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SW-PBM Scenario#144 白夜の島 |
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オラン・市場 |
とある晴れた昼下がり。
前回の冒険から幾日経っただろうか?
不器用戦士マーキュリーはのんびりと市場を歩いていた。
■貝売りのおじさん |
さぁさぁさぁ、今朝取れ立ての生きのいい貝だよ! いますぐ買わなきゃ損! さー、そこの奥さんも! 一盛り10ガメルだよ! |
■マーキュリー |
ん〜〜、美味しそうだけどけっこういい値段だなぁ(^^) |
そうかも(笑)
■マーキュリー To:貝売りのおじさん |
おじさん♪一人暮らしだから一盛りもいらないんですけど、その半分を売ってくれませんか?(^^) |
■貝売りのおじさん To:マーキュリー |
なにっ!? 半分だってぇ!? けちけちすんない、お前さん見るからに体力がありそうじゃねぇか。 このくらい1日で喰える、喰える!! さ、8ガメルにまけといてやるから、一盛りもってけ、一盛り!!! |
おじさんは強引に貝がこんもり盛られたザルを差し出してくる(笑)
■マーキュリー To:貝売りのおじさん |
じゃぁその値段で一盛り買いますよ(^^) 今日は貝のフルコースに決まりだね♪ はい♪8ガメル |
■貝売りのおじさん To:マーキュリー |
おぅっ、毎度ありっ! またひいきにしてくれよなっ! |
おじさんは上機嫌で貝を麻袋に入れ、手渡してくれた。
■花売りの少女 |
お花〜 お花いりませんか〜 モンターナ村のめずらしいお花ですよ〜 |
■マーキュリー |
ぉ、花だ♪綺麗な花だなぁ♪ |
少女が持つカゴから覗くのは、ピンク色の小さくてかわいらしい花。
■マーキュリー To:花売りの少女 |
こんにちはお嬢ぉ〜さん♪ この花はなんて名前なんですか?種は売ってますか?(^^) |
■花売りの少女 To:マーキュリー |
はい、こんにちは(^^ 名前はエスタリスっていいます。種は売ってないんです、ごめんなさい。 モンターナ村でしか芽を出さないみたいなので… でも、お花は大事に育てればオランでもちゃんと咲き続けますよ(^^ 1本1ガメルで〜す。いかがですか? |
少女はにっこり笑って花を1輪、マーキュリーに差し出した。ふわりといい香りがあたりに漂う。
■マーキュリー To:花売りの少女 |
わぁ♪香りも良いね♪(^^) エスタリスかぁ・・・種から育ててみたかったけど仕方ないですね。 2輪ください♪ |
■花売りの少女 To:マーキュリー |
ありがとうございます! じゃ、2ガメルですね。はい、どうぞ。 大事にしてくださいね。 |
2輪の根元を紐で軽く結わえて、差し出してくれた。
■マーキュリー To:花売りの少女 |
ありがと〜、大事にするよ♪(^^) |
にぎやかな声が響いている。人通りもかなりあって、立ち止まると走り回る子どもたちにぶつかってしまいそうだ。
■マーキュリー |
ん〜♪今日はハイパーマーキュリーブレード(高品質グレソ?)を買おうと思って来たんだけどなんだか買えないような気がしてきたなぁ♪ でも天気も良いしまぁいいか♪(^^) |
そのとき、ふとマーキュリーの耳に入ってきた会話。
■若い男の声 To:? |
…なぁ、もうだめだぜ、これ。 |
■おじさんの声 To:? |
そうだなぁ…。かわいそうだが…。 |
会話の聞こえる方を見ると、大通りから少し離れた路上に、石畳に座り込んだ若い馬と、二人の途方に暮れたような男性の姿。
■マーキュリー To:おじさん&若い男 |
こんにちわ♪ お困りのようですけど、どうかしたんですか?(^^) もし事件等で冒険者が必要なら『銀の網亭』をよろしく♪ |
健気に営業活動?
