SW-PBM #164 哀しみのラビリンス |
■ 難題、交渉 ■ | ||
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【 ルナクリア居室 】 |
■ルークス(通信) To:ルナクリア |
《……で、まぁ僕としては。 知らなかった事とはいえ、祖先が上に屋敷を構えてしまった事に対する非礼を詫びた上で、事後ではあるもののその承諾を。 それから、周囲に被害を及ぼすような行為を慎んでくれる事。 その二点さえ約束して貰えるなら、貴女に対してどうこうするというつもりはありません。 ここで研究を続けるのは自由だと考えています。》 |
■ルナクリア To:ルークス |
……ん〜。 別に好きで迷惑を掛けるつもりはないから、不慮の事故が起きましたーっていう場合を除くなら、お願いを聞いてあげてもいいんだけど。 今のところ、外に出て何をしたいっていうのもないしね。 ……レントンのお使いさえ邪魔しないなら、困る事もないし。 ただ、黙ってその条件を飲むのは面白くないなぁー。 |
■クリス To:ルナクリア |
貴方の実力なら不慮の事故もなかなか起きないでしょうね。 黙って条件を飲むのが嫌でしたら、何かルナクリアさんからも付けますか? 月一回ルークスさんがお茶飲みがてらルナクリアさんのお相手をするとか? |
■ルナクリア To:ALL |
な〜に言ってるのよ。 そんなものよりもっと良いのが、あたしの目の前にあるじゃない。 (ルークスに)この子達、ちょーだい。 そしたら、考えてあげる。 |
目をキラキラさせて、まったく邪気のない顔で言い放つ。
……冗談ではなさそうだ。
■ルークス(通信) To:冒険者たち |
《……だ、そうだけど。 一応聞いておくけど、君たちの意思は?》 |
■ジン To:ルークス、ALL |
この地下迷宮で珍しいものに囲まれて暮らすんだろ? そりゃもちろん、、 |
■リキュオス To:ルナクリア |
帰ります。 迷惑でもなんでも好きなだけかけたらええがな。 |
■ヘイウッド To:ルークス |
聞かないでよ。 もちろんパス。 |
■クリス To:ルークス・ルナクリア |
ルナクリアさんが言っておりましたが、迷宮に住み込んで人生を棒には振りたくありません。 たまに顔を出す程度で良ければ話は別ですが。 |
■リキュオス To:クリス |
住み込むとかいうレベルとちゃうで多分…。 |
先ほど見た巨大水槽を思い出して半眼でツッコむ。
■ヘイウッド To:ルナクリア |
ていうかルナクリアさん、そもそも僕らはルークスさんの「持ち物」じゃないんで、その決定権はルークスさんには無いのよね。 で、僕はさっきも言ったとおり、一つところに留まる生活は性に合わないんだよねえー。 |
■ルナクリア To:ヘイウッド |
えー。そんな事ないわよー。 あたしと居れば、退屈なんかさせないのに〜。 |
■リキュオス To:ルークス |
一応聞いておくけど、若旦那の感想は? |
ルークスの口調を真似たつもりらしい。
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《それはからかってるつもりなのかな? なんか、リキュオス君だけなら置いてってあげても良い気がしてきたなぁ。 ……というのは冗談として。》 |
■リキュオス To:ルークス |
やっぱり俺ら使い捨て!?Σ( ̄Д ̄;; |
『ら』ではなく、リキュオス個人のみだと思う。
■ルークス(通信) To:ルナクリア |
《ヘイウッド君の言うとおり、彼らの人格を無視して決める権利は僕にはないんで。 彼らがその気でない限り、そういった条件には頷けません。》 |
■ルナクリア To:ALL |
むぅ〜。つまんなーい。 じゃあ、じゃあ、他の条件なら飲んでくれるの? ここまで来ておいて、何もせずに帰るなんて都合の良い真似はさせないわよ。 |
■クリス To:ルナクリア |
現実的な条件ならと言いたいところですが、交渉はご自分でなされるとルークスさんがおっしゃっていたので、 ルークスさんが飲める条件次第と言った所でしょうか? 我々に交渉権は有りませんので。 |
■ヘイウッド To:ルナクリア、ルークス |
