オラン衛視隊詰め所・食堂 |
冒険者達はファラハに案内されて食堂へ移動した。
夜勤になる衛視達が多数腹ごしらえをしている。
食堂は所謂カフェテリア形式で、好きなものをカウンターから選んで行く形になっている。
■ウリディケ To:ALL |
あっ、りんごジュースありますわ、早速取りましょう♪ |
■カロン To:ウリディケ>ALL |
そうだね、ひとまず取りに行こうか。 |
ウリディケは、りんごジュースをコップ半分と「水」以外に、こぶし大に丸く焼かれた黒パン1個と、煮込み野菜のコンソメスープを取ってきた。
普通の量に比べると、朝食?と疑いたくなる量だ。
『銀の網』亭でも、アップルジュース1杯分とオレンジジュース1/3杯分しか口にしてない。
■カロン To:ALL |
いろいろあるものだな〜。 |
カロンはカウンターを一通り見渡してから、パン数個にスープとおかずを数品取り飲み物に水とモモジュースを入れてテーブルへ向かった。
ノーブはサンドイッチを頬張りながら、目を皿のようにして借りてきた調書をくまなく読んでいる。
■メイシアス |
ふふふ。お昼にあまり食べてなかったのでお腹ぺこぺこです。 えと、黒パン3つに木苺ジャムっと、サラダ大盛りあったかスープ♪フルーツ何個かぷっらすして、お水にオッレンジジュースも欠っかせませんっと♪これっからのたっめにも栄養補給♪ |
メイシアスは食事がよっぽど嬉しいのか、鼻歌交じりに料理を選んでいく。
そして皿いっぱいに料理をのせ、ゆるんだ表情のまま皆のテーブルへと向かった。
■アール To:メイシアス |
どんどん食べて大きくなってくださいね。 |
飲物だけ、注いで、注いで、注いで…ひとつのジョッキに混沌とした色の液体を創りあげながらアールが声をかけた。
オレンジ、りんご、お茶、etc〜さらに5種類ほど混ざったものと、サンドイッチを手にして席へ向かう。
それぞれ好みのものを選んだ冒険者達は同じテーブルについた。
ひとり、微妙な色と、沈殿ぶつ混じりの飲物(?)をみて、うっとりと呟く。
■アール To:独り言 |
ふむ、今日はなかなかいい色にできた。 |
■メイシアス To:アール |
アールさん…それ、飲み物なんですか? んん…と、もしよろしければ一口分けて頂けないでしょうか? |
カロンはアールのジョッキを眺め、冷や汗かきつつメイシアスへと語りかける。
■カロン To:メイシアス |
個人的意見としてはやめておいたほうがいいと思うけど(汗 |
鼻歌まじりに、グラスを2個(!)もって、アールが戻ってきた。
「からんだからには、当然飲むだろう?」という顔をカロンに向け、グラスに注ぎはじめる。
上澄みの薄い液体をグラスに半分…メイシアスに。よく混ざった(すぐ沈殿したが)液体をグラスに半分〜一杯にしてカロンに。
■アール To:カロン、メイシアス |
さあ、どうぞ。 |
カロンの困る顔をよそに、ジョッキを一気に飲み干す。
一方エルステッドはごく軽めの晩御飯としていたようだ。
アールとカロンのグラスを見て、そそくさと自分の飲み物を確保する。
■メイシアス To:アール |
ありがとうございます!香りからしてどきどきですね/// …(こくっ)………む、リンゴとオレンジの甘酸っぱいハーモニーをお茶の渋みがうすめて…薄めて? うぅぅ…はちみつってありましたっけ? アールさん凄いです…食べ物を無駄にはできません!……いざっ!! ぷしゅ〜〜〜。 |
メイシアスはアールに倣い、グラスを一気に空けた…後、テーブルに沈む。
オレンジジュースの水割り(自己流)をつかむ手がぴくぴくしてるのは…演技ではないだろう。
それを横目にみていたカロンはグラスを横において何もなかったかのようにファラハに声をかける。
■カロン To:ファラハ |
え〜っと(汗)、それでファラハさん現場周辺を担当する衛視の方達ってどちらにいますかね? |
カロンの問いに答えてファラハは一行に伝える。
■ファラハ To:ALL |
