銀の網亭・個室 |
闇司祭とダークエルフを倒した冒険者たちは、囚われていた人質を解放して、マーファ司祭の下へ送り届けた。
マーファ司祭は、冒険者たちに感謝すると共に直ちに麻薬を焼き払った。
冒険者たちは歓待され、翌日オランへと凱旋した。
もちろん、カトリーも一緒に。
カトリーは若干衰弱していることを除けば、特に問題はなかった。
オランへ戻り、ウェドラー商会へカトリーを引き渡して一日後、ウェドラーがカトリーとミレイアを伴って銀の網亭にやってきた。
■ウェドラー To:ALL |
諸君、よくやってくれた。 この通りカトリーも無事戻ってきたし、しかも麻薬密売組織も壊滅させてくれたんだからね。 |
■ギャルム To:ウェドラー |
そうだな、うまくいって良かったよ。 …こんなに順調にいくとは思ってなかったけどな(苦笑) |
■スカンピン To:ギャルム |
暗黒司祭までいたしの。 |
■ジン To:ウェドラー、ALL |
ふむ。麻薬密売組織の壊滅は仕事に含まれていないはずだったが、結局そうなってしまったな。 なるほど、これがギルドの依頼というわけか・・・勉強になったよ(^^ |
■ウェイン To:ジン>ALL |
あ、そうだった。 ギルドって商売上手なんだなぁ。 でも、みんな無事でよかったよ。 |
■ギャルム To:ジン&ウェイン |
感心してどうするよ(笑) こういうときは 報酬の上乗せ を要求するのがまっとうな冒険者ってもんだろ?(笑) |
■ジン To:ギャルム |
・・・そうゆうものなのか? |
不安げにウェドラーに向き直るジン
■ギャルム To:ジン>ウェドラー |
そーゆーもんさ。 ってことで、ギルドの誠意を見せてほしいんだけどなぁ? |
にこにこにこにこ。
■ウェドラー To:ギャルム |
ふむ、”誠意”かね。 では……報酬を二割増の一人1200ガメルとするというのは如何かな? |
■ギャルム To:ウェドラー |
おう、充分だぜ。 |
指をパチンと鳴らして、上機嫌。
■ジン To:ウェドラー>ギャルム |
いやに気前がいいのは気になるが・・・有難く頂きましょう。 ふむ、言ってみるものだな・・・ |
■ギャルム To:ジン |
だろ?(笑) ま、あんまりやりすぎるとただの不良だけどな。 |
もうこいつは不良かもなぁ…みたいな視線をジンに送りながら(笑)
■リフィル To:ALL |
思い返せば…、なんか酒場で飲んだくれてた記憶しか無いですね 最後に逢った、闇エルフとプリーストは結局何も語ってくれませんでしたから、まだまだ続か有りそうな、無さそうな…(笑) |
■レヴィン To:リフィル |
なに、私も似たようなものだ。特に最後なんて本当に何もやってないからな。これで2割り増しの報酬というのも気が引けるが・・・な。 |
■ミレイア To:ALL |
本当にありがとうございました。 ……ほら、姉さん。 ちゃんと皆さんにお礼を言って頂戴な。 |
■カトリー To:ALL |
……わ、わかったよ。 (どこと無く照れた様子で) 助けてくれて……ありがとう。 本当に感謝している。 |
■ギャルム To:カトリー |
ま、これに懲りてひとりで突っ走るのはやめるんだぞ。 …って…前回も似たようなこと言ってたなオレ… たったひとりの妹を悲しませたくないだろ? |
わざといたずらっぽく笑ってみたり。
■カトリー To:ギャルム>ミレイア |
うん……そうだね。 なんか手柄を立てないと、と焦ってたみたい。 これからはもっと腕を磨くことにするよ。 ミレイアにも心配かけたね。ごめんなさい。 |
■ミレイア To:カトリー |
私は、姉さんが無事に戻ってきてくれただけで嬉しいの。 あまり心配掛けないでね。 |
■リフィル To:カトリー&ミレイア |
姉妹仲良くが一番ですが、お二人がこの世界(ギルド)に居る以上、少し難しいかも知れませんね これを機に、かたぎの生活に戻ってみては、どうです? |
■カトリー To:リフィル |
