オラン地下水道・敵アジト |
戦闘が開始された。先手を取ったのはヴァルド。
精霊語で詠唱しながら、ゾフィーとの距離を詰める。
■ヴァルド To: |
「わが暗闇の友よ。やつの心に恐怖を植え付けたまえ!」 |
闇の精霊がゾフィーを襲う。
しかし、ゾフィーの心はそれに打ち勝った。
■ゾフィー To:ヴァルド |
甘いわ。 その一回に全力を賭けていれば、あるいは勝ち目もあったかもしれませんのに。 わたくし、自他ともに認める石頭でございましてね、おほほ。 |
■ヴァルド To:ゾフィー |
ほほう、中々やるな。 ならば物理的に攻撃すべきだな。 |
■エル To:ヴァルド |
むむっ……そこにいるのは、黒エルフ! ファリスの御名において成敗ですっ! |
そして、エルとウルスが駆けつけてきた。
しかしゾフィーに手下達が詰め寄る!
だが、手下達の攻撃は全て空を切った。
■ゾフィー To:賊ども |
あらあら、困りましたわね。 これだけ隙を見せているのに擦りもしないなんて。 まるで、わたくしが弱いもの虐めをしているようではございませんか。 では、こちらもちょっとばかり試し振りをさせていただきますわね。 |
ゾフィーの攻撃は手下Dに痛撃を与えた。
■ゾフィー To:駄目(D)な賊 |
おわかり? もう一度だけ申し上げます。 お退きなさい。 さもなくば、次はございませんわよ? わたくし、悪者扱いは慣れておりますから。 |
鋼色の瞳をぴたりと、「駄目(D)」な賊に据えながら。
脅すでもなく、説得するでもなく、あくまで淡々と語りかけるゾフィー。
ヴァルドは再び精霊語の詠唱を始める。
手下Dはゾフィーから離れて行こうとした。
■ヴァルド To: |
「我が朋友ノーム、堅き大地を司る者よ! その拳を突き上げ給え!我が敵を打ち砕かんがため!」 |
石礫がゾフィーを襲う。
が、ノームの力は本領を発揮しなかった。
■ゾフィー To:ヴァルド |
申し上げましたでしょう、「石頭」ですと。 石に石をぶつけても、結果はかすり傷がせいぜいですわね。 物理的攻撃でこの程度といたしましたら、あなた。 魔法を唱え続けたとしても、わたくしを倒す前に、おそらく気絶してしまわれましてよ? |
ウルスは武器を準備して様子を見ている。
そしてゾフィーに手下EFが斬りかかる!
しかし、またも攻撃は外れた。
■ゾフィー To:餌(E)&フーリッシュ(F) |
なんと感動的な、自己犠牲的精神でごさいますこと。 よろしゅうございますか、わたくし、警告はいたしましたからね。 |
ゾフィーは手下達に反撃。
炎を象った剣が翻り、EFは一刀のもとに斬り伏せられる。
かろうじてDだけがその刃を逃れ、ゾフィーから距離を置いた。
エルは行動を遅らせてヴァルドに詰め寄り、攻撃を仕掛けるも回避された。
■ヴァルド To:エル |
どうした至高神の僕。 そんな事では私を倒せぬぞ! |
■エル To:ヴァルド |
ふむ、さすがにすばしっこいですね……。 |
■ゾフィー To:聞こえよがしなつぶやき |
おや、わたくしとしたことが。 「手出し無要」と声をかけ忘れてしまったみたい。 ま、bゎか者にとってはいい経験になるのかもしれませんわね。 鍛え甲斐のない素材を叩きつぶしたり、自殺志願者に付き合ったりすることには、わたくしそろそろうんざりしはじめた所ですし。 |
足元に倒れ伏すふたりに目をやったゾフィーは、背後のウルスに対し、同じ口調のまま、振り返ることなく言い放ちを続けた。
■ゾフィー To:ウルス |
あー、ウルスさん。 あなたの主義に反しなければ、あちらのお二人には、納得がいく決着をつけさせてあげていただけません? どう申し上げても、非論理的な戦術ばかりお取りになって、勝つ為の行動を全くなさろうとしないヴァルドさん。 同じく、ターゲットが己になったとしたら、先に自分が倒される確率が高いのに、突っ込みをかけられたエルさん。 にんげん、生き残ってさえいれば、なんとでもなりますのに。 この状況で、命より大事なことっていったい何があるのかしら? |
■エル To:ゾフィー |
決まっているでしょう。 ファリス神への信仰です。 |
言い切った。
ヴァルドは三度精霊語の詠唱を始める。
今度はかなり気合いを入れている様だ。
■ヴァルド To: |
「我が朋友ノーム、堅き大地を司る者よ! 重ねて命ず! その拳を突き上げ給え!我が敵を打ち砕かんがため!」 |
再び石礫がゾフィーを襲う。
ノームの力は本領を発揮したが、やはり地面が無い為本来の力が出なかったのだろうか。
微かにゾフィーの頬を削ったに留まった。
エルの槍がヴァルドの胸を貫く!
その傷は深く、ヴァルドに致命傷を与えた。エルが槍を引き抜くと、声も上げずにヴァルドは倒れ伏す。
Dは部屋の隅へ逃亡した。
しかし、ウルスとゾフィーが詰め寄る。
ウルスは組み付いて見たが、運悪く脚がもつれて失敗した。
ゾフィーがDを詰問する。
■ゾフィー To:D |
「ボスは何処?」 |
■D To:ゾフィー |
「は、反対側の水路の奥に……」 |