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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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黒とオレンジの誘惑



  西の館

パフィオの案内で暗い森の中を歩くこと小1時間。
やがて木々の間からランプの明かりのような光がちらちらと見え始める。
■パフィオ To:ALL
(西方語)
見えたよ〜♪ あれがアバラン君のお家〜♪

パフィオが指さしたのは、黒い鉄柵で囲まれた古めかしい2階建ての洋館だった。
玄関に置かれたたくさんのランプに照らされ、夜空に不気味に浮かび上がるその姿は、まるで邪悪な魔法使いでも住んでいそうな雰囲気だ。
石造りの壁にツタがびっしりと絡みついていて、紫色の屋根の上には、禿鷲らしきシルエットが何匹も留まってあたりを見回していた。
■ミァ
なんとゆーか、独創性の無い館でスネー。
悪の親玉だったらこんな感じの場所に住んでるだろー的な王道路線をいきすぎなのでスー(・x・)

■ヒノキ To:ミァ
元からここに建ってた館なんだし、そこに住んだ人間にケチつけても仕方ねぇだろ。
……私としては、こんなトコにポツンと建ってるそのことが気になるな。

■アール To:ヒノキ
人目を避けたいからには、なにか曰くがありそうだな。
アバランのねじろという以外にもなにかヒミツがあるかもな。
事によれば「お宝」とかね。

■ミァ To:アール
お宝っ!?(きらーん)
それは、とっても楽しみになってきたのでスー。
ここほれわんわん、でろでろお宝〜♪

一行は森の影から様子をうかがう。
おそらく正面玄関であろう重厚な大扉の前には、まるで仮面のように、目と口の形に切れ込みが入ったオレンジ色のカボチャが、ふよふよと漂っていた。
■パフィオ To:ALL
(西方語)
さぁ、早く行こう〜♪
僕の彼女が先に来てるはずなんだ〜♪ 待たせたら嫌われちゃう!

■ノール To:ALL
あぅあぅ、いい匂いが……。もう待てないーっ!

ふたりとも、今にも飛び出しそうな勢い。
■ミァ To:ALL
んにんに、確かにいい匂いが……。もう待てないでスー!

そして飛び出しそうなやつは此処にも1名。
■リュント To:ノール達
ま〜待て!料理は逃げないから!!
中の間取りや、家具の配置はどうなっている?
あと、アバラン達は普段どこの部屋で寛いでいる?

■ミァ To:リュント
……はっΣ( ̄□ ̄;

………。
…………い、いにゃいにゃ、ミーだって高レベル盗賊としてでスネー、
こう、間取りとか、罠とか、警戒とか、そゆことにもでスネー、
うん、多分、ちょっとは、覚えてたんでスヨー?
……ホントでスヨー?(・▽・;)

■リュント To:ミァ
分かっているよ。
でも、あんまり無理すると頭から煙をはくからな(笑)

■ミァ To:リュント
ふ、ふふ、ふふふ……
だいじょーぶですヨー。ご忠告痛みいりまスー(=▽=;##3

ぷすぷすぷす。
…既に遅かったらしい。
■パフィオ To:ALL
(西方語)
え〜とね、1階は吹き抜けになってて、階段があって、左手のドアから料理がじゃんじゃん運ばれてくるから、ここがたぶん台所かな〜?
こんな感じだよ〜♪

足元の小枝を拾い、雪にざくざくと間取り図を描いていく。
■パフィオ To:ALL
(西方語)
ダンスホールは2階だよ〜♪
ほかの部屋は、入ったこと無いから知らないよ〜。
アバラン君は一緒にダンスしてくれるよ〜♪
リナリアちゃんは、台所でお料理だよ♪

■ヒノキ To:ALL
……これ、正面から突っ込んでいいモンなのか?

■リュント To:ヒノキ
俺が待ち構える奴らなら、裏口には罠を沢山仕掛けておくだろうな。
アジトなら退路も必要だろうけど、実力から考えてそうそう追い込まれるとは思っていないだろうし。

■ノール To:リュント&ヒノキ
???

ふたりの会話に首を傾げている。
■リュント To:ALL
突入前に目的をおさらいしておこうや。
一番はもちろん俺らの安全確保。
二番目にばーさんの救出。
三番目に奴らの撃退、若しくは、戦闘回避ってとこか?