まあ、そだねえ。 例えばだけど、竜の牙とか入手可能なものであれば、ルナクリアさんが「ガラクタ」と呼ぶまほーの物品をルークスさんに届けて、ルークスさんがツテでそれに見合うだけの研究素材を仕入れる、みたいなビジネス契約は可能かもしれないね? もちろん、クリスさんの言うとおり僕らには決定権なんてないので、あくまで例えばの話だけどねー。 |
■マリィ To:(心の声) |
ルナクリアの話を聞いていると苛々するわね……。 夢ばかり見ている馬鹿な女、大嫌いだわ。 交渉が決裂したら、罵ってやろうかしら……。 |
■ルナクリア To:ALL |
ホントなら、手元に置いて可愛がりたいんだけどなー。 嫌がるのを無理やり……ってのも嫌いじゃないんだけど。……まぁ、仕方ないか。 じゃあねー、その代わりにお掃除をお願いしたいの。 色んな実験に使うための広めのスペースがあったんだけど、今ちょっとそこに入れなくなっちゃってて。 そこのお片づけ、して欲しいな。 |
■ルークス(通信) To:ALL |
《そういった直接的な行為となると、やっぱり彼らの意思次第ですね。 (冒険者たちに)どうする? 僕の事は考えないで、自由に決めてくれていいよ。 これも断るなら、また別の条件で折衝するし。》 |
■ヘイウッド To:ルナクリア、ルークス |
ん、みんなと相談だけど、一個目の条件に比べればずっとマシだね。 僕としてはそれくらいしてもいいけど、決定する前に掃除する範囲や量は確かめておきたいな。6人で何ヶ月やっても終わらない広さなんてのはカンベンね。 それと、まあこれはルークスさんの交渉ごとの代行なんで……クリスさんたちも言ってたように迷宮の内部や建造目的、危険性の調査っていう本来の依頼内容は果たしてるわけだし、兄さんじゃないけど、この交渉成立のための掃除分は報酬に上乗せ願いたいねえ。 金額は掃除量を見てからでいいけどさ。 |
■ルナクリア To:ヘイウッド |
広いは広いかもしれないけど、すぐに終わると思うわよ。量自体は大した事ないと思うから。 どっちかっていうと、面倒でほったらかしてるだけだから〜。 で、お礼かぁ。……う〜ん。 |
■ジン To:ルークス>ルナクリア |
ふむ。話の腰を折るようで申し訳ないのですが、なぜ我々が、ルナクリア殿から何か条件を付けられ交渉材料にならなければいけないのでしょうか? ルークス殿がルナクリア殿に自粛を願うならば、それはルークス殿が直接支払うべき慰謝料であって、我々にはなんら関知することろではないと考えます。 ルークス殿が慰謝料が支払えない、またはルナクリア殿が気に入る条件が出せなければ、残念ながらルナクリア殿の自由を認める他ないでしょう。 また、実験室の掃除を我々に頼むにしても、それはルークス殿の件とは別に、ルナクリア殿が直接我々に報酬を払って依頼すべきだと思うのです。 まあ、最初の話を聞いていないので、勘違いがあれば指摘して頂きたい。 |
■ルナクリア To:ジン |
え〜? 貴方、何か勘違いしてない? あたしが『貴方たちに』してるのは交渉じゃなくって、お願いだもの。 あたしのお願いなら、無償で奉仕してくれるものじゃないの? |
■リキュオス To:ルナクリア |
なんでやねん。 |
■ジン To:ルナクリア |
お願いがあれば、聞いて差し上げても構わないのですが、それを必ず我々がやらなければいけない、というスタンスが問題だと思うのです。 |
■ルナクリア To:ジン |
納得できないなら、言い方を変えてあげましょうか? ルークスさんだっけ? 貴方たちは、その人の交渉のための材料なの。 で、あたしはルークスさんの交渉に対して『貴方たちが働く事』を要求したわけ。 ルークスさんが『交渉のための代価』として貴方たちという労働力を差し出すわけなんだから、貴方たちがその労働の対価が欲しいというなら、それはルークスさんに求めるべきなんじゃないの? あたしにそれを求めるのはおかしいんじゃな〜い? |
■ジン To:ルナクリア |
まずその前提である、我々が「交渉の材料だ」という点については、ルナクリア殿が決めることではないのです。 それを決めることができるのは我々自身なのです。 |
■ヘイウッド To:ジン、ルナクリア |
