#155 雲の上の話

刺客降伏

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自由人の街道、ガソ山の麓近く
全ての仲間が倒れ、逃げられないことを悟った刺客は、一行に降伏を申し入れた。
刺客は、手にしていたダガーとソードブレーカーを地面に落すと、フードを下ろし顔を見せた。20代前半の女性といったところか?
■刺客の女性 To:ALL
言う事を聞く。
命だけは助けてくれ。……できればこれ以上怪我もしたくない。
息があれば、仲間も助けてほしい。

身体はボディーラインぴったりの皮の服で覆われ、胸の突起や腰のくびれ、丸みをおびたヒップラインを余すところ無く強調している。
髪と瞳は茶色で、瞳には「敗者らしからぬ」強い光を宿している。
■アール To:刺客の女性
アールだ。残念ながら今回のことは我々が手を回してすでに依頼が破棄された。
ネイサンを狙う必要はもうない。
そこで待っていろ。この書面にその旨が書いてある。

懐から(暗闇でも見えるよう)おおげさに羊皮紙を取り出し、残った刺客の所へ歩み寄っていく。
一応の警戒を解くことはできない。彼女がダークかもしれないのだから。

注意を払いながらも、そっと羊皮紙を差し出す。

羊皮紙を受け取った女は、内容を読んだ後、あからさまに落胆したように見えた。
■刺客の女性 To:アール、ALL
……そうか。
我々のやったことは、既に無意味だったのだな。

で、我々をどうする。
助けてくれるなら、仲間の様子を見に行きたい。そうでないなら、諦める。

■アール  To:刺客の女性
解放するということならかまわないが、手当をしてやる余裕はないな。
それでいいか?
もっとも、ダーク本人を手当して話をした方が安心ではあるが、さて…

■ジン  To:ALL>刺客の女性
時間が惜しい。手当てが必要なら馬車の中で、かな。
ダークと話があるんならその道すがらでもいいだろう。
それとも別の足があるのか?

■刺客の女性 To:ジン、ALL
応急手当程度は出来るから、逃がしてくれるなら、そのまま逃げる。
馬でここまで移動してきたから、怪我人は運ぶには不向きだ。

■アール  To:レイス>刺客の女>リフィル
レイスさん、リフィルの後でダークも回復させてやってくれないか?
頼むよ。これ以上ここで時間を割くのは惜しい。
(刺客の女に向き直り)ふたりでひとりずつ介抱すればいいだろう。それなら馬でも移動できるだろうし。
言っておくが、お互いギルドも含めて仕事の上だ、貸し借りナシ、恨み言もナシにしてくれよ。
ま、なにかくれるってのなら、もらうけどな(笑)なぁ、リフィル。

■リフィル To:アール &刺客
まぁ、そうだな、だが、今は時間が惜しいから、時間が掛かりそうなヤツはパスだ

取り敢えず、全ては終わった事だ、恨み言を言う気はないが…
あの最初に逃げていったヤツは終わったと思って無いだろうな…

だから、これ以上のやっかい事はゴメン被りたいんで、逃げていったヤツに、
終わったと伝えてやってくれ
(流石、名前が知られてる暗殺者だったな…結構キツかった…)

■刺客の女性 To:アール、ALL
恨み言の事は、私はそれで良い。
ダークや、他の2人がどう思うかは知らない。

後、敗北時に備えて、金目の物は持ってない。武器と防具だけだ。
馬は野生の物で、値段は荷馬以下だろう。……連れてこようか?

■アール  To:刺客の女
しゃれだよ、しゃれ。
あんたたちから取るようなものはないって。
俺たちは盗賊団じゃないんだからな。
じゃあ、回復が済んだらそれでサヨナラだ。

■レイス To:刺客の女性、ALL
それでは偉大なるファリス神に、道理を思い出した襲撃者を、寛大なる心で癒してもらいましょう。

癒しの奇跡は、見る見る襲撃者の怪我を治した。皆の手当を済ませ、馬車に戻るとネイサンの方は出発の準備を整えていた。
■刺客の女性 To:レイス、ALL
まさか、怪我まで治してくれるとは……。
分かった、仲間は何とか恨まぬよう説得しよう。

ついでに……あの柱の死体は、最近この辺を荒らしていたゴブリン達だ。
我々の作戦の実験台になってもらったのだが、我々は裏の部隊だから、どうせ名乗りは上げられない。
面倒だろうが、然るべき所に報告してくれれば周囲の村は安心するだろう。

それでは、さらばだ。

こうして一行は、柱を迂回し先を急いだ。

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GM:支倉真琴