#179:未確認生物を求めて……

4-1a 墜ちた都市C

前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


墜ちた都市遺跡
冒険者達は下位古代語で呼びかけながら遺跡を歩いた。
今のところ特に反応は無いが……。
■??? To:ALL
(下位古代語)
吾輩に何の用かね? 蛮族諸君。

不意に後方から下位古代語で話しかけられた。
しかし、後ろを振り返っても声の主の姿は確認できない。
■エル To:ALL
うん? 誰か何か言いましたか?

下位古代語の分からない人。
■シグナス To:ALL
ん?お出ましか……ちょいと、話して見るわ。
言いたい事在ったら翻訳するぜ。

■クラゥン To:シグナス
おお、頼むたのむ。是非頼む!
こういう時、やっぱり色々喋れるやつは頼りになるなー。

■シグナス To:クラゥン
読み書きも出来ると仕事バンバン押し付けられるけどな!

■クローエ To:シグナス
ふふふ、若いうちにいろいろな経験をするのは、多分とても良いことよ?

■シグナス To:謎の声
(下位古代語)
OK、なら文化的に話し合いと行こうか、喧嘩する気は無いぜ。
先に名乗らせて貰うよ、俺はシグナス。シグナス・ラグスってんだ。
其方さんが何者か……教えて貰って構わないかい?

■??? To:シグナス
(下位古代語)
ふむ、蛮族にも言葉が通じる者が居るとは。
それに好戦的でも無い様だな。
宜しい、吾輩は主より”パンテーラ”と呼ばれしものである。

冒険者達の後方100m程にある大木の幹に、体長3m位の山猫が姿を現した。
間違い無く、発見されたリュンクスに間違い無いだろう。
■シグナス To:パンテーラ
(下位古代語)
これでも平和主義なもんで、いやほんと、刃物とかマジカンベンと言うかいやいや関係ないねコレ。
ご丁寧にどうも……主、って事は使い魔さんかい?
……っと、詮索して申し訳無いけど、ちょっと調べモノのお仕事中でさ。色々聞かせて貰えると助かるんだ。
ただで、とは言う気も無いし……まあ、何か要求があればできる限り聞くぜ?

■クラゥン
おおー! これがリュンクスであるか。
おっきいのう。立派だのう。

シグナスが通訳してくれる会話を聞きつつ、キラキラした眼差しでリュンクスを見ている。
■パンテーラ To:シグナス
うむ、今は”何時”だ?
何しろ、吾輩も目覚めてまだ時間が経っておらんでな。
最後の記憶は、主が”調整する”と言っていたところで途切れておる。
目覚めてみれば街は瓦礫と化しておった。
一体、何があったのだ?

■シグナス To:パンテーラ
(下位古代語)
……その言い方だと、結構アレだな……多分、10年20年の話じゃないから大雑把になるぜ?
(かくかくしかじかと、大雑把に遺跡の来歴を話す)
……一応俺も、現代の学問所に居る身だ。ある程度は正しい……少なくとも、現代じゃ一般的な情報と思ってくれて良いぜ。
其方さんのご主人とは、今も連絡取れるのかい?

■パンテーラ To:シグナス
(下位古代語)
否、全く反応が無い。
お主の話に因るならば、王国崩壊時に死亡したのではあるまいかの。
……此処では食事にも事欠く有様である。
吾輩ともあろう者が、そこらの獣同様に狩りをしなければならんでな。

おっと、話が逸れたな。
で、お主達は吾輩に何用だね?

■シグナス To:パンテーラ、ALL
(下位古代語)
そいつは、ご主人の冥福を祈らせて貰うよ。……つっても、古代の魔術師は色々手段もってそうだしノホホンと生きてるかも知れないけど。
っと、そーだった。俺達の仕事は、ちょいと変わった幻獣見かけたから調べてくれ、って所だ。
多分、あんたの事だと思う。使い魔やってる幻獣なんて、今じゃ滅多に居ないだろうからな。
んで、場合によっては捕まえて来るってのも在るんだが……俺としては、話の通じる相手にはちゃんと礼儀を弁えてぇ。
まー……会って直ぐに信用云々ってのも難しいだろうけど、蛮族成りに筋は通したい性分なんだよ。
そーだな……取引するなら、パンテーラの知識を伝えて貰う、代わりに生活の世話と保護……
……後は、遺跡探索兼ねればご主人の捜索に人手割いてくれるかも知れないけど……年代が年代だから成果は期待し辛いか。
って訳でどーだろ。一回戻って相談してみるか?同行願えりゃ色々と折り合い付けれると思うんだが。

■パンテーラ To:
(何やら上位古代語で呪文を唱える、すると共通語で話す様になった)
……と、これで良いか。お主らの言葉で伝えよう。
お主らが礼を失せぬ面々で有る事は分かった。
但し、吾輩もちと退屈しておる。
そこでだ、吾輩の召喚せし竜牙兵を見事倒せたらお主らに同行しようではないか。
なに、倒れてもトドメを刺す様な事はせん。
……尤も万が一と言う事はあるが、お主達の勇気を以て吾輩を満足させてくれ。

■エル To:パンテーラ
おお、言葉が通じるように……え? 戦え?
ここで、いきなりですか?

理解できた言語がいきなり過ぎて付いていくのに大変。
■クラゥン To:パンテーラ、ALL
おー、器用なこと出来るんだなー…て。
竜牙兵って、えーと。なんだ。強いのか?(首こてり)

■シグナス To:パンテーラ、ALL
暇潰しに腕試しね……まあOK、実力的な信用も取れるっちゃ取れるしな。
っつーか竜牙兵の材料費の方が勿体ねえけ……あーくそっ、しょうがねえな!

■クローエ To:シグナス、all
ほんとうにしょうがないわねえ。
それで協力を得られるなら、そうするのがわしらの仕事だものね。

■エル To:独り言
しかし、僕たちのことを「蛮族」と呼ぶくせに、何かというと戦いによって物事を判断しようとするのはどうなのかと思います。
いったいどちらが野蛮なのかと……。

聞こえないように、ぼそぼそと。
■クラゥン To:ALL
まあ、きっとアレだな。
簡単にホイホイついていく、ってのもプライド的につまらんし、勇気を見せてくれたらついていってもいいんだからねっ、というツンデレ風な。

■クローエ To:クラゥン、ALL(ひそひそ話)
あら、そう考えるとなんだか可愛らしいわねえ?

■パンテーラ To:ALL
(聞こえないふりをしつつ)
事前に補助魔法を使うのは在りだ。
全力を出し切ると良いぞ。
準備が出来たら言い給え。


前のページへ シナリオトップページへ 次のページへ


GM:teshima