まあ、交渉材料として「この人たち(=僕ら)を働かせるように働きかけて」ってルークスさんに持ちかけるのはルナクリアさんの自由だと思うけど。 でも、決定権が僕らにあるってのは、ジンさんやルークスさんが言っている通りね。 ルークスさんの話聞いてもらってればわかると思うけど、僕らとルークスさんは主従じゃなくてあくまでビジネスパートナーだからね。 「パートナー」ってのは相手に強制できるものじゃなくて、約束に基づいて、お互いに無いものを誠意をもって提供し合う、って形で成立するものだからねー。 |
■リキュオス To:ルナクリア |
ぶっちゃけルークスサンと姐さんの交渉の結果がどうなろうと俺ら知ったこっちゃないわけよ。 『交渉のための代価』としてルークスサンに差し出される謂れなんてないわけ。 せやから片付け手伝うのは構わんけど、それはまた別の話ちゅうことになるな。 |
■ルナクリア To:リキュオス |
別の話、ねぇ。 そーゆー言い方をするって事は、逆にあたしが貴方たちをどうしようとルークスさんの知った事ではないって意味にもなるんだけど? それこそ、無理矢理捕まえてここにずっと置いてあげる事もできるのよ? |
■リキュオス To:ルナクリア |
そもそも姐さんがそういうつもりなら、たとえ話が同じやったとしても、ルークスサンにできることなんてなんもないやんけ(苦笑) |
■ルークス(通信) To:ALL |
《……まぁとりあえず。 君たちが働いてくれる事でルナクリアさんが納得してくれるのであれば、その対価を払うつもりはもちろんある。 そうだね……当初の『取り分3割』の約束を1割上乗せして、4割でどうかな。》 |
■ヘイウッド To:ALL |
ふんふん、1割増しね。現時点でどんくらいあったっけね、1人頭1500増しくらいにはなるかな?? |
■リキュオス To:ヘイウッド |
生きて帰らんことにゃ、いくら金額増えても意味ないのは間違いないわ(苦笑) |
■ルークス(通信) To:ALL |
《その辺は君たちの力量次第だからねぇ。 第一、ちゃんと戻ってきてくれないと僕からして儲けがないわけだし。》 |
■リキュオス To:ルークス |
あんたは迷宮の構造やら危険性が判明しただけで充分収穫になっとるやろ。 確認やけど、若旦那の代わりに姐さんの研究スペース掃除すれば報酬一割増やな? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《掃除をすれば、というか、ルナクリアさんの願いを聞いて満足をさせてあげられたら、って事かな。 結果的には変わらないだろうけど、一応そういう事でね。》 |
■リキュオス To:ルークス |
つまり危険手当ては別、と。 |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《それも含めての1割増だよ。 危険を排除する事がルナクリアさんの満足を得られる事になるんだったら、それに対して追加の報酬を出す事になるんだから。》 |
■リキュオス To:ルークス |
んー、危険手当て込みならもう一声欲しいとこやな。 姐さんの仕事を請け負うので1割増、結果として命の危険があればさらに5%上乗せでどうや? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《ダメ。出せるのは4割まで。 あんまり甘い交渉ばかりしてても、僕の今後の評価に響いてくるんでね。 どうしても上乗せを求めるんであれば、減額の可能性とバーターだよ。》 |
■クリス To:リキュオス |
上乗せの5%分を次回の仕事を依頼してもらうプライオリティーとして確約をもらえれば宜しいのでは? |
■リキュオス To:ルークス |
上乗せ言うても、万が一、命張るような事態になったら1割じゃ割に合わんて言うてるだけで、そんなに無茶な要求しとるつもりないで? 俺ら引き受けんかったら、もっと金かかるかもしれへんし、悪い話じゃないと思うけど? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《何かあった時の増額だけを求めるのは交渉としてフェアじゃないよ。 そういう取引であれば、何もなければ減額というのが普通だ。 で、僕は今までの君を見てきて、そういう『ある・なし』を条件とした場合、そこでまた揉めるだろうというのが容易に想像できる。 どの程度までであれば危険と判断するのか、という問題でね。 それを見越して、後々そんな面倒を起こしたくないからこそ僕は危険手当まで含めて4割、と明言してるんだよ。 危険があろうとなかろうと4割は約束する。但しそれ以上の増額は無し、とね。》 |
