銀の網亭・酒場 |
依頼を受けた日の翌朝、早朝。
空は雲一つ無く、絶好の旅立ち日和である。
酒場では、朝早く旅立つ人々が朝食を取っている。
■アビィ To:おやじ |
お早う、おやじ殿。 先の見通しがあかるくなりそうないい天気だな。 昨日の依頼人、ニアリース殿はもうみえられておられるか? |
すばやく酒場全体を見渡しながら尋ねる。
■おやじ To:アビィ |
彼女は今マーファ神殿の早朝礼拝に行ってるよ。 じきに戻ってくると思うがね。 まあ、朝飯でも食って待ってたらどうだい? |
■アビィ To:おやじ |
わかった、ありがとう。 とりあえず、パーティの仲間で集まっておくとしよう。 まだ姿を見せていない顔もあるようだが……。 |
■ギャルム To:ALL |
ふぁ〜〜〜ねむ……。 ……おっす。 オレも飯。食って目ぇさまさねぇとな…… |
だるそうにカウンターに突っ伏す。
■ジン To:ALL |
ローシーズ村までの旅程は数日かかるんだろう? 食料を買い足さねばなるまい。 村までは徒歩で何日かかる距離なんだい? |
■シャッケル To:ジン |
まあ、普通に行って4日といったところぢゃな。 昔ゴブリンが出た事があるくらいで、平和なところだと聞いているぞぃ。 |
■ジン To:シャッケル |
なるほど。特に問題はなさそうだね |
■おやじ To:ジン&シャッケル |
ああ、食糧は依頼人のニアリース司祭が手配しているよ。 ほれ、ここに準備しているさ。心配は要らんみたいだな。 |
そう言って、人数分・日数分の保存食を置いているテーブルを指した。
既にニアリースが必要な分を手配しているみたいである。
■ジン To:おやじ |
ほう、それは助かるね。 遠慮なく頂くとしよう。 |
■ライル To:おやじ |
そいつは嬉しいですね。 |
ジンとおやじとの会話を聞きつけたライルも会話に加わる。
■ライル To:おやじ |
改めておはよう、おやじさん。 そうだな…ちょっと遅いけど朝食もらおうかな。 なにか血肉になりそうなものを見繕ってくれますか^^ |
そこに、どたばた慌てた感じで
■リュント To:ALL |
遅れた! まだ出発の時間までは大丈夫だよな!ふ〜〜。間に合った〜〜 |
■ライル To:リュント |
おはよう、リュント。 折角だし朝食を一緒にたべないか? |
■リュント To:ライル |
ライルはまだなのかい? 時間があるなら、食べておきたいな。 |
■シャッケル To:リュント |
んむ、食っておけ食っておけ。なんといってもわしらは体が資本ぢゃしな。ひひ。 わしもついでに食うことにするわい。 |
■おやじ To:ライル&リュント |
(テーブルを拭きながら) 今朝は割と寒いし、特製シチューでいいか? 肉もたっぷり入ってるからよ。 まあ、今すぐ用意するからこのテーブルに着いて待ってな! |
おやじはそう言って厨房に引っ込んでいった。
それと殆ど同時に、酒場の入り口にニアリースが現れた。
冒険者達の姿を見付けると、近寄ってきて
■ニアリース To:ALL |
皆様おはようございます。遅れて済みません。 ちょっと神殿の礼拝に出かけていたものですから。 皆さん、朝食がまだでしたらご一緒にいかがですか? |
■ギャルム To:ニアリース |
……おっす。 朝食はみんなまだだと思うぜ。一緒に食うか。 今日はおやじさん特製のシチューだってさ。 |
眠たげに片手を上げてから、テーブルに移動する。
■ニアリース To:ALL |
あ、ちょうど良かったみたいですね。 それじゃあ、ご一緒させて頂きます。 |
ニアリースは小走りにテーブルへ移動して、空いた席に座った。
そのすぐ後を追うように、おやじが湯気の立つシチューの入った皿とパンの入った籠を持ってきて言った。
■おやじ To:ALL |
おう、待たせたな。 今朝のメニューは野兎のシチューだ。とりあえずこれでも食って体を温めな。 あと何か欲しいものはあるか? |
■ジン To:おやじ |
では発酵乳をもらおう。プレーンのままでいいよ。 |
シチューにちぎったパンを浸して口に放り込むジン
■ライル To:おやじ |
俺は暖めた赤ワインをもらえるかな。 等級は低いものでかまわないよ。 |
■おやじ To:ジン&ALL |
あいよ。すぐに持ってくるぜ。 まあ、何か欲しければ厨房に向かって言ってくんな。 |
そう言って、おやじは厨房に引き返した。
そしてすぐ、給仕娘が注文の品をジンの元へ持ってきた。
礼を言って受け取ると、さじを使わずにずずーっと飲み干してしまうジン。
■ギャルム To:ジン |
