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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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モンターナ山 |
少女の視界は暗転した。
さっきまで愛しい姿を追いかけていたはずが、いつのまにか体は投げ出され、意識だけが宙に浮いた。
■少女 |
あ、あれ? ここ、どこだっけ……? あたしは、先生を……。 |
険しい山の斜面を歩いていたはずが、今はそのごつごつした岩肌が遠く見える。
しかしそんなことよりも、頭の中は別のことでいっぱいだった。
少女はふらふらと歩き出し(彼女は歩いたつもりだった)、再び山の中を進んだ。
自分の今の状況を確かめようともせずに。
■少女 |
先生……。どこにいるの……? 先生〜っ。 |
モンターナ村 |
真夜中。ベッドで静かな眠りについていたエリスは、自分を呼ぶ声を聞いて目を覚ました。
聞き慣れた妹の声だ。
■エリス To:妹? |
まだ、真夜中よ……。どうしたの? |
ベッドから身を起こして部屋を見回すと、月明かりに照らされて浮かび上がった人影を見てあっと声をあげた。
■少女 To:エリス |
お姉ちゃん、怖がらないで。 あたし、先生を捜しに行っちゃったの。山に。そしたら……。 |
それは確かに妹だったが、エリスは何度も目をこすった。
■エリス To:妹? |
……あなた……その姿は? あなたの後ろの壁が……透けて…… |
少女は自分に何が起こったか知っていた。
姉の言葉に小さくうなずくと、両手で顔を覆って泣き出した──涙は出なかったが。
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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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GM:ともまり |