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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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地下に在るもの

★西の館・地下MAP(別枠表示)


  西の館・地下1階

ひんやりと冷たく、湿気を帯びた空気に包まれた地下へと向かう一行。
リナリアの持つライト石の明かりを頼りに、一歩一歩階段を慎重に降りて行く。
やがてことさら聞き耳を立てることが無くてもはっきり聞こえるほどに、女の子のすすり泣く声が響いてくる。
■少女の声 To:???
うっ……ぐすっ……うぇぇ……
(西方語)
パフィオ〜……。死んじゃいやだぁ……。

■ヒノキ
……あ〜。
やっぱそういうオチだったか。

なんとな〜く、予想はしていた。
当たっても嬉しくもないが。
■ノール
Σ ほぇ? パフィオ???

「パフィオ」という発音は聞き取れたらしい。
■ミァ
ΣΣ そういえばさっきパフィオっちの悲鳴あったですヨネー…(汗)

言えない。家捜しにちょっぴり心を囚われてたなんて言えない。
■リュント To:ミァ
悲鳴の事はすっかり頭から抜け落ちていたよな(苦笑)

■ヒノキ To:リュント&ミァ
忘れて良いような事じゃねぇだろがよ……。

■リュント To:ヒノキ
それはそれ!
人間誰にだってうっかりってもんはあんだろう!!

■アリス To:ALL
そんなことより、今は急いだほうがいいんじゃないの?

いつになく真剣モードだ。
■ミァ To:アリス>ALL
確かにアリスっちの言う通りでスー。
行きまショー!

階段を下りきると、そこは凸の形をした広い空間になっていた。
正面の通路はライトの効果範囲よりもまだ先に続いているようで、10メートル先は暗闇に沈んでいる。
右側には、何の仕切りも無いがらんとした部屋があり、そこには様々な虫モンスター──ジャイアント・スパイダーや、長虫など──の屍骸が山積みになっていた。
特に外傷が無いように見えるそのジャイアント・スパイダーは、ピクシー村で見たものと同じ、特殊なまだら模様を持っていた。
リュントは「ライト」の光が届かない部分へ視線を向ける。
精霊使いのリュントの目には、遠くにぼんやりと人影が存在しているのがわかった。しかも、身長は自分の2倍以上はあるかと思われるほどの、巨大な人影が。
こちらを向いて、じっと立ち尽くしているようだ。
「センス・オーラ」であたりの精霊力も探る……生命、精神、光、闇……そして、自分が封印している大地……それだけのようだ。
■リュント To:ALL
あそこのでかいのがいるな〜

■アール To:リュント
情報通り…ってことか。

■リュント To:アール
まさに言葉通りだな。

左側には鉄格子の牢があり、ふたつの気配があった。
ひとつは、両手で顔を覆って泣き崩れている女の子。ただし、下半身は山羊の姿をしている──シーサテュロスと呼ばれる女の子のサテュロスだ。
そしてもうひとつは、真っ赤な鮮血にまみれて床に倒れ伏しているパフィオだった。
■ヒノキ To:ALL
パフィオがここにいるって事は……【VIPルーム】てのはここの事か?
良い趣味してんな、おい。

■ミァ To:ALL
カボチャの考えることは訳ワカメなのでスーー(=x=)

■リュント To:ALL
普通に隠語と思えばありふれているだろう(笑)
牢屋とかをVIPルームって呼ばないか?

■アリス To:リュント
呼ばないと思う……。

■ミァ To:リュント
初耳でスー。

■ヒノキ To:リュント
ンな呼び方をするほど牢屋のお世話になっていないもんで。

■リュント To:ヒノキ
俺だって一度も捕まった事はないぞ!
ギルドに居れば誰だって呼ぶんじゃないか?
少なくとも俺の周りはそう呼んでいたぞ(笑)
嫌味を込めてな

■アール To:リュント
いちいちむきになるなよ。
呼び名とか、そんなくだらない事は今どうでもいいだろ。

ちょっと軽蔑風味w
■リュント To:アール
幹部になるって事は一度も捕まらないって事も重要なんだよ。
新人には色々な隠語だって教えてやらないといけないと思わないか?

