ターブ村・森の中 |
バルクと分かれて見失った足跡の先を追う冒険者達。
今のところ、周囲に変わった様子は見られないが……。
■イザベル To:ALL |
何もありませんの……。 もっと奥に進むですの。 |
■アール To:イザベル>メイシアス |
おっと、リーダーがあまり先行しちゃダメだぜ。 ちゃんと指示を出さないとリーダー失格だな。メイシアス、先導頼むよ。 |
■メイシアス To:アール |
了解です♪ |
メイシアスを先頭に据え、アールが後方に注意を払いながら進むことにする。
暫く進むと、メイシアスとアールの両名が、前方から接近する”何か”の気配に気付いた。
距離は近いが、まだ何かする余裕はある。
■イザベル To:アール>メイシアス |
アールさんは心配しすぎですの。どうせ何もありませんの。 暇だから「しりとり」でもするですの。 先頭のメイシアスからですの。 |
■メイシアス To:イザベル |
しりとりですか…り…「リンゴジュースの水割り」です |
ご指名に応えつつ、さり気なく進路をずらして脇へと入る。
メイシアスの意図に応えるべく(?)、アールも行動する。
■アール To:リキュオス |
り…、リキュオス、「臨・戦・態・勢」とか、どうだ?。 おっと、足がっっ! |
答えながら、アールは前のふたりを巻き込みながら右側の茂みに飛び込む。
■リキュオス To:アール |
ぇあ…!? なにその華麗なダイブ!? |
まったく気配に気づいていなかったリキュオスが慌てて後に続く。
痛て…すまない…と言いながらもイザベルの口元を抑えるアール。
■アール To:イザベル |
ほら、自分だけ注意してればいいってもんでもないだろ。 周りにも気を配らないとな。 |
いろんな含みを持たせつつ、警戒するそぶりを見せる。
■イザベル To:アール |
(ファニイッヘルレフノ!ヒューイヒハイファーホォフンレフノ!) ※何言ってるですの!注意しないから転ぶんですの! (…………ファニファイハレフノ?) ※何かいたですの? |
■アリス To:アール |
……なにか居るんだよね? |
声を潜め、周囲の警戒を強める。
■リキュオス To:イザベル |
い…「芋100(ひゃく)」 |
さりげなくしりとりを続けようとするリキュオス。
■アール To:ALL |
静かに…来るぞ。 |
茂みに隠れた冒険者達が見た物は、無警戒に歩く一体のオーガの姿だった。
冒険者達に気づくことなく、村の方へ移動しようとしている。
■リキュオス To:ALL |
お、いきなりビンゴか…? |
アールとメイシアス、リキュオスの三人は、オーガが通り過ぎるときに、なにやら呟いているのに気がついた。
東方語で「どうしよう、今度は大丈夫かしら……」と言っているようだ。
(リキュオスは東方語を知らないので、何を話しているのかまでは分からなかった)
■アール To: |
「大丈夫かしら…か、」女、いや雌というべきか?。 粗暴な様子には見えないが。 |
■リキュオス To:アール |
意外と守備範囲広いな!? |
■イザベル To:ALL |
ギャァァァー(゜□゜i||)…ですのッッ! むむむ無理ですの!あんなの100パー殺されますのッ! 食べられてしまいますの!エルザはもーおしまいですの! |
■リキュオス To:イザベル |
ちょ、嬢ちゃん!?Σ( ̄Д ̄;; |
■アリス To:ALL |
オーガーで間違いないみたいだねっ。 安らかなる眠りをもたらす雲よ…! |
アリスの詠唱に続いて、眠りの雲がオーガーを包み込む。
雲が晴れた後には、オーガーの巨体が地面に横たわっていた。
■アリス To:ALL |
やった〜♪ これで、あとはとどめをさしちゃえば、依頼完了、だねっ☆ |
■イザベル To:暫定オーガー |
(((( ;>Д<)))エルザはおいしくないですの… それに棘にイザベラトキシンという神経毒があるですの…… 摂食後20分から数時間で腹痛・めまい・運動麻痺・血圧降下を引き起こして、死に至りますの… 食用には適しませんの…リリースするですの… |
