パダ中央広場 |
オランからパダへの馬車旅は揺れを除けば快適で順調であった。
馬車は曙光と落日の街道を行く多くの旅人達を追い越し、あるいはすれ違う。
途中何度か馬と乗客のために休息を取りつつの旅程であった。
そして、そろそろ日も沈もうかという頃、ようやく馬車はパダへとたどり着いた。
どこかオランの街とは違い活気溢れる街並みを抜けて、馬車はそのままパダ中心部への広場へと進み、そしてそこで停車する。
■ 御者 To:ALL |
長旅お疲れさまでした〜。 次も是非パダ・エクスプレスをご利用ください(^^ |
御者は後ろを振り向き、乗客達にそう告げる。
■ エレボス To: |
(・・)"あれ? あれ? もうついたの? |
もうついたよ(笑)
途中の休憩でも起きなかったでしょ?>エレボスさて御者の言葉に次々と馬車を降りていく乗客達。
そのまま宿に向かうもの、馬車旅で疲れた体をいやす為に酒場や食堂に入るもの、さまざまだろう。
■ガイ To:みんな |
・・・無事パダまで着いたな。 それじゃ、今日はもう遅いし、宿を探すか! |
そう言って辺りを見回すガイ。
だがさすがに冒険者の多い街とあってか宿の数も半端じゃなさそうだ。
■ガイ To:御者 |
あんた、ここのいい宿・・どっか知らねぇか? |
あまりの宿の多さに目を白黒させながら、ガイは救いを求めて御者へと話しかける 。
■ 御者 To:ガイ |
いい宿ですか? そうですねぇ・・・・・。 大通りのところにある「希望の日の出亭」なんかどうですか? そこそこ安いし、飯も美味いですよ。 かく言う私もそこに泊まる予定で。 |
■ガイ To:御者&みんな |
おぅ、そうかい!安くて、飯がうまいんなら最高じゃねぇか! みんなー!御者さんのオススメの宿があるらしいぜ、どうだ行ってみっか? |
■ジェスタ To:ガイ&みんな |
うん。疲れちゃったし、早く落ち着きたいな☆ |
■クラウディア To:ガイ&ALL |
そうだね、みんな馬車に揺られて疲れているだろうし…その宿屋に賛成だよ。 |
■ コリューン To:ガイ&ALL |
休めれば、どこでも良いよ。疲れたにゃ〜★ |
■ アルフレッド To:ALL |
うぅ、腰とお尻が痛い。(ノ_;) 俺も、その意見にさんせ〜い。 |
まあ道中殆ど座りっぱなしだし、椅子もクッションなんて洒落たものはなく硬かったしね。
慣れた人はマイクッションを持ってくるんだけど(笑)
今度馬車に乗るまでにクッションをコリューンに選んでもらっておきなさいな。
■ガイ To:みんな&御者 |
よ〜し、じゃあ、、みんな!そこの宿に行こうか! 御者さんよー、案内、よろしく頼むぜ! |
■ 御者 To:ガイ |
私はまだ仕事があるんで先にいっててくださいな。 えっと、場所はですねぇ・・・。 |
そういって御者は希望の日の出亭の場所を事細かにガイに伝えると、馬車に鞭打って再びパダの街中を進んでいった。
「希望の日の出」亭 |
冒険者達一行が御者に教えられたとおりに大通りを進んでいくと、宿が立ち並ぶ通りへとたどり着いた。
その中の一つに「希望の日の出亭」と、木製の看板が出ていた。
一階が酒場になっているらしく、すごい喧噪が通りにまで聞こえてきていた。
ガイ達が扉を開けて中へと入ると、ちょいと太めの女性がすぐさま話しかけてくる。
■ おかみ To:ALL |
はい、いらっしゃい(^^ 泊まりかい?それとも食事のほうかな? |
■ ジェスタ To:おかみ |
あ、こんばんわ〜☆ 泊まりと食事、両方でね。(^^) |
■ コリューン To:おかみ |
どなどな〜☆ で、泊まりの件だけど、出来れば2部屋欲しいな。男3人、女4人ね♪ |
■ おかみ To:ジェスタ&コリューン |
はい、毎度ど〜も(^^ 2部屋だと、両方とも4人部屋になっちまうけどいいかい? 食事の方はすぐ用意できるから、とりあえず荷物を置いてきなさいな。 |
おかみはそう言って鍵を二つ渡します。
■ガイ To:おかみ&みんな |
おぅ、それでいい、食事の用意、頼むぜ! そいじゃ、とりあえず部屋にいくか! |
■クラウディア To:ALL |
そうだね、とりあえずこの荷物をなんとかしないと…… よっこらせっと、さて、部屋はどっちだい? |
■おかみ To:ALL |
