#181:おねえちゃんをたすけてください

5-1a オラン地下水道の戦闘

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オラン地下水道・敵アジト
戦闘が開始された。先手を取ったのはヴァルド。
精霊語で詠唱しながら、ゾフィーとの距離を詰める。
■ヴァルド To:
「わが暗闇の友よ。やつの心に恐怖を植え付けたまえ!」

闇の精霊がゾフィーを襲う。
しかし、ゾフィーの心はそれに打ち勝った。
■ゾフィー To:ヴァルド
甘いわ。
その一回に全力を賭けていれば、あるいは勝ち目もあったかもしれませんのに。
わたくし、自他ともに認める石頭でございましてね、おほほ。

■ヴァルド To:ゾフィー
ほほう、中々やるな。
ならば物理的に攻撃すべきだな。

■エル To:ヴァルド
むむっ……そこにいるのは、黒エルフ!
ファリスの御名において成敗ですっ!

そして、エルとウルスが駆けつけてきた。
しかしゾフィーに手下達が詰め寄る!
だが、手下達の攻撃は全て空を切った。
■ゾフィー To:賊ども
あらあら、困りましたわね。
これだけ隙を見せているのに擦りもしないなんて。
まるで、わたくしが弱いもの虐めをしているようではございませんか。

では、こちらもちょっとばかり試し振りをさせていただきますわね。

ゾフィーの攻撃は手下Dに痛撃を与えた。
■ゾフィー To:駄目(D)な賊
おわかり?
もう一度だけ申し上げます。
お退きなさい。
さもなくば、次はございませんわよ?
わたくし、悪者扱いは慣れておりますから。

鋼色の瞳をぴたりと、「駄目(D)」な賊に据えながら。
脅すでもなく、説得するでもなく、あくまで淡々と語りかけるゾフィー。
ヴァルドは再び精霊語の詠唱を始める。
手下Dはゾフィーから離れて行こうとした。
■ヴァルド To:
「我が朋友ノーム、堅き大地を司る者よ! その拳を突き上げ給え!我が敵を打ち砕かんがため!」

石礫がゾフィーを襲う。
が、ノームの力は本領を発揮しなかった。
■ゾフィー To:ヴァルド
申し上げましたでしょう、「石頭」ですと。
石に石をぶつけても、結果はかすり傷がせいぜいですわね。
物理的攻撃でこの程度といたしましたら、あなた。
魔法を唱え続けたとしても、わたくしを倒す前に、おそらく気絶してしまわれましてよ?

ウルスは武器を準備して様子を見ている。
そしてゾフィーに手下EFが斬りかかる!
しかし、またも攻撃は外れた。
■ゾフィー To:餌(E)&フーリッシュ(F)
なんと感動的な、自己犠牲的精神でごさいますこと。
よろしゅうございますか、わたくし、警告はいたしましたからね。

ゾフィーは手下達に反撃。
炎を象った剣が翻り、EFは一刀のもとに斬り伏せられる。
かろうじてDだけがその刃を逃れ、ゾフィーから距離を置いた。
エルは行動を遅らせてヴァルドに詰め寄り、攻撃を仕掛けるも回避された。
■ヴァルド To:エル
どうした至高神の僕。
そんな事では私を倒せぬぞ!

■エル To:ヴァルド
ふむ、さすがにすばしっこいですね……。

■ゾフィー To:聞こえよがしなつぶやき
おや、わたくしとしたことが。
「手出し無要」と声をかけ忘れてしまったみたい。

ま、bゎか者にとってはいい経験になるのかもしれませんわね。
鍛え甲斐のない素材を叩きつぶしたり、自殺志願者に付き合ったりすることには、わたくしそろそろうんざりしはじめた所ですし。

足元に倒れ伏すふたりに目をやったゾフィーは、背後のウルスに対し、同じ口調のまま、振り返ることなく言い放ちを続けた。
■ゾフィー To:ウルス
あー、ウルスさん。
あなたの主義に反しなければ、あちらのお二人には、納得がいく決着をつけさせてあげていただけません?
どう申し上げても、非論理的な戦術ばかりお取りになって、勝つ為の行動を全くなさろうとしないヴァルドさん。
同じく、ターゲットが己になったとしたら、先に自分が倒される確率が高いのに、突っ込みをかけられたエルさん。
にんげん、生き残ってさえいれば、なんとでもなりますのに。
この状況で、命より大事なことっていったい何があるのかしら?

■エル To:ゾフィー
決まっているでしょう。
ファリス神への信仰です。

言い切った。
ヴァルドは三度精霊語の詠唱を始める。
今度はかなり気合いを入れている様だ。
■ヴァルド To:
「我が朋友ノーム、堅き大地を司る者よ! 重ねて命ず! その拳を突き上げ給え!我が敵を打ち砕かんがため!」

再び石礫がゾフィーを襲う。
ノームの力は本領を発揮したが、やはり地面が無い為本来の力が出なかったのだろうか。
微かにゾフィーの頬を削ったに留まった。
エルの槍がヴァルドの胸を貫く!
その傷は深く、ヴァルドに致命傷を与えた。エルが槍を引き抜くと、声も上げずにヴァルドは倒れ伏す。
Dは部屋の隅へ逃亡した。
しかし、ウルスとゾフィーが詰め寄る。
ウルスは組み付いて見たが、運悪く脚がもつれて失敗した。
ゾフィーがDを詰問する。
■ゾフィー To:D
「ボスは何処?」

■D To:ゾフィー
「は、反対側の水路の奥に……」


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GM:teshima