だいたいあの辺りに座っているのが、現場周辺を担当する人たちです。 丁度食事は終わってるようですから、今のうちに聞きたいことがあればどうぞ。 |
■ウリディケ To:ファラハ>ALL |
ご紹介、ありがとうございました、それでは行ってきます。 ところで皆さん、何か相談しておきたい事とかありますか? |
■メイシアス To:ALL |
ん〜。えと、見回りのルートを一応確認しておきませんか? それと何かあった時の連絡方法も… |
■エルステッド To:ALL |
確かに緊急時の連絡方法の確立はしておいたほうがいいな。 |
■カロン To:ALL |
俺は特になし、担当の人が見回りに出る前に話し聞きに行こう。 |
■アール To:ALL |
どっちもまかせるよ。 |
ノーブは調書を一通り確認した後、残念そうに独り言を呟いた。
■ノーブ To:ALL |
ふ〜む調書を調べていても特に何も目新しい情報も一つも無いのぅ。 やっぱり現場に行か無きゃならないのかのぅ |
■ウリディケ To:ノーブ>ALL |
現場の調査や聞き込みは、必須ね。 現場と言えば……今夜「出る」と思うけど、「囮捜査」と「裏取り」のどちらが重要だと思う? |
■カロン To:ALL |
どちらが重要かって言われると俺的には半々かな。 意見としては裏取りと酒場での聞きこみ後に合流かな、人数的に余裕あるなら数人で現場の見回りするのもいいけど囮捜査するなら全員そろってからじゃないとね。 |
■アール To:ウリディケ>ALL |
素直に3組に分かれてもいいんじゃない? その後で見回りに合流するとして、見回り自体は、衛視たちも巡回するから、逆に2人から3人の組にしても大丈夫じゃないかな? 大声も出せない程に、意表をつかれたら知らないけど。まだ打ち合わせるなら、私は食事を済ませて先に会議室に戻っておくけど? |
■ウリディケ To:カロン、アール>ファラハ |
半々ですか……、私は「どちらか」だと思いますが、どちらか分からない現状では、裏取りもやらない訳にはいかないですね……やっぱり。 まあ3組でも半分でも、結局「行き先」によりますわね。 ファラハさん、挨拶が終わりましたら再び会議室に戻りたいのですが、部屋は空いてますか? |
■ファラハ To:ALL |
ええ、最初にご案内した部屋はいつでも使えるようにしてあります。 ご相談ならそちらでやられた方が良いかもですね。 |
■ウリディケ To:ファラハ |
そうでしたか、ありがとうございます。 |
■カロン To:ウリディケ>ALL |
まあ、どちらかってのは確かなんだけどね。 裏取りにウリディケさんに行ってもらえばナナイもいるから合流するまでにそう時間かからないかなと思ってさ。 あと、行き先については会議室戻ってからにしようか?そろそろ衛視の人達に話を聞いてこないと。 |
■エルステッド To:カロン&ALL |
そうだな。衛視殿達も、そうのんびりとしているとは思えぬしな。 |
■アール To:カロン |
ここからでも面通しくらいできるから、衛視の人たちにメンバーの紹介をよろしくね。 |
■ウリディケ To:現場周辺を担当する人たち |
こんにちは、相席してもよろしいでしょうか? 私、今回「獣」事件を依頼された、ラーダ司祭のウリディケ・フェニールと申します。 |
ウリディケは、何気ないが爽やか笑顔で言葉をかけた。
次いでカロンもテーブルへやってきた。
■カロン To:現場周辺を担当する衛視達 |
こんばんは、俺はカロン・ラウリって言います。ちょっとお伺いしたいことがありましてお時間いただけますか? |
■衛視A To:ウリディケ |
ああ、あんたらが噂の冒険者ね。相席は構わんよ。 ただ、俺たちはもうすぐ出勤するんで用事があるなら手短に頼むよ。 |
ノーブは調書を読み終わって、一杯のグレープジュースとパンやおかずと果物を、トレイと皿にはみ出す程一杯に載せている
