なのは中身がどれくらい残っているかなんだよネ・・・ (それがわかればお姉ちゃんがどれだけ飲んだかもわかるし♪) それに、どうせアレはそのうち普通に売られるしネ・・・アレは試作品だから命の危険があるらしいから回収しないといけないんだけれど〜♪ |
■ガレリア To:アンリ |
アンリさん、とにかく私じっと待ってなどいられないのです。 放して下さらないなら――― |
ぐぐぐっとガレリアはアンリに抱きつかれたまま、入り口へ前進しはじめた。
■アンリ |
うにぃ〜!!誘拐される〜!!なんて、怪力なお姉ちゃんなんだ〜!! |
あともうちょっとで扉に手が届く―――そう思った瞬間、扉は向こうから近づいてきた。
入ってきた客がいたのだ。
■ガレリア To:入ってきた人 |
あっ! |
■アンリ To:入ってきた人 |
うに!!ナイスタイミング☆ |
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