ワルはどっちだ
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■オベロー村・宿倉庫 |
眠らせた山賊2人組を宿の裏手の倉庫に運んだ。
2人はまだ寝ているようである……。
■シェル To:ALL |
なんで山賊なんかやってるんだろ? そんなのより、冒険者やった方がずっと楽しいのに…。 みんな、この二人からどうやって話聞くの? どっちおこしても知ってること一緒だろうから、片方でいいと思うんだけど…。 |
■レンシオ To:シェル |
脅すのが一番早いだろうね。 それで答えないようなら、時間の無駄だから、ちょいと痛い目にあってもらう必要があるかな。 とりあえず、どっちか起こそう。肉体的に耐久力の低いハーフエルフの方で良いかな? |
と、メイジスタッフを振り上げてぶん殴る用意。
■ミルマ To:レンシオ |
わー、レンシオ君てば鬼畜ぅ〜 |
と言いながらも、ミルマの目はわくわくしてたりして。
レンシオは軽くミルマの言葉を聞き流す。
■レンシオ |
(しらんしらん) |
■シェル To:レンシオ |
そだね。 …って、ちょ、ちょっと待ってよ(^^;) 起こすならほっぺをはたけばいいじゃない。 レンシオさんがスタッフで殴ったりしたら、起きるの通り越して気絶しちゃうよ(^^;) |
今さらながらレンシオの体格のよさに気付いて、あわてて止めたりして。
レンシオに撲殺されたりミルマにいじめられるよりはと、シェルが口火を切ってみる。
■シェル To:ハーフエルフ |
…そろそろ起きなよ。 |
といいながら、ハーフエルフのほっぺをパシパシ叩く。 なんだ、シェルも結構やるじゃん(笑)
■山賊B To:ALL |
……うぅ……。 !? もがっ、もがががっ!!もが〜っ?! |
自分の置かれてる状況がヤバイコトだけは認識したようでうろたえる山賊。
レンシオはできる限り声を低く抑え、且つ、顔が上手い具合に影になってすごみが出るような角度で話しかける。演出効果もあいまって、かなり恐い。
■レンシオ To:山賊B |
貴様に聞きたいことがある。だが、質問する前に一つ言っておいてやる。 貴様には二つの選択肢がある。俺の聞くことに素直に答えるか、それとも何も答えることすらできなくなるか、だ。 お前以外にも答えられそうなヤツが一人いることも肝に銘じておけ。 で、だ。 どちらを選ぶ?首の動作だけで答えろ。 |
ルーイはレンシオの行動を見てちょっと青ざめている。ルーイの中の正義の味方はこんなコトはしないらしい。カルーナを抱きしめてちょっと後ずさり……。
■ノエル To:山賊B |
それと、嘘をついて私たちをはめようなんてことは考えないことね。 私たちがどうかなったら、あなた達もタダじゃすまないわよ。 |
山賊は、しばらくレンシオにガンたれて頑張る。その後ちらりと隣の同朋に目をやるが、首を動かす気配はなし。
■ミルマ To:山賊B |
お話してくれるつもりがあるなら、首を縦に振ればいいのよ? 答えたくないなら、それでもいいけどぉ… ねぇ、ギルド行きと官憲行きと、どっちがいいカナぁ…? |
■山賊B To:ALL |
…くっ……。 |
すごく悔しそうに、やむなく首を縦に振った。
■レンシオ To:山賊B |
よし、猿轡だけ解いてやろう。だが、少しでも怪しい挙動をしたら………どうなるか分かっているな? お前の仲間の数とアジトの本拠地はどこだ? |
■山賊B To:ALL |
……それを話したところで……。 俺達の身の保証はあるのか? |
まだ寝てる相方にもう一度目をやる。かなり警戒しているようだ。
■ミルマ To:山賊B |
身の安全、ねぇ… ふぅん。自分らがヤバいことしてたってジカクはあるんだ? |
■山賊B To:ミルマ |
…その男の勢いでは何を言っても殺されそうだったからな… |
■ミルマ To:山賊B、ALL |
そうだなぁ…。 ミルマはねぇ、アンタたちが連れていった子供たちが無事に帰ってきて、もうこの村に手出ししないってお約束してくれるんなら、命までは取らないつもりだけどぉ… |
同意を求めるように仲間を見るミルマ。
■シェル To:ALL |
それでいいんじゃない? いくら悪いことした人でも命までとりたくないよ。 でも、ボクらがこの村からいなくなったとたんに、またもとに戻ったんじゃしょうがないしね。 |
■ノエル To:ミルマ、山賊B |
命の保証まで求めるなら、答えるだけじゃなくてそこまで約束してもらわないとね(^^) それができるならいいんじゃないの?(^ー^) |
ノエル、顔は笑ってるけど目がマジ。
■ミルマ |
(…どっちにしろ、命を取らないって約束するダケで、命の保証はできないけどねぇ…) |
山賊は、ミルマ&ノエル達をちらりと一瞥する。ようやく観念したように口を開く。
■山賊B To:ALL |
ちっ……。 捕まった俺達が間抜けだってコトだな……。 とりあえず、何だったか?人数?俺とこいつ、あと4人だな。 残りのヤツらは山の遺跡にいる。 |
■ノエル To:山賊B |
人質も同じ場所にいるのね? |
■山賊B To:ALL |
あぁ……。 仲間の一人が面倒見てるはずだ……。 答えなきゃならないコトはこれで良いのか? |
■レンシオ To:山賊B |
遺跡の周りとそこに行くまでと、あと遺跡の中にトラップはあるのかな? あるなら具体的にどれくらいあるのかも教えてもらいたいな………。 |