くだらない事を力説(笑)
■ヒノキ To:ALL
むしろ牢屋に住み着けるくらい図太い神経の持ち主の方が、幹部に相応しいって話も聞いたことがあるけどな。

■アール To:ヒノキ
その話ならちょっと違うな。
衛視が護衛代わりになるから牢屋の方が安全ってのが正しい理由さ。
もちろん裏で手が回ってるから、生活は快適そのものってね。

はっ!、つい付き合ってしまった…

自分の性格がうらめしいw
■リュント To:ALL
2人ともおふざけはそろそろ控えて真面目に仕事をしたらどうだ?

事の発端を作った人間とは思えない言動(笑)
■ヒノキ To:リュント
お前が言うなっ。

■リュント To:ヒノキ
場が和むだろう(笑)?
俺の一言って(笑)

決してKYではない、と思う(笑)
■ミァ To:パフィオの彼女
(西方語)
えーと、もしもーし。あんたさん、ジュアンナっちでスカー?
ミーたち、パフィオの友達?なんですケドー。
とりあえず今助けるから安心してくださいネー?

■シーサテュロス(ジュアンナ) To:ミァ
(西方語)
……うっ…ぐす……っ???
ど、どして、私の名前……だ、誰? パフィオのともだち???

涙をいっぱいに溜めながら顔を上げ、くしゃくしゃの表情でミァを見つめるジュアンナ。
よく見るとジュアンナの細い上半身には、漆黒の鈍い輝きを放つ細い鎖が何重にも巻き付いていた。
錠前等はなく、不思議なことにつなぎ目も見当たらない。一本の繋がった輪になっているらしい。
■ミァ To:ジュアンナ>ALL
んに、そうでスヨー。そして正義の味方☆ってやつでスー(^▽^)
(また鎖……。随分な鎖スキーですネー)

ここはミーが引き受けましター!
皆は先に進んでくだサーーイ。

■リュント To:ALL
時間が無いから俺は暗闇の先を捜索するぞ!
誰か光源をもう一つ頼む!
あとジンはこっちへ付いて来てくれ!

■アール To:ALL>ジン>リナリア
ミァの方に回復のできる誰か、パフィオのことを頼む。
ジンさん、タークスとミュウルで連絡取れるように…
ミュウル、おいで。

リュントの後を追いながら。
■ミュゥル To:アール
みゃ〜

リナリアがこくんと頷くと、ミュゥルがアールの足元にさっと駆け寄ってついて行く。
■リュント
って自分で光源を出しゃ良いんじゃん(苦笑)

光源が一つじゃ心許ないと、ここでリュントはウィスプを呼び出す
■リュント
(精霊語)
光をもたらすウィスプよ、俺の前に出て来なされ〜〜

恐ろしい 達成値 魔力を秘めた光の玉が召喚され、先を目指して進むリュントたちの姿を追いながら遠ざかっていく。
■アリス To:ALL>リナリア
ん……ボクも奥に行ってくる!
リナぴ、あとはお願いねっ!

■リナリア To:アリス
うん、アリスちゃんも気をつけてね!

リナリアは声に応えて手を振る。
アリスは残ったメンバーを確認した後、パフィオを気にしながらも遠ざかっていくウィスプを追いかけて走って行く。
■ミァ
さって……こんなところで時間喰ってる訳にはいかないのですヨー、と。
時間はいくら食べてもお腹が膨れませんからネー、…と。

ミァが華麗なるぐららんフィンガーですばやく鍵を開け、牢の扉を開けた。
■ジュアンナ To:ミァ
(西方語)
う、うわぁぁぁ〜ん。た、助けて、おねがい!!
パフィオが、パフィオが、ふわふわ浮いてるカボチャに魔法で攻撃されたの!!
ふ、ふえぇぇ〜ん。このままじゃ死んじゃう〜っ。

パフィオは首から肩にかけてを、何か鋭利な刃物で切り裂かれたかのように、ぱっくりと割られており、そこからの大量の出血をしているようだ。
浅く、弱々しい呼吸を繰り返している。いつ事切れてもおかしくない。
■ジュアンナ To:ミァ&ALL
(西方語)
アバランくん……アバランくん、ひどいよぉ……。

ポロポロと涙をこぼす。
■ヒノキ To:パフィオ
あらららら。……んーっと。

一通り牢屋内に気を配ってからパフィオの傍に近づく。
牢内は他に怪しい気配は無いようだ。
■ヒノキ To:パフィオ
……まだ死んではいないみたいだな。少し待ってろ。

(神聖語)
ファリスの力を我が手に。彼の者の傷を塞ぎ癒し給え。

暖かく優しい光がパフィオを包み、傷口のほとんどがみるみるうちに塞がっていく。
真っ青だった頬に生気が戻り、うっすらと目が開いた。
■ミァ To:ヒノキ
Σ ヒノキっち、神官さんだったんでスカー?

