SW-PBM #164
哀しみのラビリンス

■ 行き止まり、新たな道 ■
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【 迷宮・部屋サ 】

行き止まりの部屋に突き当たってしまったため、一度引き返して【ク】の部屋から南下を試みるパーティ。
しかし、あろう事か。
……こちらも行き止まりのようである。
■ジン To:ALL
…まいったな、これは。

■クリボー To:ALL
うわ、こっちも行き止まりか……。
入り口まで引き返さないとダメかな?

■クリス To:クリボー
その可能性が高くなってきましたね。
時間的なロスは否めませんが、手っ取り早い可能性もあります。

■レントン To:ALL
…………。
皆様、ここまでの道のりを覚えているようでしたら教えていただけるでありますか?

何事か考えていたレントンが、不意にそんな事を言い出した。
■リキュオス To:ヘイウッド
えーと……、(しばらく考えて)
…たしかマッピング担当はヘイやったな?

覚えていなかったらしい。
■クリス To:リキュオス
盗賊と呼ばれる職業には記憶術と呼ばれる技術も有った気がしますが、この場合は違いますか?

■リキュオス To:クリス
たしかに手先は器用な方やけど、別に俺盗賊てわけでもないからな。
…一応、詩人のつもりなんやけど。

背中に背負っている竪琴を指差しながら、小声で付け足す。
■クリス To:リキュオス
今までの行動を見るとどっから見ても盗賊のような気がしますが……

■ヘイウッド To:ALL
兄さんの詩は言葉の選び方が面白いんだよ、語呂もいいし。……唯一の難点は女のコが聞くと大抵引くようなチョイスをするところだねー。

■リキュオス To:ヘイウッド
!!Σ( ̄Д ̄;;

さらりと失礼めなことを言うと、レントンに通過経路を説明しはじめる。
■レントン To:ALL
ふむ……ふむ。
皆様、これは可能性ではありますが……。
この入り口の区画から、南下を試みるという手段も考えられるであります。
というのも、実はこの表層部分は「北端と南端」「東端と西端」を魔法によって――我輩も詳しくはないでありますが、まあ、ゲートの応用と考えて貰えればよろしいであります――繋いでおりまして。
表層の敷地面積を考えるに、入り口の区画はおそらく南端部分、下層への区画は北端部分に位置しているであります。
ですので、入り口の区画から南下すれば……この下層への区画と、横のラインでは同じ位置に行けるはずであります。
もっとも、その先が行き止まりになっているとも限りませんので、これも確実とまでは言えないでありますが。

■ジン To:ALL
ほう。ゲートの応用か。
一見してもわからんが、相当高度な技術で迷宮が構築されているようだな。

■リキュオス To:ALL
まあ、もともと俺らの仕事は迷宮を探索することやねんから、下層に下りるのはついでがあったらでもええけどな。

■ルークス(通信) To:リキュオス
《いや、もしもし?
確かに名目は探索だけどさ。その中でルナクリアの存在が確認されたならば、それが最大の目的になるって言ったはずだよね?
本人に会って話を聞くのが、この迷宮の事を知るのに一番手っ取り早いんだし。
今現在、彼女の存在も下に向かう手段も判明してるんだから、それを優先させて貰いたいんだけど。》

■クリボー To:リキュオス
それに「迷宮の探索」が仕事だって言うなら、下層だってその迷宮の一部だろ?
それをついで扱いするのっておかしくないか?