■おじさん To:マーキュリー |
ん? あんた、冒険者なのかい? …もし、助けてくれるものなら、お願いしたいが…。 |
■若い男 To:おじさん |
ダメだよ、冒険者に頼むには金が要るんだから。 それに、中には神の奇跡を行えるひともいるみたいだけど、この人は見るからに戦士っぽいじゃないか。 |
おじさんを肘でつつきながら、こそこそと。
馬の方を見ると、足にけがをしているようだ。痛々しく血をにじませ、石畳を赤く汚している。馬は痛みに耐えるようにしきりに鼻をならしている。
■馬 To:マーキュリー |
ブルル〜 |
■マーキュリー To:馬 |
血が出てる・・痛いだろうね(;; |
■おじさん To:マーキュリー |
なに、荷馬として売りに出そうとしていた馬なんだがね。石畳の隙間にはまってケガをしてしまったんだよ。 はずかしいことに治療に出してやる余裕もないし…、どうしたものかと思ってね。 |
大きなため息をひとつ。
■マーキュリー To:おじさん&若い男 |
事件の依頼とかだったらプロとしてお金はもらいますけど、こんな時はお互い様ですよ(^^) とにかく何とかしないと・・ 治療はできないけど、応急手当が少しは役に立つかもしれません・・ |
馬に歩み寄り応急手当を試みる。
■若い男 To:マーキュリー |
お前… ……。 |
あきらめ顔だった若い男は、息をのんでマーキュリーの手元を見つめる。
しかし馬の足のケガはかなり深く、骨まで達していそうだった。
■おじさん To:マーキュリー |
ありがとう…。 だが…早くきちんとした治療をしなければ、荷馬として働けなくなってしまうかもしれんな…。 |
■馬 To:マーキュリー |
ヒン… |
その時、マーキュリーの耳に──いや、心に、“何か”が響いた。
それは、風のような、水音のような、歌のような…不思議な感覚だった。
■女性の声 To:マーキュリー |
祈りなさい 心のままに… 我が声を聞きし子よ、あなたの手は… あなたの助けを待つ生命の為に… |
■マーキュリー To:おじさん&若い男、独り言 |
え?今なんか言いました?・・・誰だろ? ・・でもなんとなく言いたいことはわかったような気がするよ・・ |
自分の手と馬を交互に見つめ、馬の足に手をかざして囁く。
■マーキュリー To:馬 |
・・君のあるべき姿に戻りますように、君の足が治りますように・・ |
マーキュリーの言葉は、あるいは他の言葉として響いたかもしれない。
彼の手のひらにやさしい光が宿った。
若い男とおじさんは、目をまるくしている。
しばらくして光が空気に溶けるように消えると、馬の足の傷はうそのようにすっかり治っていた。
■馬 To:マーキュリー |
ブルル〜ッ。 |
馬はおだやかな表情になって、マーキュリーに鼻先をすり寄せてきた。
■若い男 To:マーキュリー |
…す、すげぇ!! あんた、今のは神の奇跡じゃないか! あんた、神官さまだったのか! |
どこかでその技を見たことがあるのか、男はそう叫んでマーキュリーを羨望のまなざしで見つめた。
■おじさん To:マーキュリー |
いやはや、たまげたな〜 |
こちらは初めて見たようだ(笑)
■マーキュリー 若い男&おじさん |
・・・びっくりしたぁぁ(@@; 今の今まで見たまんまの戦士だったのに・・ 初めて聞いた声だったけど、あれはマーファ様の声に間違いないって感じがする・・ |
手で馬をあやしながらも、ちょっと放心状態(笑
■おじさん To:マーキュリー |
いや〜、何にしてもありがとうよ。 ほれ、すっかり傷も良くなってしまった。 これで安心して売りに出せるなぁ。よしよし。 |
おじさんは馬の手綱を引いて歩かせようとするが、馬はマーキュリーのそばにぴったりと寄り添って離れようとしない。
まるで自分の恩人が誰であるかをわかっているかのようだ。
