沈黙の歌姫

登場!たかび〜な古代の歌姫現わる

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「歌姫の宮殿」内ホール・ステージ付近

結局歌姫が現われるまで遺跡内にしばらく留まることにした冒険者達。
ただ松明のはぜる音の他は何も聞こえず、時間だけがいつもよりゆっくりと過ぎていくように感じられた。
■ コリューン To:ALL
・・・静かだねぇ・・・眠くなっちゃうにゃ・・

■ アルフレッド To:コリューン&ALL
歌姫もこの劇場も、500年間ずっとこうして次の来場者が来るのを待ってたのかな。

■クラウディア To:コリューン、アルフレッド&ALL
そうだとしたら、あたしたちが今待っている時間なんて短いものさ。
まだまだ夜は長いし、気長に待つとしようよ。
あまり遅くなるようなら、交代で休んでもいいしね。
あたしなら一晩起きていてもかまわないけれど、疲れている人もいるだろう?

■ ユリア(筆談) To:クラウディア
私は大丈夫ですから。

満月が中天差し掛かろうかという時刻のころ、不意に遺跡内が明るくなった。
どうやら月の光が天井の一部分から遺跡内に差し込んできているらしいのだが、いったいどういった仕掛けなのだろうか?
ともかくも月の灯かりがまるでスポットライトのように収束し舞台を照らしだす。

そして、唐突にステージ上に一人の女性が姿を現した。

■ジェスタ
……あっ!

■ガイ To:ALL
おおー!いよいよ歌姫のお出ましだぜ!

■ ユリア
?!

ユリアは食い入るように女性の方を見つめます。
■ コリューン To:ALL
うっわ〜! あの装置、スッゴ〜イっ!!

■クラウディア To:コリューン&ALL
本当、どうなっているんだろうね?この光のあてかた、すっごく綺麗だ……
満月……どうやら、今夜来て正解だったようだね。

■ジェスタ To:みんな
あの装置って、やっぱり魔法なのかなあ……?

■ガイ To:ユリア
どうだユリア、いつも夢に出てくるのは、あの女か?

■ ユリア(筆談) To:ガイ
いえ・・・・・夢の女性とは違うように思います。

ユリアの返事は頼り無さげです。
■ガイ To:ユリア
なに!?違うのか!

■ アルフレッド To:ユリア
えっ! 違う人なの?

■ ユリア(筆談) To: アルフレッド
夢の中の話しなので・・・・言い切れはしませんが・・・・。

さらに彼女の声は頼り無くなっていきます。
■クラウディア Toユリア
夢の中の女性は生身の体で、あそこに見える女性は幻のようだからっていうんじゃなくてかね?
体つきとか?髪の色とか?

■ ユリア(筆談) To:クラウディア
雰囲気は似てるような気がします・・・・。
でも夢の当人かといわれると・・・・自信ありません。

■クラウディア To:ユリア&ALL
……雰囲気ねぇ……とりあえず、本人と話してみなきゃ始まらないかもね。

■ ユリア(筆談) To:クラウディア&ALL
そうですよね・・・・。
もし、あの方が伝説の歌姫だったとしたら、是非歌を聴かせてくれるようにお願いして下さい。

■クラウディア To:ユリア
わかってるって、そのためにここまで来たんだからね(^^)
あのさ、あとひとつ聞いてもいいかね。
夢の中の女性って、いくつぐらいに見えたかい?

■ ユリア(筆談) To:クラウディア
私より少し上位だったと思うんですが・・・・

■クラウディア To:ユリア
少し上って……あそこにいる女性と同じくらいってことかい?
それとも、もう少し若かったかい?

■ ユリア(筆談) To:クラウディア
そうですね・・・ちょうどあの方くらいだったように思います。

■クラウディア To:ユリア
ふぅん、そうかい、ありがとさん。
(雰囲気が違うのと、年とは関係ないってことか……)

■ コリューン To:胸中
(あの人・・・やっぱり幽霊なのかにゃ〜?)

幽霊というかアンデッドです(笑)
精霊使いなんだし一目見れば判るでしょ(ぉ
■ アルフレッド To:ALL
魔法王国時代の人だし、とりあえず下位古代語で話しかけて見ようか?