総ツッコミ。
■リキュオス To:クリボー
一部に過ぎんわけやから、他の区画よりも優先するこたないやろ。
限られた時間でできるトコまで調査したらええがな。

■レントン To:リキュオス
彼の言っているのは、下層を「ついで」扱いしている事に対するものだと思うのでありますが。
というか、ルナクリア様の居られる場所をそのような言い方をされるのは我輩的にも不愉快であります。

■リキュオス To:マリィ
いやそんなとこまで律儀に通訳せんでええよ、マリィ(^▽^;)

思わずツッコみをいれるリキュオス。
■クリボー To:リキュオス
安心しろ。
マリィが黙っても、オイラが通訳してやる。

レントンの味方に付いた。これも古代魔法王国の仲間同士というシンパシー。
■リキュオス To:クリボー
しくしく。兄ちゃんはクリボーをそんな子に育てた覚えはないぞ。

クリボーもリキュオスに育てられた覚えはないはずだ。
■リキュオス To:ルークス
ま、若旦那が行けちゅうなら行くけどな。
もしほんまに魔法王国時代から生きとるんやとしたら、まともな相手とちゃうで?
しっかり報酬の上乗せ頼むわ。

■ルークス(通信) To:リキュオス
《だから、それは状況次第だってば。
実際のところがどうなるか分からないのに、気が早すぎるよ。》

■クリボー To:リキュオス
皮算用ばっかりして、結局辿り着けませんでしたなんてなったらカッコ悪いぞ。

■ヘイウッド To:クリボー
いやま、聖騎士さまはともかく、僕なんかはカッコよりは実利の方が重要だけどねぇ。
とはいえ、まー個人的にはそのルナクリアさんってのがどんな人なのか楽しみでもあるから、できる限り会ってみたいけどね。

■クリス To:ヘイウッド
聖騎士とはまだ名乗れないそうです。正しくは聖戦士とお呼び下さい。

■リキュオス To:ヘイウッド
「好奇心は猫を殺す」て言うやろ。下手な好奇心は命取りやで?
ってヘイにゃ言っても無駄やったな(苦笑)

旅芸人一座でしばらく一緒に生活してた頃を思い出して苦笑いをする。
■リキュオス To:ルークス
アンデットか魔法生物か知らんけど、まともなニンゲンちゅうこたぁないやろから、ケチケチせんとちょっとくらい弾んでくれてもええやん(>△<)
別に金に困っとるわけでもないんやろ?

■ルークス(通信) To:リキュオス
《お金に困っていないのと、それを湯水のごとく使うのはイコールじゃないよ。
むしろ、支出を抑える努力をしているからこそ蓄財もできているんだ。
何にせよ、危険の度合いがはっきりしないうちに追加報酬の確約をするつもりはないから。》

■クリス To:ルークス
まあまあ、最初から本気で追加報酬を要求している訳では有りませんから。
冗談交じりの話と受け止めてください。

■リキュオス To:ルークス
そりゃま、最初に約束した報酬さえもらえりゃ文句は言わんけど。
自分だけ安全な場所にいて要望だけ突きつけられてもなぁ…。
冒険者いうても俺ら消耗品とちゃうねんで?

■ルークス(通信) To:リキュオス
《「払わない」とは言ってないじゃないか。そんな言われ方は心外だなぁ。
判断材料がしっかり出揃ってから、それに合わせて考えると言ってるんだよ。
それとも、今ここで追加報酬を決めてしまって、その程度を越える危険があったらどうする気だい?
その都度、いちいち交渉のやり直しなんて面倒は御免だよ。》

■リキュオス To:ルークス
払う気がないヤツもこのタイミングで「払わない」とは言わんて(苦笑)
ま、育ちが悪いのは大目に見てくれや。
俺みたいな生活しとると騙されるなんて日常茶飯事やからな。

大袈裟に肩をすくめてみせてから、話を打ち切るように仲間の方に向き直る。
■ヘイウッド To:リキュオス
まあまあ、口ぶりからすると「程度」に合わせた報酬は考えてくれそーだと期待しておこうかねえ。

■リキュオス To:ALL
とりあえず妖精ちゃんの居た部屋(イの部屋)まで戻るか?
南下するかどうかは【導きの杖】で決めたらどうや?