■リキュオス To:ルークス>パーティメンバー |
今までのキミを見てきて、もともと譲歩する気が一切ないだろうことは容易に想像できるから、報酬の上乗せは諦めるけど、 想定外の危険があった場合に、リスクに応じて追加報酬を求めるのは正当なことやと思うし、何もなければ減額なんて話も聞いたことないわ。。 (パーティメンバーを振り返って) 冒険者の世界てそういうもんなん? それともお貴族ルール? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《……1割の上乗せを約束したのが譲歩ではないとでも?》 |
■マリィ To:リキュオス |
冒険者はならず者と見られても仕方ない所を、「冒険者の店」のおやじさん達の信用で何とか契約出来ている様なものです。 信用を積み上げるのは多くの時間が掛かりますが、崩すのは一瞬です。 リキュオスさんにわかりやすく言えば、「冒険者の仁義」と言うものがこの業界にはあるんですよ。 必要以上に報酬を吊り上げるのは勿論「冒険者の仁義」に反しますし、 そう言った事ばかりしていると「銀の網亭」のおやじさんどころか、 「銀の網亭」に出入りしている冒険者全体の信用が地に墜ちる事になります。 今回はルークス様の好意で増額が認められましたが、いつもこうなるとは限りません。 最悪の場合は、その場で依頼を取り消される事も有ります。 そう言った事も含めて、冒険者の立場と言うのは難しいものなのです。 リキュオスさんも「裏町の仁義」はご存じでしょう? そしてそれに反した者がどうなるかも。 それと同じ様なものと思って頂いて構わないです。 |
■クリス To:リキュオス |
危険手当が追加で1割と提示しているので十分誠意と言うか物分りの良い依頼主だと思いますよ。 それ以上を求めるのなら減額の条件を出すと言われても仕方が無いかもしれません。 |
■リキュオス To:ルークス、マリィ、クリス |
譲歩、ではないやろ…? そもそも俺らが引き受けた仕事は「迷宮の探索」や。 掃除の件は別口なんやから、引き受ける以上は報酬もらえて当然や。 必要以上に報酬を吊り上げとるつもりなんてないし、 1割分は「好意」でも「誠意」でもなくて、正当な取り分やて思てるけど? |
■ルークス(通信) To:リキュオス |
《相変わらず人の神経を逆撫でするねぇ。 そういうところが査定に響く、って前にも言わなかったかな? 善意で忠告しておくけど、報酬交渉をする前にそういうところを直した方が良いよ。》 |
■ヘイウッド To:ルークス |
まー掃除の内容を聞かないことには何ともだけど、もし危険が高いなら、命を張る方としてはできうる限りの交渉をする、ってのはおかしいことじゃないと思うよ。 それに兄さんは口は悪いけど、けーやく内容である迷宮の探索という点においてはきっちりと神経を集中してプロとしての仕事をしてるし、そのおかげもあって、言わせてもらっちゃえば僕らは前任パーティより真剣に下層を目指して大分解き明かした、という自負もある。そこは充分考慮して欲しいねえー。 |
■ルークス(通信) To:ヘイウッド&リキュオス |
《確かに君たちの働きには満足しているし、褒められて然るべきだ。 とはいえ、その点を考慮して既に僕は1割アップの4割という報酬を提示したわけだ。 はっきり言うが、これは充分以上に破格だと考える。 それを踏まえてこの上に更に上乗せの交渉を持ち掛けるのであれば、「危険があれば増額」という条件と引き換えに「危険がなければ減額」という取引でなければ公平ではないと言っているんだよ。》 |
■ジン To:ルークス(通信)、ALL |
まあ、我々だけで危険の有無を議論してもしかたないでしょう。 まずは情報収集。それで判明した危険に対して、報酬額を決めては如何でしょうか? 個人的には、元々の契約と、今回の新たな契約には関連は無いと考えています。 割合の上乗せではなく固定額で提示して頂いた方が分かりやすいですな。 |
