マイレイ・「穴掘り達の憩い」亭 |
オランで出会った商人達を護衛しながら、冒険者達はマイレイの街へ昼頃に到着した。
商人達は、先に積荷を倉庫においてくる必要があるため、一旦「穴掘り達の憩い」亭前で分かれた。
ゾフィーとメイシアスは後で、商人達の事務所で合流する段取りを付けている。
酒場兼宿屋のこの店は、今のところ客は余り居ないようである。
■ゾフィー To:カウンターの中の人 |
こんにちは、ちょっとテーブルをお借りしてもいいかしら。 あと紅茶をポット……2つとカップを7つお願いね。 |
■カラレナ To:店員 |
こんにちは〜。あの、まだお部屋空いてますか? |
■カロン To:店員 |
ども〜、俺も泊まりたいんだけど空きの方は大丈夫かな? |
■店員(女給) To:ALL |
はいはい、空いてるテーブルをお好きに使われてください。 紅茶にはミルクが必要ですか? |
■ゾフィー To:店員>一緒に店に入ってきた人達 |
……茶葉の種類は?と伺いたいところですけれどまあいいわ。 新しいミルクでしたら、是非つけて頂戴。 では、席をお借りしますわよ。 皆様もどうぞ。 |
返事を待たずに、ゾフィーはさっさと近くの7人が座れそうなテーブルに座り込んだ。
■店員(女給) To:ゾフィー |
ミルクは今朝の絞りたてですから、新鮮ですよー。 ご一緒に、マイレイ特産のお菓子は如何ですか? お茶と一緒じゃないと喉が渇きますけど、甘いので旅の疲れを癒すには最適ですよー。 |
■ゾフィー To:店員(女給) |
お上手ね、せっかくですからいただくとしましょう。 そちらも人数分お願いするわ。 |
■店員(女給) To:ALL |
あと……宿でしたら今日は空きはまだあります。 宿代は前金になりますが、宜しいでしょうか? |
■カラレナ To:店員 |
はい。おいくらでしょうか? |
■店員(女給) To:カラレナ、カロン |
一泊20ガメルです。 食事は別なので、ご了承下さい。 それでは、何泊のご予定ですか? |
■カラレナ To:店員 |
とりあえず、1泊でお願いします〜。 さっそく荷物を置かせてもらっていいですか? これからすぐ出かけるので。 |
20ガメルを店員に渡す。
■店員(女給) To:カラレナ |
毎度ありがとうございます。 それでは、二階の3番の部屋をお使い下さい。 荷物は、こちらに置いて頂けますか? |
■カラレナ To:店員 |
え? 部屋に持ち込んじゃダメなんですか? 大事なものもあるし、着替えもしたいんですけど……。 |
■店員(女給) To:カラレナ |
あら、わたしの言葉が足りなかったです。 お腰の物(武器)とか、必要であれば貴重品を預かります、という意味ですよー。 もちろん、部屋にお荷物を持ち込んで全く構いません。 |
■カラレナ To:店員 |
あ、そうだったんですね〜。こちらこそごめんなさい。 荷物はそばにあったほうが安心するので、部屋においておきますね。 |
■カロン To:店員 |
俺も部屋においておくからいいや、ひとまず一泊泊まらせてもらうよ。 |
続けて20ガメルを渡す。
■店員(女給) To:カラレナ&カロン |
まいどありー。 では、こちらが部屋の鍵です。 |
■ゾフィー To:カラレナ、カロン |
あら、お二方は気の早いこと。 仕事を探す前から宿探しですか……まあいいですけれど。 せっかくですから、お茶とお菓子ぐらいご一緒いたしませんか。 |
■カラレナ To:ゾフィー |
あっ、私はいいです、準備がいろいろとあるから。 もしお菓子が余ったら、とっておいてくださいね〜。 |
そう言うと小走りで2階に上がって行った。
■ゾフィー To:つぶやき |
……余ったら、ね。 結果的に、昼を食いっぱ…食べそこなっても知りませんよ。 |
■カロン To:ゾフィー>店員 |
確かに(苦笑 店員さん、2人分は降りてから持ってきてもらえます。 |