■マーキュリー To:おじさん&若い男 |
懐かれちゃった♪ おじさんこれも何かの縁だから、もし良かったら僕にこの子を売って貰えませんか?(^^) もちろんちゃんとした値段で買うってことで♪ |
■おじさん To:マーキュリー |
ん? そりゃあ、そうしてくれたらこちらとしても嬉しいが… いいのかい? 1500ガメルもするんだよ? |
冒険者ということで、ちょっぴり不安らしい(笑)
■マーキュリー To:おじさん |
今日は高い買い物しようと思ってたんでいっぱい持ってきてるんですよ♪(^^) ってことで、ハイ♪1500ガメルです♪ |
■おじさん To:マーキュリー |
おぉっ…なんと! 今日は、たまげることばかりだな…! いやはや、どうもありがとう。 君のようなやさしい青年に引き取ってもらえて、わしも嬉しいよ。 |
■若い男 To:マーキュリー |
…ありがとう。こいつはなかなか根性のある馬なんだ。可愛がってくれな。 |
ちょっと目が潤んでいる男であった(笑)
■マーキュリー To:馬 |
よし♪君の名は今日からフレディだ♪ 僕の記念すべきふぁみりあ第1号として馬車馬のようにコキ使ってあげよう( ̄ー ̄)フフ(笑 なんてね♪よろしく、フレディ♪ヾ(≧∇≦)〃 |
フレディの顔をガシガシとなでる。
■フレディ To:マーキュリー |
ブルル〜♪ |
嬉しそうにフレディの目が細くなった。
愛嬌のある顔つきに艶やかな体が頼もしい。確かになかなか根性がありそうだ。
■マーキュリー To:おじさん&若い男 |
そうだ!あと・・・・ マーファ神殿ってここからどうやって行けば良いんでしょう?(´д`; |
■若い男 To:マーキュリー |
マーファ神殿は…ここからだとけっこう遠いよ(笑) ハザード河の向こう側だから。 |
こう行ってああ行って、と男が説明する。
■若い男(ソーロ) To:マーキュリー |
俺の友だちが新米神官として勤めてるはずなんだ。よかったら尋ねてみてくれよ。名前はパディ。グラスランナーみたいにちっちゃいやつさ。 あ、俺はソーロってんだ。 |
■おじさん(テホン) To:マーキュリー |
わしはテホンだ。馬具や馬の一時預かりなんかもやっているから、何かあったときは頼りにしておくれよ。 |
そう言ってマーキュリーの肩をぽんぽんと叩く。
■マーキュリー To:テホン、ソーロ |
ありがとうございました♪テホンさん、ソーロさん♪ お店はどの辺りなんですか?これからちょくちょくお世話になると思います♪ 僕は戦士の・・・じゃなかった♪神官戦士のマーキュリーです♪ まだ正式に聖印もらってないけど♪ 何か困ったことがあったら、銀の網亭に来て下さいね♪ マーファ神殿にはあと1・2個買い物したら早速フレディと行ってみます♪ パディさんも訪ねてみますね♪(^^) |
■テホン To:マーキュリー |
うむ、うちの店はちょうどこの大通りをまっすぐ行った、三つ目の角にあるよ。 いつでも来ておくれ。歓迎するよ。 |
■ソーロ To:マーキュリー |
たまには、フレディの顔も見たいしなっ。 そうか、銀の網亭の冒険者だったんだな。覚えておくよ。何かあったら、真っ先に頼りにするぜ! じゃ、パディによろしくな。 |
ふたりは手を振って、マーキュリーを見送った。
■マーキュリー |
でも、完全に当初の目的(高額なお買い物)から外れてるなぁ(´д`)・・・(笑 |
初めてのマーファ神殿に向かいつつ、ふとそんなことを思い出すマーキュリーだった(笑)
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SW-PBM Scenario#144 白夜の島 |
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GM:ともまり |