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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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雪龍



  ローダリオンの塔・最上階

■アール To:ヒノキ
ヒノキ、言葉わかるか?だってよ。
自分で話したいなら、ジンさんから「アレ」借りろよ。
時間はそう無いんだからな。

■ヒノキ To:アール>ジン
言われなくてもそのつもりだっての。
こんな大事な話をするのに、人を通すなんて真似しねぇよ。

おーい、ジン。あの道具貸してくれ。

■ジン To:アール
ん?これか?

猫耳とマペットをぷらーんとぶらさげながら持ってくるw
■アリス To:ヒノキ
じ〜っ☆

期待のまなざし。
■ミァ To:ヒノキ
じ〜〜(・▽・)

期待のまなざしその2。
■ジン To:ヒノキ
なんだよ。やっと会話ができるようになるんだぞ。
毛玉との積もる話もあるだろ。
ほら、ここにこうやって手を入れてだな・・・

周囲の空気を読まずに、淡々と翻訳アイテムの説明をするジンww
借り受けた翻訳アイテム……ネコミミをしげしげと眺めて。
それから、不自然なまでににっっっこりとした笑顔を向けながら、アールの肩に手を置いた。
■ヒノキ To:アール>ALL
なあ、アール。武士の情けって言葉は知ってるか?
……目を閉じて後ろを向いてろ。他のみんなもだ。
ちらっとでも見たら、ぷち殺す☆

■アール To:ヒノキ
なんで俺に言うんだよ。(笑)

■ヒノキ To:アール
お前が話を振ってきたからだ!

■アール To:ヒノキ
だいたいジンさんだって普通に着けてたじゃないか。
別に恥ずかしいことなんかないだろうに。
それに…

ちらりとスノードラゴンを見る。
■アール To:ヒノキ
お前のくだらないプライドのせいで、ドラゴンがなにかしたら、今度こそ全滅だろうが。
それを使って、お前とドラゴンが話すのは構わないが、怒らせてこっちにとばっちり食わさないって保証はないんだからな。

■ヒノキ To:アール
ピクシーたちが、本来なら温厚な性格だって言ってたろ?
私はそれを信用してるんだけど。
それにとばっちり食わせるような状況なら一番に私が死んでるだろが。
そういう好き好んで命を捨てる真似はしないって、何度も言ってるだろ。

自分が折れる気はないらしい。
■リュント To:ヒノキ
お前って武士だったのか?(笑)
もちろん分かっているよ、目を閉じていればいいんだな?(笑)

言葉と裏腹に人の悪い笑みを
■アリス To:ヒノキ
えぇ〜っ、そんなぁ〜。
楽しみにしてたのになっ。

■ジン To:ALL、ヒノキ
おいおい、何を揉めてる。
後ろを向いてたって会話の内容は聞こえるぞ?

■ノール To:ヒノキ
なんだ? あたらしい遊びかっ?
でもおいら、どらごんが喋ってるとこ見たいぞ!(わくわく)

■ヒノキ To:ALL
でぇ〜い、やかましいっ!
いいから全員まとめて回れ右っ。その場で体育座りっ。
両手をちゃんと目に当てるっ。指の隙間から覗くのも禁止だぞっ。

■ノール To:ALL
見るなって言われると、余計見たくなるよな〜♪

くるっと回れ右しながらひそひそと。
■ミァ To:ノール
寧ろアレは「見ろ」と言ってるよーなもんですよネー(=▽=)b

■リュント To:ALL
もちろんだ(笑)
見るなって言葉は見てくれって言葉の裏返しだからな(笑)

頑なに後ろを向かないアール(笑)
■ジン To:ALL
おい、ヒノキは何で怒ってるんだ?