■ノール To:リュント&ALL
え? あんぜん? 救出?
ししょーたち、なにするつもりなの???

■リュント To:ノール
俺達はアバランをちょっと驚かしてやろうと思ってな。
アバランがここへ来てから連れているばーさんが居るんだが、その人をちょっと違う場所に連れて行ってやろうとしているんだよ。

■ノール To:リュント
ほえ? ばーさん?? よくわかんないけど、あたらしいゲームか何かなんだなっ!

■リュント To:ノール
そうだとも!新しい遊びを考え付いたんだ!
やっぱ俺って凄いだろう??

■ノール To:リュント
おぅっ! さすがだぜししょー!
盗賊はぱわーとすぴーどだけじゃダメなんだよなっ!(目がきらきら)

遊びに直結するぐららん思考。
と、言ってる間にアールがノールに耳打ち。
■アール To:ノール
そーいや言い忘れてたけど、アバランは実は悪モノらしいんだ。
ライバルのししょーを倒すために卑怯な手を考えているらしい。
もしかすると、お前もそのために呼ばれたのかもな。

■ノール To:アール
へっ??

ピクシー村でのアバランの暴挙と、ユズリハをさらった経緯をかいつまんで説明。
説明ついでにリュント対アバランのシーンはやたら「強くてかっこいい師匠」と持ち上げてみたり。
さすがのノールも、目を丸くして驚いている。ショックを受けているというよりは、「暴挙の様子が想像ができない」といった感じのようだ。
■アール To:ノール
……と、いうことで俺たちの目的は、ばーさんを助けることと、悪者になったアバランの目を覚まさせることなんだ。

■ノール To:アール&ALL
「悪者になっちゃった」ってことは、ホントーは良い奴だってことだよなっ?
じつはにせものとか、操られてたとかってことだよなっ?

……おいら、一度仲間になった奴は疑いたくないよぅ。
ししょーのらいばるならなおさらだよぅ……。
ねー、おいらもそれ、手伝うよ! なんでもするっ!

珍しくちょっと必死な表情になる。
■ミァ To:ノール
んに、ノールんは純粋さんでスネー。(撫でこ撫でこ)

■ノール To:ミァ
Σ あ、あぅ(///

いきなりの撫で攻撃に硬直しつつ、ゆでだこのよーになるノール。
■アール To:ノール&リュント
「悪者」って言っても難しいかな。要は「いじめっ子」だな。
「弱い者いじめ」なんて師匠はそんなの許さない人だろう?

リュントをここまで持ち上げていいか、言っててちょっと不安に駆られたり(笑)
■ノール To:アール&リュント
もっちろん! ししょーは「よわきをたすけ つよきをくじく」すぺしゃるな盗賊なんだからっ!

ミァに褒められてテンションが上がったのか、キラキラした瞳でリュントを見る。尊敬度が5ポイントほど上昇中。
■リュント To:ノール
ん〜〜ん。
ま〜そんなに大した事じゃないんだけどな〜(苦笑)

こんなはずじゃ無かったといったちょっと困った顔…
(なるほど、このノリが駄目なのね〜と心にメモするアール)
■ノール To:アール
あれ? そういえば、その「よわいものいじめ」のとき、リナリアはいなかったのか?(きょとん)

■リュント To:ノール
居たけど、リナリアって子は大人しい子か?

■アール To:ノール
そうだな、頭からフードみたいなのを被ったのが隣にひとりいたが…
…………アバランからなにか命令されてるばかりで、誰かは判らなかったよ。
もしかしたらその子も「いじめられてる」のかもしれないな。

実際、こちらも状況が把握できてないので、とことんアバランに悪者になってもらおう。
■ノール To:リュント&アール
仲間同士なのに、リナリアもいじめられてるのかっ!?(ががーん)

……うん、リナリアはすっげーおとなしかったぞ。
何にもしゃべらないし、どこ見てるかわかんない感じでぼーっとしてて。
でも、アバランの言うことなら何でも聞いてたから、たぶんそういうタイプの彼女なんだって、おいら思ってたんだけど。

うーんと腕を組んで、考え込む仕草。
■ヒノキ To:ALL
アバランは動物や虫を操れるんだよ……な。
【人間】も動物の範疇に入るのか?