そして何かを考えているような表情のまま、ウリディケと現場周辺を担当する人たちがいるテーブルへと向かった。
■ノーブ To:現場周辺を担当する人たち |
こんばんわじゃ儂は、今回「獣」事件を依頼された、そこに相席するラーダ司祭のウリディケ嬢と同じPTを組んだ、ブラキの平神官のノーブ・グオンと申す者じゃ。 ちぃと貴殿等に質問したい事があるのじゃが、貴殿等の貴重な食事の時間を割いてもらっても宜しいかのぅ? さて質問の本題は貴殿等が巡回する地区の周辺は廃屋とか怪しい物件はあるのかのぅ? |
ウリディケは困った顔をした、ノーブの行動に責任を感じてるようだ。
その表情はPTのテーブルからも見てとれるほどだった。
アールは、その様子を見ながら、エルステッドを見ずにそれとなく尋ねる。
■アール To:エルステッド |
こーいうとき、どうすればいいと思う? |
ややあきれ気味にため息を付き、
■エルステッド To:アール |
連れてくるのが…一番妥当だと思うよ… |
■アール To:エルステッド |
じゃあ、行ってくるね。 |
エルの返事と、ほぼ同時に席を立って、ウリディケらの方へ向かう。
それに続いてメイシアスが追いかける。
幸いにも、ウリディケらが思ったほどの悪い反応はなく、衛視のひとりがノーブに対し、気さくに声を返してきた。
■衛視A To:ALL |
まあ、飯は終わったから構わんが。 あー。そんなところがあるなら真っ先に捜索してるよ。 一般の住宅街で空き家もあるにはあるが、大家に話して中は全部改めてる。 だいたいそんなあからさまに怪しいところに犯人が潜んでるんなら、今頃夜回りなんかしなくていいさね。 んで、他に聞きたいことは? |
■カロン To:現場周辺を担当する衛視達 |
ええと、あなた達の見回りのルートと非常時の連絡方法について教えてもらますか? |
■衛視A To:ALL |
(地図を取り出して) だいたいこの辺をこうぐるっと回るように見回ってるかな。 何かあったら、この笛を鳴らすことにしているよ。 |
■ウリディケ To:衛視A |
なるほど……。 事件について聞きたいことは、全て調書に載ってる筈ですので、特にはありません。 今回声をかけたのは、皆さんが巡回するところを「うろうろ」お邪魔いたしますので、私達の顔を知っていただこうという訳でしたが……、その笛のことはもう少し詳しく知りたいわ。 どんな音が鳴るのかしら? |
■衛視A To:ALL |
ああ、分かった。あんたらの邪魔はしないよ。 笛はこんな音がするんだ。 何かあったら、これを三回鳴らして知らせるようになってる。 |
そう言うと衛視は笛を軽く吹いた。
ピーっという特徴のある高い音が聞こえる。
■ウリディケ To:衛視A |
なるほど、特徴的な音が出ますね。 もし、よろしければ、皆様方のお名前も教えていただきたいのですか? |
■衛視A(カッツ) To:ALL |
俺はカッツ、そっちのがカーンスで…… |
親切にカッツは見回りに参加するメンバーの名前を教えてくれた。
地図を出されてから見回りのルートを眺めていたカロンが地図のルートを指しながら声をかける。
■カロン To:カッツ |
そうですか、この6人で先ほど教えていただいたルートを見回ってるんですね。 |
■ウリディケ To:ALL |
このルートの書かれた地図があれば、いつどこにいるのか大体解かる訳よね。 |
■衛視A(カッツ) To:ALL |
まあそう言うこと。 だから、だいたい笛が吹かれた位置が分かるようになっているんだよ。 |
■カロン To:カッツ |
そうなると、見回り時は2人ずつとかに分かれて見回ってて何かあれば6人全員が集まるようになってるんですかね? |
■衛視A(カッツ) To:ALL |
そうだね。 基本は二人一組で行動、何かあったらその地点に集合だ。 |
■カロン To:カッツ |
最後にひとつお聞きしたいのですが、笛の予備とかここの詰め所にありますかね? |
