Sword World PBM #37
可愛い子には旅をさせろ
第3章 作戦開始

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■裏山・遺跡

 ノエル達は子供達の捕らわれている遺跡に到着する。
 山賊Dの案内で遺跡の部屋のうち彼らが使っていたと思われる大部屋と子供達のいる小部屋に通される。
 小部屋の子供達は山賊Dとその後ろの影に一瞬驚いた様子を見せながらも、村の使いだというノエルやシェル、ラウルの迎えに嬉しそうに部屋から出てきた。
 子供は服こそそれなりに汚れてしまっているものの食料などはしっかり与えられていたようで特に衰弱した様子もなくまた、山賊Dに対しても強い警戒心などは持っていないようだ。

 また、大部屋にあった金品は手がつけられた様子はほとんどなく、食料品以外はほぼ無傷のままに持ちかえれそうである。とはいえ、道具などは使い古しのものの方が多く金目のもとの言えば、毛皮の類や、金装具、鉱石などである。それらは数も多いことからざっと見た感じでもそれなりの金額にはなりそうな感じだ。

 ルーイはといえば、捕らわれていた子供達をまるで、兄かなにかのようなそぶりで面倒を見ている、一人前…とはいかずとも、それなりに責任感的なものが働いたのかもしれない。
 遺跡については、山賊の使っていた2部屋を除けばほぼ村人の言っていたように損傷が激しく、奥に何があると入った感じでもなさそうである。
 一行は、簡単に荷物をまとめると山道の途中で待っている仲間の元に急いだ。
■裏山・抜け道

 ダーナ、レンシオ、ミルマの居残り組も、残った山賊C、E、F とぽつぽつと話をしていた。リーダーの山賊Cはドグマ、山賊Eはロゴス、山賊Fはガンマという名前だ。村に恐喝に行った山賊A、Bの帰りが遅いので、心配してみんなで出てきたということらしい。 ちなみに、A、Bの名前はそれぞれアルファとベータ。
 何でこんなことをしたのかという質問の答えは要領を得ないが、みんな仲が良くロゴスに至ってはドグマを尊敬しているらしいことが覗える。
 そのうち、程なく遺跡にいった面々が子供と、山賊の抱えていた金品を持って帰ってきた。
■ノエル To:ALL
お待たせ〜。
体は休まった?

■ミルマ To:ALL
うん!ダーナの旦那もドグマもガンマもロゴスも休めたよね〜
みんな無事でよかったぁ♪

■レンシオ To:ノエル、ALL
ああ、お帰り。御苦労様。
随分とありそうだな。
山賊退治としては妥当な額になるかな。………ところでこれ全部もらうの?

 ざっと鑑定しても、生活雑貨を除いても 3000 ガメルほどになりそうだ。相談の結果、これらの金品は一旦村に返し、そこから村人の好意によっていくらかもらうことになった。
意外にも(?)、レンシオもこれには異議はなかった。
 なんて言うと、きっと「俺のことを何だと思ってたんだ?」ってこめかみグリグリのオシオキされちゃうかな(笑)

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GM:彩樹
E-mail:saiki@na.sakura.ne.jp