部屋は階段を昇って突き当たったところだよ。 |
「希望の日の出」亭・2F |
冒険者達は酒場の隅にある階段を昇り、おかみの説明通り狭い廊下を端まで歩いた場所であった。
男女に分かれてそれぞれの部屋の扉を開け、中に入る。
中にはベッドが4つ、机が1つ置いてあるだけの簡素な部屋であった。
■ コリューン To:ALL |
ふぅ〜ん・・・ま、こんなもんでない? |
コリューンは部屋を見渡した後、おもむろに壁際に座り込み・・・
■ コリューン |
にゃん φ=^^o^^=♪ |
壁にコリューン参上と大きく書いた。
コリューン・・・・(/________;)
■ジェスタ(心の中) |
あ、なんか楽しそう……(爆) |
困ったちゃんがここにも一人。(笑)
ジェスタも・・・・(/________;)
■クラウディア To:コリューン |
ちょっと、ちょっと、コリューン嬢。 ここは一泊するだけなんだから……大きな落書きはちょっと…… 宿屋を買い取る羽目になるのはごめんだよ(^^; |
クラウディアはそういいつつ、チョークで書いてあるのをみて、密かにほっとする。
自分の大きな荷物を下ろした後、後ろに声をかける。
■クラウディア Toユリア |
ユリアさん、お疲れさま。 長い道中大変だったろう。その荷物もこっちにまとめて置いておこうかね? |
クラウディアは彼女が荷物を置くのに手を貸そうとする。
ユリアは軽く会釈をして、手伝ってもらいつつ荷物を背から降ろす。
■ コリューン To:女性陣 |
荷物、置けた〜? ンじゃ、下に行って御飯にしよ〜☆ |
■ジェスタ To:ユリア |
行こ〜♪ お腹減ったし。 |
ジェスタはユリアの手を引きながら、部屋を出て行く。
■ユリア To:ジェスタ |
(^^; |
ユリアの方は戸惑いつつもジェスタに引っ張られるまま(笑)
■クラウディア To:女性陣 |
あ、先にいっといておくれ。 あたしは、ちょっとリーダーのところに行って来るよ。 今のうちに馬車代回収しておかないとね。 |
そういってクラウディアは一人向かいの部屋をノックする。
■ガイ |
おぅ、誰だ? |
扉が開き中からラフな格好をしたガイが姿を見せる。
■ガイ To:クラウディア |
クラウディア、どうしたんだ? |
■クラウディア To:ガイ |
ああ、よかったリーダーがいて。 じつはね、今回の馬車代なんだけど、あたしが立て替えているんだよ。 明日からレックス入りだし、食事とか、買い物とか、お金が出ることもありそうなんでね。 できれば前金から返してもらえればと思ってね。 |
■ガイ To:クラウディア |
ああ・・馬車代かぁ・・すっかり忘れてたな・・すまねぇ! 今、渡すからな!・・・・はいよ!、立替サンキューな! |
ガイは、馬車代の前金分ををクラウディアへと手渡した。
■クラウディア To:ガイ |
はい、確かに受け取ったよ、ありがとさん(^^) そうそう、ユリアさんも含めて、女性陣はもう、食事をしに降りていったよ。 下に行ったときは食べ物が残ってなかったなんて羽目になりかねないから、急いだ方がいいと思うよ。 |
クラウディアはガイへとそういうと、コリューンらの後を追って一階へと降りていった。
「希望の日の出」亭・1F酒場 |
さて荷物を置いて再び酒場へと降りてきた冒険者達。
先程と変わらない喧燥の中おかみと、その娘だろうか女の子が一人店の中を飛びまわっていた。
よっぽど繁盛している店らしい(^^;
■ コリューン To:おかみ |
御飯の準備、出来てる〜? みんな、いっぱい食べるから、いっぱい出してね♪ |
■ジェスタ To:おかみ |
お腹空いた〜☆ |
■おかみ To:ALL |
はいはい、そっちのテーブルにちゃんと準備できてるよ(^^ いっぱい食べていきなさいな。冒険者は体力勝負だからね。 あと飲み物は何かいるかい? |
おかみの示した丸テーブルには7人分の席とどう見積もっても10人分はくだらない量の食事が用意されていた。
■エレボス To:おかみ |
お?! 人数分以上あるみたいだけどよろしいのですか? |
■おかみ To:エレボス |
うちではそれで7人分なんだよ(^^ ここの街に来る人間はみんな食べるからねぇ、ちまちま追加注文するのもめんどくさいだろうと思ってそうしてるんだ。 |