■山賊B To:レンシオ&ALL |
遺跡までの道には何も無い。 遺跡は…俺達が入ってないところまではしらないな。 俺達が棲家にしてる部分にはないが? |
■ノエル To:山賊B |
いつも利用している道と遺跡の入り口は一つだけね? |
■山賊B To:ノエルALL |
ああ。 |
■シェル To:山賊B |
それからさ、なんでこんなことやってるの? |
■山賊B To:シェル&ALL |
……こっちが聞きたいさ…… |
深くため息をつく山賊(?)。ミルマはこそっと倉庫を出て、情報を確認しに村人のところへ。
■シェル To:山賊B |
じゃあ、好きでやってたわけじゃないんだね。 だったら、どうして? 人質とってまでそんなことやってたら、やってる君たちだって気持ちよくないでしょ? |
■山賊B To:シェル&ALL |
それくらいしなかったら、金や食料なんかそうそうださねぇだろ? |
■シェル To:山賊B |
そりゃそうだよ。 ただでくれっていうのは泥棒と一緒だもん。 お金が欲しいんなら、冒険者になって依頼受ければいいじゃない。 せっかく、6人も仲間がいるんだから。 |
■山賊B To:シェル&ALL |
……まぁな……。 |
■ノエル To:山賊B、ALL |
シェルのいうとおりよね。 まぁ、好きこのんでやっていたんじゃないなら、村の人にもしっかり謝るのね。 やり直す気持ちがあるなら、真摯に謝れば許してくれるわよ。 (仲間に向き直って) それで、ほかに何か聞きたいことある? |
■レンシオ To:ノエル |
これ以上聞くこともないんだけどな……… |
と、横目でチラッと。
■レンシオ To:山賊B |
………お前の処遇はゆっくり考えておくよ。 |
■ノエル To:レンシオ、山賊B、ALL |
だからレンシオさん、そんな怖い顔で言わないでよ(^^; それに、ゆっくり考えておくってだけじゃ約束反故にするようで気持ち悪いわ。 そうねぇ。私たちはこれからその遺跡に向かう。 あなた達には悪いけど、それまでの間ここに縛られていてもらう。 疑うわけじゃないんだけどね、私たちがいない間に解放すると村の人が不安がるだろうから。 説得する時間もないしね。 ま、みんながどういうかわからないけど、反省しているなら口添えぐらいできるわよ。 こんなところでどう? |
■山賊B To:ノエル&ALL |
……即座にやられないだけましか……。 承諾しておく。 ところで……コイツもこのままか? |
■ノエル To:山賊B |
だからそんなに殺されたいわけぇ(^^; ったく。 村の人だってね、子供が殺されたわけじゃないんだから、命まで取るとは言わないわよ。たぶん 私たちが無事に人質連れて帰ってこれたらだけど あなたの相棒さんも解放するわけにはいかないわね。 悪いけど、このまま帰ってくるの待っててちょうだい。 |
■山賊B To:ノエル&ALL |
……わかった…。 |
■ラウル To:山賊B |
……そおだ。オレからも一つ聞かせてくれ。 残りのヤツらの、おおまかな特徴はどんなんだ? それと、お前さんらのリーダーは誰になってる? |
■山賊B To:ラウル&ALL |
特徴ねぇ……、どういったものか…? 直情馬鹿と無口なのと、大食漢に気弱なヤツ……。 リーダーって言うか……直情馬鹿には振りまわされてばかりだ(--;なんだかんだで剣が達者で、かなやしないんだけどな…。 |
■シェル |
なんだか散々な言いようだなぁ。(苦笑) |
■ラウル To:山賊B |
んー。確か剣を使うヤツは2人いるんだよな? どっちがリーダーか見分けれる特徴とかあるか? あと、魔法使えるヤツは何人いる? |
■山賊B To:ラウル&ALL |
「リーダーは誰だ」って聞いて速攻で出てくるのがそうだな(苦笑) ああ、いっとくが剣は……ヤツらの本気じゃないぜ? 魔法使う…ねぇ……。全部では3人か?っても俺は普段使っちゃいないが…。 |
■ラウル To:山賊B |
ふーん…… (「剣は、ヤツらの本気じゃない」??? なーんかひっかかるが……魔法かなんかか?) |
山賊の言葉に、首を傾げながらも無理矢理納得するラウル。
■ラウル To:山賊B |
……まあいいか。OK。こんだけ聞けたら十分だ。ありがとな。 |
一方ミルマは、宿の主人に遺跡の構造を知っている村人がいないかどうか聞いて、いたらその人に遺跡の構造を聞こうと途中で倉庫を抜け出してきたのだった。
宿の主人が話してくれたことによると、大部分が破損しているようで部屋状になったところは2箇所ほどしか残っていないとのこと。後は瓦礫の下らしい。但し、半年前の状況だ。
ミルマは宿のご主人にお礼を言って倉庫に戻る。
■ミルマ To:山賊B |
遺跡に部屋は 2 つあるんだってね? アンタの仲間と人質はどっちにいるの? |
■山賊B To:ミルマ&ALL |
仲間は手前の部屋、人質はその奥の部屋、といっても一人は人質の様子を見てるはずだ。 |
■ミルマ To:山賊B、ALL |
ん、ありがと♪ これでだいぶやりやすくなったよ。 じゃあみんな、そろそろいこうかぁ? |
■ノエル To:ミルマ |
あんまりのんびりできないものね。 そろそろいきましょうか。 |
■ラウル To:ALL |
ああ、警戒される前に片づけねぇとな。 |
■シェル To:ALL |
そだね。 あんまりゆっくりしてたら、つかまってる子たちがかわいそうだよ。 |
いよいよ、今週の山場〜。人質奪還へ GO!