もしかしたら、リナリアも操られているのかもと想像。
■ノール To:ヒノキ
? そんな特技があるの?(きょとん)

ノールは知らないらしい。
■ノール To:リュント&アール
そのフードかぶってたやつって、首の後ろに面白い形のあくせさりーつけてた?
おいら、珍しいからって触ろうとしたら、アバランにすっげー怒られたんだ!
それがついてたら、リナリアかも。
見た目はきんきらの金髪以外はへーぼんな感じで、あんまり特徴なかったぞっ!

■リュント To:ノール&アール
俺はアバランにばっかり注意を向けていたから全然見てなかったな〜
アールはなんか気付いたか?

■アール To:リュント
いや、言ったとおりフード被ってたからな。
ただ女の声だった気はするがな。

“あくせさりー”に心の中で反応しつつ、しらんふり。
そして違う話題に振ってごまかす。
■アール To:ALL
なあ、あのカボチャのお化けって、アンデッドの…だよな?
しかも結構なレベルだったと思うんだけど。
この場所自体が呪われてるとか…って落ちはナイよな。

さりげなく嫌な想像を皆に漏らすw
言われてすかさず、リュントが「センスオーラ」。
光、闇、大地、火、風、植物、氷、精神、生命……そして。
はっきりとした不死の精霊の気配を感じた。
■リュント To:アール
間違いなくアンデットだな

■アリス To:アール
たしか……ジャック・オー・ランタンだね……。
大丈夫だよ、だってそれならもう手遅れだもん。

もっと嫌なことを言ってみたり。
■ミァ To:アリス
じゃっくおー・らんたん?
しかもアンデットなんでスカー? …ちぇー。
倒した後、カボチャのほくほく焼きとかは作れないんでスネー。

■ノール To:ミァ
Σ ほくほく焼き!?(ずがーん)
ナイスあいであだぜミァっち! ちゃーんと下処理すればだいじょうぶかもっ!
パイ生地に乗せて焼いてかぼちゃパイとか、炒めてのばしてかぼちゃスープとかっっっ!

■リュント To:ミァ&ノール
2人とも………
アンデットって事を忘れるなよ?
腐っているかも知れないぞ?

アンデットは全て腐っているものと偏見(笑)
■ノール To:リュント
Σ な、なんだってーーー!!(バックに雷)

■ミァ To:リュント
Σ 腐っ…( ̄□ ̄;
ああああああ、な、なんてそんな夢の無いっ!!
り、りふれっしゅ! リフレッシュは無いんでスカー!

■ヒノキ To:ミァ
いや、その魔法アンデッドに使うと一発で倒せるだけだから。

一応神官職。でも未だにそのことは内緒だったりする。
■アール To:ミァ
そうそうリフレッシュじゃなくって…死んでるのを生き返らせるなら、なんだっけリザレクションだろ〜

そういう問題でもなくw
■リュント To:ミァ&ノール
ノールはともかく。
ミァまで見事なボケっぷりは笑えないぞ。

■ミァ To:リュント
んもー。こう、ぎすぎすした雰囲気をやわらげよーというミーのすてっきぃな努力がわからないな・ん・て(=▽=)ノ
てゆーかリューちゃん、いつから突っ込みにクラスチェンジを……

んに、まぁでもやることやらなきゃだし、ちょっち気合入れますかネー……キリッ(`・▽・´)

■アリス To:ALL
それより、あのカボチャどうしよう。
戦いになったら、絶対アバランには気付かれちゃうよ?

■リュント To:ALL
そこで、俺にひとつ考えがある。
ここにある「魔法のカード」を使って俺がアバランに化けて正面を行けば、ある程度は隠密に行動出来ると思わないか?
あのアンデット達がアバランと敵対していなければの話だけど。

■ミァ To:リュント
おお、なりほどー。
前にヘルドラっちから貰ったやつの大活用作戦ですネー。
…ただそーなると、リューちゃんだけで先攻斥候?

■リュント To:ミァ
もちろん俺だけでもかまわないけど、付いて来たい奴は拒まないぞ?

■ミァ To:リュント
にははは、リューちゃんってば自信家ー。
まぁでも顔が知られてるミーたちが一緒にたりらんたりらん近づいたら、いくら見た目アバランでも、ちょっち怪しまれそーですしネー。

■ノール To:リュント
ししょー、ひとりでだいじょうぶか?魔法で変身かぁ〜。おいらもやりたいな〜!

