銀の網亭・酒場 |
そのころ、マイクロフトはカウンターに遠慮がちに座ると、おかみが声をかける前に用件を告げた。
■マイクロフト To:おかみ |
あ、いえ、おかまいなく、いや、その・・・お金ないんです。 ちょっと席を貸して欲しいだけでして、すみません。 張り紙の方を利用させていただいて、その連絡待ちをさせてほしいだけでして、 あ、こっちの隅の方でおとなしくしてますので、はい。 |
■おかみ To:マイクロフト |
いらっしゃい。 あら、あなた新顔さんね。 それじゃあ、エールを一杯サービスしてあげるわ。 それと、さっきあのテーブルで誘われていたのじゃない? どうやらあそこのテーブルは新顔さんが多いみたいだし、良かったらそのまま一緒に仕事をしてみたらどうかしら。 遠慮していたら、売れ残っちゃうわよ。 |
■マイクロフト To:おかみ |
そうですね。 今度は私からお願いしてみます。 おかみさん、”エール”をありがとうです。 |
マイクロフトは気を取り直すと、再びテーブルに進み出た。
■マイクロフト To:ALL |
まぜてください。 仲間に入れていただけませんか? |
■ウリディケ To:マイクロフト |
よくぞ、戻られました こちらこそ、誘っておいて断ろうとしておりました。 本来であれば、三度お伺いを立てねばならないところを、そちらよりお越しいただいて言葉もありません 。 改めて、「ぜひ仲間になってください」。 |
■ノーブ To:マイクロフト |
ようこそこのテーブルへ♪ マイクロフト殿の来訪を心から歓迎しますじゃ♪ もうこないかと思って心配ですじゃ。 ともあれ長い期間をこれから宜しくお願い致しますじゃ。 |
■アール To:マイクロフト |
さっきは席をはずしてたので、はじめまして…ですね ようこそ。 もう来てもらえないか心配しました。 仲良くやっていきましょう。 |
■マイクロフト To:ALL |
良かった、ありがとうございます。 仲良くしてください。 |
その時、
小さな女の子が駆け込んできた。
崩れるようにカウンターにつき
■メイシアス To:おやじ |
はぁ…… すみません、銀の網亭はこちらですか? 一緒に冒険してくれる方を探しているのですが…まだ右も左も分からなくて(照) あ、ごめんなさい。冷たい水と…できれば温かいスープをお願いします。 |
■おやじ To:メイシアス |
ああ、ここが銀の網亭と看板を出している冒険者の店だ。 まあ慌てなさんな。 取り合えず冷たい水だな。 それからこっちが温かいスープと。 |
■メイシアス To:おやじ |
良かった〜また、違うトコだったらどうしようかと思いました。 ついつい気がせいでしまって…(恥) ありがとうございます!はふ…生き返ります〜 …良い所ですね〜。 いろんな人がいて、建物も趣あって…温かいです。 スープも美味しいですしね(微笑) |
■ウリディケ To:ALL |
あっ、新しい方ですわ。 それでは声かけてみます。いってきま〜す。 |
ウリディケとノーブはカウンターに勧誘に行く事になった。
しかし仲間募集の掲示板に張り紙があることに気づき、確認すると……。
初めまして! メイシアス・メイズ、通称メイといいます。
まだまだ修行中の身ですが…全力をつくして頑張りますので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
ウリディケは早速、張り紙に羽根ペンで書き加えた。
メイさんは頂きました。
Byウリディケ
■ノーブ To:メイシアス |
初めましてですじゃ。宜しければ儂等のテーブルに来ませんかのぅ? |
■ウリディケ To:メイシアス |
はじめまして、私、ウリディケ・フェニールと申します。 私どものパーティは駆け出しですが、もし宜しければご一緒しませんか? |
■メイシアス To:ノーブ>ウリディケ |
初めまして、メイシアスと申します。よろしくお願いします(礼) ありがとうございます!凄く嬉しいです/// 是非よろしくお願いします(深々) |
メイシアスが掲示板を横目で見ると、ウリディケの落書きが目に入った。
■メイシアス |
(頂かれちゃいました(苦笑)、何だか嬉しいです///) |