■ エレボス To:ALL
先に女性が話かけた方が良いんじゃないんか?
いきなり男が声をかけると向こうも身構えるでしょう。
ましては魔法王国時代の人から見ると私達は蛮族ですから。
もし攻撃とか逃げられるとかと困るしね。

■ アルフレッド To:エレボス&ALL
う〜ん、とりあえず魔術師の俺は蛮族には見えないと思うから大丈夫だよ。

アルフレッド、それなら額に水晶を埋め込んでおかないとすぐばれますよ(笑)

舞台上に現われた女性はしばらくその場にたたずんでいましたが、やがて、客席の彼らに気がついたのか、きっと睨み付けます。

■ 女性(下位古代語) To:ALL
汚らわしい蛮族よ。
ここは本来なら主らが入ることすら叶わぬ場所なるぞ。
早急に立ち去るがよい。

■ガイ To:ALL
おい、今なんて言ったんだ?

■ アルフレッド To:ALL
古代語で、「蛮族は帰れ!」って言ってるよ。

いや、アルフレッド、誤解を与えるような訳し方はちょっと(^^;;
■ガイ To:アルフレッド
なんだってー!なにが「帰れ!」だ!
アル、そいつに言ってっやってくれ。
何時間も待たせてなにをほざいてるんだってな!

■ コリューン To:アルフレッド&ALL
幽霊になっても、エラソ〜な人はエラソ〜なまんまなのねン★
馬鹿は死んでも治らない〜♪

そうだね・・・・(といってコリューンを見つめるGM(笑))
■クラウディア To:アルフレッド&ALL
すんなりと歌を聴かせちゃくれないってことかい……とりあえず交渉してみておくれね?

■ アルフレッド To:クラウディア
わかりました。

■ アルフレッド(下位古代語)To:女性
始めましてアルフレッドと申します、伝説の歌姫の歌声を聞くために遥々ここまでやって参りました。
彼らは私の従者なのですが、私と共にこの場に留まる事を許しては頂けませんか?

■ 女性(下位古代語) To:アルフレッド
ほう、カストゥールの言葉を理解するものが居るとは・・・・。
蛮族の中にも学のあるものはおるのじゃな。
じゃが、妾の声はカストゥールの王にも愛でられたほどのもの。
蛮族ごときに聞かせることは叶わぬ。
さあ、此処よりも主らに相応しい場所へと出て行くのじゃ。

彼女は怒り出しはしないものの、聞く耳も持ってない感じです。
■ガイ To:アルフレッド
今度はなんて言ってやがんだ?

■ コリューン To:ガイ
古代王国認定世界最強超歌姫の座を廻って、ステージでルール無用の血み泥試合を繰り広げようってサ〜☆

ヽ(゜▽、゜)ノ (▽、゜ノ) ヽ(   )ノ(ヽ゜▽、)
コリューソ・・・・・・。
■ガイ To:女性
よ〜っし、やってやろうじゃねぇかー!

ガイは、やる気まんまんで、腕こぶを作ってます。
というか、通常武器無効なんですが(w
■ アルフレッド To:コリューン&ガイ
こら、そんな事言ってないよ。
「私の歌は蛮族なんかに聞かせるわけに行かないから帰れ。」だって。

アルフレッドちょっと省略しすぎ。
■ガイ To:ALL
なんだ・・・違うのか。
しかし、帰るわけにはいかねぇなー。

■ エレボス To:女性
待って下さい。
あなたが私達を嫌う気持ちは分かります、いえ分かりたいと思います。
でも私達の話を聞いてください。

■ コリューン To:アルフレッド
・・・あのサ、やんごとなき幽霊さんに、今は誰の為に歌ってるのか聞いてみてくれる?
もう聞いてくれる人もいないのに、なんで歌ってるのかってサ☆

■クラウディア To:アルフレッド&ALL
……そもそも、魔法王国が滅びたことをあの人は知っているのかね。
流石に自分の状況はわかっているとは思うんだけれど……

■ アルフレッド To:コリューン&クラウディア
了解、まとめて聞いてみるよ。

■ アルフレッド(下位古代語) To:女性
一つ教えて頂けませんか、古代王国が滅んでから既に500年が過ぎ、かつての王国の市民達も死に絶え、もう今では貴方が蛮族と呼ぶ者しかここを訪れる事は無いのになぜ今でも歌い続けているのですか?
蛮族の我々に聞かせるので無ければ、誰の為に歌っているのですか?
それと、もし宜しければ貴方のお名前を教えて頂けませんか?