■クリボー To:リキュオス
その杖、多分役に立たないと思うぞ。
三叉路で正しい道を示すのが「3回に1回」なんだろ?
自分で適当に選ぶのと変わんないよ。

■クリス To:クリボー
それなんですが、自分達が来た道は除外するとしたら結構確率は上がりませんか?

■クリボー To:クリス
……自分が来た道の方に杖が倒れない保証もないと思う。
それこそ「行くか戻るか」の道で、戻る方を示される可能性だってあるんじゃないの?

■クリス To:クリボー
来た道へ向いたら間違っていると判断してもいいような気がしないでもありませんが……

■リキュオス To:クリボー
別に本気でアテにしとるんとちゃうわ。
せっかく見つけたんやから使てみたいやん。
他にアテがあるわけでもないやろ?

■クリボー To:リキュオス
いや、アテっていうか……
向かうべき方向は既に分かってるんだから、出来る限り最短と思われるルートを選べばいいだけじゃないの?

■リキュオス To:クリボー
進んだ先が行き止まりになってる可能性もあるんやから、どのルートが最短かなんてわからんやろ。
それとも【導きの杖】を使われるとなんや都合悪いことでもあるん?

■クリボー To:リキュオス
だから、最短と「思われる」って言ってるだろ〜っ。
わざわざ逆方向を選ぶくらいなら、目的地に向かった方角に進んでみたらって話だよっ。
その杖も都合の良し悪しじゃなくて、使っても意味がないんじゃないかってオイラは言ってるのっ。脊髄反射で答える前に、人の話をちゃんと聞けっ。

■リキュオス To:クリボー
ふっ、まだまだ青いな、相棒よ。
一見遠回りに思える選択肢の方が、実はてっとり早いちゅうのはよくある話や(笑)

先輩面で持論を展開してから、ふと思いついたように尋ねてみる。
■リキュオス To:レントン
ちなみに東西の広さは何区画分くらいあるん?

■レントン To:リキュオス
南北と同じはずであります。ですので、6区画分でありますな。
もちろん、こちらも東と西が繋がっているでありますので、それと知らなければ永遠に歩かされる羽目になり得るでありますが。

■リキュオス To:ALL
なるほど。ちゅうこたぁ、こんな感じか…?

そう言いながら羊皮紙に汚い略地図を書き付ける。

 ┏━━━━━━━━━━━┓    
 ┃  ◎←7←6←5←4→5→◎ 
 ┃          ↑┃    
 ┃          3┃    
 ┃          ↑┃    
 ┃コ━ク━キ━ケ   2┃    
 ┃  ┃ ┃ ┃   ↑┃    
 ┃  ▲ カ ウ━イ━1┃    
 ┃    ┃ ┃ ┃  ┃    
 ┃    オ━エ ア━ ┃    
 ┃        ┃  ┃    
 ┃  3←2←1←S→1→2→3 
 ┗━━↓━↓━↓━↓━↓┛↓ ↓ 
    ◎←3←2←1→2→3→◎ 
■リキュオス To:ALL
いま俺らがいる部屋が▲、下層に繋がる区画が◎、スタート地点がS。
「北端と南端」「東端と西端」がそれぞれ繋がっとるちゅう話やから…

迷宮の端を突き破るように矢印を書き加える。
■レントン To:リキュオス
左様でありますな。
そのように考えて間違いはないと思うであります。

■ジン To:ALL
ふむ。時間もないし、そろそろ行動しようか。
【導きの杖】を使うなとは言わんが、ちゃっと行動方針は決めないとな。
レントンの話から想像するに、スタート地点の南また西から進むのが最下層への最短距離である可能性が高い。
まずは西へ出て、その部屋に南か西への扉があるか確認してみよう。

■ヘイウッド To:ジン
りょーかーい。んじゃま、ループのつくりがわかった今となっては必要ないかもしれないけど、一応ねー。

ヘイウッドはこの部屋にも「△11・×11」を書き付けると、光源となったレイピアを抜き身で持ってスタート地点へと向かう。

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GM:倉沢まこと