■リュント To:ノール
ひ・と・り・で・だ・い・じ・ょ・う・ぶ・か?ってのは誰に言っているんだ?

一言一言区切りながら、にじり寄る
■ノール To:リュント
な、なんでそんな恐い顔してるんだっ!?
おいらししょーのことをめいっぱい心配しているだけだぞっ!?

にじりよるリュントを、つぶらなぐららんアイで受け止める(笑)
■リュント To:ノール
心配するにしても、一人じゃ無理だみたいな言い回しはするんじゃない!
今度言ったらおしおきだからな!!

こぶしを振り上げて、メッ!のポーズ
■ジン To:リュント、ALL
今の情報だけで、特定の個人に化けるのは少々危険じゃないか?
例えば、本人と鉢合わせした時の対処を考えなきゃならん。
アバランに化けるなら、最低限アバランの今の居場所を知っておく必要がある。
ノールとパフィオが中に入れるんなら、まず先に彼らに内部を探ってもらうのはどうだ?

■ヒノキ To:ジン
私にはコイツらに先行偵察をさせるっていうその行為自体が、メチャクチャ危険なものに思えるんだけど。

真面目な表情で。
■ジン To:ヒノキ
同業者相手にひどい言い様だな(^^;

■ヒノキ To:ジン
いや、仕事の出来る出来ないじゃなくて。
コイツらを放し飼いにするとナニかとんでもない騒動が起きそうな気がして……。

■ノール To:ヒノキ&ALL
おいら、役に立つぞっ!(びしっ)
へんしん♪ 変身♪

■パフィオ To:ALL
(西方語)
何言ってるかわかんないけど、みんな楽しそうだね〜♪

ヒノキの心配は、多分、正しい。
■リュント To:ALL
仮にこいつらだけで行かせるのなら、かなりの危険が付くと思うから、そん時は俺がパフィオに化けてノールと二人で行くとかするか?
ただ、言語に問題が出るけどな。

■アール To:リュント
おいおい、パフィオには彼女がいるんだ。
言葉も通じない、相手も判らないんじゃ一発でバレちまうよ(苦笑)
それに、そのせいでパフィオが彼女に嫌われたら気の毒だしな。

■ミァ To:ALL
ノールんたちで行かせるのがちょっち…なら、ミーが一緒に行くって手もあるですかネー?
ただ、暴れん坊アバランとは顔合わせしちゃってるから、見つかったらあうとぉ!かもしれないですケドー。
…もしくはミーがノールんに変装してバフィオっちとおでかけとか?

■ノール To:ミァ
Σ おいら以外の男とおでかけ!?(ずががーん)

■リュント To:ノール
俺とも2人っきりでお出掛けしたことあるぞ?(笑)

■ミァ To:リュント&ノール
むしろ多いですよネー。リューちゃんと2人きりってゆーのは(=▽=)

■ノール To:リュント&ミァ
うぐっ……し、ししょーなら許してやるっ! 血の涙をのんでっ!

ぐぐっと握りこぶしをつくりながら。
ちなみにミァとノールがふたりっきりになったことは一度も無い(笑)
■ジン To:ALL
まあ、最初から万全を求めるのは現状では無理だろう。
今は内部の状況を視認できるだけでもありがたい。
その情報次第じゃ、全員で仮装して、正面から堂々と中に入れるかもしれんぞ?

■ミァ To:ジン
んにんに、偵察で情報知るのも美味しいけど、全員一緒ってゆー強みはまた格別ですからネー。
…あれ? でも視認だけだったらタークスちんだけじゃあ無理でスー?
どっか、ちみっとでも猫が中に入れる隙間窓とか空いてないですかネー。

きょろきょろ、と館の窓を見回す。
この場所から見えるのは、館の北側だけのようだ。
1階には、向かって左側に窓。明かりがもれている。パフィオの言が正しければ、ここが台所なのだろう。どうやらわずかに開いているようだ。
2階には、左側と中央に窓。どちらも閉まっているが、左側の窓だけは暗い。
中央の窓は、吹き抜け上部にしつらえた飾り窓だろうか。
■ジン To:ミァ、ALL
ふむ。一応はタークスだけでも潜入は可能そうだな。
だがアバランが「動物・昆虫」を操る、というのがどうも引っかかる。
人間相手の潜入ならタークスを油断してくれるかもしれんが、今回は事情が違うようだ。
・・・門番も人間じゃないみたいだしな。

