てくてく道中
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■街道 四日目・夕方 |
その後、一行は少しでも情報を得ようとイバーロン帰りの旅人を探しながら旅を続けた。
するとイバーロン帰りの商人の馬車に出会うことができた。
商人は薬草の買い付けをして戻って来たところらしい。
馬車で山のふもとまで乗り付けたあと、護衛と荷担ぎの人足(?)だけをつれて徒歩でイバーロンまでいった。
馬車は一旦返し、戻る日時に会わせて迎えにきてもらった。
オベローには行きと帰りにそれぞれ一泊した。特に変わったことはなかった。
■ミルマ |
ふ〜ん、特に変ったことはなかった……ねぇ? |
・山のふもとからオベローまでとオベロー〜イバーロン間の移動にかかった時間
ふもと〜オベローまでは半日。オベロー〜イバーロンは一日(朝たって夜につける)。 どちらも健脚な人の場合。
一旦山を下り、一つ向こうの山を登ることになる。
山を下りたところには雨露をしのげるだけの山小屋があるので子供連れならそこで一泊していった方がいいだろう。
・オベロー村の人の愛想が悪くなったって話を聞いたけど、そんなことはあったか
う〜ん。愛想がないというか、活気がない感じはしたな。
・どんな薬草を仕入れたのか
イバーロン特産のエセロガンだとか色々。
(エセロガン:オリジナル設定。下痢食あたり水あたりによく効くが、とても強い独特の臭いがある。ラッパのマークとは関係ない(笑))
その後薬草について専門的解説が続き、さらには『安くしとくが買わんかね』などと売りつけられそうになるのであった。
・薬草の値は以前と比べて変動したか
いやあそんなに変わらんが、何でそんなことを聞くんだね?
(商売がらみの話題になるとちょっと警戒)
■ミルマ To:商人 |
寒くなると薬草も採れなくなるのかな〜と思ったの。そうすると値段上がるでしょう? でも、エセロガンなら練薬だからだいじょうぶなのね〜♪ |
ノエルは、オベローが出張販売をやめたことについて聞いてみた。商人曰く……
■商人 To:ALL |
出張販売? ああそんなもんもあったな? まあ、わしらみたいな商人には関係ないよ。少しでも安く大量に仕入れなきゃならんから、どこの商人も皆イバーロンまでいってたしな。 ありゃ山奥まで行く根性はないが少しでも安く薬草を手に入れたいっていう小口の客相手の商売だったから……。 何でやめちゃったかはしらんが、その客がわしらに流れてくれれば儲けモンじゃな。 |
■ミルマ To:商人 |
ごもっともなの〜 (^^; |
ルーイは一行がそんな話をしているのを聞いて『愛想がなくなった?』『出張販売? なにそれ?』『オベローで何かあったの?』などと不審がりだした。
■ダーナ To:ルーイ |
冒険者の常套手段、情報収集をしてるのさ。 情報収集→分析→行動、の流れが冒険者のセオリーなんだぞ。 旅をする上でも役に立つ、憶えておくと良い。 |
冒険者なら「さも当然の事」とばかりに、うんちくをたれるダーナ。
そして四日目の昼頃に街道からイバーロンへの道の分岐点についた。分岐点には案内の立て札も立っており、この道に間違いないようだ。
道は人の行き来が多いためか結構整備されているが、山道でもあり、階段状になっているところを何回も通るため、馬車などでは通れそうにない。
そんな道を進み、やがてもう夕方になろうとしているとき、一行は山の上へ向かってのびている脇道をみつけた。
■ノエル To:ALL |
ねぇ、この道ってなんだろう? 地図とかには出ていないの? |
■ミルマ To:ノエル、ルーイ |
うん、地図には載ってないみたい…… この道知ってる?ルーイ君。 |
■ルーイ To:ミルマ |