■エレボス To:おかみ |
そうなんですか しかしこんなにあるとどれから手をつけて良いのか……(笑) 飲み物はエールとジュースを適当にお願いします。 料理と同じで多めにお願いします(^^) |
■ おかみ To:エレボス |
はいはい、エールとジュースだね(^^ |
■ コリューン To:ALL |
いっぱいあるのは良い事にゃ〜♪ いただきにゃ〜☆ |
食事の前の祈りもしないでコリューンはしっかり二皿確保して、食べ始めた。
■ アルフレッド To:コリューン |
あっ、こらっ、全員揃うまで待たなきゃ駄目だよ。Σヾ( ̄□ ̄;) |
そこに、遅れてガイが降りてきた。
テーブルの上の”ボリューム”ある食事を見ると、うれしそうに叫ぶ(ぉ
■ガイ To:みんな |
おおー!?うまそーな飯じゃねぇかー! |
そして目ざとくすでに2皿確保して、食べ初めているコリューンを見つける。
■ガイ To:コリューン |
おおっ、コリューン!それ、うまそうじゃねぇかー! 俺にも、ちょっとわけてくれー! |
■ コリューン To:ガイ |
ん♪ 美味しいよ〜☆ |
コリューンは皿に取り分けもせず、残りをずいっと差し出す。
残りは全部食べていいよ♪って事らしい。
■ガイ To:コリューン |
あんがとよ、コリューン☆ |
■ジェスタ(心の中) |
あ、いーなー…… |
ちゃっかり一皿確保して、食べていたジェスタは羨ましそうにコリューンが差し出したお皿を眺める。(笑)
と、ガイはジェスタが皿を眺めているのに気付いて、
■ガイ To:ジェスタ |
ん?・・ジェスタ、どうしたんだ・・・。 おめぇも、それだけじゃ足りねぇんだろ?・・・じゃ、一緒に食うか! |
といいながら、ちゃかっりジェスタの隣の席に座る(笑)
らぶらぶだねぇ。
■ジェスタ To:ガイ |
えへへ♪(*^^*) |
なんだかんだと幸福そうな顔のジェスタです(^^;
■クラウディア To:ALL&ユリア |
おやおや、ハラペコさんがいっぱいいいるみたいだけど、早食い競争じゃないんだからね。 そっちにもお皿回していくから、どんどん食べ始めたほうがいいみたいだよ。 ユリアさん、マナー守って食いっぱぐれることのないようにね(^^) |
■ ユリア To:クラウディア |
(^^; |
ユリアはちょと苦笑したが、まだ誰も手をつけていない皿から自分の分を取り皿に取り分けていった。
■ アルフレッド To:独り言 |
マナーを気にしてたら俺の分が無くなるな。(^^; |
アルフレッドも修羅場のテーブル上から何とか自分の分は確保する。
■ おかみ To:ALL |
はい、お待たせ〜。 |
と、その修羅場なテーブルにおかみはエールとジュースの樽、それとカップを7個持ってきた(笑)さて、冒険者達が食事の山を征服しようと食べ進む中、また一人客が希望の日の出亭へと入ってきた。
彼はおかみと少し話した後、冒険者達を見つけると話し掛けてきた。
■ 御者 To:ALL |
あ、やっぱりここに来たんですか? どうです?良いお店でしょう(^^ |
■ガイ To:御者 |
おお、あんたか!いや、ほんといいとこを教えてくれたぜ! 飯の”味”も”量”も、気に入ったぜ! |
ガイの宿屋の判断基準は”食べ物”の良し悪しだけで決まるらしい(笑)
■ 御者 To:ガイ |
そりゃ、よかった(^^ ここの親父さんの料理、ほんとに美味いんですよ。 |
■ガイ To:御者 |
あんたも、ここに泊まるのかい? |
■ 御者 To:ガイ |
ええ、泊まりますよ〜。 明日ゆっくり休んで、明後日にはまたオランに戻らないといけないですからねぇ〜。 |
と、カウンターの方からおかみが御者へと叫ぶ。
■ おかみ To:御者 |
ほい、食事の用意できたよ! |
■ 御者 To:おかみ > ALL |
あ、ありがとうございます〜。 というわけなんで、では、また(^^ |
御者はそういうとカウンターの方へと移動していった。
■ジェスタ To:御者 |
またね〜☆ |
■ガイ To:御者 |
おぅ、またな! |
挨拶もそこそこに冒険者達は再び食事を食べはじめた。
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