一行がしばらく会話を続けていると、玄関からほど近い針葉樹の影からガサガサと音がして、ふたつの影がのっそりと現れた。
その影はきわめてゆっくりとした動きでオレンジ色のかぼちゃの方へと向かい、玄関に置かれたランプに照らされて初めて姿がよく見えた──5メートルほどの長さの、薄いベージュ色をしたぬめぬめの巨体だ。
■オレンジかぼちゃ To:ぬめぬめーず
……、…………、……、……

かぼちゃはぬめぬめの巨体2匹に何かを話しかけている。
これも盗賊の性質か、リュントは思わず聞き耳を立ててみる。
しかし、聞こえてきたのは妙に流暢でフレンドリーな雰囲気の、理解できない言語だった。
■ミァ
Σ …かぼちゃとぬめぬめって会話出来たんでスネー。
もんすたぁの神秘?

衝撃の事実によろめくこと数秒。
ミァももんすたーずの会話を盗み聞きすべく耳をダンボにした。
ミァのぐららんイヤーダンボ耳バージョンは、すべての会話を聞き取ることに成功した。
内容は――

「(西方語)
 いらっしゃいませ。
 ダンスパーティへようこそであります。
 アバラン様はもうすぐお出かけになられるであります。
 【月が館の屋根にかかるころ】戻られる予定であります。
 ……って、ナメクジ相手に言ってもわかるわけるわけないであります!
 しかし、これが受付係の仕事なのであります。ささ、どうぞであります。」
1カ所自己ツッコミを交えつつそう言い終えたカボチャは、半ばナメクジたちを後ろからつついて急かすようにしながら、2匹を屋敷内部へと促した。
玄関の大扉が観音開きに開き、華やかな音楽とライトアップされた室内がわずかに見えた――のもつかの間、玄関はナメクジの巨体がずるりと入り込もうとしたとたん、ぴったりと蓋がされたように見えなくなってしまう。
そして、かなり長い長い時間をかけてナメクジ2匹を飲み込んだ大扉は、そのままバタンと閉じられた。
カボチャは再びふよふよと玄関前で漂っている。
■ミァ To:ALL
………ミーは今、新たなる事実を発見したのでスー。
セージ保持者として、もんすたーの新たなる生態を知ることはひっじょーに重要なことなのでスー。
その発見とは……

「じゃっく・おー・らんたんは、自己ツッコミをする!」

ふうぅ…まさかもんすたーもボケつっこみを使いこなすとは思わなかったのでスーゥ。
もんすた学は奥が深いでスネー(頷き)

なにやら感慨に耽りながら、仲間にカボチャの台詞を伝える。
■ジン To:ミァ、ALL
んー、一応あのカボチャ、かなり邪悪で賢い部類に入る奴なんだがな(^^;
しかしあのナメクジがダンスパーティの客というのは驚きだな。
この調子じゃ、舞踏会場は化け物の巣窟だぞ・・・

■アール To:ジン
化け物だらけというか、あのナメクジたちがわざわざここに来る理由とかあるんだろうな。
カボチャと争いにならないことも含め、なにか特別な理由があるなら、むやみに襲われることもないんじゃないか?
俺たちよりも「美味いごちそう」があるとかな。

■リュント To:ALL
そもそも、「人間」は行っても大丈夫なんだよな?
パフィオだってサティロスであって、人間とは違うんだろう?
ノールも初めてだったよな?

■ノール To:リュント
ダメならそんとき考えればいいじゃん!
即断即決即実行っ! ごーごー!!

恐らく、待機に飽きたのが本音。
■リュント To:ノール
ここは根性で我慢だぞ。
密偵たるもの、これくらいの忍耐が利かなくてどうする?
お前も将来、俺の元で働きたいんだろう??

■ノール To:リュント
おうっ! まっかせて! 面白い仕事なら、なんでもやるぞっ!

面白いかどうかが重要らしい(笑)
■リュント To:ノール
よし!よく言った(笑)
俺が面白いと思った仕事は全てお前に任せてやるからな(笑)

感性の問題も出てきます。
■ミァ To:ノール
あーあ、ノールんってばあっさりリューちゃんのに……

でも止めない。


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