オーガーは何も反応しない。
アリスの魔法で完全に眠って居る様だ。
■アール To:イザベル>ALL |
エルザ、静かに。 さっき、こいつは「大丈夫かしら」と口にしていた。 それだけで内容を類推はできないが、普通に暴れるだけのオーガではない気がする。 実際、村に被害も出ていないのだしな。 話を聞いてはどうだろう。 |
■アリス To:アール |
そんな事言ってたんだ? ボクにはなんにも聞こえなかったケド。 |
■リキュオス To:ALL |
もしかすると、ほんまに「急に出没するようになった怪物=姿を消した娘」ってパターンかもしれんしな…? |
■アリス To:リキュオス |
そ、そうなの? もうちょっとで、ざくーってしちゃう所だったよ〜☆ |
■イザベル To:アール |
アールさんはオーガーの言葉が判るんですの? きっと聞き間違えたんですの、オーガ語で「ダ・イジョ・ウブカジル」はきっと、「どいつこいつもブッ殺してやる」とか「ヒャッハー、人間どもの踊り食いだぁッ」とかの意味に違いないですの。 |
アールの後ろに隠れながら覗き込む。
■イザベル To:アリス>暫定オーガー |
………眠ってるですの? それにしてもアリスは凄いですの。一撃ですの! オーガーとかいって見かけより全然弱っちかったですの。 これが魔法少女師弟コンビの実力ですの。一昨日きやがれですの。 |
■リキュオス To:イザベル |
いや嬢ちゃんはなんもしてへんがな。 |
すかさずツッコむ、リキュオス。
■イザベル To:リキュオス |
( ̄з ̄)してましたーですの。 |
してません。
■アール To:ALL |
このままで暴れて手に負えないのも困るし、まあ、術を使うとは思えないので、普通に縛って目を覚ますのを待つのが良いかと思うんだが。 |
■リキュオス To:ALL>イザベル |
たしか依頼は怪物の「退治」やったと思うが…どうするリーダー? |
■イザベル To:リキュオス&ALL |
オーガーの言葉が判るなら、まずシェリーさんをどこへやったか吐かせるですの。 しかるのち「退治」するですの。早く縛り上げるですの。 |
■アール To:イザベル |
へいへい。 |
■リキュオス To:ALL |
そういや足跡は…? たしか目撃現場には人間サイズの足跡しか残ってなかったはずやな…? |
リキュオスは慎重に怪物に近づき、その足跡を観察してみる。
その間に、オーガーの上半身にはぐるぐるとロープが巻かれていく。
■リキュオス To:ALL |
ちょっと小さめの人間の足跡…。 こいつぁ薪拾いポイントで見つけた足跡もこいつのモンやった可能性が高いな。 |
しかも残された足跡は裸足ではなく、靴を履いているようだ。
おおよそオーガーの体格からは推測できない足跡である。
■リキュオス To:ALL |
山の方に向かう足跡は2種類あったよな。ちゅうことは…? |
オーガーを縛ったアールには、見た目と違って、華奢……と言うより人間女性の体の様に感じられた。
アールはアリスにオーガーに触れるよう促す。
■アール To:アリス |
どう思う? |
■アリス To:アール |
えぇ〜。どこからみてもオーガーだよっ? |
ぺたぺた。
■アリス To:ALL |
ホントだ……人間みたいだね、これ。 オーガーの姿は、幻覚かなにかじゃないかなぁ。 解けるかどうかはわからないけど、解除試してみよっか? |
言いながら、女性の装身具の有無を確認。
アリスは調べて見たが、特に気になる装身具などを身に付けている感触は無かった。
■イザベル To:アリス&ALL |
何を言っているですの!ちゃんと判るように説明するですの。 ここまでやって「オーガーと見間違えました。よく見たら人間でした。」じゃ済みませんの。 とっても失礼な話ですの。訴えられてしまいますの。 とにかく早くロープを解くですの! |