#136 訪れたものは

プロローグ

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ローシーズ村近郊の遺跡内部
ランタンの僅かな灯りに照らされる室内は、かなり広い。
もとより涸れてしまった遺跡だ、罠など無いだろう。
わたしは、奥に見える台座に置いてある、光を失った宝珠をもっと調べようと歩を進めた。
■村人 To:司祭
司祭様! 近付いたら危険なのでは?

■司祭 To:村人
大丈夫です。すこし待っていて下さい。

台座に近づき、宝珠を触ってみた。
宝珠自体には何ら価値はなさそうだ。
どうやら動きそうだ。わたしは、宝珠を台座から取り外した。
■村人 To:司祭
なんともありませんか?

■司祭 To:村人
大丈夫です。しかし、なんの仕掛けも動いた気配がありませんね。
一体なんのために置いてあったのでしょうか……。

他には気になるようなものもありませんね。
暗くなる前に、村に戻りましょう。

■村人 To:司祭
はい。分かりました。
しかし、司祭様も物好きですね。
赴任早々、今は誰も来ない遺跡に来たがるなんて。

■司祭 To:村人
知的好奇心、というものですよ。
知らない所に行ったりするのって、わくわくしませんか?
知らないことを知る、というのはとても楽しいものですよ。

さあ、急ぎましょうか。少し急がないと夕暮れまでに村に帰れませんよ。

この時、わたしは知る由もなかった。
わたしの軽率な行動が村を危機に陥れるなんて……。

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GM:teshima