#146 眠れる街

5-1a パダへの街道・宿場街の安宿屋

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パダへの街道・宿場街の安宿屋
交代で休息を取りつつ、冒険者達は目指す宿場街へ早朝に到着した。
そして、トベルコから聞き出した裏町の宿屋に向かった。
ところが宿に到着してみると、宿屋の主はおろか食事の途中でテーブルに突っ伏して眠っている客までいる。
幸いにして1階では何も遭遇しなかったが、宿屋に入ったところで、リュントとアリエラの二人は2階から強い精神の精霊力を感じた。
■アリエラ To:ALL
え? 離れていてもわかる、この強い精神の精霊って……。

精霊力を感知するために精神を集中する。
その精霊力は間違いなく、眠りの精霊サンドマンのものであった。
■トベルコ To:ALL
これは……まさか宝珠が暴走しているのか?

■リュント To:ALL
そうとしか考えられないだろうな・・・
それにしても宿屋で休むだけがなんで宝珠を使ったんだ?
どちらかが罪悪感で寝れないから宝珠の力で寝ようとしたのかな?
それにしても異様な光景だな。

■キルリック To:ALL
何とも、異様な光景ですね。

■ミァ To:ALL
なんだか眠りの国に迷いこんだみたいなのでスーーゥ。

■ミリスレスカ To:ALL
……トベルコさん。今すぐニアリースさんとトベルコさん自身、それからボクに、「抗魔(=カウンター・マジック)」をかけてもらえませんか?
ボクは、他のみんなに「抗魔」をかけます。精霊が暴走しているのであれば……早く、対抗力を上げておかないと!

言うが早いか、トベルコから取り上げておいたまま身につけてしまっていた発動体の指輪を使い、早口で呪文を唱え始める。
■トベルコ To:ミリレスカ
ああ、分かった。

借りている発動体の杖を掲げ、魔法の詠唱を始める。
■トベルコ To:
『"万物の象徴たるマナよ! 内なる壁となりて、我らを歪める魔力を阻め!"』

トベルコの魔法は発動し、ミリレスカとニアリース、そしてトベルコ自身を魔力の守りが包んだ。
■アリエラ To:オルフェ
オルフェさん、精霊には普通の矢は効きません。
私の銀の矢、使ってください。

自分の矢筒ごと、オルフェに渡す。
■オルフェ To:アリエラ
ありがとう。ありがたく使わせてもらうよ。

■ミァ To:ALL
先発はミーが務めまスヨー。
ぐららんの精神抵抗+カンタマがあれば、そこんじょそこらの精霊サンには負けまセーーン(=▽=)9

■オルフェ To:ミァ
……まあ、そうだろうなあ。
ミァが自分の意思で無く眠らされる所なんて、想像出来ないしね。

■リュント To:ミリスレスカ
取り合えず、ウィップは返しておくぞ。
どう考えても二人が普通の状態で待ち構えているとは思えないしな。
この新調した剣の威力も試したいしな。

腰に付けたバスタードソードをポンと叩く。
■ニアリース To:ALL
わたくしも準備はできておりますわ。
皆さんの準備が宜しければ行きましょうか。

■オルフェ To:ALL
みんな、準備はいいね?
よし、行こう!


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GM:teshima