SW-PBM #131 キューソ人を噛む 銀の網亭 |
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■ 【銀の網亭】 |
無事にネズミ事件を解決した冒険者達は、いつものように銀の網亭でくつろいでいた。
あの夜、スラムから物凄い勢いで駆け去るネズミの大集団を見かけたと言う噂が街に広がった。
しかし、それきり何も起きる事はなかったのですぐにそんな話題も風化する。
キュミーの店はあれ以来ネズミ一匹出ることはなく、無事に営業を再開しているらしい。
そんな慌しくもいつもどおりの日々の中。
■おやじ To:ALL |
おう、お前ら暇そうだな。 ちょうど今仕事の依頼が入ったんだが、どうだ? |
おやじが丸められた羊皮紙を手に持ち、冒険者達に近付いてくる。
■アビィ To:おやじ |
ほう、おやじ殿、それはありがたい。 前回の依頼は少々慈善事業気味だったのでな。 内容によっては興味があるぞ。 |
■スカンピン To:おやじ |
わしらでできる仕事なら大歓迎がじゃ。 |
■おやじ To:アビィ |
そうか。コイツは学院の方からの依頼だからな、その辺はしっかりしてるぞ。 ま、とりあえず内容を見てみろ。 |
テーブルに羊皮紙を広げる。
そこに書かれていた依頼内容は、学院で研究していたサンプルが逃げ出したので、見つけ出して回収して欲しいというものだった。
■アビィ To:おやじ |
むむむ……なんだかいやな予感がするが…… ちなみに報酬はどのくらいと言ってきている? |
■おやじ To:アビィ |
一人当たり1000は出すと言ってる。 何でも、使い魔研究の一環で知能を高めたネズミが悪知恵を働かせて逃げ出したらしい。 そいつを捕まえてくれって話なんだがな。 |
■キャス To:ALLPC |
そのねずみって、あのねずみでしょうね。 だとしたら人間のいないところでひっそりと暮らすみたいだし、自分としてはそっとしてあげたいですね。 ということで、自分はこれは受けません。 だからといって皆さんが受けるのを止めるつもりはありませんが・・・。 自分は神殿に戻って、もう少し修行を続けたいと思いますので、皆さんも身体に気をつけてくださいね。 皆さんに、マイリー神のご加護がありますように・・・。それじゃあ、また。どこかで・・・。 |
おやじのほうに向き直って
■キャス To:おやじ |
長い間、お世話になりました。 しばらくしたらまた戻ってきますので、その時は宜しくお願いします。 おかみさんにも宜しくおつたえください。 それでは、失礼します。 |
■スカンピン To:キャス |
キャスも無理しすぎんようにな。わしが棺おけに入ってなければまた会えるじゃろう。カッカッカ。 |
出口のところで、一礼して、銀の網亭を辞して歩いていった。黙ってキャスを見送ったヘキサも口を開く。
■ヘキサ To:ALL |
ぼくもパス。最近仕事ばっかりで疲れちゃった。 しばらくは仕事請けずに体休ませるつもり。 って事でおやじさん、部屋ひとつ用意してくれるかな? |
おやじから部屋の鍵を受け取り、去り際に一言。
■ヘキサ To:アビィ&シャイアン |
それに、約束は守らないとね。 |
小さく微笑みながら、小さな戦士は休息の眠りにつく。
■シャイアン To:ヘキサ、ALL |
さようでござるな。 その依頼人に会って、一言物申したいでござるが、まあ、事を大きくすることもないでござるな(^^; |
■スカンピン To:ALL |
まぁ、今回はパスじゃ。今回はネズミ尽くしだったのでのぉ。 |
■アビィ To:おやじ |
……ご覧の通りだ。 このパーティはいまここで解散らしい。 6人そろわぬと依頼は受けられないのだったな。 それでは、わたしは新たな仲間を捜してくるとしよう、その美味しそうな依頼は、残念ながら、他のパーティに希望者がいたら優先してやってくれ。 |
そう答えた後、仲間が去っていった扉をみつめ、アビィは小さくつぶやいた。
■アビィ To: |
(生き延びるために授かり技を生かすもの達すべてに、匠の神の祝福がありますように…) |
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