■クリス To:ルークス |
割合で言っているので金額が見えにくくなっているのかも知れませんね。 どうでしょう?掃除だけで金額を決めるのは? |
■ルークス(通信) To:ALL |
《……なるほど。固定額の方が分かりやすいという意見は理解できる。 ならばこうしよう。 まず、君たちがここまでに手に入れた宝物がまったく目減りせず報酬計算の基礎となったとして、その4割で……一人頭およそ7000ガメルを少し超えるくらいだというのを踏まえて欲しい。 そこで、これから提示する三つだ。 一つ目は「固定額で一人頭7200ガメル。但し、消耗品など目減りした分をそこから差し引く」というもの。 二つ目は「固定額で一人頭5000ガメル。但し、消耗品を使用した分は考慮しない」というもの。 三つ目は当初の通り「消耗品の考慮はせず、僕の手元に残った総額から4割」というもの。 この三つのうちから、君たちが好きな条件を選択してもらうということでどうだい? それから、もちろんこれはルナクリアさんの言う「掃除」まで引き受けてくれた場合だ。 もしそれを断るのであれば、そもそも追加の報酬も新規の契約も無いのだから、始めの約束どおりに「総額の3割」を君たちの報酬とさせてもらう。》 |
■マリィ To:ALL |
わたしは第二案の「消耗品の使用は考慮しないで5000ガメル固定」を推したいです。 「掃除」でどれだけ消耗するか分かりませんから。 |
■ジン To:マリィ、ALL |
確かに消耗品を使い切るような「掃除」になるのなら得な提案だが、逆に言えば、消耗品を使い切らなければ損になる話しだ。 私としては消耗品を使い切るような「掃除」計画を立てざるを得ないが、それではルークス殿との利害が一致しないように思うな。 |
■リキュオス To:ルークス |
ええっと、一つ目が固定で……えーっと、なんやって? なんやややこしいこと言うて、煙に巻く腹づもりじゃないやろな? |
条件が複雑でよく理解できなかったらしい(ぇ
■ジン To:ルークス |
ルークス殿の提案はおそらく金額的な差異は無いのですが、こう考えることはできませんか? クリスや私が言っている内容について、具体例を示しますと、迷宮探索報酬の戦利品取引額3割の契約は変更せずに、「掃除」の契約料として1人別途1800Gを支払う、というような事です。 この1800Gというのは現在の戦利品取引額の1割に相当する金額と考えてください。 戦利品取引額3割と合わせれば、報酬の最高額としてはルークス殿が最初に提案している「戦利品取引額4割」と変わらないはずです。 如何でしょうか? |
■ルークス(通信) To:ジン |
《別々で計上したいと言うのならばそれでも構わないが……。 ただその場合は「掃除」の契約料を、そうだなあ……1300……いや、1500までは出そう。 それで手を打ってもらいたい。 「1割」で考えるのと「固定の1800」では、最終的な結果が違ってくるからね。 話を持ちかけた君自身、消耗品を使い切る可能性がある、と言っているんだし。》 |
■ジン To:ルークス |
いえ、消耗品を使用するか否かは「掃除」契約とは無関係です。 1800Gというのはルークス殿の提案から導き出した最高額であって、私の希望契約金額ではありませんし。 先ほども言ったとおり、危険度がわからないうちに金額を決めるのはお互いにとって良くないでしょう。 まず新契約の基本料金として1人500G。これには危険度の情報収集料も含まれて居ます。 そして危険度が判明すれば、それ相応の金額を上乗せする。 どうでしょうか? |
■ルークス(通信) To:ジン |
《……提案は一考しよう。 それに頷くかどうかは、最終的に君たちがどれほどの金額を求めてくるかで判断する。 それでいいかな?》 |
■ジン To:ルークス |
はい。 我々が求めているのは「法外な報酬」ではなく「適切な報酬」です。 我々も、危険度がわからなければ金額提示のしようがありませんよ。 情報収集の結果得られた危険度に応じて、希望の報酬額を提示します。 |
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GM:倉沢まこと