ウェドラーさんには育ててもらった恩もあるし。 そういうあんたたちも冒険者稼業なんだから、あたしらとあまり変わらないと思うんだけど。 それにこの生き方は自分で決めたものだしね。 いまさら変える気は無いよ。 |
■ミレイア To:リフィル |
私も今のままで、姉さんのサポートを続けたいと思います。 気を使っていただけるのは嬉しいのですが、やっぱりもう決めたことですから。 |
■リフィル To:カトリー&ミレイア |
そうですか、其処までの決意と覚悟があるなら、きっと立派な冒険者になれますよ。 自分が冒険者やってるのは人捜しの情報を求めてですからね 別にこの生活が気に入ってるとかじゃ無いんですよ。 ともかく、姉さんに逢わない事には冒険が終わりませんから、何かあれば頼らせてもらいますよ |
■ウェドラー To:ALL |
さあさあ、話はそれくらいにしてだ。 今日は仕事もうまくいったことだし、祝杯をあげようじゃあないか。 無論、私が全部持つから予算の心配は無用だ。 ……と、その前に今回の報酬を渡しておこうか。 |
そういうと、ウェドラーは銀貨の詰まった皮袋を取り出した。
中には7200ガメルが詰まっていた。
■ウェドラー To:おやじ>ALL |
おやじさん、適当に料理を人数分持ってきてくれ。 それと飲み物だ。ワインをボトルで2本ほどと……。 あとはそれぞれ好きなものを注文してくれ。 |
■スカンピン To:ウェドラー>おやじ |
それじゃ遠慮なくいかせてもらうかのぉ。おやじさん、ワシようにワインボトル1本追加じゃ! |
■ギャルム To:スカンピン |
…ひとりで一本飲むのか。(汗) |
■ウェイン To:おやじ |
よし!じゃあ俺はエールで! |
■リフィル To:おやじ |
自分もエールをお願いします。 一仕事終えた後の一杯は格別ですよね。 |
■ギャルム To:おやじ |
オレは… ま、エールでいいや。 (最後だからって特別なもの飲むってのも何だしな) |
■ジン To:ウェドラー、おやじ |
折角の好意だ、俺はワインをもらおう。グラスを頼む。 |
■レヴィン To:ウェドラー、おやじ |
ここの名物料理とか全く解らないからな、お勧めで適当に見繕ってくれないか? |
■おやじ To:レヴィン, ALL |
ああ、分かった。 とっておきのを用意してくるよ。ちょっと待ってな。 |
そう言っておやじは厨房に引っ込んでいった。
しばらくして、たくさんの飲み物を抱えて戻ってきた。
■おやじ To:ALL |
そら、注文の品だ。 料理はあとから出来上がったものから持ってくるから少し待ってな。 |
そういいながら、それぞれの前に注文した飲み物が置かれた。
■ウェドラー To:ALL |
さあ、乾杯しようじゃないか。 音頭は君たちのリーダーに任せるよ。 |
■ジン To:ウェドラー、ALL |
あまり柄じゃないんだが・・・まあいいか。 じゃあ、依頼の成功と皆の無事を祝って |
グラスを目の高さまで持ち上げて一息つき
■ジン To:ALL |
乾杯。 |
■リフィル To:ALL |
お疲れ様でした。 |
■ギャルム To:ALL |
乾杯っと。 |
■レヴィン To:ALL |
Prosit... |
■カトリー To:ALL |
乾杯〜。 こうして無事にお酒が飲めるのも、みんなのおかげだよ。 ああ、美味しい。 |
■ミレイア To:ALL>カトリー |
乾杯です。 姉さん、あまりいい気になって飲んだら駄目よ。 そんなにお酒は強くなんだから。 ほら、前にも酒場で……。 |
カトリーとミレイアの姉妹は、本当に仲がよさそうだ。
再び無事に再開できたことを心から喜んでいるように見える。
宴は進み、夜も更けたころお開きになった。
ウェドラーとカトリー、ミレイア姉妹は家に帰っていった。
カトリーは少々飲みすぎたのか、ミレイアに肩を担がれている。
でも、明日の朝はみんないい気分で迎えられるだろう。
冒険者達には、次の冒険に向けてしばしの休息を……。
#140「灰色の紋章」完