ジンの問いに首をすくめながら。
■アール To:ヒノキ
ほらほら、ドラゴン様がお待ちかねだぞ。

■ヒノキ To:アール
それが分かってんなら、私が覚悟しやすい状況を作れっ!
ほら、ここで押し問答してる暇があるならさっさと向こう行ってろよ。
時間がないって言い出したのはアールだろ。

内心、キュアを掛けてやったのは失敗だったか、などと思っている(笑)
■アール To:ヒノキ
…なにがそこまでの覚悟がいるんだ?
だいたいあっちの連中の方が冷やかす気満々じゃないか。
本当に見られたくないなら…そうだな、ドラゴンの影になるところで話しをすればいいじゃないか。

その場に腰を落ち着けて、めんどくさそうに手払い。
■ヒノキ To:アール
……そーするよ。
お前にゃ何を言っても理解してもらえそうにないしな。

手で払われる仕草を見て急激にテンションダウン。
なんでこんな奴相手に意固地になってたんだろうなーとか自問自答。
■スノードラゴン To:ヒノキ
(リザードマン語)
ЭКЫШ ФЛЖЁУ.

スノードラゴンは落ち着いた良く通る声でそう言うと、神経を集中し始めた──どうやらヒノキの動き次第では、なんらかの魔法を発動させようとしているらしい。
■ヒノキ To:スノードラゴン
だーから、なに言ってるか分からねぇって。
ちょっと待ってろよ……よっと。

ドラゴンを挟んでパーティメンバーと反対の位置に移動。
そこでネコミミを装備。さらに指人形を手に嵌める。
■ヒノキ To:スノードラゴン
……これでいいのか?
おーい、言葉は通じるか?

■スノードラゴン To:ヒノキ
(上位古代語)
tan...

(リザードマン語)
……“言語理解”の魔法を施そうかと思ったが、不要であったか。

■毛玉 To:すのーどらごん
ぴぴぴっ。
(だれ〜?)

スノードラゴンの言葉と、毛玉の鳴き声が、理解できる言葉となってヒノキの頭の中に流れ込んでくる。
■スノードラゴン To:ヒノキ
(リザードマン語)
我が名はシェルダート。人間の乙女よ、お前の名は?
そして、その娘は何故、お前の懐にある?

ぢ〜っ、と毛玉を見て。
■ヒノキ To:毛玉
……メスだったんか、コイツ。

■シェルダート To:ヒノキ
(リザードマン語)
メスではない、だ。

やや気分を害したのか、口元から凍り付くような冷気が漏れた。
■ヒノキ To:シェルダート
娘さんね、はいはい。ああ、いや。それは今はいい。
シェルダートつったか? 私はヒノキだ。
そーだな〜……一から説明すると長くなるんだけど。
かいつまんで言うと、ヤスガルン……この山脈で卵のまま眠ってたこの毛玉を、私の住む街に連れてきた奴がいてだな。
その後ちょっとしたゴタゴタがあって、私の手の中でコイツが孵った。それ以来懐かれてこの有様だ。
一応、今は私が保護者代わりって事で面倒を見ちゃいるが、いつまでもこのままってワケにもいかねぇし。
手が空いたら、元いた場所に帰してやろうとはしてたんだ。

一度言葉を切って、反応を待つ。
■シェルダート To:ヒノキ
(リザードマン語)
ヒノキか、良い名だ。
……わたしは妻が残した大切な卵を見失い、我を忘れて暴れていた。
その間、森に生きる者たちにいらぬ心配をかけたことだろう。
ありがとう、お前がわたしの瞳に娘の姿を映してくれたおかげで、わたしは永遠の暴竜にならずにすんだのだな。

■毛玉 To:ひのき
ぴっ♪

すりすり。
ヒノキにすり寄る毛玉を見るシェルダートの瞳は、どことなく寂しそうだった。
■ヒノキ To:シェルダート
ついでに言うなら、私もこの毛玉もこの時代のモンじゃない。
ちょっと事情があってな、未来から来たんだ。
なんで、本来ならこの時代のコイツはまだどっか山の中で卵のまま眠ってるはずだ。

■シェルダート To:ヒノキ
(リザードマン語)
お前は不思議なことを言う……。
では、そこにいる「未来から来た」我が娘はどうなるのだろう。
「未来」のわたしの元に届けてくれるのか?