…それは…そうやって食べるもんなのか?(--;) |
■シャッケル To:ギャルム |
んむ。通のたしなみ方のひとつぢゃぞ? さじの刺激を排して発酵乳の醸すなめらかな舌触りと、その馥郁たる香りとを最大限に味わうための作法ぢゃな。 |
■ギャルム To:シャッケル |
…そ…そうだったのか。Σ |
■ジン To:ギャルム、シャッケル |
え?あー、いや、めんどくさかったなんだが(^^;まあ確かに、さじでちまちま食うよりかは、うまくは感じるかな・・・? |
■ギャルム To:ジン |
…めんど…(汗) そ…そうか…覚えておくよ。(汗) |
■アビィ To:ニアリース |
ニアリース殿、まずは早速の食料の手配感謝する。 ところで、昨晩考えていた件があるのだが、朝食の間に質問させてもらってもよいかな。 村の病気のことだが。 |
■ニアリース To:アビィ |
はい、構いませんよ。 どう言ったことでしょうか? |
■アビィ To:ニアリース |
石になる病というのは、昔から土地にあるものか? 周期的に流行るとか、かなり昔に現れたことがあるとか…… |
■ニアリース To:アビィ&ALL |
わたしもまだ村に赴任してからそんなに日が経っていないので、昔のことはよく分かりませんが……。 村のお年寄り達に聞いたところでは、そう言った話は無かったと言うことです。 もし周期的に発生しているなら、オランにも近いことから何らかの形で話が残っているでしょうし……。 それらから考えれば、突発的に発生したと考えるのが自然ではないでしょうか? |
■ライル To:ニアリース |
ふむ… |
■ギャルム To:ジン&リュント |
んー、それじゃ石皮病の引き金になってる精霊が急におかしくなったってことかね? |
精霊使いのふたりの顔を交互に見ながら。
■ジン To:ギャルム。ALL |
どうかな・・・精霊だって、理由なく突然狂うわけじゃない。 特に石皮病は、感染してから発症するまでの潜伏期間が長いからね。 出先で知らずに感染した村人が、狂える精霊を宿したまま、村に帰って来るようなケースもあるかもしれん。 |
■ギャルム To:ジン |
ふーん…なるほどなぁ。 |
■ニアリース To:ギャルム&ALL |
大地の精霊に異変があった可能性は否定出来ません。 しかし……村には精霊が見える人なんて居ませんから。 もし、皆様の中に精霊を見ることが出来る方がいれば、何かまた別の手がかりが掴めるかもしれません。 |
■シャッケル To:ニアリース |
ふーむ…現場に行ってみなければ、なんともいえんわけぢゃのぅ。 |
■リュント To:ALL |
精霊力が歪んだ場所に長くいると、 身体の精霊力のバランスが崩れて、病気になっちまうって事くらいしかわからね〜な〜 本当に石皮病なのかい? |
■ニアリース To:リュント&ALL |
はい。それだけは間違いないです。 念のためオランの学院でも再度調査しましたが……症状が石皮病であることを再確認しただけでした。 |
■アビィ To:ALL |
石になる病気が流行りだしたことと、人を石にする化け物が現れたこと、この2つが同時に起こるというのが偶然とは考えにくい。 しかもそれに対応する薬草が生えているという、出来すぎにもほどがあるな。 枯れているという遺跡も無関係とはいえないかも知れないぞ。 司祭殿や村人が知らないところで、冒険者が入ってなにかいじったとかな。 とりあえず、調べてみないとなんともいえないが……。 |
■ジン To:アビィ、ALL |
まあ、今からそう難しく考える事はないさ。 俺達の仕事は怪物退治。何か起きれば臨機応変に対応しよう。 まずは現場に行って、手札を充実させようじゃないか。 |
■ギャルム To:ALL |
そうそう、まずは“依頼”をきっちりこなさないとな〜。 |
■ニアリース To:ALL |
さて……それでは皆さんの準備が宜しければ出発しましょうか? |
■アビィ To:ニアリース&ALL |
そうだな、病人の方々のことを考えると、一刻もはやく行った方がいいだろう。 村までの案内宜しくお願いする。 |
■ニアリース To:ALL |
はい。それでは皆さん、宜しくお願いします! |
そう言うと、ニアリースは椅子から立ち上がり、冒険者達に向かってぺこりと頭を下げた。
■シャッケル To:ALL |
んむ。さっと問題を解決して歓待でタダメシ。これぢゃ! がんばるぞぃ? ひひひ。 |
■ギャルム To:シャッケル&ALL |
爺さんの頭には、それしかないみたいだな〜(笑) よし、うまいメシにありつけるように頑張ろうぜ。 |