■ヒノキ To:ミァ
ま、隠し芸って奴だ。
あんまり自慢したい事じゃないから、人に言うなよ?

■ミァ To:ヒノキ
……(=▽=)にへら

■ジュアンナ To:パフィオ>ヒノキ
(西方語)
パフィオ〜〜!! よ、よかった……よかったよぉ〜っ。
おねーさん、ありがとう〜〜!!

■パフィオ To:ALL
(西方語)
……あ、あれ? きれいなお花畑の向こうで、おばあちゃんが呼んでたと思ったら……み、みんなどうしてここに?? い、いたたた。

まだ少し痛むのか、顔をしかめながらもゆっくりと立ち上がる。
■ミァ To:パフィオ
おお! 助かって良かったのでスー(^▽^)

■ヒノキ To:パフィオ
まだ私が仕返しをしてないのに勝手に死ぬんじゃねぇよ。

笛で操られた事を未だに根に持ってるらしい。
■パフィオ To:ヒノキ
(西方語)
ぼ……僕、何か悪いことしたっけ?? いたた。
でもほんとに、死んじゃったと思ったよぅ〜。ありがと、ありがと〜

すりすりと胸にすり寄ろうとするパフィオ(血まみれで)。
■ヒノキ To:パフィオ
寄んな☆
今度こそトドメ刺されてぇか?

ダガーを喉元に向けながら。
引きつった笑顔を浮かべつつ、ふるふると首を横に振るパフィオ。
■ジュアンナ To:パフィオ
(西方語)
ちょっと、パフィオー! もー、この女たらしー!(ぷんすか)

■ヒノキ To:パフィオ&ジュアンナ
っと、ンな事はどうでもいいんだ。
お前ら、動けるならここから逃げ出す用意をしとけ。
私らが降りてきた階段は時間制限があって、それを過ぎるとまた閉まっちまうんだ。
いつまでもここに閉じ込められたくはないだろ?

■パフィオ To:ヒノキ
(西方語)
せ、制限時間? わ、わかったよぅ〜。階段のそばで待ってればいい?

■ジュアンナ To:ヒノキ
(西方語)
う、上にふたりだけで行くの、怖い〜。またアバランくんに見つかって閉じ込められちゃう〜。ここで待ってる〜。

がくがくと怯え、震えている。なるべく冒険者たちの近くにいたいようだ。
■ミァ To:ジュアンナ
まあ確かに見つかったらまた厄介ですしネー。
んに、とゆかそれ以前に……

もう一度、じーっとジュアンナに巻かれている鎖を見つめる。
■ミァ To:ジュアンナ
あんたさん、不思議鎖が巻きついてますけど、歩いたりこの場を離れたりとかは出来るんでスカー?

■ヒノキ To:ミァ
鎖を切る……のは厄介そうだなぁ。
ナンか解く方法があるのかね。

■ジュアンナ To:ミァ
(西方語)
腕も足も自由に動くから、歩くのも走るのも大丈夫〜。
これ、何度も外そうとしたけど、ほどけないの〜。

■ミァ To:ジュアンナ&パフィオ
ああ、そりなら一安心でスネー。
外すのは、とりあえず時間無いし後からにしまショー。
んと、ミーたちはこれからこの地下の奥に用事があるんでスー。
だからもしあんたさんたちがミーと一緒に行くのなら、そこまで来てもらうことになりますけど、構いませんカー?

■パフィオ To:ミァ
(西方語)
いくいく〜! 少しでも賑やかで女の子が多い方が良いよぅひぎっ!?

■ジュアンナ To:ミァ&ヒノキ
(西方語)
(パフィオのほっぺたをつねりながら)邪魔しないから連れてって! お願い〜!!

■ミァ To:夫婦漫才2人組>ALL
うし、じゃあさっさかりーと駆け足でスヨー。
先攻チームに追いつけ追い越せでスー!

全員を促し、自分も駆け出す。


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