テーブルに移っても歓迎は続いた。
■ノーブ To:メイシアス |
メイシアス殿の来訪を心から歓迎しますじゃ♪ 空は今のところ無いですじゃけどギリギリなんとか大丈夫ですじゃ♪ 長い期間をこれから宜しくお願い致しますじゃ。 |
■アール To:メイシアス |
ようこそ まだ、みんななじみの薄いメンバーですので。 良い仲間になれるよう、こちらからもお願いします(にっこり)。 |
■メイシアス To:ノーブ&アール |
ありがとうございます! 温かい方ばかりで、これからの冒険がとても楽しみです♪ これからよろしくお願いします(深々)。 |
■ウリディケ To:メイシアス |
ああ、出遅れてる… このパーティは全員「はじめまして」ですわ。 こちらこそ、仲良くしましょう。 |
■カロン To:メイシアス |
出遅れすぎ… メイシアスさん、いらっしゃい〜。 こちらもよろしくです。 |
■メイシアス To:ウリディケ&カロン |
何だかすでに幸せです。 嫌々、気を引き締めていかなきゃですね(ぐっ ウリディケさん、カロンさんよろしくお願いします(礼)。 |
■アール To:ALL |
さて、これでメンバー決定ですね? メンバーに不安、質問、パーティ成立前に聞いておきたいことがありましたら、ひとことくださいね。 よろしければ、OKの返事をください。 |
■ウリディケ To:ALL |
OKです。 て、言うかメンバー決定ですから、個室頼んできます。 |
■メイシアス To:ウリディケ |
ありがとうございます/// 張り紙はがしてきますね。 |
ウリディケはカウンターに着くと、おやじに話しかけた。
■ウリディケ To:おやじ |
個室に移りたいのですが、どうです? |
■おやじ To:ウリディケ |
おう、今から用意をするから待っていてくれ。 |
ウリディケがテーブルに戻ると、ノーブとメイシアスが話をしていた。
■ノーブ To:メイシアス |
個室?……はどうすればいいんじゃ? |
■メイシアス To:ノーブ |
まずはカウンターでしょうか? |
■ウリディケ To:ノーブ&メイシアス |
はい、そのとおりです。 代表が1名、おやじさんに言いに行けばあけてくれる…はず。 がんばって、やってきましたが…まずかった? |
■カロン To:ウリディケ |
おつかれさまです。 ボーっとしてる間に話が進んでますね。 個室申請お疲れさまです。 |
■メイシアス To:ウリディケ |
お帰りなさい(微笑) 善は急げといいますし大丈夫だと思いますが… |
■アール To:ウリディケ>ALL |
ごくろうさまです あの時は一応、みんな勢揃いしてからかなって思っただけです。 カロンさんとか、まだ席にもどってなかったから。 先にいっておきますが…私はひ弱なので、矢面に立たせないでくださいね。 それが言っておきたかったんです(苦笑) |
■ノーブ To:アール |
だいじょうぶですじゃ矢面は儂に任せおくのじゃ♪ |
■ウリディケ To:アール |
この点はほぼ大丈夫でしょう。 実際、戦士が3人なのは心強いですね。 …て、いうか全員戦えるみたい、頼もしい(汗)。 |
■カロン To:ALL |
大丈夫ですよ。 アールさんは俺たちのパーティー唯一の魔術師ですし、矢面に出ることはあまり無いはずですよ。 期待してますよノーブさん。俺もたぶん矢面にしか出られないと思うので一緒に頑張ろうwノ たしかに、見たところ全員戦士か盗賊の技術を持ってますね。 ウリディケさんは両方持ってますし(笑) |
再びウリディケがカウンターに行ったものの、ノーブが落ちつかず、テーブルのまわりをうろつき始めた。
■カロン To:ノーブ |
ノーブさん。 個室は今手続き中だと思うよ。 おやじさんから連絡あるまで待てばいいんじゃないかな? |
■ノーブ To:カロン |
少し気が早すぎるかのぅ?(苦笑) |
■カロン To:ノーブ |
どうでしょうね?(笑 どのくらいで個室が開くのか。 新顔の俺達だとわからないしね。 ウリディケさんなら知ってそうだから聞いてみますか? |
■アール To:カロン |
