SW-PBM Scenario #88 | 目次 |
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マーファ神殿 |
スカルノ邸を出た後、ヴィトリスは1人マーファ神殿に向かった。薬を飲んで具合が悪くなった人が、神殿に運ばれていないか確かめるためだ。
神殿は主に本殿、礼拝堂、修道院の3つの建物から成り立っており、礼拝堂は一般市民が自由に立ち入り、礼拝が出来るようになっている。
ヴィトリスはとりあえず礼拝堂を覗いてみた。数人の信者と、女神官がいる。
■ヴィトリス To:マーファ様 |
(相変わらず綺麗ですね〜。 とりあえず頑張ってみますのでどうぞ陰ながらお守り下さい。) |
とりあえずマーファ様にお祈り。その後、女神官に近づき
■ヴィトリス To:女神官 |
どうもこんにちは。 ちょっと教えて頂きたいことがあるのですけど… |
■女神官 To:ヴィトリス |
こんにちわ(^^)。 ヴィトリス・・・さんですね? よくマーファ様にお祈りしている姿を見かけていますよ。 私の名前はナターシャ。まだ神官としては半人前ですけれど、私でわかることでしたら、喜んで力になりましょう。 |
■ヴィトリス To:ナターシャ |
ありがとうございます。 じゃ、早速でなんなんですけど…ここ最近、こちらの方へ食事を取らなくなって体調を崩されたような方は来られてないか教えて頂きたいのですが? |
■ナターシャ To:ヴィトリス |
食事を取らなくなって・・・と言うのは、”断食”の修行でもして体調を崩された―――そういう事でしょうか? 幸いな事にそういう方は来られていませんね。 |
多少、誤解があるような気もするが、まぁいい(^^;
■ヴィトリス To:ナターシャ |
それとついでに、ここよりその…お金持ちそ〜な人がいかれる医院をご存知でしたら何軒か紹介ねがえないですか? |
これを聞くと、ナターシャは寂しそうな顔をした。
■ナターシャ To:ヴィトリス |
・・・医者の良し悪しを診察料ではかろうと言うのですか? ここでも医療は行えます。マーファ様は金持ちでも貧乏人でも等しく救って下さるでしょう。 |
■ヴィトリス To:ナターシャ |
あう、そういう訳じゃなくって、その、聞き方が悪かったですね。 え〜と、ちょっと使用方法を誤ると危なそ〜な薬が出回ってるやらいないやら… で、これがちょっと高級そうな薬なもんでどちらかというとお金持ちのいかれる医院の方も当ってみたいなっと。 ということなんですけど、ご存知ないです? |
■ナターシャ To:ヴィトリス |
あ・・・そういう事でしたか。 すみません、私ったら・・・(赤面)。 |
勘違いして怒った自分を恥じると、医者について思い出そうとする。
右手の人差し指を唇に当てるのが、彼女の癖らしい。
ややあって・・・。
■ナターシャ To:ヴィトリス |
・・・私の個人的なお友達でファレンさんと言う方がいるのですが、この方はスラム街で主に貧しい方を相手に医療を行っています。 そのファレンさんは、賢者の学院でハーゲンさんと言う方に医療を教わったと言っていましたわ。ハーゲンさんも診療所をお持ちだそうです。 ただ、そこにお金持ちの方が多く行かれるのかは・・・私は存じておりません。 私が知っているのはこれくらいです。お役に立てましたでしょうか? |
少し不安そうにヴィトリスの顔を覗きこむ。
■ヴィトリス To:ナターシャ |
どうも大変参考になりました。 フェレンさんにハーゲンさんですね。早速、訪ねてみたいと思いますのでハーゲンさんの診療所の方も場所が分かると助かるんですが。 |
■ナターシャ To:ヴィトリス |
あ、いいえ。 ファレンです。(私の発音がひどかったのかしら) ハーゲンさんの住所は少しお待ち下さいね。 |
■ヴィトリス To:ナターシャ |
ファレンさんですね。すいません。よろしくお願いします。 |
ヴィトリスを礼拝堂に残し、ナターシャは礼拝堂の横にある社務所に入って行った。しばらくすると、笑顔で戻ってくる。どうやら探し物が見つかったらしい。手には1枚の羊皮紙が握られていた。
■ナターシャ To:ヴィトリス |
こちらをお持ち下さい。 ファレンさんには悪いですけれど、私には不要のものですから・・・。 |
■ヴィトリス To:ナターシャ |
どうもありがとうございました。 んでは、今日はこれで失礼しますが、そういうことなんで食事を取らなくて体調崩された様な方がこちらに来られましたら、銀の網亭まで連絡頂きたいのですが? |
■ナターシャ To:ヴィトリス |
わかりました。 御連絡致しましょう。 危険な薬が一刻も早く見つかる事を祈っています。 マーファ様のご加護があらんことを――― |
ヴィトリスが神殿を後にすると、早速ナターシャはマーファ像にお祈りを捧げた。
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