■衛視A(カッツ) To:カロン |
そりゃあ、ある程度は予備があるよ。 借りたいなら、ソーダックさんに頼めば良いんじゃないかな。 |
■カロン To:カッツ>背後 |
そうですか、あとでお聞きしておきます。 んっ!! |
カロンが振り向くとアールとメイシアスがこちらに向かってきていた。
衛視らに警戒されぬように、アールはウリディケの傍に立った。
メイシアスもそれに習う。
■アール To:カッツ |
どうも、遅くなりましたが自己紹介させていただきます。 アールといいます。よろしく。 |
そう離れていないPTのテーブルを指して。
■アール To:カッツ |
あちらにいるのがエルフのエルステッドと…です。 |
エルステッドは名前を言われ、軽く衛視に会釈をする。
その隙にメイシアスは背後からウリディケに、ぎゅ〜っと抱きついた。
それから自分の右頬をウリディケの左頬にあて、反対側の頬を軽く引っ張る。
■メイシアス To:ウリディケ |
む〜ウリディケさ〜ん、すま〜いるです。 にょ?あ、すみません。メイシアス・メイズといいます。よろしくお願いします! |
メイシアスはふと気付いたように衛視達に笑顔で軽く挨拶した後、またウリディケに注意を戻した。
ウリディケにじゃれ付く姿は猫が甘えてるようにも見える。
■ウリディケ To:メイシアス |
あっ…ん。 う……えぇっと、すま〜いる、すま〜いる。 |
ウリディケは背後から抱きつかれて、えもいわれぬ声を上げたが、ぎこちなくも頑張って笑みを浮べた。
少し全体的に硬いものの、猫っぽさなら「猫目、上目づかい」のウリディケも負けてはいない。
身長差も伴い、親猫・子猫がじゃれ合うかのような光景が再現されていた。
■衛視A(カッツ) To:ALL |
ああ、よろしく。 ちゃっちゃと片づけて、夜勤をしなくても良いようにしようや。 |
■ウリディケ To:カッツ |
お手間を取らせました、そちらも頑張ってください。 くれぐれも、お気をつけて。 |
■カロン To:カッツ |
食後にお時間いただいてありがとうございました。 それでは、お互い頑張りましょう。 |
■アール To:カッツ>ノーブ |
それでは、私たちも打合せしようと思いますので、失礼します。 ノーブさん行くよ。 |
ノーブの後頭部あたりを杖でつつきながら、衛視たちにペコペコ頭を下げる。
にこやかな表情ほどには、平静ではないようだ。
ノーブは重い腰を上げて、名残惜しそうに席を立つと、さきほどまでの席に向かっていく。
それに次いでカロンもテーブルへ向かっていく。
■ノーブ To:テーブルにいるPTの残りの皆 |
急に呼び出しておいて何か相談事があるのかのぅ? |
■アール To:ノーブ |
ノーブさんが「うっかり」してそうだから、呼びにいったんですよ。 衛視さんの前で、耳に入れたくないコトまで平気で話しそうでしたよ。 |
ノーブはアールの言葉を聞いて思わず全身に冷や汗をかいていてちょっと動揺した表情を見せていたすっとぼける台詞を言っている。
■ノーブ To:テーブルにいるPTの残りの皆 |
はてそんなに儂の口は軽いかのぅ? ところで今晩はもう時間が無いので各自がバラバラに情報集めに外には出るのかのぅ? |
■ウリディケ To:ALL |
その辺の相談もしますから、一旦会議室へ戻りますわよ。 ノーブさんもアールさんも行きますわよ。 |
ウリディケの言葉に苦笑しながらカロンが答える。
■カロン To:ウリディケ>ALL>ファラハ |
了解、そうしよう。 食堂で場所とっていても悪いしね。 それとファラハさん、カッツさんに笛の予備があると聞いたんですが借りることって出来ますかね? |
■ファラハ To:カロン&ALL |
ええ、大丈夫です。 準備してきますので、先に会議室に行ってお待ち下さい。 |
ファラハの返事を聞いたあと、カロンは一人カウンターの方に行きコソコソと作業をした後みんなを追って会議室へと向かった。