■店員(女給) To:カロン |
はいはい、わかりましたー。 |
それを聞いて、鼻を鳴らしつつ肩をすくめたゾフィー。
彼女はそのまま、店の様子や他の客などを確認するかのように店内をぐるりと見回した。
店の中はがらがらで、女給達も暇そうにしている。
客は旅の商人らしき男がカウンターの隅に一人居るだけである。
ゾフィーはひとたび付いた席から立ち上がると、注文を尋ねていた女給に近づいてそっと尋ねた。
■ゾフィー To:店員(女給) |
ええっと、あちらにお掛けの方は、ここによくいらっしゃる方なのかしら。 この街の様子を伺おうかと思ったのですけれど。 |
■店員(女給) To:ゾフィー |
いえ、昨日来られた旅の商人さんですよ。 わたしは余り見たことが無いですね。 街のことで良ければ、わたしが答えても宜しいですけど? それか、夕方になるまで待てば、鉱夫の皆さんがここに幾らかは集まりますよ。 |
■ゾフィー To:店員(女給) |
なるほど、ありがとう。 夕方に来られるようだったら、また顔をだすかもしれません。 とりあえず、この街でなんらかの仕事を探すとしたら、どこに行けばいいのか教えてくださる? |
■店員(女給) To:ゾフィー |
そーですねー。 各商会に求人窓口がありますから、そこに行けば募集している仕事が掲示板に貼ってあると思いますよー。 場所は……。 |
と、三商会の求人窓口のある場所を教えてくれた。
■ゾフィー To:店員(女給) |
で、それぞれの商会で働かれている方がこちらに来られることはあるのかしら。 羽振りのよさげなのは、どちらで仕事をされている人か判ります? あと、仕事の愚痴が少ないとか、働きやすそうなところはどこかしらね。 |
■店員(女給) To:ゾフィー |
長くこちらに居るつもりなら、バーレインさんの所が一番払いが良いですね。 でもまあ……結構色々と従業員への態度は厳しいらしいですけど。 ただ、福利厚生は一番しっかりしているらしいです。 働きが良ければ、社宅を貸して貰えますからね。 短期にするつもりなら、アダマスさんの所ですか。 あそこは短期の期間工さんが多いです。 アダマスさんところの飯場は、21時以降の外出が禁止されていますから、 ここに来るお客さんも少ないんですよねー。 でも、飯場の中で、それなりの食事とかお酒とか売ってはいるみたいですよ。 チェイスさん所は、期間工の人と定住者が半々くらいですね。 規模的には一番この街で小さいので、賃金の支払いは一番安いかなー。 |
■ゾフィー To:店員(女給) |
ふむふむ、いろいろ参考になりそうな話ね、助かりますわ。 |
女給に礼を言って、元の席に戻ったゾフィーは、その場にいる者達に今聞いたばかりの内容を伝えた。
■ゾフィー To:ALL |
さて、わたくしは約束通り事務所に向かおうかと考えておりますが、皆様はどうなさるおつもりですの? |
■フーテ To:ALL |
これからの予定なんですけどね、折角ですから商人さんに紹介してもらい、番頭さんにあって話を聞いてこようと思います。 面倒見の良い方らしいので、地質学を勉強していて、鉱山についても興味があると言い、見学させてもらえないか頼んでみたらどうかと思います。 折角オランで予習してきたことですしね。 菓子折りの一つも持っていって頼めば、案内してくれるかもしれません。 みんなどう思いますか? |
■ゾフィー To:フーテ |
考え方は面白いとは思いますけれども。 フル稼働している鉱山にそんな余裕があるかどうかですわね。 商人さん達とは、あくまで仕事を紹介していただくために引き合わせてもらうという話でしたから、ご迷惑をお掛けすることにならないといいのですが。 先に事務所でお二人にその旨をお願いしておいたほうがよろしいのではないかしら。 |
■フーテ To:ALL |
んー、そのあたりのことはゾフィー様にお任せします。 他には意見ありませんか? |