■ヒノキ To:シェルダート
もちろんそのつもりだよ。
……アンタが、私の言う【未来】まで生きていたら、の話だけどな。
それに今この場で返しちまったら、卵のままどこかで眠ってるはずのこの時代のコイツがおかしな事になってくるだろ?

■毛玉 To:すのーどらごん
きゅっ?

何かを察知したのか、急に怯えた様子になった毛玉が、ヒノキにすがりつくようにして鳴き始める。
■毛玉 To:ひのき
ぴぴっ、ぴぴっ。
(まま、まま〜。)

■ヒノキ To:毛玉
…………。
懐くなよ……頼むから、さ。
だからヤだったんだよ……こーいうのの世話を見るなんてのは。

ぽん、と毛玉の頭に手を置いて。
■ヒノキ To:毛玉
いいか。お前の本当の親は、目の前にいるこのドラゴンだ。
当然、お前も育ったらこんなでかい図体になる。
悪いが、そこまで育った奴を世話するほどの甲斐性は私にはないんだよ。
大人しく本当の親の元に戻れ。それがお前にとっても一番良い事だ。

■毛玉 To:ひのき
きゅ〜、きゅ〜。
(いや、いや〜)

その時、冒険者たちを取り囲む空気が急速に「冷えて」いくのがその場にいる全員に感じられた。
空はいつの間にか明るい灰色に染まり、最初の夜、針葉樹の森で見たような空の表情になっていく。
そして、空を見上げる者の頬に白くて冷たいものが舞い降りた──雪だ。
■シェルダート To:ALL
(リザードマン語)
……卵を見失った時点で、わたしは父親失格なのかもしれぬ。
我が娘にもこの姿は、ただの白い巨体としか映っておらぬのだろう。

悲しげにひとつ、細かい氷の結晶をまとったため息をつくと、ヒノキをまっすぐに見つめた。
■シェルダート To:ALL
(リザードマン語)
ヒノキ、人間の乙女よ。せめて事情を理解することができるほどに精神が成長するまで、娘をそばに置いてやってはもらえぬだろうか?
……無理にとは言わぬ。わたしには決める資格が無いのだ、お前に決めて欲しい。

■ヒノキ To:毛玉&シェルダート
…………むぅ。
わぁーかったよっ、可能な限りは面倒みてやるよっ。
その代わり約束しろ。
毛玉、お前はこれ以上でかくなったらなんと言おうと私と一緒に居るワケにはいかねぇ。
そーなったら問答無用で突っ返すからな。
それからシェルダート。私がコイツを返しに行くその時までくたばる事は承知しねぇぞ。
コイツにちゃんと帰る場所があるからこそ、私はこの話を引き受けるんだからな。

■毛玉 To:ひのき
ぴっ♪

つぶらな瞳をきらきらさせて、元気よく一声鳴いた。
■シェルダート To:ヒノキ
(リザードマン語)
ありがとう、ヒノキ。そして約束しよう、「未来」で必ずお前と娘を、このヤスガルン山脈のどこかで待ち続けていると。

シェルダートは白い翼を大きく広げると、雪の舞い落ちる空気を包むようにしてバサッ、とひとつ羽ばたかせた。
一瞬だけ、吹雪のごとき突風が冒険者たちを襲い、ヒノキが身につけていた猫耳も吹き飛ばされる。
■シェルダート To:ALL
キューーーーーーーィ…………

■毛玉 To:すのーどらごん
きゅ〜〜〜。

決して苦しげではない、スノードラゴンの本来の澄んだ鳴き声が、雪降るヤスガルン山脈にこだました。
その声は徐々に銀色に染まりつつある針葉樹の森の隅々、ピクシー村やアストーカシャの館が建つ西の森にまで響き渡って行く。
■アール  To:ALL
なんか知らんけど話はまとまったようだし、後はまた消えるのを待つばかりか。

声の反響が止んだ頃、森からたくさんの──ふたつやみっつではない、それこそ10個くらいの──「転移の腕輪」による光の輪が生まれ、空を飛んでまっすぐ冒険者たちのところへ飛んで来るのが見えた。
■リュント To:ALL
あっちも片が付いたみたいだな。



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GM:ともまり