■ アルフレッド To:ALL
俺が適当に訳すから、みんなドンドン話しかけてくれていいよ。

これ以降は、アルフレッドが同時通訳しています。
というか確かにこうしないとめんどくさいね(^^;
■ 女性(下位古代語) To:アルフレッド
500年・・・・たしかに妾は歌いつづけておる。
だがおそらく主には分からぬことじゃ。
カストゥールが滅び、それでも妾がここにいる理由はの・・・・。


女性はそう言って少し寂しそうな表情を見せます。
ですが次の瞬間にはまた表情を元に戻します。
■ セリーヌ(下位古代語) To:アルフレッド
蛮族ごときに名乗るは不本意だが、妾を訪れた者に対して名乗らぬは礼をかく。
妾の名はセリーヌ・”シルバーリング”・ディオール。
在りし日は”銀の姫”とも呼ばれておった。

■ガイ To:ALL
”銀の姫”??誰か聞いたことあるか?

■クラウディア To:ALL
銀の姫!そういえば、以前聞いたことがあるよ……銀製品をこよなく愛し、その名の通り銀の指輪収集が趣味だった歌姫がいた……

♪月の滴を身にまとい、
高みより降り来る銀の姫
夜空に流るるその歌は、
褪せること無き銀の夢♪

■ジェスタ To:セリーヌ
わたしはジェスタ。名もない冒険者なの。私達はあなたに逢いに来たの。
あなたの歌を聞きに……

■ アルフレッド(下位古代語) To:セリーヌ
そう言わずに、話すだけでも話して頂けませんか?
もしかしたら私達でも貴方の気持ちを理解できるかもしれません。

■ セリーヌ(下位古代語) To:アルフレッド
・・・・・・・。
そうじゃな、500年の時を考えれば主らの話を聞くのもささいなことじゃろう。
遠慮なく話すがよい。

■ アルフレッド(下位古代語) To:セリーヌ
ありがとう御座います、ではあらためて。
カストゥール王国が滅んでから500年間もの間、何の為誰の為に歌い続けていたんですか?
それと、見たところ既に人としての肉体を失われているようですが、それは矢張り歌い続けるためにあえてその姿になったのですか?
もし、何らかの理由でこの場に縛られ歌い続ける事を強制されているでしたら、私達にも何かお手伝いできる事が有るかもしれませんし。

■ セリーヌ(下位古代語) To:アルフレッド
妾は歌姫じゃ。
歌を歌いつづけることになんの不思議があろう?
たとえ肉体を失い、聴く者が居らなくなっても・・・・・。

本音なのか強がりなのか、彼女は毅然とした態度でそう言います。
■ アルフレッド(下位古代語) To:セリーヌ
それと、彼女(ユリア)も貴方と同じ歌姫なのですが、最近貴方の夢を見るようになってから声が出なくなってしまい、歌も歌えなくなってしまいました。
実は、私達がここにきた理由は彼女の歌声をとり戻す為なのですが、些細な事で結構です何かご存知有りませんか?

■ セリーヌ(下位古代語) To:アルフレッド
ほう・・・・・歌姫とな?

セリーヌは興味深そうにユリアを一瞥します。
■ セリーヌ(下位古代語) To:アルフレッド
じゃが、その娘と妾となんの関係が有ろう?
何故妾の夢を見るのか、妾には皆目見当も付かぬ。
それにたとえ何かしらの関係があろうと歌えぬ歌姫になぞ興味もない。

蛮族の歌姫の歌を聴くのも一興かと思うたが・・・・。


それを聞いてユリアは少し悲しそうにします。
そんなユリアに、気にするなというように、クラウディアは腕を軽くたたいて励ます。

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