| 海辺の街近くの崖：遺跡入り口 |
依頼人との出会いの翌々日に冒険者達はオランを出発した。
三日ほど街道を歩いて、海辺の街にたどり着くと、「まずは現場を見せましょう」とのニアリースの提案で、遺跡の入り口まで移動した。
見たところ、話のあった自身で崖が崩れ、遺跡の入り口が顔を出した様である。
遺跡の前には、動きやすい身なりをした男が見張りをしていた。
カトリーが彼に手で符丁を見せると、男は遺跡に近づいたものは居ないことを報告する。
それを確認したニアリースは、冒険者達にこう言った。
| ■ニアリース To：ALL |
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ここが問題の遺跡の入り口です。 エントランスまでは安全が確保されていますが、中を見られますか？ |
| ■ジン To：ニアリース＆ALL |
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そうだな。精霊の様子も見ておきたいし。 ざっと見て、何か必要なものがあれば戻ればいい。 |
| ■ニコラス To：ニアリース＆ALL |
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入り口には何か意味ありげな紋様とかはなかったのかい？ こっちは特に準備するもんもねぇしいつでもオッケーだよ。 |
| ■ニアリース To：ニコラス＆ALL |
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特にこれといって何も。 紋様でもあると、事前調査が楽になったのですが……。 さあ、中へご案内します。 |
そう言ってニアリースはエントランスに冒険者達を案内した。
中は暗く、カトリーが外で火をつけてきた松明をかざす。
部屋は10×10mの正方形の部屋で、ドアらしきところは崩れている。
正面奥に、先へと続く幅2m程の通路が見える。
また、波の音とは別に、遠くからどこかを水が流れているような音が聞こえている。
精霊使いには分かるが、火の精霊(松明)、光の精霊(明かり)、
風の精霊(大きな開口部から入ってくる風)が感じられる。
それ以外には、生命の精霊と精神の精霊が感じられる。
| ■ジン To：ALL |
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ふむ。精霊の様子には特に異常なさそうだな。 まあまだ遺跡の入り口だからな油断は禁物か。 |
| ■ニコラス To：ALL |
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そっか、お天道さんの下でお散歩するわけじゃねぇから、良く考えなくても明かりは必要だったな(笑 俺も松明持ってるからちょいと火を移さしてもらっとこうかな。 んで地図でも書きながらゆっくり進むってのはどうだい？ |
背負い袋をゴソゴソ。
| ■ニコラス To：ALL |
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おっと、そういやぁ隊列はどうするんだい？ このまんま無警戒でぞろぞろ奥に進むなんてのはいざって時に対処が遅れちまうよな？ あと罠があるかもしれねぇって事だし、何かあった時号令かけるリーダーみてぇな役を決めとくのも必要なんじゃねぇかな？ 元船乗りとしちゃぁ誰かに号令かけてもらった方が全員まとまって動けるからよ♪ |
| ■ウーサー To：ALL |
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灯りはどうする？ オレ様は、できりゃあ盾を構えておきてぇんだが……何処からか何か来たら、カバーに入りてぇしよ。 |
| ■クリス To：ALL |
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リーダーは諸先輩方に任せるとして殿を勤めさせて頂きます。 もちろん光源のたいまつも持ちますよ。 |
| ■カトリー To：ウーサー＆ALL |
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ああ、アタシが灯りを持つさ。 どうせ先頭で罠調べする必要があるしな。 ……おっと、そっちの兄さんも罠調べは出来るんだろう？ (と、ニコラスを見る) 基本はアンタに任せるから、自身が無いときにはアタシに言ってくれ。 |
| ■ニコラス To：カトリー |
| おぅ♪大船に乗った気でいてくれよ♪ |
| ■ウーサー To：ALL＞ニコラス＆カトリー |
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じゃあオレ様は前から三番目……カトリーとニコラスのすぐ後ろってことでいいよな？ 二人ともナニか出やがったら、ムリしねぇですぐに下がるんだぜ。 |
片手には盾を持ち、利き手は状況に即応できるように敢えてあけておく。
今日は背中に慣れない槍まで背負っているぶん、工夫のし甲斐があると内心では喜んでいたりする。
| ■ケット To：ALL |
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僕は真ん中らへんでおとなしくついて行くね〜♪ 罠とか調べられるけど、まだそんなに得意じゃないしね。 手伝うことがあったら、いつでも言ってくれれば、僕も手伝うよ！ |
| ■ジン To：ALL |
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俺もできれば中の方に入れて欲しいな。 悪いが打たれ弱さならかなりの自信がある。 |
| ■ウーサー To：ジン、ALL |
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オーケイ、じゃあカトリーとニコラス以外は全員オレ様の後ろってことで良いな？ 最悪、打点の高そうなヤツが出てきたらオレ様が前に出て食い止めるからよ。皆は後ろから援護頼むぜ。 |
| ■ジン To：ALL |
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まあ、ここ何日も異変が無いなら、出入り口に何かでるということはあるまい。 とりあえず、何か判断に迷うようなものに出くわすまで、奥に進んでみよう。 出入り口付近の地図ができれば、内部の構造もある程度予想が付く。 |
| ■ニアリース To：ALL |
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地図の記録は私でやります。 なので、皆さんは気にせず先に進んでください。 あ、もちろん、仕掛けなどには気をつけてくださいね。 |
| ■ニコラス To：ALL |
| だいたい決まったみてぇだし、ゼフィの兄さんも真ん中辺りってことで、さっそく行っ てみようぜ♪ |
| ■ウーサー To：ニコラス、ALL |
| よっしゃあ！ じゃあザクザク斬り進んで、帰ったらハデに祝勝会といこうぜ！ |
冒険者達は準備を整え隊列を組み、遺跡の奥へと向かっていった。