こういう時はいきおいも大事ですよ ところで、リーダーみたいなのは決めますか? 必要なければ、それでいいけど。 私としては、一番場数を踏んでるウリディケさんにまとめてもらえばと思うのですが? |
■カロン To:アール |
まあ、たしかに(笑 俺は誰でもいいですが、ウリディケさんに聞いてからにしますか? でもウリディケさんが一番年下ですね。 |
■ノーブ To:ALL |
パーティーが定員なのでそろそろ冒険するシナリオを決めたいと思いますじゃ。 皆さんの希望はどれがいいのじゃ? |
依頼人の掲示板を眺めると
遺跡探索
報酬は、前金400ガメル&成功報酬600ガメル。
必要経費として別途、1人200ガメルを支給。
遺跡の守護者を倒すための装備は、当方で用意可能。
正体不明
報酬も不明。
街の事件の解決
報酬は一人1000ガメル。
物探し
報酬は材料ひとつにつき2000ガメル。経費別途支給。
と張られていた。
■ノーブ To:ALL |
皆さんはどれを希望するんじゃ? 儂は遺跡探索を希望したいんじゃ。報酬は少ないけど遺跡にある古代の遺物に強い興味があるんじゃが、皆さんはどう思うんじゃ? |
■ウリディケ To:ノーブ |
同意〜! |
ウリディケが、カウンターの方から返事をした。
■カロン To:ノーブ |
俺も遺跡探索を希望かな、どちらかと言えば遺跡とかの方が好きだし。 |
■メイシアス To:ノーブ |
同じく好きです。 遺跡と聞くだけで不思議とわくわく。ロマンですね(多分、きっと?) 守護者さんは何を守っているのでしょう?…守護者さんごめんなさい。 |
■アール To:ノーブ |
遺跡探索でいいと思います。倒すための装備等というところにも引かれます。 |
■ノーブ To:カロン |
装備は貸し出し扱いかのぅ? |
■カロン To:ノーブ |
魔法の物品は高価ですしね。 たぶん、そうじゃないかな(苦笑 ん?、個室開いたみたいだね。 |
■マイクロフト To:ALL |
ういー、みなさんよろしくれす、ひっく。 「たとえばー、PTをいっぱいのカクテルとするとれすね、ひっく。 それぞれのお酒を馴染ませるマドラーのような人もいるのれすよ、ひっく。 わらしは、PTのまどらーになるのれす、ひっく。 その心は!ひっく。 かき回すだけかき回したらいなくなる、ぎゃははははは、ひっく。」 うーん、もうらめれす、わらし本とはげこなんれすよ、ばたんきゅーするれす。 いご、みなさんよろしくれす、ひっく。 では、ごーきーげーんーよー♪ |
移動する際には、引きずっていってくれると助かります。
ごめんなさい。
と書かれたメモが、眠りこけたマイクロフトの傍らに用意されていた。
そのころ、ウリディケ独り個室に案内されず、くだを巻いていた。
■ウリディケ To:おやじ |
おやじさ〜ん りんごジュース水割りおかわり(泣)。寂しいよ〜、誰かに声かけちゃおうかしら。 |
■おやじ To:ウリディケ |
悪い悪い、どうも鍵の具合が悪くてな。 もう開いたと思うから、さっそく行ってみてくれ。 ほいよ、りんごジュースは俺の奢りだ。 |
■ウリディケ To:おやじ |
あっ、開きましたわ。 |
しかし、受難はまだ続く。
背の低いノーブとメイシアスが、人混みに飲まれてパーティを見失ってしまった。
■メイシアス To:おやじ |
おやじさ〜ん、個室って何処でしょうか? 皆さんの声はするのですがたどり着けません〜(落涙) |
■ノーブ To:おやじ |
同じく儂も迷子じゃ(涙) |
■おやじ To:ノーブ&メイシアス |
なんかおかしな事になっているか? 中に入れている連中も居るから、呼んでもらってはどうだ? |
■メイシアス To:おやじ |
見つけました〜!、おやじさん、ありがとうございます!!、早速、行ってきま〜す!!! あ、すみません!ごめんなさいUu |
どんがらがっしゃん!
けたたましい音をたて蹴躓きながら少女は駆けて行った…
■メイシアス To:ALL |
本当に良かったです。ありがとうございます〜 (何故か所々擦り傷が…) |
■ノーブ To:ALL |
儂も無事入れたのじゃ〜♪ |
『今、始まった伝説への1ページ』
彼等の去ったテーブルには、そう書き残されていた。