ううん。 知らない。何、この道進んでみるの? |
なんとなく冒険の予感でワクワクしている様子のルーイ。
■ミルマ To:ALL |
そうねぇ……。行ってみてもいいかなぁなんてミルマ思うけどぉ… ダメ? |
■シェル To:ALL |
あ〜、ボクも行ってみたいなぁ〜。 (もしかしたら、遺跡につながってるかも…(^^)) でも、どのくらい奥まであるんだろ? あんまし奥まで続いてると、寄り道してたらオベロー村に着く前に暗くなっちゃいそうだよね〜。 ちらっとのぞいて来るくらいなら大丈夫かなぁ? |
子供チーム、即座に賛同。
■ノエル To:ミルマ、シェル |
どこに続いているかもわからない脇道に入って、全員無事だって保証があるならそれでもいいけど。 今回の旅の目的はルーイ君をイバーロンまで送り届けることなんだから、どうなるかもわからない寄り道をするのはけっこうなリスクだと思うな。 少しでも堅実に目的を果たせそうなルートをとるべきじゃないの? |
オベロー村もそれなりに不安なんだけど、お姉さんはそれは口に出さず。
■レンシオ To:ミルマ、シェル |
不許可。 俺達の依頼はノエルの言うとおり、依頼人を無事目的地まで送り届けることであって依頼人を喜ばせることではない。 そう言うわけで、ヘタに街道をそれて危険な目に遭うわけには行かないと思うよ。 万が一のことがあったら、自分のことで手一杯で依頼人を守ることなど出来ないだろ? |
モモンガはレンシオの頭の上で不思議そうに首を傾げている。
■シェル To:レンシオ |
…そうだよね。 そこまで依頼内容にこだわらなくてもいいんじゃないかなっとは思うけど、ルーイ君を危険な目に会わせるわけいかないよね。 |
■ダーナ To:ALL&ルーイ |
そうだな冒険者営業中だから、無用の危険は避けねばならんな。ここで、当初の依頼以外の行動を依頼人から要求された場合、追加料金となるからな。依頼人それでも宜しいかな? |
■ルーイ To:ダーナ |
ええっ? そんなぁ……。僕要求なんてしてないよー。 |
■ミルマ To:ダーナ |
ま〜、追加料金とはなんていぢわるな…… |
ダーナは仲間に対して釘をさすために『追加料金』なんてことを言い出したのだったが、どうやら上手く伝わらなかったようだ。
■ミルマ To:ルーイ&シェル |
ま、ダーナの旦那がダメって言うならミルマはあきらめるよ。リーダーの言うことには従わなくちゃね〜 |
■シェル To:ALL |
そんな、追加料金取るなんていわなくても…。 …僕がよけいなこと言ったからこうなったんだね。 みんな、ルーイ君、ごめんね(__) |
■ノエル To:シェル&ALL |
別に謝ることなんてないわよ。 この道、特に変わっているとか怪しいとかはなさそうだし、私たちの判断で脇道を進む分には追加料金なんてもちろんいらない。 でも、今は真っ暗になってしまわないうちにオベローに着くことを優先させましょう。 |
■ミルマ To:ノエル |
賛成〜 ま〜、オベローに着いたところでどうなるかはお楽しみってヤツだね! |
■ダーナ To:ルーイ |
済まなかった……私が言い過ぎた。 無用な危険は、なるべく却下したかったんでな。 |
■ラウル To:ALL&ルーイ |
っていうかよ、どっかで微妙に話が食い違っちまったって感じだな(苦笑) (ルーイに)ま、そういうわけだからあんまし気ぃ悪くしないでくれや(^-^; さておき、進まないことに決めたんなら先を急ごうぜ。 ぐずぐずしてたらホントに日が暮れちまうからな(笑) |
比喩でもなんでもなく、ラウルの言うとおりそろそろ日が暮れそうだ。 夜の山道で子供連れは危ないからね、さてさてオベローへ急ぎましょう。
鬼が出るか蛇が出るか、それは行ってのお楽しみ。